N-BOXカスタムとタントカスタムはどちらもファミリーをメインターゲットとしたN‐BOXとタントのカスタムモデルで、実用性の高い、洗練されたデザインのクルマです。
今回の記事では、N-BOXカスタムとタントカスタムの基本情報や内装・外装・安全性能などをもとに2車種を比較していきます。
目次
N-BOXカスタムとタントカスタムの概要
N-BOXカスタムの概要
N‐BOXカスタムはN-BOXのカスタムモデルであり、N-BOXシリーズは登場から10年間の累計販売台数トップに輝いています。
先進の安全運転支援システムであるホンダセンシング(衝突被害軽減ブレーキ)が搭載されており、デザイン面だけでなく、走行性能、安全装備も充実。
2021年12月には一部改良され、どんどんパワーアップしているクルマです。
タントカスタムの概要
タントカスタムはタントのカスタムモデルであり、2003年に発売され、背の高くて広い、ハイトワゴンタイプの先駆け的存在。
助手席側の柱(ピラー)をなくしたことにより実現した「ミラクルオープンドア」の使い勝手はそのまま、ドアの開け閉めや乗り降り、車内移動を楽にできる「ミラクルウォークスルーパッケージ」という全世代に嬉しい機能が搭載されているクルマです。
N-BOXカスタムとタントカスタムの諸元表
諸元表まとめ
N-BOXカスタムとタントカスタムの基本情報を表にまとめました。(2WD車のみ)
車種 N-BOXカスタム タントカスタム
価格 1,789,700円~2,007,000円 1,721,500円~1,903,000円
燃費WLTCモード 20.2km/L~21.2 km/L 20.0 km/L~21.0 km/L
車高 1,790mm 1,755mm
最小回転半径 4.5m~4.7m 4.4m~4.7m
車両重量 910kg~970kg 900kg~930kg
ミッション CVT CVT
エンジン種類 水冷直列3気筒横置 水冷直列3気筒
12バルブDOHC横置
エンジン種類
(ターボ車)
水冷直列3気筒横置
水冷直列3気筒
12バルブDOHC
インタークーラー
ターボ横置
N-BOXカスタムとタントカスタムの差
N-BOXカスタムとタントカスタムの基本情報では、価格と車高に差が出ました。
車高については後述しますが、N-BOXカスタムのベースグレードは1,789,700円、タントカスタムのベースグレードは1,721,500円とタントカスタムの方が68,200円分価格を抑えることができます。
価格差の理由の一つに装備が挙げられます。
カスタムモデルはベースグレードでも装備が充実していますが、N-BOXカスタムのベースグレードは8スピーカー・9灯式フルLEDヘッドライト、全グレード安全装備に差がないことなどの点から、より充実していると言えます。
内装の比較
デザインの比較
N‐BOXカスタムの内装はブラックの中にクロームメッキがアクセントになっており、上質でクールな空間を楽しむことができます。
シートもブラックとガンメタリックでまとまっており、一体感のある内装。
また、2021年12月から再登場しているコーディネートスタイルではシートが手入れのしやすいフルプライムスムースシートになっています。
タントカスタムはネイビーとブラックでまとめられた、高級感のあるインテリアが魅力的。
シート表皮はファブリック×ソフトレザー調シートを採用しており、運転席、助手席のインナードアハンドルやエアコンレジスターノブにはメッキが使われています。
洗練された空間で運転も落ち着いて楽しむことができます。
基本収納の比較
基本収納を場所別にまとめました。
収納有は○、無は×で表示しています。
車種 | N-BOXカスタム | タントカスタム |
---|---|---|
ドリンクホルダー | ○ | ○ |
運転席インパネ収納 | ○ | ○ |
助手席インパネ収納 | ○ | ○ |
運転席、助手席間 (インパネ部分含む) | ○ | × |
後席収納 | ○ | ○ |
収納はN-BOXカスタムもタントカスタムも充実していますが、N-BOXカスタムは運転席周りに細かな収納が多くあり、タントカスタムには特徴的な収納があります。
N-BOXカスタムは運転席周りの収納が充実しています。
【N-BOXカスタム運転席周り】
【N-BOXカスタム運転席周り細かな収納】
写真はN‐BOXです。
出典:本田技研工業株式会社
タントカスタムには運転席と助手席の後ろに格納式シートバックテーブルが装備されており、500㎖の紙パックを入れられるドリンクホルダーや小物を置けるスペースがあります。
【タントカスタム格納式シートバックテーブル】
外装の比較
デザインの比較
N-BOXカスタムは大胆な造形で力強さと精悍さを感じさせるデザイン。
フロントデザインは大型のグリルに依存していないシンプルなデザインで、ナンバープレートがセンターに設置されていることや9灯式フルLEDヘッドライトによりN-BOXカスタムらしい格好良さを演出しています。
出典:本田技研工業株式会社
タントカスタムは大型エアロバンパー、大型フロントグリルを装備。
バンパーの四隅に配置されたガーニッシュはフロント、リヤともに同じテーマでデザインされており、見た目を洗練させたいというこだわりが感じられるデザインです。
出典:ダイハツ工業株式会社
タイヤサイズの比較
N-BOXカスタムとタントカスタムは、グレードによりタイヤサイズが異なります。
タントカスタムのタイヤサイズは、155/65R14〜165/55R15です。
N-BOXカスタムのタイヤサイズは、155/65R14〜165/55R15です。
タイヤサイズは同じですが、ノンターボグレードの場合のみ、最小回転半径が小さいタントカスタムの方が小回りが利きます。
大きさの比較
室内寸法の比較
N-BOXカスタムとタントカスタムの室内寸法を表にまとめました。
車種 | N-BOXカスタム | タントカスタム |
---|---|---|
室内 長さ | 2,060mm~2,240mm | 2,180mm |
室内 幅 | 1,350mm | 1,350mm |
室内 高さ | 1,400mm | 1,370mm |
室内寸法では室内高がN-BOXカスタムカスタムの方が広いです。
N-BOXカスタム、タントカスタムともに前席と後席にゆったりと乗ることができます。
荷室の比較
N-BOXカスタムもタントもカスタム十分な広さの荷室ですが、荷室開口地上高はN-BOXカスタムが470mm、タントカスタムが580mmとN-BOXカスタムの方が低いため、大きな荷物の積み下ろしが楽にできます。
N-BOXカスタムの方が車高や室内高が高く、荷室開口地上高が低いため荷室をゆとりをもって使用することができます。
【N-BOXカスタム荷室】
【タントカスタム荷室】
N-BOXカスタムとタントカスタムにはそれぞれ、シートアレンジや室内空間に特徴があります。
N-BOXカスタムは後部座席の跳ね上げが可能で、助手席をスライドできる助手席スーパースライドシートが装備されています。
装備はグレードによりますが、後部座席を跳ね上げると子供の着替えができたり、助手席を前後自由にスライドすると後部座席にいる子供に手が届きやすくなったりします。(写真はN-BOXです)
出典:本田技研工業株式会社
タントカスタムには室内空間に特徴があります。
前後のドアにピラーを内蔵することによって生まれた大開口のドアは「ミラクルオープンドア」と呼ばれ、大きな荷物の出し入れも、お子さまとの乗り降りもスムーズにおこなうことが可能です。
【ミラクルオープンドア】
写真はタントです。
また、「ミラクルウォークスルーパッケージ」と言われる「ミラクルオープンドア」を含めた様々な機能の集合体が装備されています。
これにより、ドアの開閉、乗り降り、車内移動など、ゆとりのある動きの導線を確保。
代表的な機能である運転席ロングスライドシートと助手席ロングスライドは、運転席と後席のウォークスルーや、運転席に座った状態での後席へのアクセスなど、まったく新しい動線を実現しています。
助手席ロングスライドを使うと、後席の足元に広いスペースが生まれ、使い勝手がさらに高まります。
【運転席ロングスライドシート・助手席ロングスライド】
写真はタントです。
出典:ダイハツ工業株式会社
ボディカラーの比較
ボディカラーを表にまとめました。
標準設定は○、グレード別は△、設定無しは×で表示しています。
車種 | N-BOXカスタム | タントカスタム |
---|---|---|
ブラック | ○ | ○ |
ホワイト | × | × |
パールホワイト | ○ | ○ |
シルバー | ○ | ○ |
ブラウン | × | ○ |
ブロンズ | × | × |
パープル | ○ | × |
ブルー | ○ | ○ |
ライトブルー | × | ○ |
レッド | × | ○ |
ピンク | × | × |
イエロー | × | × |
グリーン | × | × |
2トーン | △ | ○ |
タントカスタムは単色が7色、2トーンは3色設定されています。
N-BOXカスタムは単色が6色、2トーンはグレード別でが3色設定されており、パールホワイトは若干色みが異なるものが2色設定されてる点が特徴です。
N-BOXカスタムもタントカスタムもカラーバリエーションが豊富ですが、タントカスタムはベースグレードから2トーンの設定があります。
安全性能の比較
比較表
N-BOXカスタムとタントカスタムの安全性能を表にまとめました。
標準装備は○、グレード別装備は△、非装備は×で表示しています。
車種 | N-BOXカスタム | タントカスタム |
---|---|---|
衝突警報機能 | ○ | ○ |
ブレーキアシスト(前) | ○ | ○ |
ブレーキアシスト(後) | × | × |
誤発進抑制(前後) | ○ | ○ |
車線逸脱警報機能 | ○ | ○ |
車線(路外)逸脱抑制機能 | ○ | ○ |
車線維持支援システム | ○ | △ |
先行車発進お知らせ機能 | ○ | ○ |
標識認識機能 | ○ | ○ |
全方位システム | × | △ |
オートハイビーム | ○ | ○ |
クルーズコントロール | ○ | △ |
コーナーセンサー(前後) | × | ○ |
リヤパーキングセンサー | ○ | × |
歩行者事故低減ステアリング | ○ | × |
LEDヘッドランプ | ○ | ○ |
SRSエアバッグ(6つ) | ○ | ○ |
比較の結果
安全性能はN‐BOXカスタムもタントカスタムも優れていますが、全車標準装備という点でN-BOXカスタムの方が優れています。
タントカスタムは安全装備の中で、グレード別装備やメーカーオプションでの装備があります。
N-BOXカスタムは全グレードに「Honda SENSING」と呼ばれる安全装備が標準装備されており、その中にはクルーズコントロールや車線の中央を走行するように支援してくれる機能、歩行者との衝突回避を支援する歩行者事故低減ステアリングが含まれています。
また、N-BOXカスタムは安全性能総合評価や予防安全性能評価において、最高ランクを獲得しています。
N‐BOXカスタム、タントカスタムをおすすめしたい人
ここまで、N-BOXカスタムとタントカスタムの比較をしてきました。
最後に、N-BOXカスタムとタントカスタム、それぞれをおすすめしたい人のポイントをお伝えします。
装備や安全性能、荷室の広さを重視したい人はN-BOXカスタム
N-BOXカスタムは8スピーカー・9灯式フルLEDヘッドライトなど、装備が充実しています。
また、全グレードに先進の安全運転支援システムであるHonda SENSINGが標準装備されており、非常に安全性能が優れているクルマです。
後席を跳ね上げて使用可能なことや荷室開口地上高が低いことでお子さんの着替えや荷物の積み下ろしも楽にできます。
N-BOXカスタムについて詳しく知りたい方は、下記の記事を是非ご覧ください。

室内の使い勝手や価格を重視したい人はタントカスタム
タントカスタムの魅力は何といっても「ミラクルオープンドア」を含めた「ミラクルウォークスルーパッケージ」です。
特に小さいお子さんを乗せることが多い場合、この唯一無二の機能の便利さを実感できるはずです。
また、タントカスタムはN-BOXカスタムと比較して価格を抑えてカスタムモデルに乗ることが可能です。
タントカスタムについて詳しく知りたい方は、下記の記事を是非ご覧ください。

まとめ
N-BOXカスタムとタントカスタムを比較すると、装備や安全性能、荷室の広さを重視するならN-BOXカスタム、室内の使い勝手や価格を重視するならタントカスタムという結果になりました。
カスタムモデルは装備が充実しているため、驚くほどの差はありませんが、それぞれに個性があるため、是非ご自身の重視したいポイントに合うクルマを選んでください。

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