
不正問題で工場稼働が一時停止し、新型へのモデルチェンジが先送りとなっていたダイハツ。
中でも人気のムーヴは、新型モデルの正式発表直前に不正問題が発覚し、新型モデルの発表が延期となった車です。
当初の発売予定から2年の時を経て、いよいよラインナップされるかと発売動向が注目されています。
今回は、2023年5月に配布された案内リーフレットから、新型ムーヴの魅力や新たに装備された機能を詳しく解説し、発売時期を予測します。
目次
ダイハツ ムーヴとは

ダイハツ ムーヴは1995年に誕生した軽ハイトワゴンです。
車名の由来は「車の価値を動かす、人々に感動を与える」という意味合いを込めて付けられています。
初代は軽自動車が旧規格だった1995年で、軽ハッチバックの「ミラ」をベースに車高1,630 mmのハイトワゴンとして発売されました。
ムーヴの魅力は「My Best Standerd」と謳っているように、車の基本性能がしっかり作り込まれており、誰にとっても扱いやすくユーザーを選ばない車と言われています。
走行性能や室内空間、低燃費による維持コストの安さなどバランスに優れた車となるため、普段使いに適したモデルとして誕生から高い人気を保っています。
前モデルの6代目は2023年6月下旬をもって生産を終了しており、多くのユーザーが新型ムーヴの登場を待ち望んでいます。
ダイハツ 新型ムーヴの発売はいつ?

発売が待望されている「新型ムーヴ」ですが、一体いつ頃発売の予定なのでしょうか?
2025年1月現在では、ダイハツから公式な発表はありませんが、販売店情報や自動車情報サイトによると、新型ムーヴの発売時期は「2025年春の発売見込み」とされています。
その理由として、ダイハツは新型車の導入時期を「すべての生産車種の出荷停止が解除してから」としており、最後まで出荷停止が続いていたロッキー、ライズのハイブリッド車、およびムーヴキャンバスの基準適合性の確認が2024年4月に完了したことが挙げられます。
また、フルモデルチェンジの新型ムーヴはすでに開発が完了しており、一部ユーザー向けにリーフレットも配布されています。
さらに、日刊自動車新聞で、ダイハツが仕入先に「新型ムーヴの発売時期として2025年春が目標」と通知したと報道があったことから新型発売への期待が高まっています。

ダイハツ 新型ムーヴはどう進化するのか?

では、「新型ムーヴ」はどのような進化を遂げるのでしょうか?
2023年5月に一部の顧客に配布された案内リーフレットから、どう進化をしたのか見てみましょう。
大きく変化したエクステリア

新型ムーヴでまず目に付くのは、従来のムーヴを一新するスタイリッシュかつ機能的なデザインです。
近年の自動車デザインの流れを組んで、新型ムーヴのヘッドライトもスリム化されています。
ボンネットを前方に傾斜、フロントウィンドウは角度を寝かせており、可愛らしい印象の新型ムーヴキャンバスと比べ、少し鋭角的でシャープな印象に仕上げています。
全車種にスライドドアが標準装備

新型ムーヴは、シリーズ初となる両側スライドドアを採用しています。
後席用ドアを従来のヒンジ式からスライド式に変更したことで、小さなお子様やご年配の方の乗り降り、荷物が多い場合など乗降性と利便性が大幅に向上しました。
シックなボディカラーが登場
新型ムーヴのカラーバリエーションは、モノトーンカラー10色、2トーンカラーが3種の計13色となっています。
グレードによってボディカラーの選択肢は異なりますが、王道のシルバーやパールホワイトから、シックなブラックやブラウン基調のカラーが用意されておりシャープなデザインが際立つ「大人の車」になっています。
・ホワイト
・ブラックマイカメタリック
・ブライトシルバーメタリック
・スカイブルーメタリック
・サンドベージュメタリック
・クロムグレーメタリック
・シャイニングホワイトパール(有償)
・グレースブラウンクリスタルマイカ(有償)
・コンパーノレッド(有償)
・レーザーブルークリスタルシャイン(有償)
・シャイニングホワイトパール✕ブラックマイカメタリックルーフ2トーン(有償)
・スカイブルーメタリック✕ブライトシルバーメタリックルーフ2トーン(有償)
・グレースブラウンクリスタルマイカ✕スムースグレーマイカメタリックルーフ2トーン(有償)
先進的な装備を搭載

フルモデルチェンジにより、ムーヴキャンバスで採用されていたワイヤレスApple CarPlayに対応する9インチディスプレイオーディオや10インチ大型ナビゲーションが設定されました。
ダイハツコネクトを通じてマイカーやドライブに関するさまざまなサービスを利用できます。
さらに、電動パーキングブレーキやオートブレーキホールドも採用されています。
より広い室内空間

新型ムーヴのボディサイズは、全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,655mmです。
前モデルも軽自動車規格いっぱいまで使用した全長と全幅になっていたため、大きなサイズの変更はありませんが、全高が25mm高くなっています。
この仕様変更により圧迫感が軽減され、室内空間をより広い感じることができるでしょう。
軽自動車としては珍しいBSMの採用

BSM(ブラインドスポットモニター)とは、車両後方の死角領域を走る車両を検知する安全装備です。
軽自動車としては珍しくBSMがセットオプションで用意されています。
運転に慣れていない方や、車線変更でヒヤリとした経験がある方には特におすすめの装備です。
DNGAプラットフォームの採用
DNGAとは「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」の略称で、ダイハツがかねてから開発していた新世代のグローバル・プラットフォームの名称です。
DNGAは「クラスを超えた安定感と乗り心地」を目標としており、軽自動車から小型車までの部品共用化率は75%以上となりました。
DNGAプラットフォームの採用により、コストアップすることなく燃費性能の向上と、快適な乗り心地を実現しました。

ダイハツ 新型ムーヴのグレードと燃費性能


今回のフルモデルチェンジで、定番化していた「ノーマル」と「カスタム」の2つを1本化し、「L」「X」「G」「RS」全4つのグレードをラインアップしています。
エンジンは従来通り「NA」と「ターボ」となり、ハイブリッドの設定はありません。
注目は、スライドドアの装備や全高の拡大により、車体重量は約50kg増加しているのにも関わらず、燃費が大きく向上している点です。
どれくらい向上したのか、新旧の燃費を比較してみましょう。
新旧ムーヴ燃費比較
グレード | エンジン | 新型ムーヴ | 6代目ムーヴ |
---|---|---|---|
L | NA | 22.6 km/L | 20.7 km/L |
X | ターボ | 21.5 km/L | 19.5 km/L |
ダイハツ 新型ムーヴの販売価格は?


フルモデルチェンジで、性能や装備など様変わりした新型ムーヴですが、販売延期が長くなったため、当初予定されていた販売価格から値上がる可能性が生まれてきました。
2023年5月に一部の顧客に配布された案内リーフレットに基づく推定販売価格は、約128万円~となっています。
しかし、2023年7月のから2025年春先に発売が延期した2年の間に、保安基準が改定され新車・新型車に「サイバーセキュリティー法」の適用が施行されました。
当初の予定通り2023年7月に発売されていれば、2026年5月まで適応対応を見送れたのですが、2023年内に発売する目処が立たず「サイバーセキュリティー法」を適用しなければならなくなりました。
つまり、案内リーフレット配布時から「サイバーセキュリティー法」対応する仕様変更が行われたことになります。
こういった背景から、仕様変更を織り込んだ価格修正が予想され、2023年5月のリーフレットで案内された車両価格より値上がる可能性があります。
ライバル車の動向
近年、法規対応に伴って各メーカーからフルモデルチェンジや一部仕様変更車が続々と登場しています。
ここで、ムーヴのライバル車に当たる車を見てみましょう。
スズキ ワゴンR


ワゴンRの現行モデルは2017年から発売されている6代目です。
2023年に法規対応に伴う一部仕様変更が行われましたが、販売期間8年目に突入したロングセラーモデルです。
汎用性の高い車両として人気を集め、マイルドハイブリッド搭載した高い燃費性能と広くて長い室内空間が特徴の車です。
ニッサン デイズ


デイズの現行モデルは2019年から発売されている2代目で、「プロパイロット」や先進事故自動通報システムSOSコール(ヘルプネット)を軽自動車として初めて採用した車です。
2023年11月にはマイナーチェンジ、2024年6月には一部仕様向上が実施され、燃費の良さ、安全性能にも定評があります。
街で走らせやすいボディサイズ、それでいて室内は広く、大人でもスタイリッシュに乗りこなせる軽ハイトワゴンとしても人気を集めています。
ホンダ N-WGN


N-WGNの現行モデルは、2019年にフルモデルチェンジされた2代目です。
2022年9月のマイナーチェンジで、安全運転支援の先進システム「Honda SENSING」に「急アクセル抑制機能」をホンダ車として初採用された車です。
燃料タンクを前席下に収めた設計で、安全性能と室内空間の快適性が考慮された通勤や買物など日常使いにぴったりな車です。



ダイハツ 新型ムーヴの発売予測まとめ

ここまで、2023年5月に一部の顧客に配布された案内リーフレットから、新型ムーヴの販売時期や仕様を予測してきました。
新型車の販売に大きく出遅れたダイハツですが、新型ムーヴはダイハツ再起の起爆剤となるほどの機能性と装備を備えた実力ある車です。
ダイハツ ムーヴをはじめ「軽ハイトワゴン」は、軽自動車の中でも非常に人気のあるモデルの一つで、多くのメーカーが最新機能を搭載した改新を重ねています。
軽ハイトワゴンの購入をお考えであれば、新型ムーヴの発売まえに、その使い勝手の良さを乗り比べることをおすすめします。
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