軽自動車の中古車はやめた方がいい？失敗しない車選びのポイントとは

車購入の際に、まずは価格の手ごろな中古車を検討する方も多いのではないでしょうか。
特に足替わりとして使用されることの多い軽自動車は、中古車の需要も高く多くの中古車が市場に出回っています。

そこで気になるのが、中古車選びをする上で気を付けるべきポイント。
何度も乗り換える事の出来ない大きな買い物だからこそ、色々な情報を基に慎重に考えたいものです。

今回は、中古車についてその定義やメリットデメリット、失敗しない車選びのポイントなどをご説明します。

そもそも中古車ってどんな車？

中古車という言葉でどのような車をイメージするでしょうか。
中古という言葉の通り、「ユーザーの使用後」「走行距離が多い」「年式が古い」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。

実際には、中古車とは車の生産後、ユーザーやディーラー名義で車検証登録がされた車を指します。
使用や走行の有無、年式に関わらず、一度車検証登録がされた時点で車は中古車になるということです。

中古車の中でも登録後、ディーラーで試乗車や見本車両として使用され、比較的走行距離が少ない場合は「新古車」、明確な定義はありませんが、登録のみでそのまま市場に出る場合には「登録（届出）済未使用車」と呼ばれる車もあります。

一口に中古車と言っても走行距離や年式、状態は様々です。今回の記事では、前述した「新古車」や「登録（届出）済未使用車」ではない中古車について、リスクや選ぶポイントなどをご説明します。

中古車を購入するメリットデメリット

中古車を購入するメリット

代表的なメリットは以下の3つです。

• ・購入時のコストを抑えられる
• ・納車が早い
• ・生産が終了している車種を購入できる

購入時のコストを抑えられる

中古車は選ぶ車の状態（年式や走行距離、傷の状態等）によりますが、誰かが使っていた、距離を走っている、年式が古くなっているなどの理由から新車に比べて購入時のコストを抑えられます。

新車と同じ予算なら装備の充実した上級グレード、さらにはワンランク上の車種を買うことができるのも中古車購入ならではの醍醐味です。

納車が早い

早く車が必要という方にとって、中古車の納車の早さは非常に魅力的。
現物があるため、条件が合えば1週間程度で納車が可能です。

生産が終了している車種を購入できる

車はモデルチェンジや仕様変更を繰り返しています。
中には生産が終了してしまうモデルも。

モデルチェンジ前のデザインや生産終了したモデルは、その直後であれば新古車や未使用車でも購入できますが、期間には限界があります。
デザインやモデルにこだわりのある方にとって、中古車は強い味方です。

中古車を購入するデメリット

代表的なデメリットは以下の3つです。

• ・当たり外れがある
• ・リセールには向いていない
• ・グレードやカラーが選べない

当たり外れがある

車は機械ものなので、中古車に限った話ではありませんが、特に中古車は当たり外れがあると言われます。
年式や走行距離、大きな傷やヘコミなどは実際に車を見て確認可能ですが、以前のユーザーの使い方や見えない部分の修理歴などはわからないものです。
実際に購入し、乗ってみないと分からない部分がある点はデメリットと言えます。

リセールには向いていない

車を手放す際は年式が新しいほど、走行距離が短いほど査定額は高くなります。
中古車は購入時点で年式も経ち、距離も走っているためリセールを考えている方にはあまり向いていません。

グレードやカラーが選べない

中古車は現品のため、好きなグレードやカラーが選べない場合も多々あります。
車種、グレード、装備、カラーなどどこかで妥協が必要になる可能性は高いです。

中古車選び全般におけるリスクとは

修復歴や事故歴の有無

事故歴、修復歴の有無は中古車選びをする上で重要なポイントです。
中古車探しの経験のある方なら、一度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか。

事故歴とはその名の通り事故の有無ですが、その中で骨格部分を交換、修理しているかどうかで修復歴の有無が決まります。

• 事故歴あり＝事故にあったが、骨格には損傷がない状態
• 修復歴あり＝車の骨格（フレーム）部分を交換、あるいは修復した状態

事故歴は骨格部位に損傷がなければ表示義務がない

中古車販売店にはこの修復歴の有無は告知義務がありますが、事故歴の有無に関しては告知義務が無いので注意してください。

例えば、事故で車をぶつけてバンパーやドア交換をした場合には、「事故歴はあり」になりますが「修復歴はなし」になります。
この場合、中古車販売店に表示義務はありません。

修復歴なしでも事故歴があるかどうか確認する

事故歴には表示義務がないため、中古車の購入を検討している場合は「修復歴なし」の表示だけで安心してはいけません。

「事故歴あり」は骨格には損傷がないため、「修復歴あり」よりも車へのダメージは少ないのですが、修理した部品や修理の仕方によっては配線のトラブルや塗装が通常より早く剥がれてしまうなど購入後のトラブルに繋がるリスクがあります。

検討している中古車に「修復歴あり」の表示がない場合も、販売スタッフに事故歴の有無を確認するようにしましょう。

前のユーザーがどう使っていたか分からない

前のユーザーがどのように車を使用していたかが分からない点も中古車選びのリスクです。
メンテナンスノートに整備歴を逐一記録している人は稀でしょう。
メンテナンスをほとんどしていない場合、購入後の故障のリスクも高くなります。

また、今まで乗っていた車を手放す理由は人それぞれです。
他に気に入る車が出てきた、車検のタイミングや家庭の事情などの他、事故や水没の可能性もあります。

買取から販売までをおこなう小規模な中古車販売店であれば、前のユーザーが手放した理由が分かっている場合もありますが、多くの場合、前のユーザーが手放した正確な理由が分かることはほどんどありません。

保証の有無や内容に注意

保証には大きく分けて2つの種類があります。

• ・新車購入時のメーカー保証
• ・中古車販売店独自の保証

新車購入時のメーカー保証

新車購入時には、メーカー保証がついてきます。
「一般保証」・・・登録から3年または走行距離6万キロの電装関連の保証
「特別保証」・・・登録から5年または走行距離10万キロの走行性能に関係する保証

メーカー保証はその期間が残っており、名義変更後にディーラーで12ヶ月点検と同様の点検を実施すると保証継承できます。

中古車販売店独自の保証

中古車の多くは販売店独自の保証であることが多く、保証内容や期間は販売店舗によって異なるため注意が必要です。
販売店保証の中には納車後1か月や走行距離1000㎞までという十分ではない、極端に短い保証や、不明確な保証内容、高額な料金設定での延長保証もあります。

保証に関しては、購入する側が聞かないと詳細な説明をしない販売店も存在します。

保証に関する詳細な説明はあるか、金額は高額すぎないか、保証期間は短すぎないかなど、購入前に問題が無いか必ず確認しましょう。

長く乗りたい人にはあまり向いてない

中古車は前述したようなリスクがあり、長く安心して乗りたい方にはあまり向いていない車です。
もちろん、当たりはずれの「当たり」の車を選べば非常にお得に乗ることができます。
それは乗ってみてからではないと分からない点にご注意ください。

中古車を選ぶ前には、自分が中古車を購入後にどのくらいの期間、どのように使いたいのか具体的にイメージしてからそれに見合う車を選ぶようにしましょう。

軽自動車の中古車はやめた方がいいのか

ここまで、中古車全般のメリットデメリットやリスクについて説明しました。
中古車の中でも軽自動車はやめた方がいいと言われることもあります。
それはなぜか、理由の他にメリットも説明します。

中古車の価格が高額

軽自動車は、通勤通学や近所の買い物などの日常生活の足替わりとして使用する方も多い車です。
価格重視の方も多いため、新車と比較して比較的手軽に購入できる中古車の人気が高くなります。
軽自動車の中古車は、その需要の高さゆえに価格が高額になる傾向があります。

中古車は安いというイメージで軽自動車の中古車を探すと、思っていたよりも高いと感じるかもしれません。

無理な乗り方やメンテナンス不足の可能性

カスタムモデルやターボエンジン搭載グレードを探す場合には特に注意が必要です。
ターボ付きだからといって急加速急停止を繰り返したり、無理な走り方をしたりするユーザーも少なからずいます。
その場合、足回りやエンジンに負担がかかっている可能性があり、故障のリスクが高まります。

また前述のとおり、足替わりとして利用される軽自動車はオイル交換や部品交換など車の整備を定期的に行っていないユーザーも。
メンテナンスを怠っている車両は故障のリスクに加え、軽自動車のメリットである燃費の良さにも影響を与えます。

新車と比較して維持費がかかる可能性

新車と比較して購入時のコストを抑えられる中古車ですが、軽自動車のメリットである維持費の安さはどうでしょうか。

中古車の維持費がかかる理由は以下の4つです。

• ・新車に比べると年式が古く、距離を走っているため部品交換のタイミングが早く来る
• ・前ユーザーの乗り方によってコンディションが異なるため、故障のリスクが上がる
• ・保証が短い/無いため、万が一の時は費用が高額になる
• ・新車に比べて燃費が悪くなる

維持費の安さが魅力の軽自動車でも、中古車の場合は維持費が高くつく可能性はあります。
購入時の費用だけでなく、万が一の故障の際や身近なガソリン代なども含め、トータルコストを考慮したうえで購入する車を選ぶようにしましょう。

軽自動車の中古車を購入するメリットもある

メリットは前述した「購入時のコストを抑えられる」「納車が早い」「生産が終了している車種を購入できる」の他に、運転初心者の方や運転が苦手な方にとって気軽に乗れる点が挙げられます。

軽自動車は小回りが利くため、運転初心者の方に選ばれやすい車です。
中古車はすでに傷やヘコミがある車両も多く、擦ってしまったりぶつけてしまった時の精神的なダメージが少なくなります。
購入時のコストが抑えられる、すでに車に傷やヘコミがあるという理由から運転が苦手な方は中古車を選ぶことも多いでしょう。

軽自動車の中古車選びで失敗しないためには

メリットもあればデメリットもある中古車選び。
軽自動車の中古車選びで失敗しないためには、どのような点に注意すべきか説明します。

まずは任せられる店選び

信頼できる中古車販売店選びが最も重要です。
質問にできる限り丁寧に答えてくれるか、誠実に対応してくれるか、慎重に見定めましょう。

第三者機関に認定されているかどうかも、信頼できる中古車販売店を見つけるための1つの目安です。
ディーラーの認定中古車をはじめ、中古車検索サイトであるグーネットやカーセンサーも厳しい審査や鑑定を行い、認定証を発行しています。
中古車購入時には認定中古車をおすすめします。

車の状態や保証内容を実際にチェック

今はネットで車が購入できる時代です。
オンライン商談は出かける手間が省けて便利な購入方法ですが、販売店とのコミュニケーションが上手く取れずに思わぬトラブルになることも。

特に中古車は1台1台の状態が異なるため、実車を見て購入の決断をしましょう。
中古車の状態は素人が見ても判断つかないことも多いため、前述したような第三者機関に認定されている車両中心の検討をおすすめします。

また、保証期間が短すぎないかどうか、保証内容は明確かなど、アフターサービスも必ず確認してください。

心配があれば買わない

中古車は価格が安いと言っても、大きな買い物に変わりありません。

中古車は現品1台限り、特に軽自動車は需要や価格から回転率の高い商品です。
それを理由に購入を急がせる販売店もありますが、焦りは禁物です。
販売店の対応や車両状態、保証など不明確な点や心配な点が解消されないままの購入は、後の後悔に繋がります。

購入する販売店や車両状態、金額、保証内容など納得した上で購入しましょう。

新車・未使用車・中古車を比較検討してみよう

中古車探しでなかなか納得のいく車に出会えない場合は、新車や中古車の中でも新しい未使用車を検討してみてはいかがでしょうか。

中古車のメリットデメリットは前述しているため、新車と未使用車のメリットデメリットを簡単にご説明します。
比較すると自分に合う車が見つかりやすくなりますよ。

新車のメリットデメリット

６－１　新車のメリットデメリット
新車は生産後、車検証登録がされていない、誰の手にも渡っていない車です。
新車の代表的なメリットとデメリットをご説明します。

新車の代表的なメリット

• ・生産中の車であれば、好きなグレードやカラー、オプションを選べる
• ・故障のリスクが低く、保証も充実している
• ・最新の機能（安全性能や燃費、装備など）が付いている

新車の代表的なデメリット

• ・価格は未使用車や中古車と比較すると高額
• ・納車まで時間がかかる
• ・生産終了後の車は購入できない

未使用車のメリットデメリット

未使用車とは正式には登録（届出）済未使用車と呼ばれます。
車検証登録がされ、ナンバーが付いていますが、車両は誰も乗っておらず公道を走っていないほぼ新品同様の状態の車です。

未使用車の代表的なメリットとデメリットをご説明します。

未使用車の代表的なメリット

• ・新車に比べて価格が安い
• ・ほぼ新品のため安心安全に長く乗ることができる
• ・納車までの期間が短い

未使用車の代表的なデメリット

• ・現品のため車種やグレードが限られる
• ・在庫限りのため悩んでいる間に売れてしまう可能性がある
• ・車検証登録済みのため車検の有効期間が短い

未使用車についての詳しい記事はこちらをご覧ください

新車・未使用車・中古車はどんな人におすすめか

• 新車：比較的予算に余裕があり、新しい車を自分の好きにカスタマイズして乗りたい
• 未使用車：価格は抑えたいが、安心安全に長く乗りたい
• 中古車：価格を抑え、数多くの車の中から自分だけの1台を見つけて乗りたい

新車・未使用車・中古車はそれぞれにメリットデメリットがあります。
車探しで何を重要視しているか、しっかり考えたうえでの車選びをおすすめします。

軽自動車の中古はやめた方がいい？まとめ

今回は中古車についてその定義やメリットデメリット、失敗しない車選びのポイントなどをご説明しました。

一概に中古車は「やめた方がいい」とは言えませんが、そのリスクは知っておく必要があります。
軽自動車の中古車は特に需要が高く、販売の価格には販売店の利益が乗っているため、状態の良い車両は中古になっても価格が下がりにくいのが現実です。
価格だけでなく、車の状態や保証などトータルで新車や未使用車と比較し、より慎重な車選びをしましょう。

レディバグ 軽自動車の未使用車（新古車）専門店

埼玉県の三郷市・越谷市・春日部市に店舗を構える軽自動車専門店、レディバグ。
私たちは低価格で高品質な届出済未使用車（新古車）を提案し、トータルサポートを通じて安心・安全なカーライフをお約束します。