
軽スポーツカーで唯一の現行車となった、ダイハツ コペン。
ジャパンモビリティショー2023で公開されたコンセプトカー「VISION COPEN」を発表し、次期モデル(3代目)として期待されて以降、公式な情報が少ないものの引き続きその動向に注目が集まっています。
コペンのDNA「風とともに走る喜び」を進化させた2シーターオープンは、圧倒的な開放感と自然との一体感を楽しめる車として多くのファンに愛されていますが、軽自動車として真のスポーツカーになりえるのでしょうか?
コペンのスタイルや走行性能の特徴を、歴代から現行車までご紹介します。
目次
初代誕生(2002年‐2012年)

ダイハツ リーザスパイダーの後継ともいえるコペンが誕生したのは2002年。
各メーカーの軽スポーツカーが生産終了を迎える中で誕生したコペンは、軽量ボディを活かした軽快な走りと、軽史上初となる開放感あふれる「アクティブトップ」で注目を集めました。
2012年に生産を終了するまで、初代コペンはファッション性とその気軽さから、男女問わず支持を得た車です。
軽史上初の画期的デザイン

初代コペンが注目を集めた理由は、軽自動車で初めて電動開閉式ハードトップを搭載した「アクティブトップ」の登場でしょう。
電動油圧ポンプを使ったルーフの自動開閉・格納する技術は、当時の高級オープンカーにしか見られず、軽自動車というコストやスペースが限られた規格の中では複雑な機構を持つ電動油圧ポンプやルーフを組み込むことは不可能とされていました。
そんな中、ダイハツは軽量アルミ製ルーフの採用や効率的な油圧ポンプの配置、生産ラインの見直しによって電動開閉式ハードトップを搭載した軽自動車「コペン」を完成。
初代コペンの丸みのあるデザインは「ティアドロップシルエット」とよばれ、走ることだけに特化したスポーツカーとは一線を画した独創性のあるデザインも大きな特徴です。
「所有する喜び」や「運転する楽しさ」を重視する層に広く受け入れられ、世代や性別に左右されず大きな支持を得る車に育ちました。
発売された2002年当時の、ホンダS2000やトヨタMR2など本格的なスポーツカーが主流だった市場で、スポーツカーを「速さ」だけではなく「日常の中に非日常の楽しさ」という新しい価値観で、独自の市場を築き上げた車といえるでしょう。
2代目とは異なるスタイルは現在でも人気を得ており、中古車市場でも高値で取引されています。
スポーティーなインテリア

初代コペンのインテリアは、エクステリアデザインと同様に、乗る人に「所有する喜び」を感じさせる特別な空間を演出する工夫が凝らされています。
運転席のメーターは、スピードメーター、タコメーター、燃料計が独立した3眼タイプ。
小径専用ステアリングホイールとあわせて、スポーティーな雰囲気を醸し出しています。
ホールド性を重視した専用設計のセミバケットシートは、ルーフオープン時の強いGや、風の巻き込みによる体のブレを抑えしっかりと支えます。
また、初代コペンは着座位置が低いことも特徴の一つです。
地上高105mmとなっており、永遠のライバル「ホンダ S660」でさえ125mmあることと比較すると、その低さは別格。
着座位置が低くなることで車両重心も低くなるため、スポーツカーにとって非常に重要な要素である、コーナリング時のロール(車体の傾き)が抑えられ、安定した姿勢を保つことが可能です。
さらに、視点が地面に近くなることで体感速度が上がり、時速40kmで走っていても、まるで高速で走っているかのようなスピード感とスリルを味わうことができます。
軽自動車は、規格上、全高が高く設計されることが一般的ですが、コペンのように着座位置を極端に低くし、地上高も最小限に抑えた設計は、「軽自動車でありながら、本格的なスポーツカーの走りと世界観を追求する」というコペンのコンセプトを象徴といえるでしょう。
オープンカーならではの、風の巻き込みを防止するウインドディフレクターも標準装備され快適性を高めていますが、アクティブトップグレードのラゲッジスペースには注意が必要です。
ルーフを閉めた状態であればゴルフバッグを積むことが可能ですが、ルーフを開けるとハードトップのルーフを収納するスペースに変わるため、ラゲッジとしてのスペースはほぼなくなり、小さなカバンなどを入れるスペースが残る程度になります。


上質な走行性能
2シーターのオープン仕様と美しいデザイン性、画期的なアクティブトップが特徴の初代コペンですが、走りの実力はどうだったのでしょうか?
コペンに搭載されていたJB-DET型 直列4気筒DOHCインタークーラーターボエンジンは、ツインスクロールターボチャージャーが採用されています。
3気筒が主流だった当時の軽自動車市場において、滑らかでパワフルな走りを実現した4気筒エンジンを搭載したことは、軽自動車の常識を覆す画期的な技術でした。
ツインスクロールターボとは、細い管で少ない風を圧縮し、タービン翼を増やして(ダブル化する)ことで排気干渉を低減し、低回転からでもターボのメリットを最大限に引き出すための画期的な技術です。
ツインスクロールターボチャージャーの採用により、最高出力は64PS(47kW)/6,000rpm。
最大トルクは、 11.2kg・m(110N・m)/3,200rpm。
低回転から十分なトルクを発生させることができ、街乗りから高速道路まで、ストレスなく軽快に走ることができ、多くの運転好きから高く評価されました。
コペンが単なる「速い軽」ではなく、「上質な走りを楽しめる軽」として評価された大きな理由の一つです。
| 全長(mm) | 3,395 |
| 全高(mm) | 1,245 |
| 全幅(mm) | 1,475 |
| 燃費消費率(km/L) | 4AT 約15.2 5MT 約18.0 |
| 最高出力(ps) | 64 |
| エンジン種類 | 直列4気筒DOHCツインスクロールターボ |
幅広いニーズに応えるグレード

初代コペンのグレードは3グレード、特別仕様車は9種類が設定されました。
■アクティブトップ
電動オープンを採用したコペンの標準モデルで、デビュー当初から終了するまでの10年間設定されていました。
スイッチを押すと約20秒で開閉が完了します。
■ディタッチャブルトップ
初代コペン初期に設定されていたグレードで、電動オープンではなく手動で開閉を行うグレードです。
自動開閉ではないため車重が30kg軽くなり、走行性能を求めるユーザーに人気がありました。
■レザーパッケージ
アクティブトップをベースにして、本革製の赤レザーを使用したスポーツシートが採用されました。
イタリアのメーカーでデザイン性の高いMOMOのステアリングが特別装備されるなど、贅沢さが魅力です。
■コペンの特別仕様車
初代コペン(L880K型)は、長い販売期間中にもユーザーの期待に応える形で様々な特別仕様車が登場しました。
特別仕様車ならではのオプションも多く、装備も豪華です。
単独で購入すると高価なパーツが割安で手に入り、コペンをドレスアップできるのは嬉しい限りです。
2002年に登場したコペンの多様な特別仕様車をご紹介します。
| 年代 | 名前 | 仕様 |
|---|---|---|
| 2003 | ファーストアニバーサリーエディション | ・本革スポーツシート ・専用ドアトリム・MOMO製ステアリングなど |
| 2004 | タンレザーエディション | ・タンカラーレザーシート・タンカラードアトリム2004年6月以降「タンレザーエディション」で継続販売 |
| 2004 | セカンドアニバーサリーエディション | ・レカロ製シート・MOMO 製ステアリング・プロジェクター式ディスチャージヘッドランプ |
| 2006 | アルティメットエディション | ・アルカンターラレカロシート・MOMO製ステアリング・ビルシュタイン製ショックアブソーバー・BBS製15インチアルミホイールなど |
| 2007 | アルティメットエディションⅡメモリアル | ダイハツ100周年を記念した特別仕様車アルティメットエディションの装備に加え・ブラックメッキフロントグリル・リヤコンビライトなどが追加 |
| 2008 | アルティメットエディションⅡ | アルティメットエディションⅡメモリアルを継続販売 |
| 2009 | アルティメットレザーエディション | アルティメットエディションⅡをベースにした特別仕様車・本革製スポーツシート・BBS製15インチアルミホイール・MOMO製ステアリングなど |
| 2010 | アルティメットエディションS | ・アルカンターラ―レカロシートまたは 本革MOMO製ステアリング・ビルシュタイン製ショックアブソーバーなど |
| 2012 | 10thアニバーサリーエディション | ・10thアニバーサリーロゴ・シリアルナンバーが入ったアルミスカッフプレートカバーなど |
【おすすめグレードはこれ!】
走行性能優先なら、約30kgの軽量化がされているディタッチャブルトップです。
オープンカーを楽しみたい方には電動開閉式ルーフを備えたアクティブトップです。
見た目重視なら、「10th Anniversary」のロゴとシリアルナンバーが刻まれたエンブレムと専用のボディカラーが特徴の10thアニバーサリーエディションもおすすめです。

2代目(2014年-)

同じコペンという名前でも、初代と2代目では意味が異なるのをご存知ですか?
初代は誰もが気軽に楽しめる本格的オープンスポーツとして開発され、クーペとオープンカーの両方の良さを持つ車であることから「Compact+Open Car」を略し、小文字で「Copen」が車名でした。
2代目は、オープンカーのある生活のコミュニティを意味する「Community of Open car life」から「COPEN」の大文字が使用されています。
同じ名前でも少し違っているのは、初代では小文字だったことです。
※場合によっては、現在でも初代同様のCopenも使用されています。
初代コペンが「電動開閉式ハードトップ」で驚きを与えたのに対し、2代目は「D-Frame」という骨格構造と、それによる「着せ替え」コンセプトとしたスタイルシステムに注目が集まりました。
新しい価値観のスタイルシステム

2代目コペンの最大の特徴は、「D-Frame」という骨格構造と、それによる「着せ替え」コンセプトとしたスタイルシステムです。
車の基本骨格となる部分をボディパネルから独立させることで、後から樹脂製の外板を交換できる「ドレス・フォーメーション」というシステムを可能にしました。
このシステムにより「車の骨格を変えずに外観を変える」が可能となり、全く異なるデザインの「Robe(ローブ)」「XPLAY(エクスプレイ)」「Cero(セロ)」という3つのスタイルが登場。
初代で採用されたティアドロップシルエットの丸い造形が姿を消し、スポーティーな印象へ大きく変化しています。
横から見るとダックテールのような雰囲気もあり、車を地面に押し付けるダウンフォースの向上により、高速走行時の安定性も高まりました。
「着せ替え」をコンセプトに掲げている通り、ドア以外のほぼすべてのパーツを取り外すことができるので、好みのデザインにカスタマイズ可能になります。
機能性が追求したインテリア

2代目コペンのインテリアは、初代のスポーツカーテイストを継承しつつ、より現代的なデザインと機能性が追求されています。
軽自動車の規格上、全長・全幅は変わりませんが、全高が高くなったことで、初代より室内空間が広がった印象です。
グレードによって、内装のカラーやデザインが異なりますが、軽自動車ながら質感の高い素材やメッキ加飾やピアノブラック塗装などのアクセントにより、初代に比べ直線的でシャープな印象になっています。
速度、回転数、燃費情報などは、視認性と利便性が向上した多機能なメーターの採用。
センターコンソールがドライバー側に少し傾けられるなど、操作性の良いレイアウトにも注目です。
ホールド性を重視した専用設計のセミバケットシートは、初代からそのまま搭載され、ワインディングロードなどでも安定した姿勢を保つことができます。
単に「見た目が良い」だけでなく、「運転する楽しさを引き立てる機能性」と「ユーザーの好みに応えるデザインの多様性」を両立させたインテリアです。
進化した操舵性と快適性能

ボディ剛性の強化や骨格構造の強さによってコペンのハンドリング性能は、スポーツカーらしさを追求しています。
キビキビよく曲がる回頭性の良さがスポーツカーのハンドリングといわれますが、コペンが求めているのは普段でも楽しめる車としているため、誰もが運転しやすいと感じられるハンドリング性能が必要でした。
本格的なスポーツ走行には硬めのサスペンションが使われますが、路面の凹凸をダイレクトに拾ってしまうため、コペンは柔らかな軽自動車のサスペンションを使用しています。
通常の軽自動車と異なる点は、クロスメンバーと呼ばれる剛性や強度を向上させるパーツをフロントのサスペンションに装備し、ハンドリング性能の向上と操縦安定性の向上を図ったことでしょう。
コペンは、屋根がないオープンカーとなるため、ボディ全体の剛性が低くなり横方向からの力(コーナリング時など)に対しては、車体がよじれやすくなります。
そこで、側面衝突時に乗員を保護するための補強材(ビーム)をドアの内部に追加することで、車体全体の剛性を高め、車体のねじれを抑制し、ドライバーのステアリング操作に対する操舵応答性も向上しています。
| 全長(mm) | 3,395 |
| 全高(mm) | 1,245 |
| 全幅(mm) | 1,475 |
| 燃費消費率(km/L) | 4AT 約15.2 5MT 約18.0 |
| 最高出力(ps) | 64 |
| エンジン種類 | 直列4気筒DOHCツインスクロールターボ |
好みが分かれる走行性能

初代と比べて、現行車の走行性能はどう変わったのでしょうか?
初代コペンは、エンジンの滑らかさや力強さを追求し、4気筒やツインスクロールターボが採用されましたが、2代目コペンは、「走りの楽しさ」を「D-Frame」による高剛性ボディと軽量化を図ったため、3気筒DOHCターボが採用されました。
これは、多くの自動車ファンが注目したポイントです。
3気筒DOHCターボは中速トルクを重視したターボエンジンで、ダイハツの主力でもあるムーヴキャンバスやタントにも採用されています。
初代と比較すると高回転域での伸びを感じることはできませんが、2代目はロングストローク型のエンジンを搭載したCVTは扱いやすく、アイドリングストップシステムによる自動制御により走行性能や燃費性能が格段に向上しました。
軽自動車市場全体が、より低コストで効率的な生産体制に移行していく中、高コストになりがちな4気筒エンジンや複雑なツインスクロールターボを採用する必要性や、「走りの気持ちよさ」をエンジン単体ではなく、車体全体で生み出すという思想に変わったことにより「特定の高コストなエンジン技術にこだわる必要がなくなった」とも言えるでしょう。
しかし、4気筒は「高回転まで回せるエンジンフィールの良さ」を、3気筒は「力強い走行性と速さ」を感じることができます。
それぞれのエンジン性能に特徴があるので、好みが分かれるところです。
高いレベルの安全性能

コペンの安全性能は、コンパクトなボディサイズながらも高いレベルを確保しています。
安全技術は進化しており、乗員の保護だけでなく、事故を未然に防ぐ予防安全性能にも力が入れられています。
■衝突安全ボディ「D-Frame」
前項でもご紹介した骨格構造の「D-Frame」は、高いねじれ剛性だけでなく、衝突エネルギーを効率よく吸収・分散するよう設計されています。
■アクティブセーフティ(予防安全)
車両の横滑りを感知すると、自動的にブレーキやエンジン出力を制御し、車両の姿勢を安定させる横滑り抑制機能や、発進・加速時にタイヤが空転するのを抑え、スムーズな走行をサポートする車両安定制御(VSC&TRC)が搭載されています。
また、現代の車に求められるブレーキオーバーライドシステムや歩行者傷害軽減ボディも、しっかりと適用されており、2代目コペンがデザインや走りだけでなく、安全面でも現代的な基準を満たしていることが伝わります。
5MTとCVTの乗り味に差はあるか?

2代目コペンは、よりスムーズで効率の良い走りを実現するために、4速ATがCVTに変更され、5速MTの他7速スーパーアクティブシフト機能付きCVTが用意されました。
5速MTとCVTの違いはあるのでしょうか?それぞれを詳しく紹介しましょう。
■5MT
MTを楽しむことのできる軽自動車はレアな存在になりつつあります。
ギア同士の回転差を同調させることで、早いギアチェンジを可能にしたダブルコーンシンクロメッシュを採用。
また、車の構造がシンプルなMTはCVTより車重が20kg軽くなります。
そのため、車重の軽いMTの方が運動エネルギーも小さくなるため、同じエンジン出力でもより力強い加速や、ブレーキをかける際に必要な制動力も少なくなります。
踏み込んだ瞬間にレスポンスを行えるのはMTの強みです。
走りを楽しみたい方には5MTがおすすめです。
■CVT
CVTは、通常は変速ショックがなく、滑らかな加速をするのが特徴です。
しかし、運転する楽しさやスポーティーな走りを求めるコペンのユーザーのために、マニュアル感覚のシフトチェンジを可能にする「7速モード」が搭載されました。
7速モードのCVTは、アクセル操作に対するエンジンの反応や、CVTの制御特性をあらかじめプログラムされた3つのパターンから選ぶ機能です。
Dモード (Drive):燃費と快適性を重視した、滑らかな加速をするモード。
Sモード(Sport):エンジンの回転数を高めに保ち、力強い加速とスポーティーな走りを重視したモード。
Mモード (Manual):ドライバーが任意で7速のギアを操作できるモード。
コペンのCVTは、通常は変速ショックのない無段階変速を行いますが、マニュアル感覚の運転を楽しみたい時には「Mモード(Manual)」が使用可能。
あらかじめ設定された7つの変速比(ギア)を、パドルシフトやシフトレバーの「+」「-」のポジションでマニュアルシフトとして操作でき、、自由にシフトチェンジを楽しめます。
コペンにもスポーツカーに多く採用されている「ブリッピング制御」が搭載されており、シフトショックを軽減するなど、車の挙動を安定させより安全で快適な運転をサポートします。
エンジン回転数に合わせてアクセルを踏み込み、エンジンを吹かせるブリッピングまでCVTで制御されているので、走る楽しみがひとつ増えるといえます。
現行車のグレードごとの特徴
現行車である2代目コペンには、多様なグレードが設定されています。
選択肢が増えるのは、ユーザーにとって大きな魅力です。
大きく分けるとRobe(ローブ)、XPLAY(Xプレイ)、Cero(セロ)、GR SPORT(GRスポーツ)です。
Robe、XPLAY、Ceroの3グレードにはそれぞれ最上級グレードとなるSが設定されています。
初代の特別仕様車に採用されていたMOMO製ステアリングや、ビルシュタイン製ショックアブソーバー、レカロ製シートのほか、CVTにはパドルシフトが採用されました。
シャープで都会的なRobe

フロントからサイドへと立体的な弧を連続させたダブルスィープシルエットを採用。
直線的なデザインを取り入れ、サイドにあしらわれたキャラクターラインがすっきりとした印象です。
Robe、Robe SにはRobeカラーフォーメンションtype Aのメーカーオプションも設定されています。
エクステリアカラーはブラックマイカメタリックをベースに、グリルやリアバンパーをマタドールレッドパールと呼ばれる赤色に塗装したものです。
ブラックの車体にレッドがあしらわれたボディは、鮮やかで目を惹くカラーリングです。
タフなクロスオーバースタイルのXPLAY

多角形を多用したXPLAYは「ブロックがボディに噛み合わさるイメージ」として誕生しました。
コペンの中でも斬新なデザインで、押し出しが強い印象です。
XPLAY専用アルミホイールも、多角形をイメージさせる個性的なデザインを採用。
専用ボディカラーにはオフビートカーキメタリックという濃い茶系のカラーを設定し、落ち着いた印象の中にも個性が光ります。
初代コペンを彷彿とさせる愛らしいCero

初代を彷彿とさせる丸目のヘッドライトは懐かしさも感じさせるデザインです。
ヘッドライトに採用されたLEDリヤコンビランプはスパークルリフレクションで万華鏡のように美しいきらめきを表現しました。
雫をイメージしたシルエットは、直線的な中にも曲面を造り込んだ美しさがあります。
RobeとCeroは樹脂外板着せ替え構造のDRESS-FORMATIONを使用することができるので、RobeからCeroへ。
またCeroからRobeのスタイルに変えることができます。例えばフロントの着せ替えや、すべてを変更することも可能です。
洋服をコーディネートする感覚で、自分だけのコペンを完成させることができるなんて、想像するだけでも楽しくなりませんか?
走行時には空気抵抗を受けるため、空力特性の向上が必須になります。
空力は高速性能や燃費にも影響を及ぼす可能性があるため、車の性能を向上させるデザインや形状などを工夫し、コペンの性能を考えたコーディネートを考えるのも楽しみです。
レーシーな雰囲気のGR SPORT

親会社でもあるトヨタには、世界中のモータースポーツに参戦するスポーツカーブランドのTOYOTA GAZOO Racingがあります。
ダイハツとTOYOTA GAZOO Racingのコラボレーションによって誕生したのがGR SPORTです。
スタイルすべてがスポーツマインドなチューニングで、他のグレードとは一線を画す仕様です。
エクステリアやインテリアはもちろん、ボディ剛性や足回りなどを強化して軽スポーツとしての性能を向上させています。
トヨタとGR SPORT

2019年に開催された東京モーターショーで初めて出品され、話題になったコペン GR SPORTは、トヨタがダイハツの車をGRとして誕生させた初のケースでした。
TOYOTA GAZOO Racingはトヨタ直系のチューニングメーカーです。
そしてGAZOOがチューニングを手掛ける車が、GRやGRMNと呼ばれています。
モータースポーツ参戦からのフィードバックが施された最新技術が投入されて、輝かしい功績を誇ります。
2代目コペン発表後のオーナーイベントで「もっと走行性能に特化した、これまでにないコペンが欲しい」というユーザーの声と、トヨタが2シーターオープンスポーツカーに注目していたことから、トヨタとダイハツの共同開発が始まりました。
完成したGR SPORTについてトヨタは以下のようにコメントしています。
お互いにメーカーという垣根を取り払い「もっといい車づくり」を目指して、トヨタの商品ラインアップにはないライトウェイトスポーツ「コペン」と「GR」が理想とする走りの味を融合。
路面や車体の挙動をダイレクトに感じられ、スポーツカーらしいハードな乗り心地が楽しめる「コペン」の可能性をさらに広げ、気軽にスポーツドライブを楽しめる「GR」のエントリーモデルとして誕生しました。
出典:トヨタ自動車株式会社
GR SPORTの特徴は?

TOYOTA GAZOO Racingが手掛けた車として、GRのエンブレムが魅力のGR SPORT。
車体剛性にはフロントブレースやセンターブレースなどの板状のパーツが追加されており、剛性の強化としなやかな走行を実現しています。
専用MOMO製ステアリングにはガンメタ加飾になっていて、スポーツマインドがそそられます。
シートには、安心の証でもある世界的シートブランド、RECARO製のセミバケットシートを採用。
高速コーナーでも横Gを感じにくいとして、多くのレース車両で採用されているRECAROシートは、GR SPORT専用として配色もまとめられています。
サスペンションは柔らかすぎても硬すぎても不快さを感じるためバランスが重要ですが、スポーツ走行でも不安を感じない適度な硬さもあり、乗り心地も悪くない絶妙なバランスが取れています。
コペンの魅力はどこにあるのか
2022年3月にホンダ S660が生産終了を迎え、コペンは国産軽オープンカーとして新車で唯一手に入る存在になりました。
現在も改良が加えられ、スポーツカーファンには頼もしい限りです。
軽自動車市場全体では、燃費の良さや使い勝手の良さからN-BOXなどのスーパーハイトワゴンが人気を博しており、軽スポーツカーは販売台数でみると少数派です。
しかし、趣味性の高いクルマを求める層からの需要は依然として存在しており、一般社団法人全国軽自動車協会連合会で2025年4月~8月までのコペン販売台数を見ると2,630台販売されています。
いまだにコンスタントに売れているコペンの魅力はどこにあるのでしょうか?
購入したユーザーたちはどこに惹かれているのかご紹介します。
スポーツカーでありつつどこにでも乗っていける運転の楽しさ
通勤から買い物まで使い勝手が良いところが嬉しい点です。
長尺の荷物は載せることができませんが、日常の買い物で困ることもありません。
すごいスポーツカーではないけれど、運転することが楽しい車です。
アイポイントが低く、アクティブトップのオープンスポーツを日常でも楽しむことができるのは、コペンの魅力です。
低燃費も決め手
軽ターボ車として、いい意味で期待を裏切られる燃費性能です。
景色を楽しみながらゆったり走行すればどこまでも走りたくなります。
維持費がかからないため、セカンドカーに最適です。
20thアニバーサリーエディション

コペン20周年を記念する特別仕様車、20thアニバーサリーエディションは予約開始からわずか4日で完売。
Ceroをベースに、本革のスポーツシートを採用し、シートは職人が手作りするというこだわりようです。
記念エンブレムとシリアルナンバーの入ったスカッフプレートでもファンの心をつかんだモデルです。

コペンの魅力はオープンカーで走る楽しさに尽きます。
アクティブトップの自動開閉やDORESS FORMATIONの着せ替えといった付加価値を次々に追加していくダイハツの開発力。
トヨタとの共同開発で誕生させたGR SPORT。
それを軽自動車で体感できることが、ユーザーの心をつかんでいます。
ジャパンモビリティショー2023のコンセプトカー「ビジョンコペン」

ジャパンモビリティショー2023で登場した「VISION COPEN(ビジョン コペン)」は、単なる次期モデルとしてではなく、コペンのコンセプトを大きく進化させた「ダイハツの未来のスポーツカー像」を示すモデルとして注目を集めました。
これまでのコペンがFF(前輪駆動)だったのに対し、ビジョン コペンはエンジンを車体の前方に、駆動輪を後輪に配置するFRレイアウトを採用。
FR化は、スポーツカーの理想的なレイアウトとされており、より素直でスポーティーなハンドリングや意のままに操る楽しさが追求できると多くのスポーツカーファンが長年コペンに望んでいたことでした。
今までのボディサイズを上回る全長3,400mm×全幅1,480mm×全高2,000mm。
従来の660ccから、排気量が1.3Lに拡大され、FR化と合わせて、よりパワフルで余裕のある走りが可能になり、軽を完全に超越した車です。
ダイハツは、VISION COPENを「コペンのDNAである風とともに走る喜びを進化させるオープンカー。研ぎ澄まされたデザインと運動性能でオープンエアの走る喜び・楽しさを味わえる」と発表し、軽自動車の規格を上回る内容にも関わらず、初代コペンを彷彿とさせる丸目デザインの採用にも注目が集まりました。
コンセプトカーの発表から、ダイハツからの公式な市販化に関する発表はまだありません。
多くのファンが正式なアナウンスを心待ちにしており、次のジャパンモビリティショーなど、大きなイベントでのサプライズ発表が期待されます。
ダイハツ コペンまとめ

コペンをはじめとする軽スポーツカー市場は、大きな転換期を迎えています。
ホンダがS660の生産を終了する中、軽自動車の2シーターオープンのスポーツカーを作り続けることは偉業といえます。
単なる軽自動車のスポーツカーではなく「気軽に、そして楽しく、非日常を味わえる」という独自の価値観を確立したコペン。
「Community of Open car life」という開発思想が示すように、ユーザー同士のコミュニティを育むなど、軽自動車の枠を超えた「つながり」を提供しています。
「運転を楽しむ」という本質的な価値を残しながらも、「VISION COPEN」が示すように、コペンは軽自動車の規格を飛び出し、より本格的な小型スポーツカーへと進化する可能性を秘めています。
唯一無二の存在であるコペンの今後に期待が膨らみます。
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