
現在、自動ブレーキ機能や誤発進抑制機能など、クルマの安全機能が注目を集めています。
そんな中、2021年11月からフルモデルチェンジする新型国産車を皮切りに「自動ブレーキ」の搭載義務化がスタートしました。
今回は、義務化の内容や期待される効果、自動ブレーキの性能について解説します。
この記事を読んでわかること
- 自動ブレーキが搭載義務化になった理由と罰則
- 自動ブレーキの特徴と機能、事故率減少効果
- 3種類ある感知センサーの特徴と性質を比較
2021年11月から、自動ブレーキが義務化に

自動ブレーキが義務化になった背景
義務化の背景には、自動ブレーキの国際ルールの成立があります。
国連の「自動車基準調和世界フォーラム」で、自動ブレーキの国際基準が規定されました。
自動ブレーキの搭載義務化に、日本を含む47か国が同意。
これにより、世界的に自動ブレーキの搭載が推進されてます。
また、昨今、自動車事故が大きな社会問題となっています。
国内の高齢者による事故や居眠り運転などの重大事故のニュースを耳にする事は多いと思います。
国内の自動車事故の原因は、脇見運転や安全不確認が大きな割合を占めています。
自動車運転中の不注意や油断は命取りになりますが、自動ブレーキの義務化により、交通事故の減少が期待されています。
自動ブレーキ義務化の対象となるクルマ
義務化の対象となるクルマは、国産車、輸入車、新型車、継続生産車によってそれぞれ時期が異なります。
国産車は、新型の車が2021年の11月から適用され、最も早い義務化の対象。
モデルチェンジが行われない継続生産車の場合は2025年12月から対象となります。
輸入車に関しては、新型車が2024年7月から、継続生産車は2026年7月から対象となります。
自動ブレーキが搭載されていないクルマはどうなるの?
義務化と聞き、今乗っているクルマはどうすればいいの?と不安になる方もいるのではないでしょうか。
現在自動ブレーキが搭載されていないクルマに乗っている場合でも、車検に落とされたり、罰則を受けたりする事はありませんので、安心してください。
また、罰則がなくても「自動ブレーキ搭載車に乗り換えたい」という場合には、買い替えのほかに自動ブレーキの代わりになる「ペダル踏み間違い防止装置の後付」という選択もあります。
自動ブレーキがもたらす効果
そもそも自動ブレーキって?
自動ブレーキの正式名称は、衝突被害軽減ブレーキ(AEBS:アドバンスド・エマージェンシー・ブレーキ・システム)です。
周りのクルマや状況を自動感知し警報や音で知らせてブレーキ操作を促したり衝突の危険性があると判断した際には自動でブレーキ抑制したりする機能のことを指します。
基本性能として、自動ブレーキは以下の3段階の構成が組まれています。
【第一段階】
音や画面表示で警告し、ドライバーにブレーキを踏むように促す
【第二段階】
アシスト機能としてブレーキの与圧を高めるとともにブレーキを弱く作動させる
【第三段階】
ドライバーの操作がなく、衝突の危険が高まったと装置が判断すると、強くブレーキを作動させる
むやみやたらにブレーキが踏まれて停止するという事はないので、自動ブレーキによる危険性はありません。
自動ブレーキによる事故の減少
自動ブレーキが搭載されていなくても気をつけるから問題ない、と考えている方もいるでしょう。
実際に、自動ブレーキの効果は現れているのでしょうか。
交通事故総合分析センターによると、自動ブレーキ搭載車の事故率は自動ブレーキ非搭載車比べ減少している統計結果が出ています。
昼間の車両追突事故は65.1%、夜間の対人追突事故は21.8%減少。
また、直進時の不注意や安全確認ミスによる事故は22.2%減少しており、衝突だけでなく右左折や後退などでも自動ブレーキが活用されているのがわかります。
今後、自動ブレーキ義務化により、さらなる減少が期待されています。
自動ブレーキの3つのセンサーの特徴

自動ブレーキで、危険を感知するためのセンサーは主に3種類です。
センサーは掲載されているクルマによって異なります。それぞれの性質を見てみましょう。
物体の大きさや種類まで算出する「カメラ方式」
前方のカメラによって、映像を認識して物体の大きさや種類、距離などを算出します。
カメラ方式の最大の強みは、認識精度の高さ。
「何かある」という認識の仕方ではなく、人は人、クルマはクルマ、標識の内容、それをそのものとして認識する事ができます。
距離が近ければ近いほど正確さが増すため、人通りやモノが多い住宅街や市街地などで活躍します。
弱みとしては、直射日光に弱い事や雨天や雪など天候に影響されやすい点が挙げられます。
天候にも強く、遠い物体も感知する「ミリ波レーダー」
ミリ波と呼ばれる30GHz~300GHzの周波数帯にあるレーダーを前方に照射し、戻ってきた電波を測定することで障害物を検知する方法です。
ミリ波レーダーの最大の強みは、環境に左右されない点です。
昼・夜の明暗の差や、雨や雪などの天候による影響を受けることはありません。
そのため、遠方や高速走行の際にも正確な認識ができます。
弱みとしては、正確な距離や物体の詳細を識別するのには適していない点が挙げられます。
正確に物体の距離を算出できる「赤外線レーダー」
同じように反射波を利用し検知できるセンサーとして赤外線レーダーがあります。
赤外線レーダーの強みは、何といってもコストが低くコンパクトな点。
短距離検知に適しているため、近距離から20m程度の距離まではかなり正確に対象物までの距離を測定することができます。
その分コンパクトでコストを低く抑えられるため、軽自動車などに採用されています。
弱みとしては、長距離の検知には不向きであることです。
まとめ

自動ブレーキはこれからのカーライフに必要不可欠に
2021年11月から本格化する自動ブレーキ義務化は、ドライバーの事故防止対策を強化することが目的です。
先述した通り、実際に自動ブレーキ搭載車の事故率は非搭載車に比べ減少していることが分かっています。
自動ブレーキが非搭載の車に乗ること自体に問題はありませんが、これからは自動ブレーキ義務化に伴い私たちのカーライフに必要不可欠な存在となっていくでしょう。
また、自動ブレーキは衝突を100%回避するものではないため、搭載・非搭載に関わらず、常に安全運転を心がけることが大切です。
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