
月々定額の利用料を支払いながら車に乗るカーリース。
カーリースは「税金や車検など全てコミコミ」「頭金0円で新車に乗れる」などのキャッチフレーズでテレビCMや街中のカーディーラー、ガソリンスタンドでも良く耳にするようになりました。
興味はあっても、カーリースはお得なのか?自分に向いている仕組みなのか?など、疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
この記事を読むと「カーリースの仕組み」「メリットデメリット」「カーリースが向いている人の特徴」が分かります。
カーリースとは

カーリースとは、その名の通り「車を借りる」仕組みです。
リース会社は契約者の乗りたい車を購入し、月々定額で契約者に貸し出します。
メーカーや車種は、カーリース会社が取り扱う中からであれば好きに選択可能。
新車購入時のようにオプションも選べる点が魅力です。
カーリースで取り扱われる車は多くが新車ですが、中古車を取り扱っている会社もあります。
カーリースの種類
カーリースの種類は大きく分けて以下の2つです。
- ・ファイナンスリース
- ・メンテナンスリース
ファイナンスリース
月々には車両本体価格や乗り出しに必要な諸費用、契約期間分の自動車税や自賠責保険が含まれます。
月々の支払いは安くなる点が魅力。
オイル交換や車検代などは含まれていないため、都度支払う必要がある点にご注意ください。
メンテナンスリース
ファイナンスリースの内容に追加で、車検代(消耗品音交換含む)や定期的なオイル交換などのメンテナンスが含まれています。
※リース会社により、含まれる内容は異なる
月々の支払いはファイナンスリースと比較して高くなりますが、契約期間中に大きな出費の心配がない点が魅力です。
契約期間
契約期間はリース会社やプランによって異なりますが、新車リースの場合は以下の期間がメインとなります。
- ・最短1年~最長11年の間で1年単位
- ・3年/5年/7年から選べる(車検のタイミング)
新車に乗り換え続けたい方や結婚や転勤などの可能性がある方は短期間、月々を抑えたい方は長期間のリースがおすすめです。
ご自身のライフプランや月々の支払いの希望を踏まえて選択しましょう。
契約可能期間に関しては、検討しているリース会社に事前にご確認ください。

カーローンとの違い


車購入時の支払い方法として、多くの方が利用するカーローン。
カーリースとの主な違いを説明します。
なお、今回の比較ではカーローンに残価設定ローンを含めないため、残価設定ローン(残クレ)について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
借りるのは車か資金か
- カーリース:車を借りて乗る
- カーローン:購入資金を借りて、車を購入して乗る
前述の通り、カーリースはリース会社から契約期間を決めて車を借り、使用する仕組みです。
カーローンは、銀行や自動車ディーラーの提携しているローン会社から購入代金を借り入れて車を購入します。
月々の支払いに含まれる内容
- カーリース:車購入時の費用(残価を差し引いた車両本体価格+諸費用)+契約期間中の自動車税や自賠責保険料+車検代やメンテナンス※プランによる
- カーローン:車購入時の費用(車両本体価格+諸費用※ローン会社による)
カーリースの月額利用料には車購入時に必要な費用に加え、契約期間中の自動車税や自賠責保険料が含まれます。
前述したメンテナンスリースを選択するとメンテナンスも含まれるため、初期費用や契約期間中の大きな出費の心配がありません。
さらに、月々定額の利用料に含まれる車両本体価格は、あらかじめ契約満了時に想定された車両の残価(車の査定額)を差し引いた金額なので、購入時よりも車両本体価格は安くなります。


カーローンでは車両本体価格のみ、もしくは諸費用などを含めた車購入時に必要な費用のみを月々にします。
カーローン利用時には頭金が必要な場合もありますので、ご注意ください。
また、納車後の自動車税やメンテナンス、車検代なども別途必要です。
一括返済
- カーリース:不可
- カーローン:可能
カーリースは資金ではなく車を借りる仕組みなので、そもそも残債や一括返済という考え方は適用されません。
また、原則途中解約も認められない場合がほとんどです。
リース会社によっては、契約者の死亡や病気による違約金無しの途中解約を認めているところもあるため、契約前にご確認ください。
一方、カーローンは契約者の好きなタイミングでの一括返済が可能です。
契約満了時(最終支払い時)
- カーリース:カーリース会社に返却
- カーローン:自分のものになる
カーリースの場合、契約満了時には原則としてリース会社に車を返却する必要があります。
しかしながら、再リース、乗り換え、買取など車返却以外の選択肢を用意しているリース会社も多くあるため、事前にご確認ください。
カーローンでは、支払い期間中は貸付元の所有権が付いている場合が多いのですが、最終支払いが完了すると完全に契約者の所有物となります。


カーリースのメリット


カーリースの主なメリットを3つ紹介します。
初期費用の用意が不要
カーリース最大のメリットは、初期費用を用意する必要がない点です。
車購入にかかる費用は全て、月々の利用料に含まれます。
そのため、車を必要としている方で初期費用の用意が難しい、充分な貯蓄がないという場合にも手軽に車に乗り始められます。
急な出費の心配がいらないプランを選択できる
月々定額なので、支払い管理や家計管理がしやすいカーリース。
特に、前述したメンテナンスリースでは納車後のメンテナンスや車検費用を月々に含めることができるので、急な出費の心配がいりません。
リース会社によってはガソリンスタンドでのガソリン割引など特典が受けられる場合もあります。
リース会社やプランによりメンテナンスリースに含まれる内容が異なるため、どこまで月々に含まれているかは事前にご確認ください。
オンラインで申込み~納車までの手続きが完了できる場合もある
車種選びから審査、納車(自宅納車)までをオンライン上やリース会社との郵送のやり取りで完結できる場合もあります。
電話での問い合わせ窓口では随時サポートを受けられるため、初めてでも安心して自宅から申込可能。
リース会社の店舗に行く手間が省け、なかなか時間が取れない、リース会社が近くにない方でも手軽に車に乗り始められます。



カーリースのデメリット


カーリースの主なデメリットを3つ紹介します。
追加料金が発生する可能性
契約期間満了時、以下の理由で追加料金が発生する可能性があります。
- ・走行距離制限の超過
- ・傷やカスタマイズした箇所の原状回復
- ・査定額が契約時に設定した残価を下回る場合(契約方式による)
走行距離制限の超過
リース会社によって、契約期間中に走行可能な距離が決められています。
多くの場合、日常使いであれば問題の無い走行可能な距離が設定されていますが、レジャーなどで出かける頻度が多い方は特にご注意ください。
決められた走行距離を超過してしまうと、契約期間満了時に追加料金が請求されます。
走行可能な距離については、事前にリース会社に確認しましょう。
傷やカスタマイズした箇所の原状回復
車の価値を下げるカスタマイズや傷、車内の臭いなどに関しては、契約満了時に原状回復に必要な費用を請求されます。
査定額が契約時に設定した残価を下回る場合(契約方式による)
リース契約には、以下の2つの契約方式があります。
- ・オープンエンド方式
- 契約車両の残価を開示し、残価精算の責任を契約者が負う
- 契約時の残価を高めに設定し、月々の支払いを抑えることも可能
- ・クローズドエンド方式
- 残価を開示せず、残価精算の責任をリース会社が負う
- 契約満了時に残価精算の心配をする必要がない
契約満了時に追加料金が発生する可能性があるのは、「オープンエンド方式」です。
契約者は契約満了時、契約時に想定した残価よりも査定額が下回る場合は差額分を支払い、査定額が上回る場合には払い戻しを受けられます。
そのため、契約満了時の車の状態や相場により、契約時の想定よりも車の価値が下がった場合には追加料金が発生します。
原則、途中解約はできない
リース契約期間中の途中解約は原則できません。
そのため、月々の支払い可能額やライフイベントなどを考慮した上で、契約期間を決定しましょう。
リース会社によっては、条件付きで途中解約可能な場合もありますので、契約前にご確認ください。
また、事故や盗難により車が使用できない状態になった際には強制的に契約が終了、違約金を支払い、解約となります。
車の所有権はカーリース会社
リース会社の所有する車を借りる契約なので、車の所有者はリース会社です。
そのため、契約期間中に勝手に車の名義を変更(譲渡)したり改造、売買したりできません。
また、万が一月々のリース料金の支払いが滞ってしまった場合には、最終的に車の引き上げや契約解除による違約金が発生する可能性がありますのでご注意ください。
カーリースに関するよくある質問


カーリースを検討されている方から頂く、よくある質問にお答えします。
中古車もリース可能か
リースカーのメインは新車ですが、中古車を取り扱うリース会社も多くあります。
新車と比較して中古車のリースは、納期が短い、月額が安いなどがメリット。
また、リース会社によっては数か月単位の非常に短い期間でリースを利用できる場合もあるようです。
契約期間中に事故を起こしてしまった場合はどうすれば良いのか
事故時の対応はリース車だからといって変わることはありませんが、リース会社にも事故の連絡をいれましょう。※リース会社やプランによっては、報告不要の場合もあり
リース車両に関しては、以下の対応となる場合がほとんどです。
・修理をすれば乗り続けられる場合→修理をして契約継続
・全損など、修理をしても乗り続けられない場合→違約金を支払い強制的に解約
例外として、長期リース契約満了後そのまま車を自己所有にできるプランでは修理義務がない、というリース会社もあります。
事故は誰にでも起こり得ます。
万が一に備えた車両保険付の自動車保険への加入、また、事故時の対応はリース会社へ事前に確認を取りましょう。
カーリースが向いている人
カーリースの利用が向いている人の主な特徴は以下の通りです。
- ・初期費用をかけず、気軽に新車に乗りたい
- ・維持費も含めて月々定額にしたい
- ・メンテナンスや車検、車に関する相談など1つの場所で任せたい
- ・手間なく数年間だけ車に乗りたい
- ・オンラインで手軽に手続きを進めたい
カーリースはその手軽さが魅力です。
しかし、前述したようなデメリットもあるため、走行距離が長い方や自分の思うとおりにカスタマイズしたい方、途中解約に不安のある方などは事前に購入とリースの情報を良く比較検討し、ご自身に合う選択肢をお選びください。
カーリースは新車のサブスク?記事 まとめ


今回は、カーリースの仕組みやメリットデメリットなどをご説明しました。
初期費用がかからず、月々定額の利用料を支払えば気軽に新しい車に乗れるカーリース。
ご検討されている方は、カーリースがご自身の予算や用途に合っているか、車の現金購入やローンでの購入ともぜひ比較してみてください。
また、契約前には月々の金額やプラン、使用条件など詳細をよく確認し、納得の上での契約が必要不可欠です。
届出済軽未使用車専門店レディバグでは、各メーカーの軽自動車の在庫を検索・ご覧いただける他(在庫状況によりご覧いただけない車種がある場合がございます)、経験豊富なカーライフアドバイザーが車種ごとの違いや車の選び方、車の買い方についてなど、ご希望に合わせてご案内いたします。
カーリースをご検討中の方には、新車のカーリースのご案内も可能です。
軽自動車についてのご相談は気軽にお問い合わせください。




埼玉県の三郷市・越谷市・春日部市に店舗を構える軽自動車専門店、レディバグ。
私たちは低価格で高品質な届出済未使用車(新古車)を提案し、トータルサポートを通じて安心・安全なカーライフをお約束します。