この記事を読んでいる方は、話題の軽規格電気自動車である「ekクロスEV」について知りたい方ではないでしょうか。
eKクロスEVは、発売以来SUVテイストのEV車として人気の車ですが、2024年5月に一部改良を加えたモデルが発売されました。
日本の軽自動車市場において大きなインパクトを与えたほどの人気車種なだけに、改良点が気になりますよね。
今回は、改良モデルのeKクロスEVの魅力を紹介しながら、EV車購入時に抑えておきたい「補助金」や「税優遇」について詳しく解説します。
この記事を読んでわかること
- 基本情報と走行性能、内装外装安全性能の魅力
- 自宅と外出先で充電する場合の必要な設備と充電方法
- eKクロスEVを購入する際に申請可能な補助金の種類と金額
目次
ekクロスEVとは
ekクロスEVは、三菱と日産で共同開発された軽自動車規格の電気自動車です。
2022年5月に三菱より発表されてから約2ヵ月で5,400台を受注。
当初の月販売目標台数を850台とする中、受注数は2ヵ月で目標の6倍になるなど、日本の軽自動車市場において、EVのシェア率向上に導きました。
「eKクロスEV」の外装はeKシリーズとして共通化されたブランド表現を重視しており、ガソリンエンジン搭載車の「eKクロス」とフロントグリルやエンブレム以外は同じデザインになっている点が特徴です。
ekクロスとほとんど変わらないデザインにすることで、電気自動車の敷居を下げ、電気自動車がより気軽に購入の選択肢に入ってほしいという思いが込められています。
軽自動車ならではの車両重量の軽さや運転のしやすさと、電気自動車ならではの力強い加速や滑らかな走り、高い静粛性を兼ね備えた車です。
ekクロスEVの基本情報
■ekクロスEV/駆動方式2WD
グレード | 本体価格 | 車高 | 車重 | 一充電 走行距離 | 交流電力量 消費率 |
---|---|---|---|---|---|
G | 2,568,500円 | 1,655mm | 1060kg | 180km | 124 Wh/km |
P | 3,131,700円 | 1,655mm | 1080kg | 180km | 124 Wh/km |
※交流電力量消費率はEV車が1km走るのに必要な電力の容量(wh)
EV車で皆さんが気になるのは航続可能距離ではないでしょうか?
eKクロスEVは20kWhのバッテリー容量が搭載されているため、WLTC複合モードの構造可能距離が180kmを達成しています。
そのため、買い物や子供の送り迎えなどのお出かけにも不安なく走行することが可能です。
また、ekクロスEVは従来の軽自動車自然吸気エンジンに対して3倍強、ターボエンジンの2倍のトルクとなる195Nmという非常に大きなトルクの駆動モーターを搭載しています。
これにより、上り坂や高速道路の合流などで余裕のある走りを実現しています。
eKクロスEVの内装の魅力
eKクロスEVの内装は、軽自動車とは思えないほど広々とした上質な空間と先進的な機能が充実しており、ゆとりと使いやすさ溢れるデザインが特徴的です。
すっきり居心地の良いインテリア
インテリアはすっきりまとまっています。
インパネ部分は凹凸のないフラットなディスプレイに、同じくエアコンもタッチパネル式でフラットなデザインのため、統一感とすっきりと洗練された印象を受けます。
ディスプレイの特徴は7インチカラー液晶メーターで、鮮明な画像を表示し、車両のさまざまな情報を素早く確認することが可能です。
ディスプレイの特徴は7インチカラー液晶メーターで、鮮明な画像を表示し、車両のさまざまな情報を素早く確認することが可能です。
また、軽自動車にも関わらず全ての席の足元の広さを確保し、窮屈さを感じません。
シートマテリアルは、ブラックのファブリックシートを標準装備しており、Pグレードはメーカーオプションで合成皮革&ファブリックが選べます。
ゆとりのある荷室
ekクロスEVはゆとりのある荷室も魅力です。
荷室スペースも広く、飲料の段ボールやスーツケース2個の積載が可能。
後席肩部分のレバーで荷室スペースの調整や座席のリクライニングもでき、シートアレンジで自分の思うように荷室を使える点も魅力です。
eKクロスEVの外装の魅力
eKクロスEVの外装は、eKシリーズならではのデザイン要素が特徴的です。
ベースとなるeKクロスと同じくSUV色強めのルックスで、「フロントグリル」や「エンブレム」以外は同じデザインになります。
個性あふれるデザイン
外装はベースとなるeKクロスと同じくSUV色強めのワイルドでアクティブな見た目です。
四角形状のフォグランプやグリルのクローム加飾、サイドのEVバッジはekクロスEVならではの装飾で、特別感を感じることができます。
スタイリッシュな15インチのアルミホイールも魅力です。
好みに合わせて選べるボディカラー
ボディカラーはモノトーン5色、2トーン5色の計10色で、ブラックやグリーンといった落ち着いた色合いからレッドなどの華やかな色合いまで幅広くラインナップされています。
今回の仕様変更で、ホワイトパール、アッシュグリーン、ライラックピンクの3色が新たに追加されました。
利便性が向上したeKクロスEVの魅力
2024年5月に行われたeKクロスEVの一部改良では、前項でご紹介した内装・外装それぞれの機能装備のバージョンアップのほか、利便性と安全性が向上しました。
MITSUBISHI CONNECT
様々なシーンで便利さと安心感を深める三菱自動車が提供するサービスです。
「docomo in Car Connect」のオプション契約で、車内でWi-Fiによるインターネット接続可能になり、オンライン動画や音楽、ゲームなどが楽しめる他、ドアのロック・アンロック操作など、スマートフォンアプリを使った遠隔操作が可能になります。
Pグレードには標準装備され、Gグレードにはパッケージメーカーオプションで用意されています。
◆スマートフォンアプリを使った遠隔操作
・今すぐ充電
・リモートドアロック/アンロック
・docomo in Car Connect®
・カーファインダー(駐車位置確認)
・リモートエアコン
・マイカーステータスチェック
◆SOSコール(エアバッグ展開時自動通報機能付)
緊急時には、SOSコールボタンひとつで救急車要請ができます。
エマージェンシーストップシグナルシステム
三菱の運転支援システム「e-Assist」をさらに強化し、エマージェンシーストップシグナルを新たに採用しました。
エマージェンシーストップシグナルは、急ブレーキを踏んだときに後続車に追突される可能性を低減させるため、制動灯を点滅させて後方へ注意を促すシステムです。
また、車両後方の視認性を高めるため、Pグレードには「マルチアラウンドモニター」、Gグレードには「リアビューモニター付きルームミラー」を標準装備しています。
アクセサリーでより自分好みの空間に
前項でも紹介した「スマートフォン連動ナビゲーション」を含め、ekクロスEVには様々な快適装備が、グレードごとにメーカーオプションとして用意されています。
もともとシンプルな内装ですので、アクセサリーを装備し自分好みにカスタマイズできるのも楽しみの一つです。
人気のパッケージアイテムをいくつかご紹介します。
◆先進安全パッケージ【Gに設定】
デジタルルームミラー(マルチアラウンドモニター付)+マルチアラウンドモニター(移動物検知機能付)
71,500円[消費税抜価格65,000円]
◆コネクトナビパッケージ【Gに設定】
スマートフォン連携ナビゲーション(9インチ)+USBポート Type-A&C+ビルトインETC2.0ユニット+SOSコールスイッチ+MITSUBISHI CONNECT
321,200円[消費税抜価格292,000円]
◆先進安全快適パッケージ【Pに設定】
マイパイロット パーキング+マイパイロット([ACC][LKA])+ステアリングスイッチ(マイパイロット)+デジタルルームミラー+パーキングセンサー(フロント×6、リヤ×6)
143,000円[消費税抜価格130,000円]
◆エクステリアメッキパッケージ
メッキミラーカバーとメッキドアハンドルカバーは華やかさを演出してくれます。
27,940円(税込/工賃込)
◆エクステリアガーニッシュパッケージ
フロントバンパーガーニッシュとテールゲートガーニッシュは、カッパーメタリック/ブラックマイカの2色から選択可能です。
他にもパッケージや数多くのアクセサリーが選べますので、アクセサリーでの加飾を是非楽しんでください。
33,000円(税込/工賃込)
eKクロスEVの安全性能
eKクロス EVは、「サポカーS ワイド」対象車です。
サポカーSワイドとは、「セーフティ・サポートカーSワイド」の略称で国土交通省が定めた安全運転サポートのひとつで、歩行者との衝突回避の自動ブレーキや、ペダル踏み間違い時加速抑制装置、車線逸脱警報、先進ライトの4機能搭載を意味しています。
e-Assist
ekクロスEVには三菱e-Assistが標準装備です。
三菱e-Assistとは、三菱自動車独自の電波レーダーやカメラなどを通して、安全で快適なドライブをサポートする、数々の予防安全技術の総称です。
その機能は搭載されている車種によって異なります。
ekクロスEV のe-Assist は8項目です。
・衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM](歩行者・自転車運転者検知付)
・踏み間違い衝突防止アシスト[EAPM]
・オートマチックハイビーム[AHB]
・標識認識システム[TSR]
・先行車発進通知[LCDN]
・車線逸脱警報システム[LDW]&車線逸脱防止支援機能[LDP]
・ふらつき警報[DAA]
・前方衝突予測警報[PFCW]
マイパイロット
マイパイロットとは、フロントカメラとミリ波レーダーが前方のクルマや白線を認識し、車間距離やふらつき防止をアシストする機能です。
・マイパイロット パーキング[MI-PILOT PARKING]
・マイパイロット[MI-PILOT]
・レーダークルーズコントロールシステム[ACC](全車速追従機能付)
・車線維持支援機能[LKA]
・マイパイロット緊急停止支援システム(SOSコール機能付)
気になる充電設備
2つある充電ポートは上部が普通充電、下部が急速充電に対応しており、充電器が設置されている駐車場や自宅(電気工事が必要)での充電が可能です。
普通充電と急速充電
普通充電では、通常約8時間で満充電可能。
自宅にEV車用の配線とEV充電用コンセントが必要で、帰宅後充電ケーブルをセットしておけば、翌朝には充電完了しています。
急速充電では、通常約40分で80%の充電が可能。
全国の商業施設、高速道路のサービスエリアには約31,500基の充電器が設置されていますが、そのうち9,612基が急速充電器です。
三菱自動車 電動車両サポート
三菱自動車 電動車両サポートとは、外出先に設置されたe-Mobility Power(eMP)充電ネットワーク加盟の充電器をお得な料金で利用できる充電カードと、カーライフを充実させるサービスをパッケージした三菱自動車ユーザーのためのサポートプログラムです。
サポートプログラムには普通充電が無料になるプランもあります。
入会金や基本料金が必要で、個人の場合は「ベーシック」「プレミアム」2つのプランから選択可能なので、ご自身に合う内容であれば是非利用してみてください。
EV車の優遇制度
電気自動車の購入を検討しているならば、環境性能に優れた新車を購入する際に受けられる補助金や優遇制度が気になるところです。
現在の補助金制度は「CEV補助金」が設けられていますが、この制度も2023年度と2024年度とでは補助金額の算定方法が大きく変わりました。
ここでekクロスEV のように「EV車」購入時に抑えておきたい「補助金」や「税優遇」について詳しく解説します。
EV購入時の補助金制度
現在は国の補助金制度として「CEV補助金」が設けられています。
温室効果ガスの排出量ゼロに向けて環境性能に優れた車の普及を目的とし、購入費用の一部を補助する制度です。
ekクロスEVはこれに該当し、国からの補助金「CEV補助金」として55万円の補助が受けられます。
さらに、「国の補助金(CEV補助金)」の他に、「方自治体の補助金」を併用も一般的に可能なため、商用車としてEVを検討されている方には魅力的な制度です。
※自治体の補助条件はそれぞれ異なりますので、詳しい情報は次世代自動車振興センターの「地方自治体支援制度」よりご確認ください。
EV車の優遇措置
V車は排出ガスがゼロであることや、環境負荷が低いことを考慮し、税制面で様々な優遇措置(EV特典)が設けられています。
エコカー減税 | 自動車重量税の減税措置です。 電気自動車(EV)は、新規登録時(取得時)と初回の継続車検時の自動車重量税が100%免税となります。 |
グリーン特化例 | 自動車税の軽減措置です。 電気自動車(EV)を、新車新規登録を行った場合、翌年度分の自動車税・軽自動車税が約75%軽減されます。 |
環境性能割 | 環境性能割は、自動車の燃費性能や排出ガス量に応じて課される税金となるため、排出ガスがゼロであり、燃費性能も無限大とみなされるため、電気自動車(EV)おける環境性能割は非課税となります。 |
EV車の車検・メンテナンス費用
エンジンを持たない電気自動車は、エンジンオイルやタイミングベルトの交換など、エンジン車で行うような定期的なメンテナンスは不要になります。
さらに構造がシンプルで、交換が必要な部品も少なく交換費用が抑えられます。
また、前項で紹介したように重量税の免税があるため、電気自動車(EV)の車検費用はガソリン車と比較して安くなる傾向です。
ただし走行距離や使用状況によって、消耗部品の交換が必要になる場合があり、費用が変動する可能性があります。
また、電動モーターが壊れてしまうと交換が必要となることもあり、この場合は高額な出費となる場合があるので注意が必要です。
よくある質問
走行性能はどうなのか
ekクロスEVはEV車らしい力強い走りと安定感が魅力です。
完全に充電されている状態で連続走行できる距離は180㎞で、従来の軽自動車自然吸気エンジンに対して3倍強、ターボエンジンの2倍のトルクとなる195Nmという非常に大きなトルクの駆動モーターを搭載しています。
また、緩やかな加速と減速が可能な「ECO」、街中での車速をコントロールしやすい「NORMAL」、キビキビとした走りの「SPORT」という3つのドライブモードを設定。
走行状況に合わせてモードを切り替えることが可能です。
ekクロスEV以外の軽自動車サイズ電気自動車
ekクロスEVと共通の基本構造で開発された日産サクラがあります。
デザインや装備は異なりますが、走行性能は同じです。
サクラはインテリアバリエーションがあったり外装デザインはすっきりとスタイリッシュだったりとekクロスEVとは異なる個性があります。
装備も異なるため、自分に合うEV車を選んでみてください。
ekクロスEVをおすすめしたい人
・SUVライクなかっこいいEV車に乗りたい
・三菱自動車 電動車両サポートで安心、快適にEV車を使いたい
・小回りの利く運転のしやすさと力強い走りを両立したい
世の中のEV車への関心が高まる中、ekクロスEVはそのワイルドなデザインやEV車らしい力強い走りから人気を集めています。
ekクロスEVまとめ
今回は、2024年5月に一部改良を加えたモデル「ekクロスEV」について紹介しました。
パワフルなモーターを搭載しているにもかかわらず、静寂性に優れており、何より「環境に配慮した車」として注目を集め、発売以来多くの方に選ばれています。
国土交通省が発表している「2030年次世代自動車普及目標」は、従来車が30~50%、次世代自動車が50~70%としており、次世代車の中でもハイブリッド車が30~40%、電気自動車が20~30%と、わずかにハイブリッド車が上回っています。
EV車購入を検討される際は、一度ハイブリッド車とも比較することをおすすめします。
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