この記事を読んでいる方は、日産初の電気自動車(EV)の軽自動車であるサクラについて知りたい方なのではないでしょうか。
日産サクラは、2022年5月に発表され、7月末時点での受注数は約2万3000台にのぼり、2021年に販売された全電気自動車の総数(小型車/普通車)を上回るほどの人気です。
2022年10月には、2022〜2023日本自動車殿堂カーオブザイヤーを受賞しました。
今回の記事では日産サクラの基本情報や魅力について紹介します。
この記事を読んでわかること
- 基本情報と走行性能、内装外装安全装備の魅力
- 自宅と外出先で充電する場合の必要な設備や方法
- サクラを購入する際に申請可能な補助金の種類と金額
- サクラの購入が向いている人
サクラとは
サクラは2022年に登場した、軽自動車規格の電気自動車です。
デイズで高く評価されている広い車内空間と、リーフの開発で蓄積した技術で、快適かつ安全に毎日の運転を楽しむことができる設計になっています。
2022年5月に発表されてからわずか2ヵ月で2万3000台を受注し、電気自動車としては異例のヒットと言われています。
軽自動車ならではの車両重量の軽さや運転のしやすさと電気自動車ならではの力強い加速や滑らかな走り、高い静粛性を兼ね備えたモデルです。
日産自動車は人気軽EVの「日産サクラ」、90周年記念車「日産サクラ 90th Anniversary」の一部仕様向上を2024年5月30日に発表し、2024年6月4日に発売しました。
詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
サクラの基本情報
グレード | 本体価格 | 車高 | 一充電走行距離 | 交流電力量消費率 |
---|---|---|---|---|
X | 2,548,700円 | 1,655mm | 180km | 124 Wh/km |
G | 3,040,400円 | 1,655mm | 180km | 124 Wh/km |
※一充電走行距離は完全に充電されている状態で連続走行できる距離
※交流電力量消費率は電気自動車が1km走るのに必要な電力の容量(wh)
電気自動車で重要なポイントの1つが航続距離ですが、サクラは20kWhのバッテリー容量で、WLTC複合モードの航続距離180㎞を達成。
街乗りでは不安や問題なく走行することが可能です。
また、サクラは従来の軽自動車自然吸気エンジンに対して3倍強、ターボエンジンの2倍のトルクとなる195Nmという非常に大きなトルクの駆動モーターを搭載しています。
これにより、上り坂や高速道路の合流などで余裕のある走りを実現しています。
内装の魅力
すっきり洗練された空間
サクラの車内空間は同じ日産から販売されている軽自動車のデイズ同様、広くゆったりとしています。
シートは高品質なファブリック素材を採用。
ソファのように座り心地の良くなっているのが特徴です。
また、インパネ部分は凹凸のないフラットなディスプレイに、エアコンもタッチパネル式で同じくフラットなデザインのため、統一感とすっきりと洗練された印象を受けます。
出典:日産自動車株式会社
インテリアバリエーション
Xグレードの内装はベージュとブラックから選択可能。
すっきりとした内装に合う、落ち着いた色合いです。
出典:日産自動車株式会社
Gグレードの内装はブラックとプレミアムから選択可能。
インパネとドアフィニッシャーのカッパー加飾が特徴的です。
出典:日産自動車株式会社※画像はプレミアム
Gグレードにメーカーオプションで装備可能なプレミアムインテリアパッケージは高級感を感じられるインテリアになっています。
・本革巻きステアリング
・インテリアライティング
・トリコット後席ドアトリムクロス
・合皮前席ドアアームレスト
・合皮/トリコットシート
充実した収納
使いやすさを重視した収納が特徴です。
【運転席側】
・カップホルダー
・運転席ドアポケット(ボトルホルダー付)
・インスト運転席ポケット(グレード別)
【助手席側】
・インスト助手席トレイ
・インストスライドボックス
・グローブボックス
・インストセンタースライドカップホルダー
・助手席ドアポケット(ボトルホルダー、車検証収納ボックス付)
・助手席シートバックポケット
・助手席シートアンダーボックス(ディーラーオプション)
出典:日産自動車株式会社
【センター】
・インストセンターロアトレイ
・インストセンターロアボックス
出典:日産自動車株式会社
【リヤ】
・ドアポケット(ボトルホルダー付)
外装の魅力
洗練されたデザイン
サクラは電気自動車の特徴である静粛性と力強さを反映させたデザイン。
無駄をそぎ落としたデザインは、すっきりとしながらもダイナミックさを感じることができます。
ヘッドランプとリアコンビランプ、グリルのデザインは、日本の伝統的な格子をヒントしており、バンパーやホイール、インテリアには水引から着想を得たデザインを採用するなど、日本的な美しさも感じられます。
豊富なボディカラー
サクラのボディカラーはモノトーン6色、2トーン9色の合計15色です。
シーズンズカラーをはじめ、個性的で鮮やかなボディカラーが揃っています。
オプションでより個性的に
サクラのパッケージオプションの1つにサクラセレクションがあります。
こちらは、よりスタイリッシュなサクラを楽しめる仕様です。
・フロントシールドアクセント
・シーケンシャルドアミラーウィンカー
・キッキングプレート
・フットウェルランプ
出典:日産自動車株式会社
安全性能
サクラは充実した安全性能、先進技術も魅力です。
運転支援システム
運転支援システムには、走行中の衝突回避をアシストしてくれるインテリジェント エマージェンシーブレーキの他、2台前を走る車両の車間・相対速度をミリ波レーダーでモニタリングするインテリジェント FCW(前方衝突予測警報)やふらつき警報などがあります。
グレード別設定のアラウンドビューモニターは上空から見下ろしているかのような映像を、ナビゲーション画面に表示してくれるため駐車が苦手な方におすすめです。
インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)
2台前を⾛る車両の車間・相対速度をミリ波レーダーでモニタリングします。
自車からは見えない前⽅の状況を検知し、減速が必要と判断した場合にはディスプレイ表⽰とブザーによる警報でドライバーに注意を促してくれるため、ブレーキの踏み遅れによる玉突事故回避を⽀援します。
自車からは見えない前⽅の状況を検知するという点で、安全性において優れた機能と言えます。
アラウンドビューモニター
上から見下ろしているかのような映像で駐車をアシストしてくれる機能<m/ark>です。
駐車中、上から見下ろしているかのような映像をルームミラーのディスプレイまたはナビに表示。
クルマの前後左右の状況を見ながら駐車可能で、人や自転車など周囲に動くものがいる場合には表示とブザーで注意を促してくれます。
プロパイロット
グレード別設定のプロパイロットは高速道路での運転の負担を軽減してくれる機能です。
高速道路の単調な渋滞走行と長時間の巡航走行で、前を走行するクルマを検知し、車間距離を保つ手助けをしたり、白線を検知し、走行車線の中央を走行する手助けをしたりします。
アクセル、ブレーキ、ハンドルの操作をアシストしてくれるため、高速道路での負担を軽減してくれる機能です。
プロパイロット パーキング
サクラにはメーカーオプションでプロパイロット パーキングを搭載することが可能です。
以下の3ステップの操作でステアリング、アクセル、ブレーキ、シフト、さらにパーキングブレーキまで、すべてをシステムが自動で制御するシステムです。
1 駐車したいスペースの手前で、プロパイロット パーキングスイッチを押し、ゆっくりと前進して駐車したい場所の真横に車両を止める
2 クルマが駐車可能スペースを自動検知し、ナビ画面上に[P]マークを表示。確認後に[駐車開始]ボタンをタッチする
3 プロパイロットパーキングスイッチを押しながらブレーキペダルを離すと駐車動作を開始
駐車が完了すると、システムが自動で電動パーキングブレーキが作動 し、[P]レンジにシフトチェンジを行います。
駐車が苦手な方はもちろん、縦列駐車や何度も切り返しが必要な難しい場面でも安全に活用でき大変便利です。
その他安全性能
安全運転支援
LEDヘッドランプやLEDリヤコンビネーションランプで明るくクリアな視界を確保できます。
また、薄暮れ感知「おもいやりライト」機能付のオートライトで自動的にヘッドライトを点灯してくれます。
回避操作支援
走行中に車両が危険な状態になりそうなときに回避操作を支援する以下の機能が搭載されています。
VDC(ビークルダイナミクスコントロール[TCS機能含む])
滑りやすい路面などを走行する際に横滑りを軽減します。
ABS(アンチロックブレーキシステム)+EBD(電子制御制動力配分システム)
乗員数に応じて制動力を最適に前後配分するEBD(電子制御制動力配分システム)に、万一の際にもクルマをコントロールして危険を避けられるようタイヤのロックを起こりにくくするABS(アンチロックブレーキシステム)を組み合わせ、ブレーキング時の安心感を高めています。
保護能力向上
衝撃吸収ボディの採用や最大7個のエアバッグシステムを装備し、万一の際の安全性を高めています。
充電方法
サクラは電気自動車なので、走行には充電が必要です。
充電ポートは2つあり、上部が普通充電、下部が急速充電に対応しています。
出典:日産自動車株式会社
自宅で充電
【自宅充電設備】
設備 | 充電能力 | 満充電時間(目安) | 充電ポート |
---|---|---|---|
普通充電コンセント | 3kW | 8時間 | 普通充電ポート |
V2H | 6kW | 4時間 | 急速充電ポート |
普通充電コンセント
別途コントロールボックス付の充電ケーブルが必要です。
また、電気工事が必要になります。
工事については販売店へ相談してください。
V2H
Vehicle to Homeの略で、電気自動車のバッテリーに蓄えた電気を家で使う仕組みのことを指します。
専用機器の設置が必要です。
外出先で充電
充電器設置数は2023年6月時点で約30,000基。
高速道路のサービスエリアや日産販売店、コンビニエンスストア、道の駅など、日本全国の電気自動車用充電スタンドが増えています。
充電サービスの日産ゼロ・エミッションサポートプログラム3(ZESP3)に加入すると、専用のZESP3カード1枚で日本全国に普及したeMP充電スポットを利用できます。
プランも無料充電付きの3つの「プレミアム」と、都度課金制の「シンプル」があり、自分の使い方に合わせて選択可能です。
よくある質問
走行性能はどうなのか
サクラは電気自動車らしい力強い走りと安定感が魅力です。
完全に充電されている状態で連続走行できる距離は180㎞で、従来の軽自動車自然吸気エンジンに対して3倍強、ターボエンジンの2倍のトルクとなる195Nmという非常に大きなトルクの駆動モーターを搭載しています。
また、アクセルペダルの操作だけで加減速をコントロールするe-Pedalに、新たにクリープ機能を搭載したe-Pedal Stepを採用しています。
日産の電動車で評判の高い機能で、アクセルペダルを戻すだけで日常使いに十分な減速度を得ることが可能。
ワンペダル感覚での運転が可能となります。
補助金について知りたい
補助金には国と自治体2つの種類があります。
サクラの場合、国の補助金は55万円です。
補助金の予算は決められており、予算に達成した時点で終了となりますのでご注意ください。
補助金について詳しくは次世代自動車振興センターのWEBサイトをご確認ください。
自治体の補助金額は自治体によって異なります。
東京都の場合は55万円〜70万円です。
こちらも詳しくは次世代自動車振興センターのWEBサイトをご確認ください。
サクラ以外の軽自動車サイズ電気自動車
サクラと共通の基本構造で開発された三菱ekクロスEVがあります。
デザインや装備は異なりますが、走行性能は同じです。
ekクロスEVはSUVテイストなデザインが特徴で、サクラと比較するとかなりワイルドな見た目です。
装備も異なるため、自分に合う電気自動車を選んでみてください。
サクラをおすすめしたい人
・価格を抑えて電気自動車に乗りたい
・静粛性と力強い走りを両立したい
・環境に優しいクルマに乗りたい
世の中の電気自動車への関心が高まる中、サクラは価格を抑えることができること、またその静粛性や力強い走りから快適に乗ることができる電気自動車として人気を集めています。
この記事を読んでサクラが気になった方は是非、実物を見てみてください。
埼玉県の三郷市・越谷市・春日部市に店舗を構える軽自動車専門店、レディバグ。
私たちは低価格で高品質な届出済未使用車(新古車)を提案し、トータルサポートを通じて安心・安全なカーライフをお約束します。