2022年8月にスズキはワゴンR、ワゴンRスティングレーの仕様変更と、新しいモデルとしてワゴンRカスタムZを発表し、8月30日に発売します。
長年、軽自動車の中で親しまれてきたワゴンRの仕様が変わり、今までのワゴンRとどのように変わったのか気になる方や、新モデルであるワゴンRカスタムZはどのようなクルマなのか知りたいと思った方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では仕様変更の内容や新しいモデルについて、基本情報や外装内装の魅力を紹介します。
この記事を読んでわかること
- 基本情報と燃費、内装外装安全性能の魅力
- マイナーチェンジ後の改良点と新たに登場したワゴンR カスタムZの特徴
- 購入前に注意しておきたい価格と硬めな乗り心地
- ワゴンRの購入が向いている人
ワゴンRとは
出典:スズキ株式会社
ワゴンRは1993年に発売され、軽自動車人気の先駆けであり「軽ワゴン」の言葉を作り上げたクルマです。
それまでは、荷物を置くスペースを確保している程度の軽自動車が主流でしたが、機能の充実と改善を図り、快適な4人乗りの軽自動車として進化し人気を集めました。
2022年8月にワゴンRとワゴンRスティングレーの仕様変更が入り、安全性能が向上、デザインの変更やボディーカラーに新色が追加。
また、新しいモデルとしてワゴンRカスタムZが登場し、エクステリアに専用のヘッドランプ・フロントグリル・フロントバンパーを採用するなどこだわりのモデルです。
詳しい内容は後述します。
ワゴンRの基本情報
【ワゴンR】
グレード | 本体価格 | 駆動 | 車高 | 燃費 |
---|---|---|---|---|
FX | 1,294,700円(MT) 1,296,900円 1,417,900円(MT) 1,420,100円 | 2WD 4WD | 1,650mm | 24.8km/L(MT) 24.4km/L 23.0km/L(MT) 23.2km/L |
HYBRID FX-S | 1,463,000円 1,586,200円 | 2WD 4WD | 1,650mm | 25.2km/L 24.2km/L |
【ワゴンRカスタムZ】
グレード | 本体価格 | 駆動 | 車高 | 燃費 |
---|---|---|---|---|
HYBRID ZX | 1,551,000円 1,674,200円 | 2WD 4WD | 1,650mm | 25.2km/L 24.2km/L |
HYBRID ZT | 1,710,500円 1,833,700円 | 2WD 4WD | 1,650mm | 22.5km/L 20.9km/L |
【ワゴンRスティングレー】
グレード | 本体価格 | 駆動 | 車高 | 燃費 |
---|---|---|---|---|
HYBRID T | 1,765,500円 1,888,700円 | 2WD 4WD | 1,650mm | 22.5km/L 20.9km/L |
ワゴンRFXにはMT車が設定されており、ワゴンRカスタムZとワゴンRスティングレーにはターボグレードが設定されています。
もともと選べる幅の広かったワゴンRですが、今回の仕様変更とワゴンRカスタムZの登場によって、より幅広いユーザーに向けたクルマになりました。
注意したいポイント
センターメーター
スッキリまとめられたインパネのデザインですが、メーター部分がインパネのセンターに配置されているため、横に視線を移動することに違和感を覚える可能性があります。
慣れるまでは、ステアリング手前にあるよりも見えにくいと感じるかもしれません。
乗り心地は硬め
ワゴンRは他社の同じワゴンタイプの車種よりも軽く、やや硬めな乗り心地なので、若干タイヤのゴツゴツ感を感じてしまうかもしれません。
車両重量が軽いことは燃費性能の良さに繋がっているため、燃費を重視する方にはワゴンRはおすすめです。
仕様変更による価格変更
ワゴンRに限らず、仕様変更やモデルチェンジをすると性能が良くなるため、価格は上がります。
ワゴンRも安全装備が標準装備になったり、装備が充実したりとパワーアップしているため、価格変更で50,000円〜100,000円程度価格が上がっています。
内装の魅力
雰囲気の異なる内装デザイン
ワゴンRは、視界が広く、運転しやすいインパネデザインと高めにつくられたシートが特徴です。
【ワゴンR】
内装はFXがブラック、HYBRID FX-Sはブラックとベージュから選択可能。
シンプルですっきりとした内装になっています。
※写真はHYBRID FX-Sです
出典:スズキ株式会社
【ワゴンRカスタムZ】
ブラックを基調としつつ、インパネカラーパネルやフロントドアアームレストに専用のブラウンメタリックの加飾が施されています。
ステアリングホイールはHYBRID ZXのメーカーオプション車から本革巻きです。(HYBRID ZXはウレタン)
※写真はHYBRID ZTです
出典:スズキ株式会社
【ワゴンRスティングレー】
インパネカラーパネルやフロントドアアームレストに専用のダークバイオレットパールの加飾が施されています。
本革巻ステアリングとシックなカラーリングのインテリアで上質な空間をつくりあげています。
出典:スズキ株式会社
便利な収納
ワゴンRは収納が多く、さまざまな使い方に合わせて使用できる点が魅力。
特徴的な収納を紹介します。
助手席のアンダーBOX
助手席のシートを持ち上げると、BOXがあります。
取り外し可能で撥水加工なので、汚れてしまった荷物を入れても持ち運びでき、丸洗い可能です。
アンブレラホルダー
リヤドア両側についています。
全長約90cmまでの傘が収納可能で、滴る水も車外に排出されるように作られているのでフロアマットも汚さず綺麗にクルマを使うことができます。
充実した装備
仕様変更により、以下の装備が標準装備になりました。
装備が充実すると、毎日の運転も楽で快適になります。
オートエアコン
仕様変更前のワゴンRには手動式のマニュアルエアコンが採用されたグレードがありました。
全車オートエアコンになることで、インパネ周りのデザインもスタイリッシュになり、使い勝手も良くなりました。
出典:スズキ株式会社
キーレスプッシュスタートシステム
プッシュボタンスタートを採用することで、解錠施錠時やエンジンをかける際にクルマのキーを持ち出さなくても良いので非常に楽です。
特に荷物が多くなってしまった際にはリクエストスイッチを押すだけで解錠施錠ができるので助かります。
出典:スズキ株式会社
運転席シートヒーター
冬場に活躍してくれる機能。
暖房よりも温まるスピードが早いため、車内が暖まるまでの間も快適に運転することが可能です。
出典:スズキ株式会社
この他、USB電源ソケットがFXを除いて標準装備です。
外装の魅力
異なる3つのデザイン
ワゴンRは3つのモデルがあり、それぞれ特徴の異なるデザインです。
【ワゴンR】
角目のヘッドランプを中心とした端正なフロントフェイスを採用。
幅広い年齢層を意識し、個人だけではなく法人も含めて汎用性の高い仕様です。
今回の仕様変更でフロントグリル、フロントバンパーのデザインが変更されました。
【ワゴンRカスタムZ】
ワゴンRスタムZ専用デザインのヘッドランプ、フロントグリル、フロントバンパーを採用。
全体的にシャープでかっこいい印象です。
【ワゴンRスティングレー】
メッキ加飾とブラックパール塗装のフロントグリルや縦型のLEDヘッドランプなどで存在感と迫力を強調したフロントマスクを採用。
豊富なボディーカラー
ワゴンRは10色、ワゴンRカスタムZは8色、ワゴンRスティングレーは6色と3モデルともボディーカラーが豊富です。
ワゴンRでは、フォギーブルーパールメタリック、テラコッタピンクメタリック、ダスクブルーメタリックが新たに設定されました。
ワゴンRカスタムZとワゴンRスティングレーには全体的に落ち着いた、かっこいい印象のカラーが多く、デニムブルーメタリックが新たに設定されています。
出典:スズキ株式会社
プラットフォームの軽量化とマイルドハイブリッド
プラットフォーム(基本骨格)は「ハーテクト」と名付けられた最新世代で軽量化に成功。
これにより、新骨格らしいしっかりした走りと、WLTCモードで25.2km/Lという燃費性能を実現させています。
また、モーターで低燃費をアシストする、マイルドハイブリッドを搭載しているため、燃費性能は軽ワゴン、軽ワゴンターボ車でナンバーワンとなっています。
安全性能
ワゴンRには事故を未然に防ぎ、万一のときの安全を確保するために運転をサポートする様々な技術であるスズキセーフティサポートが搭載されています。
スズキセーフティサポートの機能は以下の通りです。
- ・デュアルカメラブレーキサポート
- ・後退時ブレーキサポート
- ・誤発進抑制機能
- ・後方誤発進抑制機能
- ・車線逸脱警報機能
- ・車線逸脱抑制機能
- ・ふらつき警報機能
- ・先行車発進お知らせ機能
- ・ハイビームアシスト
- ・全方位モニター用カメラ
- ・ヘッドアップディスプレイ
- ・アダプティブクルーズコントロール
※グレードにより、未装備やメーカーオプションの機能があるため、購入前に確認してください。
今回の仕様変更で変更・追加された機能を紹介します。
デュアルカメラブレーキサポート
夜間の歩行者も検知するデュアルカメラブレーキサポートが全車に標準装備です。
衝突の恐れがあるとディスプレイや警告音によりドライバーに注意喚起し、ブレーキ踏力のアシストを行います。
更に危険性が高まると自動で強いブレーキを掛け、衝突回避や衝突時の被害軽減をはかります。
車線逸脱抑制機能
FXを除く、全車に標準装備です。
カメラが左右の区画線を検知し、車線逸脱の可能性が高いとシステムが判断した場合に、ドライバーに車線逸脱防止方向へのステアリング操作を促し、車両を車線の内側に戻すように支援します。
アダプティブクルーズコントロール(ACC)[全車速追従機能付]
FXを除く、全車に標準装備です。
ステアリングのACCスイッチを操作すると、ステレオカメラで先行車との距離を測定し、設定した車間距離を適切に保ちながら加速・減速、さらに停止まで自動追従します。
高速道路での長距離運転や渋滞走行時の発進・停止を頻繁に繰り返す状況などで、運転の負担を軽減してくれる機能です。
SRSエアバッグ
運転席・助手席SRSエアバッグは全車標準装備、加えて、フロントシートSRSサイドエアバッグ、SRSカーテンエアバッグがFXを除く全車に標準装備です。
6つのエアバッグで衝撃に備えます。
ワゴンRの良くある質問
仕様変更でどこが変わったのか
仕様変更の内容は以下の通りです。
【ワゴンR・ワゴンRスティングレー】
・安全装備の充実(詳しくは安全性能の項目をご覧ください)
・装備の充実(詳しくは内装の項目をご覧ください)
・スズキコネクト対応の全方位モニター付ディスプレイオーディオをメーカーオプションとしてFXを除いて設定
・ボディーカラーの変更・追加
【ワゴンRのみ】
・フロントグリル、フロントバンパーのデザイン変更
また、新たにワゴンRカスタムZが登場しました。
エクステリアにはワゴンR カスタムZ専用のヘッドランプ、フロントグリル、フロントバンパーを採用しています。
インテリアはブラックを基調としつつ、インパネカラーパネルやフロントドアアームレストに専用のブラウンメタリックの加飾を施すなど、質感を高めた内装がポイントです。
ワゴンRと比較される車種
ワゴンRは軽自動車の中でもワゴンタイプに分類されます。
同じワゴンタイプで人気の車種は、ニッサンデイズやダイハツムーヴ、ホンダN-WGNなどです。
サイズ感は同じですが、装備や使い勝手などが異なるため、自分に合うものを比較して見つけてみてください。
デイズとムーヴに関してはこちらの記事をご覧ください。
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ワゴンRをおすすめしたい人
・軽自動車に乗りたいけれど何を選んだらよいか分からない
・価格や燃費、使い勝手などバランスのとれたクルマに乗りたい
・デザインやボディーカラーを多くの選択肢から選びたい
ワゴンRは長年愛され続けているクルマです。
新しくなり、より進化したワゴンRが気になった方は是非、実物を見てみてください。
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