
この記事を読んでいる方は、ホンダ N-BOXがなぜこんなに人気があるのか知りたい方なのではないでしょうか。
N-BOXは、初代登場から10年かからずに累計販売台数200万台という偉業を達成し、今なお好調な売り上げを見せている人気のクルマです。
今回の記事では、N-BOXがここまで売れ続けている理由と魅力について4つの視点から紹介します。
この記事を読んでわかること
- N-BOXが売れ続けている理由と魅力紹介
- 購入前に注意しておきたい価格とグレード検討
- 自動車税と自動車重量税の維持費解説
N-BOXとは
N-BOXとは、ホンダが生産・販売している人気のスライドドア付きハイトワゴン車です。
N-BOXが登場するまでの市場は、若々しいボディスタイルと軽快な走行性能のハイトワゴンが女性を中心に親しまれていました。
ホンダは、ハイトワゴンでも男性が乗って違和感のないデザイン、走行性能や室内空間の広さを追求し、「ニュー ネクストニッポン ノリモノ」をキャッチコピーとして2011年に初代N-BOXを発売しました。
以来10年以上もの長い間、常に販売台数ランキングのトップを走り続けています。
まさに、日本の自動車業界に衝撃を与えたクルマです。
視点1.居住性
軽最大級の室内空間を実現したN-BOX。
生活スタイルにあわせて、その広い室内を活かしたアレンジが魅力です。
最大限に広げた室内空間
N-BOXの最大の特徴は、その室内空間にあります。
軽自動車枠いっぱいの全長3,395mm×全幅1,475mmに対し、全高を1,790mm(FF車)と大きくとることで室内空間の広さを追い求めました。
さらに、エンジンをコンパクトにまとめ、ボンネット長を短く抑えることでフロントエンジンの軽自動車としては最長のホイールベース2,520mmを実現。
燃料タンクも、ホンダの特許でもあるセンタータンクレイアウトを採用し、前席の下に配置することで、圧迫感のない居住空間や収納スペースを確保しています。
出典: 本田技研工業株式会社
質の良いサスペンションダンパー
N-BOXは、質の良いサスペンションダンパーを採用しており、路面の凹凸、大きな段差、路面のうねりなどの場面で不快感の少ない乗り心地です。
出典: 本田技研工業株式会社
高まった遮音性
N-BOXは、デッドニングという音響対策を施しており、外部の騒音が車内に入りにくい仕様です。
また、前述した質の良いサスペンションダンパーによりロードノイズが抑えられ、ノーマルでもターボでも静粛性が非常に高く、車の中で寝ているお子様の睡眠の邪魔をしません。
※音の感じ方は個人差があるので、気になる方は事前に試乗されることをおすすめします。
出典: 本田技研工業株式会社
スタイルに合わせたシートアレンジ
背もたれや座面アレンジで、室内空間を自在に变化できます。
リフレッシュモード
出典: 本田技研工業株式会社
前席のヘッドレストを外して背もたれを後ろに倒せば、後部座席とのすき間もない、ほぼフラットな状態になります。
足を伸ばして横になる事も可能です。
トールモード
出典: 本田技研工業株式会社
N-BOXの特徴の1つでもある、座席のはね上げ機能を使ったモードです。
後部座席の座面を跳ね上げれば、広い足元を活かして、観葉植物のような背の高い荷物も積む事ができます。
※座席のはね上げられる機能は、車種が限られています。
ロングモード
出典: 本田技研工業株式会社
後席右側を前倒しして、助手席の背もたれを後ろへ倒せば、長さのある荷物も積み込む事ができます。
ユーティリティーモード
出典: 本田技研工業株式会社
後席の背もたれを前倒しすれば、低く広い床面となり、大きな荷物も積む事ができます。
例えば、遊びに出かけたお子様を雨で急にお迎えに行くことになっても、自転車も一緒に積んで帰れるなど手間なく使えます。
視点2.走行性
N-BOXは、軽自動車離れした走行性能も高い評価を得ています。
パワフルなエンジン
N-BOXに搭載されている「S07B」型エンジンは、24.5km/L(10・15モード)の低燃費と58馬力のパワーを実現させ、自然吸気でも必要十分な加速が可能です。
CVTとの組み合わせで「軽はターボじゃないと走らない」という定説を覆すほど。
無論、ターボ車なら、さらにパワフルな走りが実現します。
出典: 本田技研工業株式会社
コーナリングがスムーズ
N-BOXは、ステアリング操作に応じてブレーキ制御を行い、スムーズなコーナリングを支援する「アジャイルハンドリングアシスト」を搭載して、全高の高いスーパーハイトワゴンにありがちな横揺れを抑えた安定した走りを実現しています。
また、燃料タンクを車体中央部の低い位置に搭載する設計で、重心が低くなり車体の重量バランスが向上したことにより、操縦の安定性も高まりました。
手の小さな女性の方でも握りやすいように工夫がされているステアリングホイールなど、運転しやすいように配慮されているのも特徴です。
出典: 本田技研工業株式会社
広い視野の確保
N-BOXでは高い剛性をもたせた極細フロントピラーを採用し、視野をワイドに広げ、目線もミニバン並みの高さを確保。
前方の死角を減らすことで運転ストレスが軽減されます。
出典: 本田技研工業株式会社
視点3.デザイン性
N-BOXが人気の理由は、初代モデルから2代目の現行モデルに至るまで、一貫して高い完成度を持つクルマだからにほかなりません。
スタイリングの巧みさ
水平基調で嫌味のないデザインは、男女を問わず好まれています。
ルーフの長さ、ピラーの角度、ショルダーラインの高さなど、細部に至るまで計算されており、装飾を抑えたシンプルなデザインは、男性が乗っても違和感のないスタイルに仕上がってます。
また、シンプルなノーマル仕様に対し、メッキパーツを多用し力強いスタイリングが特徴の「カスタム」をラインナップしているのも人気を支える要素のひとつです。
出典: 本田技研工業株式会社
快適な室内空間
インテリアカラーは、ベージュとグレージュを組み合わせた上品でシックなカラーリングです。
シート素材も、クッション性を高め、滑らかな触り心地のトリコット生地を使用し、長時間の運転でも快適に過ごせます。
出典: 本田技研工業株式会社
こだわりのボディーカラー
N‐BOXには全タイプ共通のボディーカラーが6色。
スロープ仕様車には、共通カラーに「タフタホワイトⅢ」をプラスした7色。
コーディネートスタイルは「プラチナホワイト・パール&ブラウン」と「プレミアムアイボリー・パールⅡ&ブラウン」の2色から選べます。
どのボディーカラーもシンプルでありながらも見る人に強い印象を残します。
出典: 本田技研工業株式会社
視点4.安全性
今や安全性能はクルマ選びをする上で必要不可欠な要素です。
N-BOXにも様々な安全性能が備わっています。
予防安全性能
出典: 本田技研工業株式会社
N-BOXは全グレードにHonda SENSING(衝突被害軽減ブレーキ)を搭載。
令和元年には、軽自動車として初の「予防安全性能評価」として最高クラスの「ASV+++」を獲得しました。
Honda SENSINGは以下の10項目です。
・衝突軽減ブレーキ(CMBS)
・誤発進抑制機能
・歩行者事故低減ステアリング
・路外逸脱抑制機能
・渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)
・車線維持支援システム(LKAS)
・先行車発進お知らせ機能
・標識認識機能
・後方誤発進抑制機能
・オートハイビーム
衝突安全性能
出典: 本田技研工業株式会社
N-BOXは衝突安全性能評価で最高ランクを獲得。
衝突安全機能は以下の6項目です。
・衝突安全設計ボディー
・運転席用&助手席用i-SRSエアバッグシステム
・前席用i-サイドエアバッグシステム
+サイドカーテンエアバッグシステム〈前席/後席対応〉
※タイプ別で装備
・頚部衝撃緩和フロントシート
・フロント3点式ロードリミッター付プリテンショナーELRシートベルト
・ISOFIX/i-Sizeチャイルドシート下部取付金具(リア左右席)
+トップテザー取付金具
注意したいポイント
高い完成度を誇るN‐BOXの注意点をまとめました。
価格設定

N-BOXの価格は、エントリーモデルの「G」グレードで1,468,500円。
上級グレードになると、カスタムでなくても価格が2,000,000円近くなるため、ハイトワゴンタイプの中でも高めの価格設定です。
価格を抑えてハイトワゴンタイプのクルマに乗りたい方は他の車種を検討してもいいかもしれません。
パワースライドドアが装備されないグレードがある
出典: 本田技研工業株式会社
エントリーモデルの「G」グレードには、N-BOXの人気ポイントでもあるパワースライドドアの装備がなく、オプションでの追加もできません。
お子様を乗せる機会が多い方など、パワースライドドアをつけておきたい方はグレードの検討が必要です。
そのほかの「Hondaスマートキーシステム」やフルLEDヘッドライト、フルオートエアコン、オートブレーキホールド付き電子制御パーキングブレーキなどの装備はエントリーモデルの「G」グレードにもある程度用意されています。
よくある質問

燃費はどうか
N-BOXはパワフルなエンジンを搭載していることから、期待値が高く燃費が思ったほど良くなかったという声があります。
国土交通省が発表した省エネルギー法に基づく、自動車燃費一覧からN-BOXエントリーモデルの「G」グレードに該当する燃費項目を確認してみます。
「G」グレードは、車両重量890㎏で燃費21.2km/L。
該当する燃費基準値(令和2年度)は23.7km/L。
一瞬、燃費基準値に照らし合わせると燃費が悪いように見えますが、燃費基準とは現在販売されている自動車の中で最も燃費性能が優れている自動車の燃費を基準に設定されているので、平均値ではなく最高値と考えればまずまずの燃費と言えます。
N-BOXに搭載されている燃料タンクはFFで27L、4WDで25Lです。
N-BOXの燃費性能であれば1回の満タン給油で500km近くの走行が可能な計算になります。
実際の燃費性能は走行路面やアクセル、ブレーキの踏み方で変わりますが、計算上は東京都心から静岡県・長野県などの東海中部地方へ無給油で往復移動できる燃費性能に相当します。
維持費はどうか
N‐BOXに限らず、軽自動車はボディサイズやエンジン排気量が制限される代わりに、税額が安く抑えられています。
軽自動車は、自動車税・自動車重量税が普通車に比べて圧倒的に安く、それを理由に、軽自動車を購入する人も多くいます。
【自動車税・軽自動車税とは】
自動車税・軽自動車税とは、自動車の排気量に応じて課税される地方税の一種です。
毎年4月1日時点での所有者に、支払いの義務が発生します。
例えば、2019年10月1日以降新車登録した場合で比較
◆軽自動車:10,800円
◆普通車(排気量1000cc以下):25,000円
出典: 総務省「地方税制度/自動車税」
【自動車重量税とは】
軽自動車を含むすべての自動車に課税される税金のことです。
車両重量(車検証に記載の車両重量)と新車登録時からの経過年数に応じて税額が決まりますが、自家用軽自動車の場合、車両重量による税額の違いはありません。
例えば、12年経過までで比較
◆軽自動車:6,600円
◆普通車(0.5トン):8,200円
まとめ
今回の記事では、N-BOXがここまで売れ続けている理由について4つの視点からご紹介しました。
初代登場から10年かからずに累計販売台数200万台という偉業を達成したことからも、幅広いユーザーの支持を得られていることが分かります。
半導体不足による生産の遅れが続いていますが、順調にいけば2023年秋に3代目新型N-BOXが登場する予定です。
N-BOXは、今後ますますパワーアップが期待されるクルマです。
気になった方は是非、実際に見てみてください。

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