この記事を読んでいる方は、家族で乗れるスライドドアのクルマが欲しいけれど、どの車種にすればよいのか分からないと迷っている方なのではないでしょうか。
スズキ スペーシアはスライドカーを検討している方なら誰もが選択肢に入るクルマです。
今回は人気のファミリーカー、スズキ スペーシアの基本情報から注意したいポイント、魅力を紹介します。
この記事を読んでわかること
- 基本情報と燃費性能、内装外装安全性能の魅力
- 購入前に注意しておきたい横風の影響とターボエンジン設定
- 広い室内空間と使い方が広がるシートアレンジ紹介
- スペーシアシリーズの特徴紹介
スペーシアとは
出典:スズキ株式会社
スペーシアとは、スズキから発売されている、子育て世代のファミリーカーとして人気の軽ハイトワゴンです。
パレットの後継モデルとして2013年に発売されました。
2017年にフルモデルチェンジ、2021年マイナーチェンジを経て、現行モデルは二代目になります。
広い室内とスライドドアが特徴のスペーシアは、いつも通りの運転をするだけで、いつのまにか電気が貯まり、ガソリン消費も抑えてくれるマイルドハイブリッド機能を搭載した賢いクルマです。
スペーシアの基本情報
スペーシアの基本情報を表にまとめました。
グレード | 本体価格 | 駆動 | 車高 | 燃費 WLTCモード |
---|---|---|---|---|
HYBRID G セーフティサポート非装着車 | 1,312,300円 1,435,500円 | 2WD 4WD | 1,785mm | 22.2km/L 20.2km/L |
HYBRID G | 1,394,800円 1,518,000円 | 2WD 4WD | 1,785mm | 22.2km/L 20.2km/L |
HYBRID X | 1,533,400円 1,656,600円 | 2WD 4WD | 1,785mm | 21.2km/L 20.2km/L |
本体価格
軽自動車の本体価格は選択幅が広いため、車種やオプションによってかなり違いが出てきます。
他の軽ハイトワゴンで、オプションを付けない状態の価格帯を見てみると、約1,276,000円~2,200,000円となっています。
スペーシアは本体価格が1,312,300円〜と、軽ハイトワゴンの中では比較的お求めやすい価格設定です。
車高
出典:スズキ株式会社
スペーシアの車高は1,785mmで、軽自動車の中でもかなり背の高いクルマです。
マンションの駐車場によくある機械で昇降する立体駐車場の高さの基準は1,550mm以下なので、最下段におクルマを停める方は注意が必要です。
ただ、その分車内空間は天井までが非常に高く設計されており、圧迫感なく大人が4名乗車することができます。
燃費
国土交通省が発表した省エネルギー法に基づく、自動車燃費一覧(令和5年3月)からスペーシアの項目を確認してみます。
該当する燃費基準値は23.7km/Lで、スペーシアの一番重いクルーズターボは、車両重量920㎏で燃費20.2km/L。
一瞬、燃費基準値に照らし合わせると燃費が悪いように見えますが、燃費基準とは現在販売されている自動車の中で最も燃費性能が優れている自動車の燃費を基準に設定されているので、平均値ではなく最高値と考えればまずまずの燃費と言えます。
スペーシアに搭載されている燃料タンクは27Lですので、スペーシアの燃費性能であれば1回の満タン給油で500km近くの走行が可能な計算になります。
実際の燃費性能は走行路面やアクセル、ブレーキの踏み方で変わりますが、計算上は東京都心から静岡県・長野県などの東海中部地方へ無給油で往復移動できる燃費性能に相当します。
【自動車の燃費基準とは】
国土交通省が「省エネルギー法」に基づき、エネルギー消費効率(燃費)の改善を目指し設定した燃費基準のことです。
燃費基準の設定には「トップランナー方式」が採用されています。
トップランナー方式(トップランナー基準)とは、現在商品化されている自動車のうち最も燃費性能が優れている自動車をベースに、技術開発の将来の見通し等を踏まえて策定した基準。
つまり、更に性能を高めるための目標値ということです。
以前は平均基準方式(平均値から基準を設定)がとられていましたが、平均基準方式は基準値の設定に時間がかかる、目標値が低くなるなどのデメリットがありました。
トップランナー方式では上記のデメリットが解消される反面、自動車メーカーにとってはとても高い燃費性能を求められることになります。
また、各メーカーに燃費性能の高い自動車の開発競争を促す狙いもあります。
内装の魅力
スペーシアの内装の魅力をまとめました。
たっぷり広いくつろぎの空間
出典:スズキ株式会社
高い天井に、低いフロア。
空間をめいっぱい広げたゆとりの設計と、前後の位置を別々に調節できる独立型のシートスライドで、体格に合わせて足元まで広々としたスペースを確保できます。
選べるインテリアカラー
スペーシアのXグレードはインテリアカラーをベージュとブラックから選ぶことが可能。
※ボディカラーが2トーンはベージュのみ
ボディーカラーについては後述しますが、Xグレードのボディーカラー(1トーン)と内装色を組み合わせると16パターンの組み合わせができるため、自分の好みに合わせたスペーシアを選ぶことができます。
出典:スズキ株式会社
使い方が広がるシートアレンジ
前後の位置を別々に調節できるシートスライドや、ワンタッチで折り畳むことができるリアシートで多彩なシートアレンジができ、使い勝手が良くなっています。
出典:スズキ株式会社
2人+大きな荷物
出典:スズキ株式会社
リアシートをすべて倒せば、ほぼフラットな荷室となり、27インチの自転車を積むことが可能です。
例えば遊びに出かけたお子様を雨で急にお迎えに行くことになっても、自転車も一緒に積んで帰れるなど手間なく使えます。
2人+長い荷物
出典:スズキ株式会社
後席に加えて助手席も倒してしまえば、サーフボードやスキー板などの長尺物の収納も可能です。
フルフラット
出典:スズキ株式会社
スペーシアは、フルフラットにも対応しているので、休憩や車中泊に利用できます。
外装の魅力
スペーシアの外装の魅力をまとめました。
シンプルな見た目
スペーシアはあちこち出かけたくなるスーツケースをモチーフに、毎日乗っても飽きの来ない新しいカタチというコンセプトのデザイン。
少し丸みを帯びた外観はかわいらしい仕上がりになっています。
出典:スズキ株式会社
豊富なボディーカラー
スペーシアのボディーカラーは1トーン8色、2トーン4色の合計12色。
明るい色から落ち着いた色まで選べるため、自分好みの色を是非見つけてください。
出典:スズキ株式会社
乗り降りしやすいやさしい設計
小さなお子様から高齢者まで、乗り降りしやすい3つの便利機能。
1.パワースライドドア
出典:スズキ株式会社
両手がふさがっていても、スイッチひとつでスライドドアが自動解錠&自動オープン。
携帯リモコンはバッグにしまったままで、すばやくスマートに操作できます。
また、携帯リモコンはパワースライドドアを閉めている途中にドアロックを「予約」できるので、ドアが閉まり切るまで待つことなく降りた後の行動もスムーズです。
ちょっとした荷物の出し入れにも大活躍します。
2.狭い場所でも安心の大きな開口
出典:スズキ株式会社
後席両側スライドドアで、狭い場所でも大きく開き荷物の出し入れや、乗り降りに便利です。
また、両側のスライドドアに、「スライドドアクローザー」を装備しているので、半ドアの位置まで軽く閉めるだけで、ドアを自動で全閉します。
3.低床フロア
出典:スズキ株式会社
高さを抑えた低いステップは、小さなお子さまや高齢の方でも楽に乗り降りができます。
燃費性能
スペーシアの燃費性能について確認してみます。
カタログ燃費について
出典:スズキ株式会社
カタログ燃費の値としてWLTCモードが使われています。
WLTCモードは、2017年夏以降新たに加えられた燃費表示で国際的な試験方法です。
「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」の3つの走行モードによる燃費が表記され、これら各走行モードの平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モードがWLTCモード。
ドライバー以外の乗員や積載物の重量など使用実態を考慮していること、ユーザーのクルマを使用する環境に合った燃費の比較がしやすい燃費表示です。
スペーシアの燃費
スペーシアのカタログ燃費を詳しく見ていきます。
グレード | エンジン | WLTC モード | 市街地 モード | 郊外 モード | 高速道路 モード |
---|---|---|---|---|---|
HYBRID G | NA/2WD NA/4WD | 22.2km/L 20.2km/L | 21.0km/L 19.3km/L | 23.5km/L 21.1km/L | 21.9km/L 20.1km/L |
HYBRID X | NA/2WD NA/4WD | 21.2km/L 20.2km/L | 20.3km/L 19.3km/L | 22.3km/L 21.1km/L | 21.0km/L 20.1km/L |
スペーシアは、直列3気筒ガソリンエンジンとISG・リチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを採用し、コスパのよい優れた燃費性能を持っています。
スペーシアのライバル車としてよく挙げられるホンダ N BOXや、ダイハツ タントのエントリーグレードで燃費を比較してみます。
ホンダ N BOXのWLTCモードは21.2km/L。
ダイハツ タントのWLTCモードは22.7km/L。
スペーシアのWLTCモードは22.2km/Lとなり、ほぼ同程度の燃費性能を備えているということがわかります。
ホンダ N BOX、ダイハツ タントについてはこちらの記事をご覧ください。
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安全性能
今や安全性能はクルマ選びをする上で必要不可欠な要素です。
スペーシアの安全性能の一部を紹介します。
基本安全技術の3つポイント
運転しやすく安心して乗れる技術です。
1.見渡しやすい、視界の広さ
出典:スズキ株式会社
ピラーやドアミラー位置、ピラー断面とピラートリム形状の最適化で、横断歩行者や交通状況の把握など視認性が向上。
2.疲れにくい設計
出典:スズキ株式会社
楽な運転姿勢と適切な操作性の確保により、運転の疲労を低減。
3.操作しやすいレイアウト
出典:スズキ株式会社
視認性の高いメーターやディスプレイと、操作性を考慮したスイッチ類の配置で、負担なく運転できます。
予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」
出典:スズキ株式会社
スズキ セーフティ サポートとは、スズキが展開している予防安全技術のことです。
グレードや仕様により付いている安全機能が異なる為、自分の欲しい安全機能が付いているかどうか、必ずご確認ください。
スペーシアに搭載されてるスズキ セーフティサポートは11項目です。
・デュアルカメラブレーキサポート
・後退時ブレーキサポート
・誤発進抑制機能
・後方誤発進抑制機能
・車線逸脱抑制機能
・車線逸脱警報機能
・ふらつき警報機能
・アダプティブクルーズコントロール
・先行車発進お知らせ機能
・ハイビームアシスト
・全方位モニター用カメラ
衝突安全技術
出典:スズキ株式会社
衝突安全は以下の8つです。
・軽量衝撃吸収ボディー TECT
・SRSエアバッグ
・高性能シートベルト
・頭部衝撃軽減構造インテリア
・頚部衝撃緩和フロントシート
・歩行者傷害軽減ボディー
・ブレーキペダル後退抑制機構
・i-Size/ISOFIXチャイルドシート対応取付装置
注意したいポイント
運転しやすいスペーシアですが、注意したいポイントをまとめました。
横風の影響を受けやすい
どのモデルのハイトワゴンでも、その背の高さゆえ横風の影響を受けやすくなっています。
スペーシアも、例外ではありません。
また、スペーシアはボディーも850kgと他のハイトワゴンと比べて軽いため、高速道路でスピードを出す場合などは注意して運転する必要があります。
走行時の感覚は人によって異なるため、気になる方は購入前の試乗をおすすめします。
ターボ設定が無い
出典:スズキ株式会社
スペーシアにはターボ設定がありません。
スペーシアカスタムやスペーシアギアにはターボの設定がありますが、スペーシアのシンプルなデザインでターボ設定が欲しいという方にとっては注意したいポイントになります。
よく比較される、ダイハツ タントやホンダ N-BOXには、カスタム車でなくてもターボ設定があるため、ターボ車を希望している方は比較してみてください。
荷室開口部の下端が狭くなっている
スペーシアは荷室も広く、荷物も乗せやすいクルマです。
しかし、荷室開口部の下端は少し狭くなっており、開口部下の両端が出っ張っているため、幅のある大きな荷物を積む際に引っかかってしまう可能性はあります。
スペーシアの良くある質問
ここまでスペーシアの基本情報や注意したいポイント、魅力を紹介してきました。
最後に、スペーシアの購入を検討されている方から頂く、良くある質問を紹介します。
スペーシアと他のハイトワゴンタイプとの違い
スペーシアはハイトワゴンタイプの中でも車両重量が軽く、マイルドハイブリッドを搭載しているため、燃費が良いクルマです。
このマイルドハイブリッドを搭載している点と燃費の良さが他のハイトワゴンタイプとは決定的に違う点です。
スペーシアと比較されるハイトワゴンタイプの車は、ホンダ N-BOXとダイハツ タントです。
スズキ スペーシアとホンダ N-BOXとの比較については、こちらもご覧ください。
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スズキ スペーシアとダイハツ タントとの比較については、こちらもご覧ください。
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スペーシアを選ぶ人はどんな人か
スペーシアは燃費が良く、標準装備でプッシュボタンスタート、オートエアコンが付いているクルマの中では価格を抑えることができます。
また、荷物の積み下ろしがしやすい低床設計であるため、以下の様な人に選ばれています。
・とにかく燃費の良いハイトワゴンに乗りたい人
・装備を充実させたいけれど、価格は抑えたい人
・荷物を乗せることが多い人/自転車を楽に荷室に積みたい人
乗り心地はどうか
スペーシアは広い窓と高いシート位置で視界が良く、運転しやすいクルマです。
また、静音性に富んだエンジンを使用しているのも子育てママには嬉しいポイントです。
スペーシアは街乗りを重視したサスペンション設定で、コーナリング時の安定感や、マイルドハイブリッド搭載車ならではの出足の良いパワフルな走りが楽しめます。
スペーシアシリーズとは
スペーシアは、この記事で紹介しているノーマルのスペーシアに加え、スペーシアカスタム、SUV風に仕立てたスペーシアギア、スペーシアギアマイスタイル、そして2022年に販売された軽商用車スペーシアベースの5タイプがあります。
どのスペーシアを選べば良いか分からないという方のために、それぞれのタイプをご紹介します。
1.ノーマルのスペーシア
普段使いを意識したベーシックなエクステリアでスーツケースを意識したポップなデザインが魅力。
スペーシアシリーズの中で最も燃費性能に優れています。
2.スペーシアカスタム
精悍なフロントフェイスが特徴で、スポーティーな雰囲気。
力強い走りを可能にするターボ搭載車があります。
3.スペーシアギア
SUVらしいスクエアなデザインが大きな特徴。
アウトドアを意識したアクティブな走りを実現するターボ搭載車があります。
4.スペーシアギアマイスタイル
スペーシアギアの特別仕様車。
スペーシアギアと同じく、アウトドアテイストはそのままに、ナチュラルでカジュアルなテイストを加えたデザイン。
普段使いでも使えるインテリアとタフ過ぎないデザインで、アウトドアが趣味という女性に人気があります。
5.スペーシアベース
スペーシアカスタムをベースにした新型軽商用車。
4ナンバーの商用車で、ラゲッジスペースを優先した仕様だが、じつは、中身はほぼスーパーハイト系軽自動車のスペーシアと同じ。
軽商用車と軽自動車のいいとこ取りのモデルです。
ベースは同じスペーシアですが、デザインも装備もモデルによって異なるため、是非、乗り比べてみてください。
レディバグのYoutubeチャンネル
SUSUKI スペーシアの紹介動画がレディバグのYoutubeチャンネルに投稿されています。
是非こちらもご視聴ください。
スペーシアご紹介(画像をクリックすると動画視聴できます)
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