軽ハイトワゴンの中でも特に人気が高い車種であるスペーシアとN-BOXはどちらも家族層をターゲットにした、実用性に優れたクルマです。
今回の記事では、スペーシアとN-BOXの基本情報や内装、外装、安全性能などをもとに2車種を比較していきます。
この記事を読んでわかること
- 基本情報と内装外装安全性能の比較
- 車内の大きさとシートアレンジの比較
- スペーシアとN-BOXの購入が向いている人
目次
スペーシアとN‐BOXの概要
スペーシアの概要
スペーシアはこれまでスズキで販売されていたパレットの後継モデルとして2013年に発売。
2021年12月にマイナーチェンジされ、フロントグリルのデザイン変更や安全性能の向上などさらに進化したスペーシアとなっています。
「ザ かぞくの乗りもの」のキャッチコピーの通り、広くて使いやすい空間、スムーズで低燃費な走りに加えて、先進の安全装備の充実と家族に嬉しいポイントが多くあるクルマです。
N-BOXの概要
N‐BOXは「ニュー ネクストニッポン ノリモノ」をキャッチコピーとして2011年に初代が発売されて以来、常に販売台数ランキングのトップを走り続けています。
まさに、日本の自動車業界に衝撃を与えたクルマです。
N-BOXは全グレードにホンダセンシング(衝突被害軽減ブレーキ)が搭載され、インテリア、デザイン面だけでなく、走行性能、安全装備も充実。
さらに2021年12月には一部改良され、電子制御パーキングブレーキが搭載されるなど、どんどんパワーアップしているクルマです。
スペーシアとN-BOXの諸元表
諸元表まとめ
スペーシアとN-BOXの基本情報を表にまとめました。(2WD車のみ)
車種 | スペーシア | N-BOX |
---|---|---|
価格 | 1,312,300円~1,533,400円 | 1,448,700円~1,947,000円 |
燃費WLTCモード | 21.2km/L~22.2 km/L | 20.2km/L~21.2 km/L |
車高 | 1,785mm | 1,790mm |
最小回転半径 | 4.4m | 4.5m |
車両重量 | 850kg~870kg | 890kg~980kg |
ミッション | CVT | CVT |
エンジン種類 | 水冷4サイクル直列3気筒 | 水冷直列3気筒横置 |
スペーシアとN-BOXの差
スペーシアとN-BOXの基本情報では、価格と車両重量、若干ですが燃費に差が出ました。
価格はスペーシアの場合、ベースグレードが安全装備非装着車であることから価格が抑えられています。
安全装備装着車も1,394,800円なのでN-BOXと比較すると価格を抑えることができます。
スペーシアは重量が軽く、ハイブリッドシステムが採用されていることもあり、燃費が良いクルマです。
しかし、気になるのは実燃費。
実際に市街地を走行してみたところ、スペーシアの平均燃費は21.5km/L、N-BOXの平均燃費は19.1km/Lとなり、カタログ燃費同様、実燃費もスペーシアが良いという結果となりました。※当社調べ
内装の比較
デザインの比較
スペーシアの内装はスーツケースをモチーフにしたデザイン。
インパネアッパーボックスやインパネボックスがスーツケースの一部のようなデザインで、クルマに乗る度に旅行気分にさせてくれます。
エアコンのルーバー部分やドアミドルポケットにアクセントカラーが加えられています。
また、Xグレードは内装色をベージュ内装とブラック内装から選ぶことができます。
N‐BOXの内装はブラウン×アイボリーで落ち着いた雰囲気にまとめられおり、心地よい時間が流れるモダンな空間を演出。
2021年12月から再登場しているコーディネートスタイルでは内装がブラック×ブラウンでより大人な雰囲気の内装に仕上がっています。
コーディネートスタイル
基本収納の比較
基本収納を場所別にまとめました。
収納有は○、無は×で表示しています。
車種 | スペーシア | N-BOX |
---|---|---|
ドリンクホルダー | ○ | ○ |
運転席インパネ収納 | ○ | ○ |
助手席インパネ収納 | ○ | ○ |
運転席、助手席間 (インパネ部分含む) | ○ | ○ |
後席収納 | ○ | ○ |
収納はスペーシアもN-BOXも充実しています。
スペーシアは助手席周りの収納が充実しており、N-BOXは運転席周りの収納が充実しています。
【スペーシア助手席周り】
スペーシアの助手席収納は、財布や携帯電話などのすぐに取り出したいものを入れられるインパネアッパーボックスやBOXティッシュを入れられる便利なインパネボックスが特徴です。
スペースを無駄にすることなく、収納として活用しています。
【N-BOX運転席周り】
N-BOXの運転席周りの収納は、BOXティッシュや小物などを入れられるアッパーボックスをはじめ、サングラスやリップクリームなどを収納可能なポケットが充実しています。
出典:本田技研工業株式会社
外装の比較
デザインの比較
スペーシアはあちこち出かけたくなるスーツケースをモチーフに、毎日乗っても飽きの来ない新しいカタチというコンセプトのデザイン。
少し丸みを帯びた外観はかわいらしい仕上がりになっています。
出典:スズキ株式会社
N-BOXは上品で落ち着きのあるデザイン。
四角いフォルムに丸形のフルLEDライトを採用し、凛々しさと 可愛さを兼ね備えた見た目をしています。
出典:本田技研工業株式会社
タイヤサイズの比較
スペーシアのタイヤサイズは、155/65R14です。
N-BOXのタイヤサイズは、155/65R14です。
タイヤサイズはどちらも同じですが、最小回転半径が小さいスペーシアの方が小回りが利きます。
大きさの比較
室内寸法の比較
スペーシアとN-BOXの室内寸法を表にまとめました。
車種 | スペーシア | N-BOX |
---|---|---|
室内 長さ | 2,155mm | 2,060mm~2,240mm |
室内 幅 | 1,345mm | 1,350mm |
室内 高さ | 1,410mm | 1,400mm |
室内寸法に大きな差はありません。
スペーシアもN-BOXも前席、後席ともにゆったりと乗ることができます。
【スペーシア室内】
出典:スズキ株式会社
【N-BOX室内】
出典:本田技研工業株式会社
荷室の比較
【スペーシア荷室】
【N-BOX荷室】
スペーシアもN-BOXも十分な広さの荷室ですが、広さは若干N-BOXが広いです。
荷室開口地上高はスペーシアが510mm、N-BOXが470mmとN-BOXの方が低いため大きな荷物の積み下ろしが楽にできます。
シートアレンジはスペーシア、N-BOXともに特徴があります。
スペーシアは助手席を倒すことが可能でカーペットやサーフボードなどの長尺物を積みやすくなっています。
出典:スズキ株式会社
N-BOXは後部座席の跳ね上げが可能で、助手席を大きくスライドできる、助手席スーパースライドシートを装備。
装備はグレードによりますが、後部座席を跳ね上げると子供の着替えができたり、助手席を前後自由にスライドすると後部座席にいる子供に手が届きやすくなったりします。
出典:本田技研工業株式会社
ボディカラーの比較
ボディカラーを表にまとめました。
標準設定は○、グレード別は△、設定無しは×で表示しています。
車種 | スペーシア | N-BOX |
---|---|---|
ブラック | ○ | ○ |
ホワイト | × | △ |
パールホワイト | ○ | ○ |
シルバー | ○ | ○ |
ブラウン | ○ | ○ |
アイボリー | ○ | × |
ベージュ | × | × |
ブルー | × | × |
ライトブルー | ○ | × |
レッド | × | × |
ピンク | ○ | × |
イエロー | × | × |
グリーン | ○ | ○ |
2トーン | △ | △ |
スペーシアは単色が8色、上級グレードのXには追加で2トーンが4色設定されています。
N-BOXはグレードにより設定色が異なりますが、単色が7色、2トーンが2色です。パールホワイトは若干色みが異なるものが2色設定されてる点が特徴。
ライトブルーやピンクなど、カラーバリエーションはスペーシアの方が豊富です。
安全性能の比較
比較表
スペーシアとN-BOXの安全性能を表にまとめました。
スペーシアは安全装備の非装着グレードが選択可能となっています。
N-BOXは全車に安全装備が標準装備です。
この比較表でのスペーシアは安全装備装着車としています。
標準装備は○、グレード別装備は△、非装備は×で表示しています。
車種 | スペーシア | N-BOX |
---|---|---|
衝突警報機能 | ○ | ○ |
ブレーキアシスト(前) | ○ | ○ |
ブレーキアシスト(後) | ○ | × |
誤発進抑制(前後) | ○ | ○ |
車線逸脱警報機能 | ○ | ○ |
車線(路外)逸脱抑制機能 | △ | ○ |
車線維持支援システム | × | ○ |
歩行者事故低減ステアリング | × | ○ |
すれ違い支援機能 | △ | × |
先行車発進お知らせ機能 | ○ | ○ |
標識認識機能 | × | ○ |
オートハイビーム | ○ | ○ |
クルーズコントロール | △ | ○ |
リヤパーキングセンサー | ○ | ○ |
LEDヘッドランプ | △ | ○ |
電子制御パーキングブレーキ | × | ○ |
SRSエアバッグ(6つ) | ○ | △ |
コネクトシステム | ○ | × |
比較の結果
安全性能はN-BOXの方が優れています。
スペーシアも基本の安全性能は充実していますが、車線逸脱抑制機能やクルーズコントロール、LEDヘッドランプは上級グレードであるXにメーカーオプションを追加しないと装備されないという点でN-BOXに比べ劣ります。
N-BOXは全グレードに「Honda SENSING」と呼ばれる安全装備が標準装備されており、その中には車線の中央を走行するように支援してくれる機能や渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロールも含まれており、まさに先進の安全運転支援システムと言えます。
LEDヘッドランプや電子制御パーキングブレーキも全車標準装備です。
スペーシア・N-BOXをおすすめしたい人
ここまで、スペーシアとN-BOXの比較をしてきました。
最後に、スペーシアとN-BOX、それぞれをおすすめしたい人のポイントをお伝えします。
経済性を重視したい人はスペーシアがおすすめ
スペーシアは本体価格を抑えることができ、燃費も良いため、通勤用にもお出かけ用にも使えるコストパフォーマンスの良いクルマです。
経済性に加え、スーツケースをモチーフにした可愛らしい内外装や豊富なボディカラーで毎日の運転を楽しくさせてくれます。
スペーシアについて詳しく知りたい方は、下記の記事を是非ご覧ください。
合わせて読みたい
安全性能を重視したい人はN-BOXがおすすめ
N-BOXは全グレードに先進の安全運転支援システムであるHonda SENSINGが標準装備されており、非常に安全性能が優れているクルマです。
優れた安全性能に加え、大人で洗練された雰囲気の内外装や特徴的なシートアレンジで毎日の運転を豊かにしてくれます。
N-BOXについて詳しく知りたい方は、下記の記事を是非ご覧ください。
まとめ
スペーシアとN‐BOXを比較すると、経済性を重視するならスペーシア、安全性能を重視するならN-BOXという結果になりました。
同じハイトワゴンタイプの中でもそれぞれに個性があり、優れている点が異なるため、是非ご自身の重視したいポイントに合うクルマを選んでください。
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