
維持費が安く小回りの利く軽バンは,、仕事用だけでなくアウトドアなどの趣味にも使える人気の軽自動車です。
物価高の昨今、できる限り価格を抑えて購入したいという方も多いのではないでしょうか。
さらに、各自動車メーカーより様々な車種が販売される軽バンはOEM車も多く、車種ごとの特徴が軽乗用車と比較すると分かりづらいと思われる方もいるかもしれません。
今回は価格ランキングと、ランキングの中からOEM元の車種含めおすすめ車種の特徴をご紹介します。
この記事を読むと「軽バンの特徴」「軽バンの価格ランキング」「車種ごとの特徴」が分かります。
目次
軽バンの特徴とは

軽バンの代表的な特徴は以下の4つ。
- ・小型貨物自動車に分類され、貨物の運搬を主目的に設計されている
- ・特に後輪の踏ん張りが重視される軽バンの駆動方式はほとんどの車でFR(フロントエンジン リアドライブ)、またはMR(ミッドシップエンジン リアドライブ)を採用
- ・頑丈なボディ構造
- ・自動車税や車検代など普通車のバンと比較して維持費が安くなる
物を運ぶための車である軽バンは、荷物を出し入れする開口部の面積や荷物を置く場所の広さに条件があり、後部座席の人が乗るスペースよりも、荷室スペースの方が広くなければなりません。
そのため、荷物を載せるという使い方のほかにレジャーや車中泊に利用する方も多くいます。

2025年4月軽バン価格ランキング
ランキング表
2025年4月時点でのベースグレード価格をもとにランキングを作成しました。
※2025年4月時点で新車販売されている軽バン
順位 | メーカー/車種 | 新車本体価格 |
1 | ダイハツ ハイゼットカーゴ | 1,100,000円~ |
1 | スバル サンバーバン | 1,100,000円~ |
1 | トヨタ ピクシスバン | 1,100,000円~ |
4 | 三菱 ミニキャブバン | 1,192,400円~ |
5 | スズキ エブリイ | 1,197,900円~ |
6 | マツダ スクラムバン | 1,218,800円~ |
7 | 日産 クリッパーバン | 1,333,200円~ |
8 | ホンダ N-VAN | 1,365,100円~ |
9 | スズキ スペーシアベース | 1,471,800円~ |
10 | ダイハツ アトレー | 1,639,000円~ |
11 | スバル ディアス | 1,815,000円~ |
軽バンはOEM車が多く販売されています。
- スズキ エブリイのOEM車:日産 クリッパーバン/マツダ スクラムバン/三菱 ミニキャブバン
- ダイハツ ハイゼットカーゴのOEM車:トヨタ ピクシスバン/スバル サンバーバン
- ダイハツ アトレーのOEM車:スバル ディアス
※OEMとはOriginal Equipment Manufacturerの略で、車の場合、他社が開発製造した車種を提供してもらうこと
OEM車は基本の規格や性能は共通である点、OEM元の車種は知名度もあり人気が出やすい点から、後述する車種ごとの特徴はOEM元の車種を使いご紹介します。
価格差が生まれる理由
最も価格を抑えて購入できる車種はダイハツ ハイゼットカーゴとそのOEM車であるトヨタ ピクシスバン、スバル サンバーバンです。
4位〜7位まではスズキ エブリイとそのOEM車がランクイン。
その後、ホンダ N-VAN、スズキ スペーシアギア、ダイハツ アトレーと続きます。
軽バンの価格はメーカーごとの価格設定の違い、装備の違いによるものが大きいです。
特に10位、11位のダイハツ アトレーやスバル ディアスは全グレードターボエンジン搭載なので、価格も高額になります。


ダイハツ ハイゼットカーゴの特徴


ダイハツ ハイゼットカーゴはトヨタ ピクシスバン、スバル サンバーバンのOEM元です。
ハイゼットシリーズは1960年に誕生し、農業や建築業、配送業などの幅広い分野で「働く」に寄り添ってきました。
内装の特徴
軽バンNo.1の積載量が魅力のハイゼットカーゴ。
荷室長は2名乗車時で1,915mm、荷室幅1,410mm、荷室高1,250mmと、軽バンNo.1。
窓開閉ハンドルや床のアンカー金具、シートベルトリトラクターなどのフラット化によりデッドスペースを無くすとともに、荷物に傷がつきにくい設計になっています。


外装の特徴
精悍さと力強さを感じさせるデザインが特徴です。
ボディカラーはグレード別で全7色のラインナップ。
グレード別ですがグリーンやオレンジの設定もあり、楽しみながらカラーを選択できます。


安全性能の特徴
予防安全機能「スマートアシスト」を標準装備。
搭載されたステレオカメラが周囲の状況を認識し、ドライバーの安全運転をサポートしてくれます。
衝突警報機能や衝突回避支援ブレーキの他、夜の視認性確保をサポートするADB (アダプティブドライビングビーム)やサイドビューランプがグレード別メーカーオプションです。
おすすめポイント
ハイゼットカーゴは軽キャブオーバーバン(FR車)で初となるFR用CVTを採用しています。
FR用CVTの採用により、燃費が約17%向上した他、力強い発進性能、長時間の運転も快適で疲れにくい静粛性が実現するなどあらゆる走行性能が向上されました。
さらに、軽バンとしては2,450mmとホイールベースが長いのもハイゼットカーゴの特徴です。
ホイールベースが長い分積載スペースが広く、前輪と後輪間の距離があるため、走行時の直進安定性を高め、長時間の運転負荷が軽減されます。
前述の通り、積載量が魅力のハイゼットカーゴ。
多くの荷物を載せながら、快適に走行したい方におすすめの軽バンです。



スズキ エブリイの特徴

スズキ エブリイは日産 クリッパーバン、マツダ スクラムバン、三菱 ミニキャブバンのOEM元です。
エブリイは1982年に発売された「人の働きやすさ」を第一に考えて設計されている軽バン。
長く際され続けるエブリイは小売業や配送業、建設業などさまざまな分野で活躍中です。
内装の特徴
「働きやすさ」を重視した設計のエブリイは、前席の地上高が355mmと低く、握りやすい大型の乗降グリップを装備しているためストレスなく乗り降りすることが可能です。
また、シフトノブの位置がステアリング近くに設置され、前席の足元空間が広いため、前席の移動や助手席側からの乗降もスムーズに。


外装の特徴
エブリイは大きく見える四角いエクステリアデザインにより、「荷物を積む、仕事に使う、遊びに使う」という求められる機能をわかりやすく形にしています。
ボディカラーはグレード別で全7色。
定番の白黒はもちろん、カーキやブルーなどがラインナップされます。


安全性能の特徴
「スズキ セーフティ サポート」が搭載されるエブリイ。
衝突被害軽減ブレーキであるデュアルカメラブレーキサポートや誤発進抑制機能など、日常の運転に安心感を与えてくれる機能が搭載されます。
また、強度を高めながら軽量化や安全性を追求したボディ構造「軽量衝撃吸収ボディTECT」を採用。
高い衝突安全性能を実現しています。
おすすめポイント
エブリイは前述の通り、人の乗り降りがしやすい軽バンです。
運転席のシートは230mmスライドするため、乗る人に合わせて最適な運転姿勢がとれるようになっています。
また、最小回転半径が4.1mと軽バンの中で最も小回りが利くため、都会の狭い道にぴったり。
配達業でこまめに車の乗り降りが必要な方、小回りの利く軽バンに乗りたい方におすすめです。
ホンダ N-VANの特徴

ホンダ N-VANは2018年にNシリーズ初の新型商用車として発売されました。
デザイン性や性能性から仕事用としてだけでなく、アウトドアなどの趣味用としても人気のある軽バンです。
内装の特徴
運転席以外のシートは床下に収納可能で、フルフラットにできるダイブダウン(助手席の背もたれを倒し、シートを座面ごと足元へ収納できる機能)により積載性に優れた車になっています。
室内高は1,370mmと他の軽バンと比較しても圧倒的な高さ。
これにより、高さのある荷物も積載可能です。


外装の特徴
エクステリアは道具感のあるシンプルでスクエアなボディに仕上がっています。
ボディカラーはグレード別で全7色。
ポップな見た目のFUNグレードには、イエローやグリーンなどのデザインに似合う優しく明るい色合いがラインナップされます。




安全性能の特徴
安全運転支援システムである「Honda SENSING」を標準装備。
予防安全の他、アダプティブクルーズコントロール(ACC)や車線維持支援システム(LKAS)などの高速道路での運転支援機能も標準装備(※6MT車を除く)なので、高速道路を利用する方にとっては非常に魅力的です。
おすすめポイント
N-VANは軽バン初のピラーレス仕様を採用することで、助手席側からの楽な荷物の積み下ろしを実現。
使いやすさを追及した大開口のスライドドアが魅力です。
荷室も広いため仕事用の荷物だけでなく、サーフィンや釣りなど様々な趣味の道具を載せて出かける方、フルフラットな荷室を活かして車中泊を楽しみたい方にもおすすめです。
スズキ スペーシアベースの特徴


スペーシアベースは2022年8月に登場したスペーシアをベースにした軽バン。
「遊びに仕事に空間自由自在。新しい使い方を実現する軽商用バン」のコンセプト通り、標準装備のマルチボードを使って、車中泊やワーケーションなど、目的に合わせた室内空間を自由に楽しめます。
内装の特徴
スペーシアベースには685mm×1,130mmのマルチボードが標準装備されており、車内空間を様々な形で使用可能です。
例えば、【上段モード】で仕事用のデスクや車内で快適に過ごすためのテーブルとして活用したり、【下段モード】で前席の背もたれを倒し、フルフラットな空間でゆったり快適な車中泊を楽しんだりできます。


外装の特徴
デザインのベースはスペーシアカスタムですが、フロントグリルやドアハンドル、ドアミラーなど様々な箇所にブラック塗装を施し、重厚感を強調したデザインになってます。
ボディカラーは全5色。
定番のカラーから個性的なカラーまで選択可能です。


安全性能の特徴
「スズキ セーフティ サポート」が搭載されます。
前後の衝突軽減ブレーキや誤発進抑制の他、上級グレードのXFにはアダプティブクルーズコントロール(ACC)[全車速追従機能付]を搭載。
普段の運転の安心安全はもちろん、仕事や趣味で高速道路を利用する方に嬉しい機能です。
おすすめポイント
スペーシアベースは商用車と乗用車を上手く融合してつくられた車です。
軽バンは軽自動車の中では燃費が良いとは言えませんが、スペーシアベースのカタログ燃費は21.2km/Lと軽バンNo.1の低燃費。
さまざまな使い方ができるため、仕事用としての使用に加えアウトドアやワーケーションにも使いたい方におすすめです。
ダイハツ アトレーの特徴


アトレーは、初代が1981年に登場。
RVと呼ばれるレジャーや趣味などのようなレクリエーションのための車として販売されている軽バンです。
「第三の居場所」をキャッチコピーに、大容量の荷室と積載性や安全性能を備えた自由に過ごせる車として話題になりました。
内装の特徴
ラゲッジスペースと後席シートの背面には防水素材を使用。
アウトドア用の荷物や園芸用品など趣味の荷物も安心して積載可能です。
また、さまざまなオプションやアイテムを装着可能な17箇所のユースフルナットを備えています。
鉄板の穴あけ加工不要でボルトが取り付けられ、フック、L字金具 などが固定可能です。


外装の特徴
アトレーのデザインコンセプトは「The レジャー」で、遊びを極める、積めて使える四角いシルエットが特徴。
ボディカラーは全6色ラインナップされます。
軽バンでは定番のホワイトは、高級感のあるホワイトパールを設定。
その他カーキやオレンジなど個性あふれるカラーから好きなカラーを選択してください。


安全性能の特徴
ダイハツの予防安全機能である「スマートアシスト」が標準装備。
上級グレードのRSには高速道路走行時に役立つ全車速追従機能付ACC (アダプティブクルーズコントロール)、LKC (レーンキープコントロール)が搭載されます。
また、ハイゼットカーゴにグレード別メーカーオプションになっている、夜の視認性確保をサポートするADB (アダプティブドライビングビーム)やサイドビューランプが標準装備です。
おすすめポイント
商用車という概念にとらわれない、レジャーや趣味などのようなレクリエーションのための車であるアトレー。
自分の部屋のようにリラックスできる空間を演出できる軽バンです。
今回紹介する5車種の中で唯一、全グレードターボエンジン搭載なので高速道路を使った移動もストレスフリーで楽しめます。
アウトドアなどの趣味に使用したい方に特におすすめです。
自分に合う軽バンを見つけるために


軽バンの価格ランキングを紹介しましたが、価格だけで購入を決めてしまうと、後々自分に合っていなかったという事態にもなりかねません。
最後に、予算含め自分に合う軽バンを選ぶために必要な抑えるべきポイントをご説明します。
予算
一般的に車を購入する際の予算は年収の半分以下と言われています。
年収の半分を越えてしまうと、購入時に組んだローンの支払いが負担になり、最悪支払いが滞ってしまう可能性があるためです。
特に軽バンで距離を乗るという方は、短い年数で乗換が発生する可能性もあり、また軽バンは車種やグレードによって価格に幅があります。
無理なく乗るために、購入時に必要な費用や維持費を考えて予算を決めておきましょう。
用途
自身の用途に合わせた軽バンを選ぶと後悔なく乗り続けることが可能に。
例えば配達で狭い街中を運転する、気軽に車中泊がしたい、高速道路を頻繁に使うためターボが欲しいなど、用途によって軽バンを選ぶ上での優先順位が決まります。
軽バンを購入後どこでどのように使用するのか明確にして、自分に合う軽バンを選べるようにしましょう。
燃費性能
荷物を載せても力強く走行できるよう、使用するエネルギーが多い軽バンは、軽自動車の中では燃費が悪くなる傾向があります。
走行距離を走る方ほど燃費性能の影響を受けやすくなるため、購入する車種の燃費はぜひ事前にチェックしてください。
軽バンの燃費に関する記事はこちらをご覧ください。
【2025年】人気の軽バン価格ランキング!まとめ


今回は現在新車で販売されている軽バンの価格ランキングと、OEM元となる車種含め人気の5車種の特徴を紹介しました。
軽バンというくくりでも価格差がかなりありますので、価格含め各車種の特徴を知った上で、自分自身の使用用途にあった軽バンを見つけてみてください。
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