
日産の軽自動車はスタイリッシュなデザインをはじめ、先進技術や安全装備が充実しており、幅広いユーザーに人気があります。
2022年には、軽自動車規格の電気自動車であるサクラを発売し、その魅力的な技術や設計から異例のヒットとなりました。
今回は創立90周年を迎えた日産から発売されている軽自動車にスポットを当て、車種ごとの特徴や魅力をご紹介します。
この記事を読んでわかること
- 日産軽自動車の目を引くデザイン性の魅力
- プロパイロットなどの先進技術と安全装備
- 人気7車種の特徴と購入が向いている人
目次
日産軽自動車の歴史

日産は、2002年にスズキMRワゴンのOEM車であるモコを同社で初めての軽自動車として販売しました。
OEMとはOriginal Equipment Manufacturerの略で、車の場合、他社が開発製造した車種を提供してもらうことを指します。
そこから9年後の2011年に三菱自動車と共同で設立した株式会社NMKVを設立するまでは、日産はOEM供給された軽自動車のみを販売していました。
株式会社NMKV設立後は、2013年にデイズ、デイズハイウェイスターが販売され、2014年にはデイズルークス、デイズルークスハイウェイスター、2022年には電気自動車であるサクラを販売。
独自の技術を搭載した日産の軽自動車は注目と人気を集めています。

日産軽自動車3つの魅力


充実の先進技術と安全装備
デイズ、ルークス、サクラは、高い安全性能を誇る車種が受賞できる安全性能最高評価である「ファイブスター賞」を獲得しています。
特徴的な日産の先進技術、安全装備をご紹介します。
プロパイロット(運転支援技術)
高速道路での運転の負担を軽減してくれる機能で、車間距離のキープや走行車線の中央を走行できるようステアリング操作をアシスト。


出典:日産自動車株式会社
インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)
自分の乗っているクルマからは見えない前方の状況を検知し、2台前を走る車両の車間・相対速度をミリ波レーダーでモニタリング。
減速が必要と判断した場合にはディスプレイ表示とブザーによる警報でドライバーに注意を促し、ブレーキの踏み遅れによる玉突き事故回避を支援します。


出典:日産自動車株式会社
インテリジェントアラウンドビューモニター
上から見下ろしているような映像で駐車をアシストしてくれる機能です。
駐車中、上から見下ろしているような映像をルームミラーのディスプレイ、またはナビに表示。
クルマの前後左右の状況を見ながら駐車可能で、人や自転車など周囲に動くものがいる場合には表示とブザーで注意を促してくれます。
駐車が苦手な方におすすめの機能です。


出典:日産自動車株式会社
日産軽自動車の安全性能についての詳しい記事はこちらをご覧ください。
V-Motionで目を引く、かっこいいデザイン
日産の軽自動車はスタイリッシュなデザインのエクステリアが多いのですが、その特徴として、V-Motionグリルがあります。
V-Motionグリルとは、日産が2010年頃から採用しているフロントグリルデザインで、エンブレム周りを囲むようなデザインです。
軽自動車の中ではデイズ、デイズハイウェイスター、ルークス、ルークスハイウェイスターに採用されており、それぞれのグリルに華やかさを与えています。
2023年のデイズとルークスのマイナーチェンジでは、新たにV字型のグリルにヘッドライトを組み込んだデジタル・Vモーションを採用。※ルークスを除くデイズ、デイズハイウェイスター、ルークスハイウェイスター


左がルークスのVモーション、右がルークスハイウェイスターのデジタル・Vモーション
出典:日産自動車株式会社
ダイナミックで精悍な印象のグリルは存在感があり、ひと目で日産車だと分かるポイントです。
軽バンから電気自動車まで幅広いラインナップ
日産の軽として売り出されているものは、デイズ、ルークス、サクラの3車種ですが、OEM車のNV100クリッパーリオとNV100クリッパーを含めると、乗用タイプ、商用タイプ、電気自動車と非常に幅広いラインナップです。
日産の軽自動車は、車体の車高や室内の使い勝手はもちろん、サクラに関しては電気自動車の為、走りや静粛性、充電方法なども車種により異なります。
軽自動車を購入しようと思ったときに、異なる個性を持った車種を自分の使いたい用途に合わせて比較できる点が魅力です。




日産の軽自動車ラインナップ一覧
今回紹介する車種は以下の通りです。
- ・デイズ
- ・デイズハイウェイスター
- ・ルークス
- ・ルークスハイウェイスター
- ・サクラ
- ・NV100クリッパーリオ
- ・NV100クリッパー
※デイズとルークスのノーマルモデルとカスタムモデルを区別して紹介します
車両本体価格やカタログ燃費の他、車種の特徴やどのような人におすすめなのかをご紹介します。
※車両本体価格やカタログ燃費数値は2024年1月18日時点の数値です
デイズ


出典:日産自動車株式会社
- 新車本体価格:1,437,700円~1,629,100円
- カタログ燃費:21.0km/L~23.2km/L
デイズとは
デイズは2013年に販売され、街で走らせやすいボディサイズ、広い室内、大人でもスタイリッシュに乗りこなせる軽ワゴンとして人気のモデルに成長。
先進的なデザインながら、親しみやすさも感じる日常使いにピッタリのクルマです。
デイズの特徴
デイズはシートのこだわりが特徴です。


出典:日産自動車株式会社
ゼログラビティシートと呼ばれる、軽自動車を感じさせない疲れにくく座り心地の良いシートを採用しており、ロングドライブもラクラクこなせます。
インテリアはシンプルながらこだわりのあるデザイン。毎日のドライブ時間を心地よく快適にしてくれます。
こんな人におすすめ
- 【スタイリッシュな軽ワゴンに乗りたい人】
デイズは親しみやすいフォルムの中に、V字型のグリルにヘッドライトを組み込んだデジタル・Vモーションを組み合わせることで、都会的な印象を受けるクルマです。
インテリアにはこだわりのシートを採用していることに加え、安全性能も充実していることから、全体のバランスがとれたかっこいい軽ワゴンに乗りたい方におすすめです。
デイズについての詳しい記事はこちらをご覧ください。
デイズハイウェイスター


出典:日産自動車株式会社
- 新車本体価格:1,698,400円~2,080,100円
- カタログ燃費:21.0km/L~23.2km/L
デイズハイウェイスターとは
デイズのカスタムモデルで、車体のフォルムはデイズと同じですが、ハイウェイスターはシャープさや先進感を強調してデザインされています。
エンジンは自然吸気ユニットにECOモーターを組み合わせたスマートシンプルハイブリッドと、同システムのガソリンエンジンをターボ化したグレードを設定し、キビキビした軽快な走りを楽しむことができます。
デイズハイウェイスターの特徴
デイズハイウェイスターは、充実した装備と安全性能が魅力です。
上から見下ろしているような映像で駐車をアシストしてくれる、インテリジェントアラウンドビューモニターが標準装備であることに加え、軽自動車で初めて設定されたプロパイロット機能付のグレードを選択できます。
また、LEDヘッドランプやLEDフォグランプが標準装備なので夜道を走るときも明るく安心です。


出典:日産自動車株式会社
こんな人におすすめ
- 【自分に必要な機能を選択できるカスタムモデルに乗りたい人】
デイズハイウェイスターには、プロパイロットのみ、ターボのみを搭載しているグレード、どちらも未搭載のグレード、どちらも搭載しているグレードの4種類が設定されており、欲しい機能や性能に合わせて選択可能です。
もともと安全性能が充実しているデイズですが、ハイウェイスターではワンランク上の走りを楽しむことができます。
デイズハイウェイスターについての詳しい記事はこちらをご覧ください。
ルークス


出典:日産自動車株式会社
- 新車本体価格:1,637,900円~2,036,100円
- カタログ燃費:17.5km/L~20.9km/L
ルークスとは
2009年に初代が発売され、その後2014年にデイズルークスという名前で2代目が発売。
2代目はデイズのシリーズ車種として販売されていましたが、2020年にフルモデルチェンジし、車名が初代と同じルークスに戻りました。
ルークスの名前は、英語のRoomとMaxを融合させた造語となっています。
名前の由来から、軽自動車でありながらゆとりのある空間を感じることができるクルマであることが分かります。
ルークスの特徴
ルークス最大の特徴は空間の広さです。
狭くなりがちな後部座席に座った状態で、足を組んでもゆったりとくつろげる程の車内空間が確保されています。
シートには疲れを軽減するゼログラビティシートを採用しており、家族でのお出かけも快適に楽しむことが可能です。
また、後席の室内高は1,390mmあり、小さなお子様であれば立ったまま着替えることもできます。

出典:日産自動車株式会社
こんな人におすすめ
- 【室内が広く、運転しやすいクルマに乗りたい人】
ルークスはスライド付き軽自動車トップレベルの広い室内空間を確保し、大人4人がゆったりとくつろげる点が魅力です。
フロントガラスは、上下左右に死角の少ない視界と、遠くまで見渡せる高いアイポイントを実現しています。
小さなお子様がいて広々使えるクルマが良い方や、見晴らしがよく運転しやすいクルマを探している方にもおすすめです。
ルークスについての詳しい記事はこちらをご覧ください。




ルークスハイウェイスター


出典:日産自動車株式会社
- 新車本体価格:1,940,400円~2,316,600円
- カタログ燃費:17.5km/L~20.9km/L
ルークスハイウェイスターとは
ルークスのカスタムモデルであるルークスハイウェイスターは、車内空間の広さや使い勝手はそのままに、エクステリアはインパクトのあるデジタル・V-Motionグリルで精悍なデザイン、インテリアもメッキ加飾で高級感のある仕上がりです。
プロパイロットを搭載したグレード設定もあり、外観だけでなく先進技術によるドライビングサポートや安全サポートも魅力です。
ルークスハイウェイスターの特徴
ルークスハイウェイスターの特徴は内外装の上質さです。
インテリアは、ブラックを基調に落ち着いた上質感を演出したスタイリッシュなデザインが特徴です。
シフトノブやインナードアハンドルなどにはメッキ加飾が施されています。


出典:日産自動車株式会社
エクステリアには、ハイウェイスター専用のフロントグリルやバックドアフィニッシャーなどが採用され、より洗練された上質なカスタムモデルを楽しめます。


出典:日産自動車株式会社
こんな人におすすめ
- 【内外装のかっこよさと充実した装備のどちらも譲れない人】
ルークスハイウェイスターは前述した高級感のある内外装に加え、装備が充実しており、毎日の運転を楽にしたいという方におすすめです。
例えば、片足をドアの下部に振り入れるだけでスライドドアが開閉できる、ハンズフリーオートスライドドアが標準装備。お子さんを抱っこしながら、ドアに触れず楽に開閉が可能です。


出典:日産自動車株式会社
その他、プロパイロット搭載グレードが用意され、自分の用途に合わせたグレードを選択できます。
ルークスハイウェイスターについての詳しい記事はこちらをご覧ください。
サクラ


出典:日産自動車株式会社
- 新車本体価格:2,548,700円~3,040,400円
- 一充電走行距離:180km
サクラとは
サクラは、2022年に登場した軽自動車規格の電気自動車です。
デイズで高く評価されている広い車内空間と、リーフの開発で蓄積した技術で、快適かつ安全に毎日の運転を楽しむことができる設計になっています。
2023年12月には日産創立90周年を記念し、電気自動車である日産サクラ90周年記念車「90th Anniversary」が発売されました。
サクラの特徴
サクラは電気自動車の特徴である静粛性と力強さを反映させたデザインが特徴です。
無駄をそぎ落としたデザインは、すっきりとしながらもダイナミックさが感じられます。
ヘッドランプとリアコンビランプ、グリルのデザインは、日本の伝統的な格子をヒントしており、バンパーやホイール、インテリアには水引から着想を得たデザインを採用するなど日本的な美しさも感じられます。


出典:日産自動車株式会社
こんな人におすすめ
- 【静粛性と力強い走りを両立したクルマに乗りたい人】
サクラは電気自動車らしい力強い走りと安定感が魅力です。
軽自動車ならではの車両重量の軽さや運転のしやすさと電気自動車ならではの力強い加速や滑らかな走り、高い静粛性を兼ね備えています。
世の中の電気自動車への関心が高まる中、軽自動車であるサクラは価格を抑えて乗ることができるため、低コストで電気自動車に乗りたい方におすすめです。
サクラについての詳しい記事はこちらをご覧ください。
NV100クリッパー

- 新車本体価格:1,191,300円~1,588,400円
- カタログ燃費:14.6km/L~17.2km/L
NV100クリッパーとは
NV100クリッパーは2003年に日産から発売された軽商用車です。
発売当初はクリッパーという車名で、三菱ミニキャブのOEM車でした。
2012年に車名がNV100クリッパーになり、2013年からはOEM元が変わり、スズキエブリイからの供給を受けています。
現行モデルは2015年より発売されており、5速MTをベースにクラッチ操作とシフト操作を自動化したAGSの採用と、それに伴う燃費性能が注目を集めました。
NV100クリッパーの特徴
NV100クリッパーは乗り降りしやすい設計が特徴。
前席は地上高が355mm、後席は375mmと低く、前席には握りやすい大型の乗降グリップを装備しており、ストレスなく乗り降りすることが可能。
運転席のシートは230mmスライドするため、乗る人に合わせて最適な運転姿勢がとれるようになっています。
また、シフトノブの位置はステアリング近くに設置。前席のフロアに障害物がなく足元空間が広いため、前席の移動や助手席側からの乗降もスムーズです。


出典:日産自動車株式会社
こんな人におすすめ
- 【小回りの利く軽バンに乗りたい人】
NV100クリッパーは、最小回転半径が4.1mと軽バンの中で最も小回りの利くクルマです。
前述の通り、運転席への乗り降りのしやすさも特徴で、配達などで何度も乗り降りをする方や都市部の狭い路地などを運転する方におすすめです。
デザインもシンプルなので、シーンを選ばずに使用できます。
NV100クリッパーについての詳しい記事はこちらをご覧ください。
NV100クリッパーリオ

- 新車本体価格:1,779,800円~1,996,500円
- カタログ燃費:13.3km/L
NV100クリッパーリオとは
NV100クリッパーリオは、NV100クリッパーの乗用モデルとして販売されているセミキャブオーバータイプのワゴンです。
初代は2007年三菱 タウンボックスのOEM供給モデルで、クリッパーリオという車名で登場しました。
2代目からは、スズキ エブリイワゴンのOEM供給で2013年に発売され、車名も現在のNV100クリッパーリオに変更となりました。
現在の3代目が2015年に発売され、2021年には全グレードにアイドリングストップやUSB電源ソケット(2個)、運転席シートヒーターなどを標準装備して快適性と利便性を向上させています。
NV100クリッパーリオの特徴
NV100クリッパーリオはターボエンジンによる力強い走りと広い積載スペースが特徴です。
ターボエンジンを搭載していることで、市街地の軽快な走りと高速道路でのゆとりある走りを両立しています。室内長は2240mm、室内幅は1355mm、室内高は1420mmと非常にゆとりのある室内空間が広がっているため積載スペースが充実しています。


出典:日産自動車株式会社
こんな人におすすめ
- 【人が4人ゆったり乗れて、荷物も多く載せたい人】
NV100クリッパーリオは人が4人乗った時も広い荷室を確保することができるクルマです。
シートアレンジも豊富なので、使い方に合わせたシートアレンジで車内空間を自由に使うことが可能。
荷物積載はもちろん、車中泊もできる広さなのでアウトドアを楽しみたい人にもおすすめです。


出典:日産自動車株式会社
NV100クリッパーリオについての詳しい記事はこちらをご覧ください。
まとめ
今回は、日産の軽自動車7車種の紹介をしました。
日産の軽自動車は、特に先進技術や安全装備で高い評価を受けており、安心安全な運転をサポートしてくれます。
また、三菱自動車との共同開発で生まれたデイズやルークス、サクラをはじめ、スズキからOEM供給を受けているNV100クリッパーリオ、NV100クリッパーまで幅広いラインナップが魅力です。
車種ごとに個性や特徴も異なるため、ぜひご自身に合う車種を選んでみてください。


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