長年進化し続けるスズキワゴンR、その魅力とは何なのか?

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ワゴンR

この記事を読まれている方は、使い勝手と燃費のバランスが良いクルマとして「ワゴンR」が気になっている方ではないでしょうか?

ワゴンRは、「狭い」という軽自動車に対するユーザーの声にこたえる形で誕生した軽ハイトワゴンの中でも人気の高い車種です。

その運転のしやすさから、今乗っているのがワゴンRで、乗り換えも同じようにワゴンRを選ぶなど、リピーターが多いのも特徴です。

今回は、ワゴンRの基本情報のほか、長く愛される魅力を紹介します。

ワゴンRってどんな車?

ワゴンRは軽自動車を変えたと言われるクルマです。
現在、軽自動車でも人気が高いホンダのN-BOX、スズキのスペーシアがありますが、その軽自動車人気の先駆けであり「軽ワゴン」の言葉を作り上げたのがこのワゴンRです。

それまでは、後部座席は人が座るというよりも、荷物を置くスペースを確保している程度の軽自動車が主流でしたが、機能の充実と改善を図り、快適な4人乗りの軽自動車として進化し人気を集めました。

1993年、当時の軽自動車の概念を変えたワゴンRが誕生してから27年が経ち、現在のモデルで6代目となります。
2018年にはワゴンRの発売から25周年となったことを記念して、装備・カラーを更新したリミテッド車が誕生し、その知名度を世に知らしめてきました。
更に、2021年9月にはスライドドアを搭載した新型の「ワゴンRスマイル」が販売され、注目度が高まっています。

ワゴンRスマイルの魅力については、こちらもご覧ください。

ワゴンRの基本情報

ワゴンRは、標準グレードで3つ。クルマのグレード選びは、使い勝手を左右する大きなポイントです。
FA、HYBRID FXは「セーフティ サポート」の有無を選べることができ、FAには、ワゴンRの魅力のひとつでもあるMT車の設定があります。

グレード価格駆動車高燃費
WLTCモード
FA
(スマートアシスト非装着車)
1,098,900円
1,224,300円
2WD
4WD
1,650 mm24.4 km/L
23.2 km/L
FA(5MT)
(スマートアシスト非装着車)
1,098,900円
1,222,100円
2WD
4WD
1,650 mm24.8 km/L
23.0 km/L
FA1,163,800円
1,289,200円
2WD
4WD
1,650 mm24.4 km/L
23.2 km/L
HYBRID FX
(スマートアシスト非装着車)
1,186,900円
1,310,100円
2WD
4WD
1,650 mm25.2 km/L
24.2 km/L
XHYBRID FX1,280,400円
1,403,600円
2WD
4WD
1,650 mm25.2 km/L
24.2 km/L
HYBRID FZ1,421,200円
1,544,400円
2WD
4WD
1,650 mm25.2 km/L
24.2 km/L

ワゴンRの全高は1650mmで、同じくスライドドアを持つスーパーハイトワゴンのスペーシアより90mm低くなっています。

その90mmを削ぐことで、横風の影響を受けにくくなり走行が安定する他、ルーフに手が届くことから洗車がしやすい、高さ制限のある駐車場に止めやすいなど利点が挙げられる他、日常使いにちょうどよい機動力に特化した小回りの効くクルマです。

ワゴンRの注意点

日常的に使用するクルマとして燃費、安全、運転しやすさ、使いやすさのすべてを大事にしている人気の高いワゴンRですが、事前に注意しておきたいポイントがあります。

乗り心地がやや硬い

ワゴンRは、マイルドハイブリッド車なので、アイドリングストップからの再始動がとても静かで振動が無いのが特徴ですが、他社の車よりも100kgも軽く、やや硬めな乗り心地なので、若干タイヤのゴツゴツ感を感じてしまうかもしれません。
しかし、軽い分燃費が良いといったメリットにつながっています。

センターメーターが見えにくい

スッキリまとめられたインパネのデザインですが、メーター部分がインパネのセンターに配置されているため、従来の上下に視線を移動していた習慣が長い人には、横に視線を移動することに違和感を覚えてしまいます。
ステアリング手前にあるよりも見えにくいと感じるかもしれません。

内装の魅力

車内空間の広さ、居住性の良さには定評のあるワゴンR。
軽自動車トップの室内長を誇るゆとりある室内の広さは非常に魅力的です。
ワゴンRには、「あったらいいな」を実現してくれる機能が満載です。

多彩なシートアレンジ

後部座席のリクライニングを倒すとシートがフルフラット

ワゴンRの魅力の1つに、ゆったりとくつろげる室内空間がありますが、これは多彩なシートアレンジにより作り出されます。

座席は4つとも、前後のスライド調節とリクライニングが可能です。
座席がそれぞれ動かせるからこそ、体格や好みに合わせて調整し広い車内空間を実現できます。

また、ワゴンRは軽自動車で唯一、後部座席のリクライニングを倒すとシートがフルフラットになるという特徴があります。
操作も簡単で、後方からでもワンタッチで後部座席がフラットになります。

ワゴンRシートアレンジ

出典:スズキ株式会社

シートアレンジの組み合わせにより、カーペットのように長さのあるもの、自転車のように高さのあるものなど、軽自動車には入らないだろうと思われる荷物も収納することができます。

様々なシチュエーションに対応できるワゴンRの使いやすさは抜群です。

便利な収納

さらに使いやすさを実感できるのが、なんといっても収納の多さです。
運転席や助手席、後部座席それぞれにあったら嬉しい収納が用意されています。

整理整頓が出来る運転席

運転席には携帯や財布などの手荷物を置けるくぼみ、カード類を収納できるカードホルダーがついています。
置き場所に困る小物も綺麗に整理整頓することができます。

運転席には携帯や財布などの手荷物を置けるくぼみ、カード類を収納できるカードホルダー

荷物が多くても大丈夫な助手席

助手席には袋をかけられるフックと、気づいたらいつの間にか足元で潰れてしまっていることの多いボックスティッシュを収めるテーブルがあります。

助手席にはボックスティッシュを収めるテーブル

助手席にはもう一つ隠された収納があります。それは座席の下です!

助手席の下の収納

助手席のシートが持ち上がり、トレーが出てきます。
トレー自体は取り外して持ち運ぶこともでき、表面は撥水効果になっているので、汚れたものも気にせず収納することが可能です。

今までになかった後部座席

後部座席にもワゴンRにしかない収納があります。
それが、アンブレラホルダーです。

後部座席には傘のホルダー

雨の日にクルマで迎えに来てもらって後部座席に乗り込むとき、濡れた傘の扱いに困るものです。
傘を足元に置いてもマットが濡れてしまうし、ずっと手に持っているのも冷たくて嫌な感じですが、それはもう仕方がないと諦めている方も多いと思います。
ワゴンRにはなんと、傘を立てかけられる収納があると共に、滴る水も車外に排出されるように作られているのでフロアマットも汚さず綺麗に車を使うことができます。

また、荷室の後ろにも収納できるスペースがあります。
荷室の底面にはカバーがついており、取り外せるようになっています。そのカバーを開けると、より高さのある荷物を収納することができ、ベビーカーを立てかけることも可能です。

運転席、助手席、後部座席において、クルマのスペースを無駄なく使えるようになっており、普通車にも負けず劣らずの車内空間の広さを実現しています。

乗り降りしやすいヒップポイント

ワゴンRは、座席の高さにも工夫が施されています。

前席のヒップポイントの高さは635㎜です。
この高さは平均的な人の立ち姿のヒップ位置とほぼ同じになっており、運転席への座りやすさを実現し、スムーズな乗り降りをサポートしてくれます。

また、通常のクルマより座席の高さがあることで視界も広くなり、運転のしやすさへと繋がっています。

外装の魅力

ワゴンRは完全乗用車設計でありながら、天井も着座位置も高くなっています。
「軽ハイトワゴン」と呼ばれるジャンルで、その汎用性の高さから人気を集めています。

プラットフォームの軽量化

プラットフォーム(基本骨格)は「ハーテクト」と名付けられた最新世代で、先代と比べて約20kgの軽量化に成功しました。
これにより、新骨格らしいしっかりした走りと、WLTCモードで25.2km/Lという好燃費性能を実現させています。

3つのフロントフェイス

ワゴンRのデザインは大きく分けて3種類あります。
基本となるのはワゴンRの「FA」と「HYBRID FX」で、こちら2つは、角目のヘッドランプを中心とした端正なフロントフェイスを採用しています。
幅広い年齢層を意識し、個人だけではなく法人も含めて汎用性の高い仕様となっています。
「HYBRID FZ」は、グリルとヘッドランプを上下分割したスポーティなフェイスで、男性だけではなく女性や、ファッションにこだわりを持つ方に向けたクールな仕様になっています。

それぞれ表情をもたせたフェイスデザインは、個性を表現するにぴったりです。

豊富なカラーバリエーション

HYBRID FX・FAは全10色、HYBRID FZは8色から選べます。

定番カラーが人気ですが、FA/FX系には専用のボディカラーが多く設定されています。
FA/FXを選ぶならば、このモデルにしか設定されていない個性的なボディカラーを選ぶなど、自分好みのカーライフが演出できます。

こだわりの5MT仕様

トランスミッションはCVT(無段変速)が基本ですが、FAというグレードには5MT仕様が追加されました。

日本自動車販売協会連合会(自販連)の統計によると、軽自動車に限らず2016年の時点で、すでに98.4%がAT車となっています。
そんな中、「MT車がクルマの基本だ!」「マニュアルのほうが運転しやすい!」という方には要注目のクルマです。

ワゴンRの安全性能

2021年11月以降にフルモデルチェンジする新車は自動ブレーキ機能の搭載が義務付けられるようになります。
現在、クルマの安全性能は注目を集めており、クルマ選びの1つのポイントです。

ワゴンRには、「スズキ セーフティ サポート」が安全性能として搭載されています。

ワゴンRの自動ブレーキ機能

衝突を避けるための自動ブレーキ機能は、大きく分けて3つのシチュエーションで作動します。

1. デュアルセンサーブレーキサポート

前方の自動ブレーキ機能は、衝突の恐れがあるとディスプレイや警告音によりドライバーに注意喚起し、ブレーキ踏力のアシストを行います。
更に危険性が高まると自動で強いブレーキを掛け、衝突回避を行います。
障害物は、車両だけでなく人も対象になっています。

2. 後退時ブレーキサポート機能

前方だけでなく、後方へも自動ブレーキ機能が作動します。
これにより、停車時もしくは10km/h以下での運転時に、後方約3m以内の障害物を検知し、自動ブレーキが作動するようになりました。

3. 誤発進抑制機能

アクセルとブレーキの踏み間違いの際に作動する「誤発進抑制機能」も搭載されおり、急発進、急加速を押さえて衝突回避を可能にします。

また、障害物を察知すると音で危険を知らせてくれるコーナーセンサーという機能も作動します。
障害物を検知し、音が鳴っている間にアクセルを強く踏み込むと、最大5秒間エンジンの出力を抑制し、急加速や急発進を防止してくれます。

見えない場所を映し出す全方位モニターカメラ

全方位モニターカメラ

出典:スズキ株式会社

車両の前後左右に4つのカメラを設置し、ドライバーの死角になる部分を表示してくれる「全方位モニターカメラ」が採用されています。

駐車の際には俯瞰の「トップ映像」や「後方映像」が活躍し、狭い道でのすれ違いでは「助手席側のサイド映像」など視点を切り替えて表示します。

また、見通しの悪い場所で人や車が近づいてくるとお知らせする「左右確認サポート機能」も前後に装備し、運転席から見えにくい周辺状況の確認をサポートします。

必要な情報が視線の先にあるヘッドアップディスプレイ

ヘッドアップディスプレイの画像

出典:スズキ株式会社 

ワゴンRには、運転席前方のダッシュボード上に、車速やシフト位置、交差点の案内など必要で最低限の情報を表示する「ヘッドアップディスプレイ」が採用されています。

このディスプレイは、ドライバーの視線上に設置するため、ドライバーの視線移動や焦点の調節を減らし、安全運転に貢献します。

ワゴンRのよくある質問

ここまでワゴンRの基本情報や注意したいポイント、魅力を紹介してきました。
最後に、ワゴンRが気になっている方から頂く、良くある質問にお答えします。

マイルドハイブリッドってなに?

マイルドハイブリットとは、回生エネルギーを発電に利用する仕組みを導入し、ISGという発電効率に優れたモーター付発電機とリチウムイオンバッテリーを採用しているものです。

軽自動車を選ぶ理由の一つとして維持費をかけたくないという方はまだまだ多くいると思います。
維持費というと税金や修理代金等もそうですが、一番身近な部分でいうと燃費が気になるところです。
ワゴンRはマイルドハイブリットという独自のエンジンが搭載され、「軽ワゴンNo.1」の低燃費を誇るクルマです。

「ワゴンR」と「ワゴンRスマイル」の違いは?

ワゴンRの派生モデルが、ワゴンRスマイルです。
ボディサイズはワゴンRとほとんど同じですが、 全高は、ワゴンRが1650mm、ワゴンRスマイルは1695mmと40mm高くなっています。
さらに、ワゴンRスマイルは「コンパクトなクルマだけどスライドドアは欲しい」という要望に応え、後席にスライドドアが装備されています。

その背の高さとスライドドアの装備から、ワゴンRの方が約100kg軽くなっており、低燃費を実現したクルマになっています。

似ている車種は?

ワゴンRは、「ハイトワゴン」と呼ばれる1700mm以下のモデルです。
このジャンルでは、「ホンダ N-WGN」、「日産 デイズ」、「ダイハツ ムーヴ」が人気を集めています。

どちらの車種もそれぞれに特徴がありますので、クルマを選ぶ上で重要なポイントとなる項目を全部で5つご紹介します。

①シートアレンジ
②ボディサイズ
③外装・内装デザイン
④安全装備
⑤燃費と走行

この中で、何を優先すべきかを検討してみてください。
ご検討された後は 実際にご自身の目で確かめながら、改めて比較することをおすすめします。