この記事を読んでいる方は、2018年に20年ぶりにフルモデルチェンジされ、そのデザイン性やカスタムパーツの豊富さなどから人気を集めるジムニーについて詳しく知りたい方なのではないでしょうか。
スズキジムニーは、コンパクトながら本格的な四輪駆動システムと足回りによる走破性能の高さが魅力です。
今回の記事では、発売から50年以上長く愛され、人気の衰えないジムニーの内外装や燃費、注意したいポイントなど詳しくご紹介していきます。
この記事を読んでわかること
- 基本情報とラゲッジスペースの使い勝手、内装外装の魅力紹介
- スズキ セーフティサポートと安全装備
- 購入前に注意しておきたい燃費と乗り心地
- ジムニーとジムニーシエラの比較
ジムニーとは
ジムニーはスズキから1970年に発売された軽自動車初の本格四輪駆動オフロード車です。
1981年、初代発売から11年後にフルモデルチェンジをして、快適性や操作性が向上した2代目が発売されました。
1998年には3代目が発売。
デザインは丸みを帯びたフォルムに、フレームやサスペンションなどが新たに設計されました。
そして、2018年、前回のフルモデルチェンジから20年を経て、現行モデルが発売されており、当初月間目標販売台数は3,000台のところ、受注が1万5,000台を上回ったことで納期は1年以上かかる事態となりました。
注文するディーラーやグレードによって異なりますが、2023年1月現在も納期は1年〜1年半の状況です。(当社調べ)
スズキでは初となるグッドデザイン金賞を受賞したかっこいいデザインと、力強い走りが魅力で、道路状況が良くない道でも快適にドライブできるよう設計されています。
ジムニーの基本情報
ジムニーは全て4WD、ターボ車です。
【諸元表】
グレード | 本体価格 | ミッション | 車高 | タイヤサイズ | 燃費 WLTCモード |
---|---|---|---|---|---|
XG | 1,555,400円 1,654,400円 | 5MT 4AT | 1,725mm | 175/80R16 | 16.6km/L 14.3km/L |
XL | 1,681,900円 1,780,900円 | 5MT 4AT | 1,725mm | 175/80R16 | 16.6km/L 14.3km/L |
XC | 1,804,000円 1,903,000円 | 5MT 4AT | 1,725mm | 175/80R16 | 16.6km/L 14.3km/L |
ジムニーの車高は1,725mmですので、機械式駐車場にクルマを止める方はご注意ください。
また、マンションの駐車場によくある機械で昇降する立体駐車場の高さの基準は1,550mm以下なので、最下段にお車を停める方は注意が必要です。
【エンジン諸元】
型式 | R06A型 |
種類 | 水冷4サイクル直列3気筒インタークーラーターボ |
総排気量 | 0.658L |
圧縮比 | 9.1 |
最高出力(kW/rpm)ネット | 47〈64PS〉/6,000 |
最大トルク(N・m/rpm)ネット | 96〈9.8kg・m〉/3,500 |
ボア | 64.0mm |
ストローク | 68.2mm |
ストローク/ボア | 1.07 |
VVT | 吸気VVT |
エンジンオイル粘度 | 5W-30 |
ジムニーはR06A型ターボエンジンでオフロードでの優れた走行性能を確保しており、走りやすさと耐久性を追求したエンジンが特徴です。
内装の魅力
力強さと機能性を持ち合わせた内装デザイン
ジムニーの内装は汚れにくく性別や年齢を問わず支持されるブラックやシルバーを基調とした落ち着いたカラーが中心。
水平基調でデザインされた立体感のあるインストルメントパネルやアームレストは、ジムニーらしい力強さを表現しており、オフロードなどで車両姿勢を把握しやすくなっています。
また、フロントドアのベルトラインに段差を設けることで視界を良くするなど、インテリアのデザインにも機能性を追求しています。
出典:スズキ株式会社
インテリアの操作性
過酷な環境での操作性を追求したインテリアをご紹介します。
助手席乗降グリップ
乗り降りのサポートをしてくれます。
ドアグリップ
握りやすい大型のグリップです。
センタースイッチ
手袋をしたままでも操作しやすい、大型のスイッチ。
サイドルーバー(XC)
ブロンズメタリックの加飾がタフさと重厚感を演出しています。
ステアリングホイール
XCは本革巻、XLとXGはウレタン素材です。
エアコン
XC、XLはフルオートエアコン、XGはマニュアルエアコンを装備。
立方体メータークラスター
立方体のクラスターに必要計器をシンプルに収納し、機能に徹した飾らないデザインが特徴。
高い視認性を確保できる常時照明を採用し、マルチインフォメーションディスプレイをセンターに配置しています。
無駄なく活用できるラゲッジスペースと室内空間
リアシートを倒すと、フラットなラゲッジスペースが広がります。
横開きのドアは開口部が大きく、荷室幅1300mm、荷室高850mmの荷室はさまざまなシーンに合わせて活用可能です。
使い勝手をさらに高めるユーティリティナット、荷室フックナット、ラゲッジアクセサリーソケットが装備されています。
出典:スズキ株式会社
また、ラゲッジスペースだけでなく、フロントシートを後方いっぱいに倒せばフルフラットになるため、ゆっくりとくつろげる空間を作り出すことも可能です。
出典:スズキ株式会社
外装の魅力
合理的で無駄のないデザイン
ジムニーの車両の姿勢や状況を把握しやすいスクエアなボディは、狭い道や悪路において視界がよく車両感覚が掴みやすくなっています。
愛くるしい大きな丸目のヘッドライトもポイント。
道具として求められる機能を追求したデザインは長く付き合う事のできるカタチです。
ジムニーらしいボディカラー
ジムニーはグレードによって、ボディカラーの設定が異なります。
【XG】
ボディカラーは単色4色の設定です。
ブラックやシルバーなどジムニーに合わせた基本色が揃っています。
【XL】
ボディカラーは単色8色の設定です。
イエローやブルーなどの個性的な色合いも楽しむことができます。
【XC】
ボディカラーは単色8色、2トーン4色の計12色の設定です。
特に特徴的なカラーはキネティックイエローブラックトップ2トーンで、ルーフに加え、ボンネットもブラック塗装になっています。
人気のカスタム
ジムニーのアクセサリーは種類が豊富で、自分らしくカスタマイズできるものが揃っています。
今回はその中でも特徴的なスタイル、人気のアクセサリーをご紹介します。
ヘリテージスタイル
名前の通り、ジムニーの伝統を継承したスタイルです。
・ドアミラーカバー(8,360円)
・デカールセット※スペアタイヤハーフカバーデカールとサイドデカール(32,835円)
・カラードスチールホイール4本(74,360円)
・マッドフラップセット(14,575円)
合計 130,130円(税込/工賃込み)
出典:スズキ株式会社
スペアタイヤのアクセサリー
ジムニーといえば、存在感のあるスペアタイヤを思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。
そんなスペアタイヤのアクセサリーは、カバーとハーフカバーデカールが用意されています。
是非、お好みの柄で個性的な仕上がりにしてみてください。
※価格はデザインごとに異なりますのでご確認下さい
【カバー】
【ハーフカバーデカール】
キャリア
キャリアは、ルーフラックアタッチメントの他、スキー&スノーボードアタッチメントやサーフボードアタッチメントが用意されており、アウトドアを楽しみたい方におすすめです。
最近では、ジムニーを使ってのキャンプや車中泊も人気が出ており、そういったシーンでも活躍できるオプションです。
燃費性能
カタログ燃費について
カタログ燃費の値としてWLTCモードが使われています。
WLTCモードは、2017年夏以降新たに加えられた燃費表示で国際的な試験方法です。
「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」の3つの走行モードによる燃費が表記され、これら各走行モードの平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モードがWLTCモード。
ドライバー以外の乗員や積載物の重量など使用実態を考慮していること、ユーザーのクルマを使用する環境に合った燃費の比較がしやすい燃費表示です。
燃費表示の中でも市街地モードは、信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定。
燃費は実際の使用環境や運転方法により異なりますが、実際の走行に限りなく近いモードです。
ジムニーの燃費
ジムニーのカタログ燃費を詳しく見ていきます。
ミッション | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
5MT | 16.6km/L | 15.6km/L | 17.5km/L | 16.5km/L |
4AT | 14.3km/L | 12.4km/L | 15.1km/L | 14.8km/L |
ジムニーは軽自動車の中で低燃費とは言えないクルマですが、4WDのターボ車で、軽自動車で唯一頑丈な梯子型のフレームにサスペンションなどを取り付け、その上に車体を載せる、本格4WDの伝統を受け継ぐラダーフレーム構造を採用しています。
頑丈な構造と高い走破性から、唯一無二の魅力があります。
安全性能
スズキ セーフティサポート
ジムニーはスズキ セーフティサポートが標準装備です。
- ・デュアルセンサーブレーキサポート
- ・誤発進抑制機能(4AT車)
- ・車線逸脱警報機能
- ・ふらつき警報機能
- ・標識認識機能
- ・先行車発進お知らせ機能
- ・ハイビームアシスト
デュアルセンサーブレーキサポート
衝突の恐れがあるとメーター内の表示や警告音によりドライバーに注意喚起し、ブレーキペダルを踏むと、ブレーキ踏力のアシストを行います。
更に危険性が高まると自動で強いブレーキを掛け、衝突回避や衝突時の被害軽減をはかります。
車線逸脱警報機能
約60km/h〜約100km/hで走行中、車線を検知し、進路を予測します。
車線をはみ出すとシステムが判断した場合、ブザー音とメーター内の表示により警報を発し、ドライバーに注意を促してくれます。
その他の安全装備
軽量衝撃吸収ボディーTECT
軽量衝撃吸収ボディー TECTとは、強度を高めながら、軽量化、安全性を追求したボディーのことです。
衝突時の衝撃を効率よく吸収・分散するボディー構造を採用しています
歩行者傷害軽減ボディー
ボンネットやフロントフェンダー、フロントバンパーなど車体前部に衝撃吸収構造を採用しており、万一の接触時に歩行者の頭部と脚部への衝撃を緩和します。
出典:スズキ株式会社
6つのSRSエアバッグ
運転席、助手席、側面のSRSカーテンエアバッグ、フロントシートSRSサイドエアバッグ、計6つのSRSエアバッグが標準装備です。
出典:スズキ株式会社
注意したいポイント
燃費性能
先述の通り、ジムニーは全グレードが4WDのターボ車であることから、カタログ燃費が14.3km/L〜16.6 km/Lと他の軽自動車と比較して悪くなっています。
軽SUVで燃費の良さにこだわりたい方はスズキ ハスラーやダイハツ タフトも検討してみてください。
ジムニー | ハスラー | タフト | |
---|---|---|---|
カタログ 燃費 | 14.3km/L〜 16.6 km/L | 20.8km/L〜 25.0 km/L | 21.1km/L〜 21.4 km/L |
固めのサスペンション
ジムニーはオフロードを走るために固めのサスペンションであるため、平坦な道路ではどうしても乗り心地が悪くなります。
オフロードを走る趣味の車として、また雪国などでジムニーの走破性が重要な地域にはぴったりですが、日常使いする場合には注意が必要です。
よくある質問
ジムニーシエラとの違いは
内外装のデザインや安全性能はほぼ同じですがジムニーは排気量が660ccの軽自動車、ジムニーシエラは排気量が1,500ccの普通自動車です。
車体の大きさもジムニーシエラの方が一回り大きくなります。
ジムニーシエラは普通自動車なので、ジムニーよりも静粛性や加速力は高く、より力強い走りを楽しみたい方におすすめです。
ジムニーと比較される車種
ジムニーは軽自動車で唯一の本格オフロード車なので、比較されないことも多いのですが、日常使いしたい方には軽SUVとして人気のスズキ ハスラーやダイハツ タフトも検討することをおすすめします。
ハスラーやタフトはアウトドア向きのクルマとして発売されており、SUVなデザインや多彩なシートアレンジ、収納など魅力が多くあります。
詳しい記事はこちらをご覧ください。
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ジムニーの納期はどのくらい
ジムニーの納期はどこで注文するかによっても若干前後しますが、2023年1月現在、約1年〜1年半のようです。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う半導体不足や部品供給不足が影響して、納期は未だかなりかかる状況です。
ジムニーをご検討中の方は早めの注文をおすすめします。
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