
この記事を読んでいる方は、普段使いからレジャーまで幅広く使える軽自動車を探していたり、eKクロスとeKクロスEVで悩んでいる方なのではないでしょうか。
eKクロスは、アウトドア好きをそそるSUV色強めのルックスが目を引く、人気のスーパーハイトワゴンです。
今回の記事では、eKクロスの内装の特徴や燃費について、基本情報から注意したいポイント、魅力を紹介しつつ電気自動車であるeKクロスEVとの違いも記載していきます。
この記事を読んでわかること
- 基本情報と荷室の積載性、内装外装の魅力紹介
- マイルドハイブリッドによる燃費性能と安全装備
- eKクロスとeKクロスEVの比較
- 購入前に注意しておきたい価格と加速のパワー
目次
eKクロスとは
ekクロスは、2019年に三菱自動車が発売したSUVテイストのクロスオーバーモデルの軽トールワゴンです。
2022年9月に、新グレードのG PremiumとT Premiumが追加され、一部改良が実施されました。
eKクロスはベースモデルであるeKワゴンとともに、2019-2020日本カー・オブ・ザ・イヤーの「スモールモビリティ部門賞」を受賞、さらにNPO法人日本自動車研究者・ジャーナリスト会議(RJC)が主催する「2020年次RJCカーオブザイヤー」を受賞し、専門家にも高く評価されているモデルです。
特徴は何といっても、同じ三菱自動車から発売されているデリカD:5を彷彿とさせる精悍なフェイスですが、見た目だけでなく充実した安全性能も魅力です。
ペダルの踏み間違いを制御するなど、サポカーの中で最も上位のサポカーSワイドや、三菱の予防安全機能のe-Assistなど、他ではメーカーオプションとなる安全機能が全車標準装備になっている頼もしいクルマです。
【サポカーとは?】
サポカーとは、安全運転サポート車=セーフティ・サポートカーのことで自動ブレーキを搭載している車全般を指して名付けられた言葉です。
一方のサポカーSとは、自動ブレーキ機能に加えてペダル踏み間違い防止時加速抑制装置などの安全運転支援装置を搭載している車のことになります。
さらに、サポカーSはその内容によって「サポカーSベーシック」「サポカーSベーシック+」「サポカーSワイド」の3つのカテゴリーに分けられ、「サポカーSワイド」はサポート機能が最も充実した内容となります。
出典: 経済産業省「安全運転サポート車」の普及促進に向けた取組
eKクロスの基本情報
eKクロスの基本情報を表にまとめました。
グレード | 車両本体価格 | 駆動 | 車高 | 燃費 |
---|---|---|---|---|
M | 1,463,000円 1,595,000円 | 2WD 4WD | 1650mm 1670mm | 23.3km/L 21.1km/L |
G | 1,606,000円 1,738,000円 | 2WD 4WD | 1650mm 1670mm | 23.3km/L 21.1km/L |
G Premium | 1,749,000円 1,881,000円 | 2WD 4WD | 1650mm 1670mm | 23.3km/L 21.1km/L |
T | 1,688,500円 1,820,500円 | 2WD 4WD | 1650mm 1670mm | 21.5km/L 19.4km/L |
T Premium | 1,831,500円 1,963,500円 | 2WD 4WD | 1650mm 1670mm | 21.5km/L 19.4km/L |
本体価格
軽自動車の本体価格は選択幅が広いため、車種やオプションによってかなり違いが出てきます。
軽自動車の相場はオプションを付けない状態で86万円~222万円、なかでもトールワゴンタイプは、およそ122万円以上~となっています。
ekクロスは本体価格が1,463,000円〜とトールワゴンタイプの車では中間的な価格設定です。
価格については、注意したいポイントの中で後述します。
車高
eKクロスの車高は2WDで1,650mm、4WDで1,670mmです。
メーカーオプションのルーフレールを装着すると、さらに15mm高くなります。
マンションの駐車場によくある機械で昇降する立体駐車場の高さの基準は1,550mm以下なので、最下段におクルマを停める方は注意が必要です。
ただ、その分車内空間は天井までが非常に高く設計されており、圧迫感なく大人が4名乗車することができます。
燃費
国土交通省が発表した省エネルギー法に基づく、自動車燃費一覧(令和5年3月)からeKクロスの項目を確認してみます。
該当する燃費基準値が23.7km/Lで、eKクロスの一番重いTプレミアム 4WDは、車両重量940㎏で燃費16.8km/L。
一瞬、燃費基準値に照らし合わせると燃費が悪いように見えますが、燃費基準とは現在販売されている自動車の中で最も燃費性能が優れている自動車の燃費を基準に設定されているので、平均値ではなく最高値と考えればまずまずの燃費と言えます。
eKクロスに搭載されている燃料タンクは27Lですので、eKクロスの燃費性能であれば1回の満タン給油で500km程度の走行が可能な計算になります。
実際の燃費性能は走行路面やアクセル、ブレーキの踏み方で変わりますが、東京都心から静岡県・長野県などの東海中部地方へ無給油で往復移動できる燃費性能に相当します。
【自動車の燃費基準とは】
国土交通省が「省エネルギー法」に基づき、エネルギー消費効率(燃費)の改善を目指し設定した燃費基準のことです。
燃費基準の設定には「トップランナー方式」が採用されています。
トップランナー方式(トップランナー基準)とは、現在商品化されている自動車のうち最も燃費性能が優れている自動車をベースに、技術開発の将来の見通し等を踏まえて策定した基準。
つまり、更に性能を高めるための目標値ということです。
以前は平均基準方式(平均値から基準を設定)がとられていましたが、平均基準方式は基準値の設定に時間がかかる、目標値が低くなるなどのデメリットがありました。
トップランナー方式では上記のデメリットが解消される反面、自動車メーカーにとってはとても高い燃費性能を求められることになります。
また、各メーカーに燃費性能の高い自動車の開発競争を促す狙いもあります。
内装の魅力
スタイリッシュで機能的な内装
インテリアカラーはブラック基調で、アクセントカラーとしてブルーを使用しスタイリッシュさとSUVらしいスポーティーさを感じさせる空間が持ち味です。
グレードによるインテリアの差はほとんどありません。
こだわりのファブリック
出典: 三菱自動車工業株式会社
シートは、六角形のハニカムパターンにエンボス加工を施したファブリックが採用され、よりスポーティーでスタイリッシュなインテリアとなっています。
SUVらしい迫力ある個性的なエクステリアに負けないタフなインテリアデザインも、eKクロスの魅力です。
シャープなメーターデザイン
出典: 三菱自動車工業株式会社
eKクロスは水平基調のホリゾンタルアクシスというデザインコンセプトに基づいたインパネを採用しており、スッキリした形状で開放感としっかり確認できる視界を実現しています。
メーター周りに透明パーツを使用した立体的なメーターリングを採用するなど、質感の高さと先進性を感じさせるデザインが特徴です。
視点を変えることなく様々な車両・走行情報をわかりやすくドライバーに知らせてくれる配置となっています。
積載性抜群の荷室
eKクロスのリアゲートはやや低く設定されており、荷物の積載がスムーズに行えます。
2WD車にはラゲッジアンダーボックス、4WD車にはラゲッジフロアボードをそれぞれ設置しているので、高さのある荷物も載せられます。
出典: 三菱自動車工業株式会社
ラゲッジスペースの拡大も非常に簡単で、リアシートの肩口にあるレバーを引けばシートがスライドし、後部座席は分割可倒式なので多彩なシートアレンジが可能です。
出典: 三菱自動車工業株式会社
多彩な収納スペース
座席周りの収納の充実度はドライブの快適性を左右するポイントです。
ちょい置きから、大きめのボックスまで多彩な収納スペースを備えています。
出典: 三菱自動車工業株式会社
アッパーオープントレイ(助手席側)
助手席前にはオープントレイが用意されています。
助手席からすぐ手が届くので、メガネやスマートフォンなどよく使用するものを置くのに便利です。
アッパーオープントレイ(センター)
助手席オープントレイがそのままセンターまで伸びたトレイで、運転席からも手が届きます。
ドリンクホルダー(運転席&助手席)
運転席・助手席それぞれにカップホルダーが装備されています。
カップやタンブラーはもちろん、紙パックのドリンクも収納可能です。
センタートレイ(引き出し式&カップホルダー付)
引き出し式のセンタートレイは、カップホルダーも付いているので、小物を置けるだけでなく購入した飲み物を置くことができます。
センタートレイ(引き出し式)
引き出し式のセンタートレイは、使用しないときは収納しておけるので邪魔になりません。
ボトルホルダー(フロント×2、リア×2)
左右のフロントドアにはボトルホルダーと観光ガイドや雑誌などを保管できるポケットが装備されています。
車検証入れ(助手席ドアトリム)
助手席ドアトリムに装備される車検証入れに車検証や自賠責保険証、取扱説明書などを収納すれば、取り出しやすい上、車検証入れとして定番のグローブボックスをほかの物の収納として使用できます。
アッパーグローブボックス
助手席前に装備されている引き出し式のアッパーグローブボックスは、ティッシュボックスが収納できるサイズです。
センターロアボックス
センターロアボックスは500mlのペットボトルが2本入るサイズです。
深さがあるのでダストボックスとしても利用できます。
ロアグローブボックス(助手席側)
車検証などの書類の保管場所として使用されることの多いグローブボックスですが、eKクロスには別で書類収納が装備されているので、貴重品などの保管などに利用可能です。
外装の魅力
ダイナミックなテクステリア
出典: 三菱自動車工業株式会社
ekクロスは、SUV風のアクティブな外観です。
フロントグリルには、ダイナミックシールドが採用され、斜めに切れ上がったLEDポジションランプ、縦型のマルチLEDヘッドライトの組み合わせによって、デリカD:5に似た力強いフロントフェイスが造り上げられています。
また フェンダーアーチには黒フィルムを採用し、車高が上がって見えるサイドビューなどSUVルックを演出する技ありのデザインもこだわりが感じられます。
デザインが映えるボディカラー
eKクロスのボディカラーは9色。
基本色である、モノトーンカラーのチタニウムグレーメタリック、ブラックマイカ、レッドメタリックの3色の他、モノトーンの有料色2色、2トーンの有料色4色から自分好みの個性を出した1台を選ぶことができます。
出典: 三菱自動車工業株式会社
eKクロスのグレード別仕様
eKクロスでは、660cc直列3気筒NAエンジンと直列3気筒ターボエンジンの2種類のパワートレインを採用しています。
グレードはNAエンジンに「M」「G」の2種類、ターボエンジンに「T」1種類の計3種類が設定されており、2020年12月に「G」と「T」をベースに、安全装備を充実させ、求めやすい価格設定した特別仕様車「G Plus Edition」「T Plus Edition」が追加されました。
駆動方式はいずれのグレードにも2WD、4WDが用意されています。
簡単にeKクロスのグレード別の特徴をご紹介します。
安全装備の充実した「M」
「M」はeKクロスの中では最も価格の安いエントリーグレードです。
しかし、予防安全技術「e-Assist」が標準装備され、サポカーの中で最も上位のサポカーSワイドに認定されています。
さらに運転席・助手席のエアバッグに加えて前席サイドエアバッグ、カーテンエアバッグ、運転席のニーエアバッグを全車に標準装備している点も評価できるポイントです。
eKクロスはエントリーグレードであっても予防安全性、衝突安全性ともに充実した装備になっています。
マイパイロット(MI-PILOT)の設定がある「G」
「G」は「M」の内容に加えて、フロントフォグランプやリヤバンパーのシルバーアクセント、15インチのアルミホイールが装備されます。
また、この「G」グレードから高速道路同一車線運転支援技術「マイパイロット(MI-PILOT)」が電動パーキングブレーキ、ブレーキオートホールドとともに「先進快適パッケージ」としてパッケージオプションで設定されています。
このほかにデジタルルームミラー、移動物検知機能付きのマルチアラウンドモニターのパッケージオプションの「先進安全パッケージ」もこのグレードから選択が可能です。
ターボエンジンが搭載される「T」
「T」は「G」の内容に加えて、力強い走りを実現するターボエンジンが装備されます。
また、パッケージオプションの選択肢が増え、インテリアの質感を向上させる「プレミアムインテリアパッケージ」が選択可能になります。
安全装備を充実させた特別仕様車「Plus Edition」
2020年12月に追加された特別仕様車「G Plus Edition」「T Plus Edition」は、「G」と「T」それぞれの装備内容に加えて「先進安全パッケージ」を特別装備として搭載し、安全性を高めているのが特徴です。
オプションでより快適に
グレードによるインテリアの差はほとんどありませんが、より快適なeKクロスを楽しむためのオプションパッケージが用意されています。
グレードによって可能オプションが異なるので注意してください。
先進快適パッケージ
出典: 三菱自動車工業株式会社
・マイパイロット(MI-PILOT)
適正な車間距離を保ちながら設定した車速内で先行車に追従走行したり、低速走行をしたりするアダプティブクルーズコントロールシステムと車線維持支援機能を組み合わせたシステムで、高速道路においてアクセル、ブレーキ、ステアリングの操作をシステムが支援してドライバーの運転負荷を軽減し、安全運転に貢献する機能です。
【標準装備】T Premium、G Premium
【パッケージメーカーオプション】T、G
先進安全パッケージ
出典: 三菱自動車工業株式会社
・デジタルルームミラー(マルチアラウンドモニター付)
・マルチアラウンドモニター(移動物検知機能付)
乗っている人やラゲッジルームの荷物で後ろが見えにくい場合や、夜間や雨天のときに、リヤカメラの映像デジタルルームミラーに映して後方の視認性を高めることが出来る他、真上から見下ろしているような映像をデジタルルームミラーに映せば、周囲の安全をしっかり確認しながら駐車を行うことができます。
【標準装備】T Premium、G Premium
【パッケージメーカーオプション】T、G
プレミアムインテリアパッケージ
出典: 三菱自動車工業株式会社
・シート生地(合成皮革&ファブリック)
・内装色(ブラック&タン)
インテリアカラーをブラック&タンカラーに変更できます。
合成皮革などに落ち着いた黄赤色のタンカラーを使用することで、やわらかな居心地のいい雰囲気と質感アップを演出しています。
【パッケージメーカーオプション】T Premium、G Premium
燃費性能
カタログ燃費について
カタログ燃費の値としてWLTCモードが使われています。
WLTCモードは、2017年夏以降新たに加えられた燃費表示で国際的な試験方法です。
「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」の3つの走行モードによる燃費が表記され、これら各走行モードの平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モードがWLTCモード。
ドライバー以外の乗員や積載物の重量など使用実態を考慮していること、ユーザーのクルマを使用する環境に合った燃費の比較がしやすい燃費表示です。
eKクロスの燃費
eKクロスのカタログ燃費を詳しく見ていきます。
【2WD】
グレード | エンジン | WLTC モード | 市街地 モード | 郊外 モード | 高速道路 モード |
---|---|---|---|---|---|
M | NA | 23.3km/L | 20.7km/L | 24.7km/L | 23.7km/L |
G | NA | 23.3km/L | 20.7km/L | 24.7km/L | 23.7km/L |
G Premium | NA | 23.3km/L | 20.7km/L | 24.7km/L | 23.7km/L |
T | ターボ | 21.5km/L | 17.9km/L | 23.4km/L | 22.2km/L |
T Premium | ターボ | 21.5km/L | 17.9km/L | 23.4km/L | 22.2km/L |
【4WD】
グレード | エンジン | WLTC モード | 市街地 モード | 郊外 モード | 高速道路 モード |
---|---|---|---|---|---|
M | NA | 21.1km/L | 18.3km/L | 22.9km/L | 21.4km/L |
G | NA | 21.1km/L | 18.3km/L | 22.9km/L | 21.4km/L |
G Premium | NA | 21.1km/L | 18.3km/L | 22.9km/L | 21.4km/L |
T | ターボ | 19.4km/L | 16.5km/L | 20.8km/L | 20.0km/L |
T Premium | ターボ | 19.4km/L | 16.5km/L | 20.8km/L | 20.0km/L |
eKクロスは、スーパーハイトワゴンならではの重さから燃費が良くないように見えますが、減速時に発生する電力を効率よく充電して加速時のエンジンアシストに利用するなど、マイルドハイブリッドを採用した実用的な燃費性能を確保したモデルです。
さらに車速が約13km/h以下になるとエンジンを停止させるコーストストップとアイドリングストップによって燃費向上も実現しています。
eKクロスのライバル車としてよく挙げられる車種にホンダN-WGNや、兄弟車でもある日産デイズのエントリーグレードで比較してみます。
N-WGN Gで、WLTCモード23.2km/L、日産デイズ Sは、WLTCモード23.2km/Lとなり、eKクロスとの燃費性能に差は見られません。
安全性能
今や安全性能はクルマ選びをする上で必要不可欠な要素です。
eKクロスの安全性能の一部を紹介します。
滑りやすい道での発進をサポートする、グリップコントロール
出典: 三菱自動車工業株式会社
雪道やぬかるんだ路面で片側の駆動輪が空転した場合、スリップした駆動輪をブレーキ制御し、路面をグリップしている駆動輪の駆動力を確保することで発進をサポートします。
マルチインフォメーションディスプレイの「グリップコントロール表示」を選択すると、作動しているタイヤをハイライトで表示。
ドライバーに制御状態を伝えます。
運転席にSRSニーエアバッグも標準装備
出典: 三菱自動車工業株式会社
運転席&助手席SRSエアバッグ、SRSサイドエアバッグ、SRSカーテンエアバッグに加え、ドライバーの脚部を受け止め下肢の傷害を軽減するとともに姿勢を維持することで保護効果を高める運転席SRSニーエアバッグも標準装備しています。
衝突エネルギーを効率よく吸収するボディ構造。
出典: 三菱自動車工業株式会社
衝突エネルギーを吸収するフロントボディ構造と高剛性キャビン構造を組み合わせた、衝突安全強化ボディ「RISE(ライズ)」を採用しています。
客室保全環状構造や、高張力鋼板を適材適所に使用したことにより、前面、側面、 後面衝突はもちろん、オフセット衝突でもすぐれた乗員保護性能を実現しています。
eKクロスとeKクロスEVの違い
eKクロスEVとは
現在販売されているクルマの40%近くを軽自動車が占めている一方で、二酸化炭素の排出抑制を視野に入れた電気自動車(EV)の新型車も活発に発売されています。
新型eKクロスEVは、「eKクロス」シリーズに追加されたEVモデルで、日産の新型サクラと兄弟車となります。
スマートなデザイン
eKクロスEVは、基本的にベースとなるeKクロスと同じですが、デザインが少しだけ異なっています。
たとえば、フォグランプはガソリンモデルが丸形に対して、EV車は四角形。
インパネは、EV専用のフル液晶になっておりデザインがスマートな雰囲気になっています。
EV車で気になるポイントとしては、車体下に搭載されているバッテリーによる車内の圧迫感ですが、eKクロスEVのバッテリーは薄型のものになっているので、車内空間に影響が出にくく、ガソリン車のeKクロスと同じほどの空間です。
EV車ならではの魅力
やはり、eKクロスと大きく違うのはスペックです。
ガソリン車であるeKクロスが21.1km/Lに対し、eKクロスEVは、リチウムイオンバッテリー20kWhで、充電走行距離はWLTCモードで180kmです。
近所での街乗りがメインとなるなら、自宅で充電しながら利用できるEV車も便利に活用できる車種といえるでしょう。
お得に購入できる補助金制度
電気自動車(EV)は環境にやさしく、停電時には非常用電源としても活用できるなど、メリットが多い車ですが、スタンダードモデルでも2,546,500円~と高額になります。
eKクロスEVは「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」制度の対象車ですので実質支払う金額では、ガソリンの軽自動車と変わらない価格になっています。
補助金制度について、詳しくはこちら
注意したいポイント
価格設定
eKクロスの価格は1,463,000円〜と、軽自動車としてはやや高めの価格設定ですが、トールワゴンタイプの車では中間的な価格設定です。
しかし、燃費でも比較したN-WGN Gが1,298,000~、日産デイズ Sで1,332,100~の価格設定の為、やや高額に感じるかもしれません。
ただ、その分より高級感のある内外装に加えて充実した装備が魅力です。
金額とのバランスも考えながらご検討してみてはいかがでしょうか。
横風の影響を受けやすい
スライドドアのハイトワゴン系の車は、その背の高さから横風の影響を受けやすく、車体の揺れを感じる場合があります。
eKクロスの優れた走行性能でも、走行時のふらつきが気になる方もいるかも知れません。
走行時の感覚は人によって異なるため、気になる方は購入前の試乗をおすすめします。
加速が悪い
eKクロスは、スーパーハイトワゴンの中では平均的な重さの車両ですが、加速が悪いと感じるかもしれません。
eKクロスの重さは、NA車が850kg~、ターボ車が870kg~となり、NAエンジンで900kg近くの車重となれば、ややパワー不足は否めません。
パワーの違いを感じるのはバイパスや高速道路の加速時だけかと思われがちですが、一般道で信号待ちから普通にスタートするだけでも意外に差を感じるものです。
ですので、高速道路をよく使う人はもちろん、街乗りメインのユーザーにもターボ車をおすすめします。
よくある質問
乗り心地はどうか
スーパーハイトワゴンは、その背の高さから走行が不安定になりがちですが、eKクロスは、計算された車高と重量のバランスにより、路地を曲がった際のふらつきもなく、路面の変化やつなぎ目からの衝撃に対してもしなやかな乗り心地を実現しました。
その走行性能は、競合他社のスーパーハイトワゴンと比べても圧倒的に優れています。
アラウンドビューモニターや自動ブレーキなども最新のものが採用されていて、高い安心感があります。
安定性の高さから、足回りの硬さが気になるかも知れません。
足回りの硬さは人により感じ方が異なるため、気になる方は購入前の試乗をおすすめします。
三菱のe-Assistとは
現在の各自動車メーカーの提唱する安全技術は、未然に事故を防ぐための機能となる「アクティブセーフティ」と、万一の事故の際に被害を最小限に抑える「パッシブセーフティ」に大別されます。
「e-Assist」とは三菱自動車独自の電波レーダーやカメラなどを通して、安全で快適なドライブをサポートする、数々の予防安全技術の総称です。
その機能は搭載されている車種によって異なります。
eKクロスのe-Assist は8項目です。
・衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM](歩行者検知付)
・踏み間違い衝突防止アシスト[EAPM]
・車線逸脱警報システム[LDW]&車線逸脱防止支援機能[LDP]
・オートマチックハイビーム[AHB]
・前方衝突予測警報[PFCW]
・ふらつき警報[DAA]
・先行車発進通知[LCDN]
・標識認識システム[TSR]
まとめ
今回の記事では、eKクロスをご紹介しました。
SUV色強めのルックスからレジャー向きと思われがちですが、軽自動車とは思えないオシャレなスタイリングと都内の狭い道でもスイスイ走る小回りの良さから、市街地やちょっとした郊外路を走る頻度が多い人にも向いている注目のクルマです。
気になった方は是非、実物を見てみてください。

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