ダイハツ ハイゼットカーゴは、1960年に誕生してから60年以上に渡って日本の「働く」に寄り添ってきた車です。
最近では、商用車ならではのタフな仕様から、レジャーや車中泊などアクティブに使うユーザーも増えてきました。
ハイゼットカーゴが長きにわたり、多くの人に愛されてきた理由はどこにあるのでしょうか?
今回はハイゼットカーゴの特徴や長く愛される理由を解説しながら、車選びの注意点をご紹介します。
この記事を読んでわかること
- 基本情報と荷室の広さ、内装や外装、安全性能の魅力
- 購入前に注意しておきたいタイヤ、ホイールの交換ルールと後席の居住性
- ハイゼットカーゴの購入をおすすめしたい方
目次
ダイハツ ハイゼットカーゴとは
ダイハツ ハイゼットカーゴは軽自動車の中でもトップクラスの広さを誇る、ワンボックスタイプの軽商用車で、軽バンと呼ばれている人気のクルマです。
ハイゼットカーゴは農業や建築業、サービス業など、幅広い分野で働く人向けの車として1960年に誕生しました。
2021年にフルモデルチェンジした11代目は、小回りが効く軽自働車の特徴を活かした運転のしやすさや、効率的に荷物が積めるように計算された荷室、最新の安全性能、便利なオプション機能など、働く人の一番のパートナーとして進化しています。
ダイハツ ハイゼットカーゴの基本情報
ハイゼットカーゴは、車両制御の向上が図れる「5MT」と、商用車でありながら燃費効率を優先したFR用「CVT」の2種類のミッション設定があります。
基本情報を表にまとめました。
■5MT/4グレード
グレード | 本体価格 | 駆動 | 車高 | 燃費 WLTCモード |
---|---|---|---|---|
デッキバンL | 1,320,000 円 1,474,000 円 | 2WD 4WD | 1,890mm | 14. 9 km/L |
スペシャル | 1,045,000 円 1,199,000 円 | 2WD 4WD | 1,890mm | 14. 9 km/L |
デラックス | 1,155,000 円 1,309,000 円 | 2WD 4WD | 1,890mm | 14. 9 km/L |
クルーズ | 1,232,000 円 1,386,000 円 | 2WD 4WD | 1,890mm | 14. 9 km/L |
■CVT/7グレード
グレード | 本体価格 | 駆動 | 車高 | 燃費 WLTCモード |
---|---|---|---|---|
デッキバンL | 1,375,000 円 1,529,000 円 | 2WD 4WD | 1,890mm | 15. 6 km/L |
デッキバンG | 1,551,000 円 1,705,000 円 | 2WD 4WD | 1,890mm | 15. 6 km/L |
スペシャル | 1,100,000 円 1,254,000 円 | 2WD 4WD | 1,890mm | 15. 6 km/L |
スペシャルクリーン | 1,122,000 円 1,276,000 円 | 2WD 4WD | 1,890mm | 15. 6 km/L |
デラックス | 1,210,000 円 1,364,000 円 | 2WD 4WD | 1,890mm | 15. 6 km/L |
クルーズ | 1,331,000 円 1,485,000 円 | 2WD 4WD | 1,890mm | 15. 6 km/L |
クルーズターボ | 1,452,000 円 1,606,000 円 | 2WD 4WD | 1,890mm | 14. 7 km/L |
◆本体価格
軽バン(ワンボックス)の新車価格相場は約100万~180万円で、ハイゼットカーゴは、軽バンの中では比較的お求めやすい価格設定です。
◆車高
全グレード共通の車高は1,890mm。車内空間においても天井までが非常に高く、圧迫感なく大人が4名乗車することができます。
◆燃費
国土交通省が発表した省エネルギー法に基づく、自動車燃費一覧(令和5年3月)からハイゼットカーゴの項目を確認してみます。
ハイゼットカーゴの中で、一番重いクルーズターボは車両重量990㎏で燃費14.7km/L。
目標値である燃費基準の14.7km/Lに到達しており、燃費効率の高いクルマです。
ハイセットカーゴに搭載されている燃料タンクは38Lですので、ハイセットカーゴの燃費性能であれば1回の満タン給油で500km近くの走行が可能な計算になります。
実際の燃費性能は走行路面やアクセル、ブレーキの踏み方で変わりますが、計算上は東京都心から静岡県・長野県などの東海中部地方まで無給油で往復移動できる燃費性能に相当します。
【自動車の燃費基準とは】
国土交通省によると「省エネルギー法」に基づき、エネルギー消費効率(燃費)の改善を目指し設定した燃費基準のことです。
燃費基準の設定には「トップランナー方式」が採用されています。
トップランナー方式(トップランナー基準)とは、現在商品化されている自動車のうち最も燃費性能が優れている自動車をベースに、技術開発の将来の見通し等を踏まえて策定した基準。
つまり、更に性能を高めるための目標値ということです。
以前は平均基準方式(平均値から基準を設定)がとられていましたが、平均基準方式は基準値の設定に時間がかかる、目標値が低くなるなどのデメリットがありました。
トップランナー方式では上記のデメリットが解消される反面、自動車メーカーにとってはとても高い燃費性能を求められることになります。
また、各メーカーに燃費性能の高い自動車の開発競争を促す狙いもあります。
ダイハツ ハイゼットカーゴ内装の魅力
ハイゼットカーゴは、日本の「働く」に寄り添ってきた車です。
あらゆる職業のあらゆる働くシーンを想定して使いやすさを徹底的に追求しています。
軽バンNo.1の積載量
新型ハイゼットカーゴは、荷室の長さ、幅、高さのサイズが軽バンの中でNo.1です。
また、水平格納式リヤシートでフラットな荷室を作ることができ、リヤシートだけでなく助手席も前倒しすれば、最長2,650mmもの大きなスペースが生まれるなど、載せる荷物や乗車人数に合わせて簡単にシートアレンジができるのもうれしいポイントです。
さらに、ハイゼットカーゴのバックドアは、商用バンらしい大きな開口部と低い床面地上高が特徴です。
バックドア以外にも後席スライドドアの開口部も広く設けており、荷物の積み下ろしがしやすく配慮されています。
乗り降りをサポートした装備
出典:ダイハツ工業株式会社
ハイゼットカーゴのように働く人に愛される軽自働車を運転する人にとって、乗り降りのしやすさは、効率よく作業するために大切なポイントとなります。
大きなドア開口部と乗降グリップが装備されているほか、すっきりとしたフラットなフロアで助手席側からも乗り降りができます。
また、シート座面は、コーナー部の縫製位置を摩擦の少ない位置に設計しています。
汚れてもさっと水拭きできる撥水加工のフルファブリックシートを採用し、乗り降りのしやすさとともに耐久性にも配慮しています。
ダイハツ ハイゼットカーゴ外装の魅力
安定性の向上と運転負荷の軽減を図ったデザインと多彩なボディカラーはハイゼットカーゴの大きな特徴です。
縦揺れが抑えられるロングホイールベース
軽バンとしては、2,450mmとホイールベースが長いのもハイゼットカーゴの特徴です。
ホイールベースが長い分、積載スペースが広いのは前述したとおりですが、その他にも前輪と後輪間の距離を長くしたことで、走行時の直進安定性を高め、長時間の運転負荷が軽減されます。
また縦方向の揺れも抑えられるので、食品などのデリケートな荷物にも衝撃が伝わりにくくなっています。
カラフルな7色展開のボディカラー
これまでの軽バンと言えば、ホワイトやシルバーなどのいかにも商用車といったイメージの色味が多くかったのですが、ハイゼットカーゴは、オレンジ色やミント色などのカラフルなカラーを含む豊富なカラーバリエーションで全7色展開になっています。
業種やお店の個性に合わせてボディカラーを選ぶことができます。
※グレードによってカラーの展開がない場合がありますのでご注意ください
自動やワンタッチで行える快適装備
ハイゼットカーゴの特徴のひとつに、自動やワンタッチで行える充実した快適装備があります。
仕事の負担を少しでも軽くするために装備された機能ですが、両手が荷物でふさがっている時や子供を抱っこしている時などにも便利な機能です。
広い車内に加え、快適な機能を備えたハイゼットカーゴは、仕事用のみならずプライベートで荷物の多い方にもおすすめです。
自動でオープン! ウェルカムオープン機能
降車時に車室内のスイッチで予約しておけば、乗車時に電子力一ドキーを持ってクルマに近づくだけで、パワースライドドアが自動で解錠しオープンするので、両手が塞がっている時でも、キーを取り出すことなくスムーズに乗り込むことができます。
※クルーズターボ、クルーズ(CVT)、デッキバンGにメーカーオプションで装着可能。
軽く閉めるだけで、半ドアから全閉に!イージークローザー機能
手動で半ドアの位置まで閉めると、あとは自動で全閉してくれるイージークローザーをスライドドア両側に採用しているので、半ドア状態も回避できます。
※クルーズターボ、クルーズ(CVT)、デッキバンGに標準装備、デラックス(CVT)、スペシャルクリーン、スペシャル(CVT)にメーカーオプションで装着可能。
簡単ワンタッチ操作!キーフリーシステム&プッシュボタンスタート
電子カードキーを携帯していれば、フロントドアハンドルのリクエストスイッチを押すだけでドアを施錠・解錠ができます。
さらにエンジンのスタート・ストップも、ボタンを押すだけです。
また、IDコードが登録された正規キー以外ではエンジンが始動しない、盗難防止に役立つイモビライザー機能付きなので安心です。
※クルーズターボ、クルーズ(CVT)、デッキバンGに標準装備、デラックス(CVT)にメーカーオプションで装着可能。
ダイハツ ハイゼットカーゴの燃費性能
燃費を比較する数値として、カタログ燃費にWLTCモードが使われています。
WLTCモードは、2017年夏以降新たに加えられた燃費表示で国際的な試験方法です。
「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」の3つの走行モードによる燃費が表記され、これら各走行モードの平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モードがWLTCモードです。
ドライバー以外の乗員や積載物の重量など使用実態を考慮していること、ユーザーのクルマを使用する環境に合った燃費の比較がしやすい燃費表示です。
ハイゼットカーゴのミッション別燃費比較
先述した通り、ハイゼットカーゴのミッション設定は「5MT」と「CVT」の2種類ありますが、燃費性能の違いはあるのでしょうか?
ハイゼットカーゴのカタログ燃費を詳しく見ていきます。
【5MT】
グレード | エンジン | WLTC モード | 市街地 モード | 郊外 モード | 高速道路 モード |
---|---|---|---|---|---|
デッキバンL | NA/2WD NA/4WD | 14.9km/L | 13.1km/L | 16.2km/L | 15.0km/L |
スペシャル | NA/2WD NA/4WD | 14.9km/L | 13.1km/L | 16.2km/L | 15.0km/L |
デラックス | NA/2WD NA/4WD | 14.9km/L | 13.1km/L | 16.2km/L | 15.0km/L |
クルーズ | NA/2WD NA/4WD | 14.9km/L | 13.1km/L | 16.2km/L | 15.0km/L |
【CVT】
グレード | エンジン | WLTC モード | 市街地 モード | 郊外 モード | 高速道路 モード |
---|---|---|---|---|---|
デッキバンL | NA/2WD NA/4WD | 15.6km/L | 14.1km/L | 16.7km/L | 15.6km/L |
デッキバンG | NA/2WD NA/4WD | 15.6km/L | 14.1km/L | 16.7km/L | 15.6km/L |
スペシャル | NA/2WD NA/4WD | 15.6km/L | 14.1km/L | 16.7km/L | 15.6km/L |
スペシャル クリーン | NA/2WD NA/4WD | 15.6km/L | 14.1km/L | 16.7km/L | 15.6km/L |
デラックス | NA/2WD NA/4WD | 15.6km/L | 14.1km/L | 16.7km/L | 15.6km/L |
クルーズ | NA/2WD NA/4WD | 15.6km/L | 14.1km/L | 16.7km/L | 15.6km/L |
クルーズ ターボ | NA/2WD NA/4WD | 14.7km/L | 13.3km/L | 15.7km/L | 14.7km/L |
駆動によるカタログ燃費の差はありません。
ハイゼットカーゴは、「eco IDLE」(アイドリングストップ機構)の追加や電動パワーステアリング化、新開発のエコタイヤを採用し、燃費の向上を図っています。
小口配送など、頻繁に止まったり走ったりを繰り返すことが多いハイゼットカーゴなら、その効果を実燃費で実感できます。
ハイゼットカーゴのライバル車としてよく挙げられるスズキ エブリイや、ホンダ N-VANのエントリーグレードで比較してみます。
スズキ エブリイのWLTCモードは17.2km/L、ホンダ N-VANのWLTCモードは19.2km/Lとなり、ハイゼットカーゴより燃費がやや優れていることがわかります。
毎日気兼ねなく使えるクルマとしてはハイゼットカーゴの燃費も充分な数値と言えますが、燃費の良さにこだわりたい方はスズキ エブリイやホンダ N-VANも検討してみてください。
スズキ エブリイ、ホンダ N-VANについてはこちらの記事をご覧ください。
合わせて読みたい
ダイハツ ハイゼットカーゴのグレードと特徴
ハイゼットカーゴのグレードの相違点を、それぞれの特徴とあわせてご紹介します。
デッキバンL/デッキバンG
デッキバンは、その見た目からわかるように「オープンデッキ」が最大の特徴です。
背の高い物、濡れた物、汚れた物など、室内には積みにくい物も気兼ねなく積載できます。
スペシャル/スペシャルクリーン
スペシャルクリーンとスペシャルは、ヘッドライトから下すべてが無塗装になっています。
シートも左右一体式で、装備やオプションもシンプルな内容となるため、価格を極力押えたい方や、ビジネスユースとして割り切って使いたい方におすすめです。
デラックス
デラックスは、シートアレンジにより、荷室スペースはクルーズよりも広く使えるため、仕事だけではなく、遊びのギアをいっぱい積載したいという人にも選ばれています。
ただし、バンパー下部が無塗装となるため、クルーズに比べると商用車感が増します。
クルーズ/クルーズターボ
クルーズターボとクルーズは、フロント周りがすべてボディと同色なのが特徴です。
後部シートには左右分割式が採用されています。クルーズターボは、ハイゼットカーゴ唯一のターボ車になります。
ダイハツ ハイゼットカーゴの安全性能
今や安全性能はクルマ選びをする上で必要不可欠な要素です。
ハイゼットカーゴの安全性能の一部を紹介します。
先進技術が支える「スマートアシスト」(予防安全機能)
「スマートアシスト」とはダイハツの予防安全機能の総称です。
車両に搭載した「ステレオカメラ」が周囲の状況を認識し、ドライバーの運転をサポートします。
- ハイゼットカーゴのスマートアシストは13項目です。
- ・衝突警報機能(対車両・対歩行者[昼夜])
- ・衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者[昼夜])
- ・ふらつき警報
- ・路側逸脱警報機能
- ・車線逸脱警報機能
- ・車線逸脱抑制制御機能
- ・ブレーキ制御付誤発進抑制機能 (前方・後方)
- ・先行車発進お知らせ機能
- ・標識認識機能 (進入禁止/最高速度※2/一時停止)
- ・AHB (オートハイビーム)
- ・ADB (アダプティブドライビングビーム)
- ・サイドビューランプ
- ・コーナーセンサー (フロント2個/リヤ4個)
軽自動車初のFR用CVTを採用した発進性能と静粛性
多くの商用車は軽量で伝達効率に優れるMTを採用している中、ハイゼットカーゴは商用車でありながら、軽自動車初のFR用CVTを採用しています。
このFR用CVTを採用することにより、燃費が約17%向上した他、力強い発進性能、長時間の運転も快適で疲れにくい静粛性が実現するなどあらゆる走行性能が向上されました。
【CVTとは】
CVTとは「コンティニュアス・ヴァリアブル・トランスミッション」の略で、「連続可変トランスミッション」もしくは「無段変速機」という意味です。
CVT車はAT車と同様に自動で変速し、運転操作も同じですが、変速の仕組みがまったく異なり、ギアが存在しません。
ベルトやチェーンと組み合わさった2つの滑車(プーリー)の摺動位置(実際上の直径)を変える事で、変速比をシームレスに変化させていきます。
CVT車は変速にギアを使わないので、ギアを変えるときのようなタイムラグやショックが発生せず、スムーズな加速や走行ができます。
日本は信号や渋滞、坂道が多く、そのたびに加速と減速を繰り返すため、常に高速で走る機会が多い欧州よりもCVTのメリットを発揮しやすいため、近年ではAT車に代わってCVT車が主流になりつつあります。
安心して仕事ができるオプションパック
さらに安心・安全にお使いいただくために人気のオプションパックをご紹介します。
◆視界補助パック (スマートインナーミラー/バックカメラ) 【パックオプション】
視界補助パックは、バックカメラとスマートインナーミラーが付いてくるメーカーオプションです。
ハイゼットカーゴは、軽バンのメーカーオプションとして、スマートインナーミラーを初採用しました。
荷室満載時や視界不良時など、目視やミラーで後方が確認しづらくても、スマートインナーミラーのレバーの操作で鏡面モードからデジタルモードに切り替えることができるので、安心して後方が確認できます。
※メーカーオプションでクルーズターボ、クルーズ(CVT)、デラックス(CVT)、デッキバンGに装着可能。
◆LEDパック 【パックオプション】
LEDパックは、LEDヘッドランプ・LEDフォグランプ・LEDルームランプ・LED荷室灯・ADB・サイドビューランプ がセットになったオプションです。
低消費電力で明るい光を放つLEDのヘッドランプやフォグランプをはじめ、LED荷室灯など、視界の確保をサポートします。
※クルーズターボ、クルーズ(CVT)、デラックス(CVT)、デッキバンGにメーカーオプションで装着可能。
ハイゼットカーゴの注意したいポイント
ここで、ハイゼットカーゴ購入前に注意しておきたいポイントをご紹介します。
タイヤ・ホイールの交換には注意が必要
商用車のタイヤ・ホイールを交換するときは、乗用車と違うルールがあるので注意が必要です。
ハイゼットカーゴのように荷物をたくさん載せられる商用車は、タイヤにも高い耐荷重が求められているので、小型トラック用タイヤである「LTタイヤ」を装着するのが前提になっています。
現在は法改正により、乗用車用のタイヤの装着も合法となりましたが、軽バン・軽トラックに乗用車用のタイヤを履かせたり、サイズの変更を考えたりしている人は、あらかじめ地元の軽自動車検査協会などにそのタイヤ・ホイールで車検に通るかどうか問い合わせておくことをおすすめします。
後部座席の快適さは無い
最近の軽自動車は後部座席が広くなり快適になったと言われていますが、ハイゼットカーゴは荷室の広さに重点を置いているため、後席の居住性は快適ではありません。
基本的に後部座席を倒して荷物を積むことに使われます。後ろに人を乗せる人はあくまでもセカンドカーとして、一人または二人乗り専用で使用することをおすすめします。
よくある質問
ハイゼットカーゴについて、よくある質問を紹介します。
維持費が抑えられるのはなぜ
軽自動車の自動車税は普通自動車に比べて安いのですが、中でもハイゼットカーゴのような商用車は軽貨物という分類になり、税制が優遇されています。
乗用の軽自動車の自動車税が10,800円に対し、軽貨物車は5,000円となり、毎年払う自動車税は5,800円安くなります。
車種区分 | 自動車税 |
---|---|
自家用乗用車 | 10,800円 |
自家用貨物車 | 5,000円 |
また、一般的な貨物車の場合は1年に1回の車検が必要ですが、ハイゼットカーゴは軽貨物車にあたるので、車検は2年に1回です。
自動車税と車検費用の優遇により、維持費が抑えられるのです。
対象車種 | 初 回 | 2回目以降 |
---|---|---|
一般貨物 車両総重量 8t以上 | 1年 | 1年 |
一般貨物 車両総重量 8t未満 | 2年 | 1年 |
軽貨物 | 2年 | 2年 |
スマートアシストとスマートアシストⅢ
車両事故防止システムの一つ「衝突被害軽減ブレーキ」を「スマートアシスト」と呼びます。
今では当たり前に装備されている「スマートアシスト」ですが、最初に世に出したのはダイハツです。
「スマートアシストⅢ」とは、スマートアシストを含めたダイハツの「予防安全機能」のことです。
2012年登場以降その安全機能は、下記の表のように1、2、3と進化しています。
システム名 | スマートアシスト1 | スマートアシスト2 | スマートアシスト3 |
---|---|---|---|
検知システム | レーザーレーダー | レーザーレーダー 単眼カメラ | ステレオカメラ |
衝突警報機能 | ○ | ○ | ○ |
衝突回避支援 ブレーキ機能 | 作動車速30km/h以下 ※対象車両のみ | 作動車速50km/h以下 ※対象車両のみ | 作動車速60km/h以下 ※対歩行者は50km/h以下 |
車線逸脱警報機能 | ー | ○ | ○ |
誤発進抑制機能(前方) | ○ | ○ | ○ |
誤発進抑制機能(後方) | ○ | ○ | ○ |
先行車発進 お知らせ機能 | ○ | ○ | ○ |
オートハイビーム | ー | ー | ○ |
ハイゼットカーゴをオススメしたい人
ハイゼットカーゴは室内空間も広く、仕事から趣味にまで幅広く使えるクルマです。
- ・商用車として荷物をたくさん運びたい
- ・普段から荷物をたくさん積む機会がある
- ・キャンプやサーフィンなどのアウトドアやレジャーを楽しみたい
- ・白やシルバー以外のボディカラーを選びたい
まとめ
今回は、ハイゼットカーゴをご紹介しました。
誕生以降さらなる仕事の効率を極め、進化し続けるハイゼットカーゴ。
シンプルな作りだからこそ使いやすく、汎用性の高い車でありながら、充実した安全機能が全車標準装備になっている頼もしいクルマです。
商用車ならではのタフな仕様や快適装備も、近年の車中泊の人気もともなってレジャーに活用しやすいと改めて注目を集めています。
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