日産自動車は2023年4月17日に人気のスーパーハイトワゴン「ルークス」をマイナーチェンジし、6月下旬に発売することを発表しました。
ルークスはゆとりのある室内空間と先進の安全装備で特にファミリー層に支持されているクルマです。
今回の記事では、マイナーチェンジによって内外装の変更だけでなく安全装備も強化され、さらにパワーアップしたルークスの魅力をご紹介します。
※この記事では、ルークス=ルークスシリーズ、ルークスハイウエイスター=ハイウェイスターシリーズ、ルークスとルークスハイウェイスター=ルークスと表記しています。
この記事を読んでわかること
- 基本情報とスライドドア機能、内装外装安全性能の紹介
- 購入前に注意しておきたい価格と燃費
- 安全装備などマイナーチェンジ後の向上点
- ルークスの購入が向いている人
ルークスとは
2009年に初代が発売され、現行モデルは3代目です。
ルークスの名前は、英語のRoomとMaxを融合させた造語で、名前の由来から軽自動車でありながらゆとりのある空間を感じることができるクルマであることが分かります。
2021年の自動車安全性能で最高評価のファイブスター賞を受賞し、先進の安全性能を備えたクルマとして注目されています。
2023年6月下旬発売予定の、マイナーチェンジ後のルークスには以下の3つの特徴があります。
・フロントグリルに先進的に進化したVモーションを採用
・内装のデザイン、素材の変更で高級感のある仕上がり
・安全装備と快適装備の強化
2024年6月10日にルークスが一部仕様変更を実施しました。
詳しい記事はこちらをご覧ください。
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ルークスの基本情報
【ルークスシリーズ】
グレード | 本体価格 | 駆動 | 車高 | 燃費WLTCモード |
---|---|---|---|---|
S | 1,637,900円 1,788,600円 | 2WD 4WD | 1.780mm 1.800mm | 20.9km/L 19.0km/L |
X | 1,768,800円 1,919,500円 | 2WD 4WD | 1.780mm 1.800mm | 20.9km/L 19.0km/L |
Xターボ | 1,885,400円 2,036,100円 | 2WD 4WD | 1.780mm 1.800mm | 19.2km/L 17.5km/L |
【ハイウェイスターシリーズ】
グレード | 本体価格 | 駆動 | 車高 | 燃費WLTCモード |
---|---|---|---|---|
X | 1,940,400円 2,091,100円 | 2WD 4WD | 1.780mm 1.800mm | 20.9km/L 19.0km/L |
X プロパイロット エディション | 2,049,300円 2,200,000円 | 2WD 4WD | 1.780mm 1.800mm | 20.9km/L 19.0km/L |
Gターボ | 2,057,000円 2,207,700円 | 2WD 4WD | 1.780mm 1.800mm | 19.2km/L 17.5km/L |
Gターボ プロパイロット エディション | 2,165,900円 2,316,600円 | 2WD 4WD | 1.780mm 1.800mm | 19.2km/L 17.5km/L |
グレード設定
グレードごとの特徴を簡単にご説明します。
【ルークスシリーズ】
S | ベースグレード/助手席側電動スライドドア/マニュアルエアコン/キーレス |
X | 両側電動スライドドア/オートエアコン/スマートキー |
Xターボ | ターボエンジン/両側ハンズフリーオートスライドドア |
【ハイウェイスターシリーズ】
X | ハイウェイスターのベースグレード/LEDフォグランプ/USBソケット、ロールサンシェードなど快適装備が標準装備 |
X プロパイロットエディション | プロパイロット/電動パーキングブレーキ/オートブレーキホールド/両側ハンズフリーオートスライドドア/快適装備が標準装備 |
Gターボ | ターボエンジン/合皮素材のシート/快適装備が標準装備 |
Gターボ プロパイロットエディション | ターボ車の上級グレード/プロパイロット/電動パーキングブレーキ/オートブレーキホールド/両側ハンズフリーオートスライドドア/合皮素材のシート/快適装備が標準装備 |
ルークスシリーズXグレード以上に、両側電動スライドドア、オートエアコン、スマートキーが標準装備です。
ハイウェイスターシリーズはカスタム車なので、標準装備が充実し、より高級感のあるシリーズに仕上がっています。
高速道路を頻繁に利用する方にはプロパイロットエディションがおすすめです。
価格
今回のマイナーチェンジでルークスシリーズのベースグレードの価格は1,637,900円〜、ハイウェイスターシリーズは1,940,400円〜とマイナーチェンジ前と比較して175,000円〜180,000円値上げしています。
物価や原材料費の高騰、内外装デザインの変更と安全装備の強化などが反映された価格設定になっています。
車高
ルークスの車高は1,800mm〜1,830mmですので、機械式駐車場にクルマを止める方はご注意ください。
立体駐車場の基準は1,550mm以下なので、ルークスは立体駐車場に駐車することが出来ません。
ショッピングモールなどの自走式駐車場の高さ制限は2,000mm〜2,500mmなので問題なく駐車可能です。
内装の魅力
ルークスの内装の魅力をご紹介します。
上質な内装
内装デザインは、ルークスシリーズ、ルークスハイウェイスターX/Xプロパイロットエディション、ルークスハイウェイスターGターボ/Gターボパイロットエディションの3種類で異なります。
【ルークスシリーズ】
内装は、明るいグレージュでまとまっています。
シート素材は通気性の良いトリコットを使用し、ソファのような座り心地の良さが魅力です。
出典:日産自動車株式会社
【ルークスハイウェイスターX/Xプロパイロットエディション】
内装はブラックでまとまり、上質感を演出しています。
センターベントノブ、サイドベントノブ、ボタン付シフトノブ、インナードアハンドルにはメッキを使用。
シート素材はトリコットで、撥水加工が施されています。
出典:日産自動車株式会社
【ルークスハイウェイスターGターボ/Gターボパイロットエディション】
レザー調インストパネルに施された、カシス色のアクセントステッチと本革巻ステアリングで高級感を感じられます。
シート素材は合皮を使用しており、穴加工からはインストパネルと同じくカシス色が見える仕様です。
出典:日産自動車株式会社
広く、使い勝手の良い室内
ルークスはゆとりのある広い室内空間が魅力です。
室内が広いことで、家族でゆったり乗ることができ、長距離運転も快適に楽しむことができます。
前席
前席はドアトリム形状を工夫しており、肘まわりのスペースを広く確保しています。
広いエルボールームは長距離運転時の負担を和らげてくれます。
出典:日産自動車株式会社
後席
室内高は1,390mm〜1,400mmと高さがあり、小さなお子さんは立ったまま着替えをすることが可能です。
また、後席の足もとは770mm〜795mmで広々。
大人が座っても快適に過ごすことができます。
出典:日産自動車株式会社
快適パック
今回のマイナーチェンジで、マイナーチェンジ前はメーカーオプションだった「快適パック」がルークスハイウェイスターシリーズに標準装備となりました。
ルークスシリーズでもSグレード以外にメーカーオプションで設定ができます。
快適パック装備は以下の5つです。
・プラズマクラスター技術搭載リヤシーリングファン
・ロールサンシェード
・撥水加工シート
・パーソナルテーブル〈後席〉カップホルダー付
・USBソケット〈助手席シートバック部〉
※ハイウェイスターGターボ/Gターボパイロットエディションのシートは合皮のため撥水機能はありません
室内での時間をより快適に、より楽しむことのできる「快適パック」は上質なルークスにピッタリの装備です。
外装の魅力
ルークスの外装の魅力をご紹介します。
進化したVモーション
ルークスの外装デザインはフロントグリルに採用した、先進的に進化したVモーションが特徴。
スタイリッシュなデザインになっています。
ルークスシリーズはヘッドランプとグリルを一体化することで立体感のある顔立ち、ハイウェイスターシリーズはデジタルVモーションとバンパーを組み合わせており、存在感のあるデザインに仕上がっています。
【ルークスシリーズ】
出典:日産自動車株式会社
【ハイウェイスターシリーズ】
出典:日産自動車株式会社
個性が光るボディカラー
ルークスのボディカラーは、ルークスシリーズがモノトーン7色、2トーンが2色、ハイウェイスターシリーズがモノトーン7色、2トーン5色と全19色の設定です。
ハイウェイスターシリーズにはカシスジュレをイメージした新色である、カンジュクカシスが登場しました。
【ルークスシリーズ】
【ハイウェイスターシリーズ】
魅力的なスライドドア
大開口スライドドア
ルークスのスライドドア開口部は650mmと広く、大きな荷物やお子さんを抱っこしていても乗り込みやすい工夫が施されています。
ハンズフリーオートスライドドア
ルークスはルークスシリーズのベースグレードであるSを除く全グレードに、助手席側または両側にハンズフリースライドドアが装備されています。
ハンズフリーオートスライドドアとは、ドアの下のセンサーに足を振りかざすだけでスライドドアを開閉できる機能です。
特に両手が塞がっている時に、活躍してくれます。
挟み込み防止機構付なので、万が一の際も安心です。
出典:日産自動車株式会社
ルークスの安全性能
今や安全性能はクルマ選びをする上で必要不可欠な要素です。
先進の安全装備が充実している点はルークスの大きな魅力の1つです。
グレードによって装備/未装備、メーカーオプションがあるためご注意ください。
運転安全性能
運転安全性能には以下のような機能があります。
・プロパイロット
・インテリジェント アラウンドビューモニター
・アダプティブLEDヘッドライトシステム
・ハイビームアシスト
・インテリジェント オートライトシステム
・インテリジェント DA(ふらつき警報)
・オートブレーキホールド
・ヒルスタートアシスト
・標識検知機能
・先行車発進お知らせ
・電動パーキングブレーキ
・コンフォートフラッシャー
・インテリジェントルームミラー
代表的な機能をご紹介します。
プロパイロット
高速道路の単調な渋滞走行と長時間の巡航走行で、前を走行するクルマを検知し、車間距離を保つ手助けをしたり、白線を検知し、走行車線の中央を走行する手助けをしたりします。
アクセル、ブレーキ、ハンドルの操作をアシストしてくれるため、高速道路での負担を軽減してくれる機能です。
インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)
上から見下ろしているかのような映像で駐車をアシストしてくれる機能です。
駐車中、上から見下ろしているかのような映像をルームミラーのディスプレイまたはナビに表示。
クルマの前後左右の状況を見ながら駐車可能で、人や自転車など周囲に動くものがいる場合には表示とブザーで注意を促してくれます。
出典:日産自動車株式会社
インテリジェントルームミラー
メーカーオプションで選択可能です。
今回のマイナーチェンジで、新規採用されたインテリジェントルームミラーは、ルームミラーにリヤカメラの映像を映すことができます。
荷室に荷物が多く、後方が見えにくいときや雨天時に後方を確認したいときに便利です。
予防安全性能
予防安全性能には以下のような機能があります。
・踏み間違い衝突防止アシスト
・インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)
・インテリジェント エマージェンシーブレーキ
・エマージェンシーストップシグナル
・SOSコール(ヘルプネット)
・インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)+LDW(車線逸脱警報)
インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)
日産が軽自動車で初めて搭載した機能です。
2台前を⾛る車両の車間・相対速度をミリ波レーダーでモニタリングします。
自車からは見えない前⽅の状況を検知し、減速が必要と判断した場合にはディスプレイ表⽰とブザーによる警報でドライバーに注意を促してくれるため、ブレーキの踏み遅れによる玉突事故回避を⽀援します。
出典:日産自動車株式会社
インテリジェント エマージェンシーブレーキ
走行中の衝突回避をアシストする機能です。
前方のクルマや人を検知して、ぶつかる可能性が高まると表示とブザーでドライバーに回避操作を促し、万一、安全に減速できなかった場合には、ブレーキが作動します。
対車両は車速約5〜80km/hの範囲で作動、歩行者に対しては、約10km/h~60km/hの範囲で作動します。
作動条件にご注意ください。
SOSコール
急病時や危険を感じた時には、SOSコールスイッチを押すと、専門のオペレーターが警察や消防への連携をサポートします。
また、事故発生時にエアバックが展開した場合には自動で通報されます。
SOSコールの利用はサービスへの契約が必要で、車両の初度登録年月より10年間に限り利用できます。
出典:日産自動車株式会社
衝突安全性能
衝突安全性能には以下のようなボディや装備が採用されています。
・高強度安全ボディ(ゾーンボディ)+歩行者傷害軽減ボディ
・7個のエアバッグシステム
・ロードリミッター付ダブルプリテンショナーシートベルト〈前席〉
・ELR付3点式シートベルト〈全席〉
・i-Sizeチャイルドシート対応ISO FIX対応取付装置〈後席〉
高強度安全ボディ(ゾーンボディ)+歩行者傷害軽減ボディ
ゾーンボディは、万が一の衝突時、クラッシャブルゾーン(衝撃吸収ボディ)で衝撃を吸収し、セーフティゾーン(高強度キャビン)で乗員を守ります。
衝突時に衝撃吸収ボディが効率的にエネルギーを吸収し、高強度材を用いたフレーム構造により、堅固なキャビン(高強度キャビン)を実現しました。
また、万一歩行者と衝突してしまった場合を想定して頭部への衝撃を緩和するために、ボンネットやフェンダー周辺のエネルギー吸収性を向上、フロントバンパーにも脚部への衝撃を緩和する吸収材使用した歩行者傷害軽減ボディを採用しています。
7個のエアバッグシステム
SRSエアバッグシステム〈運転席、助手席〉、SRSニーエアバッグシステム〈運転席〉、SRSサイドエアバッグシステム〈運転席側、助手席側〉、SRSカーテンエアバッグシステム〈運転席側、助手席側〉の7個のエアバッグで万一の際の安全性を高めています。
ロードリミッター付ダブルプリテンショナーシートベルト〈前席〉
正面衝突など車両前方から強い衝撃を受けたとき、装着したシートベルトを瞬時に巻き取るプリテンショナーと乗員に加わるシートベルトの拘束力を一定レベルに保つロードリミッターが付いています。
ルークスシリーズの後席にはロードリミッター付シートベルト、ハイウェイスターシリーズの後席にはロードリミッター付プリテンショナーシートベルトが装備されます。
ロードリミッター:衝突時にシートベルトの拘束力を一定レベルに保ちながらシートベルトを少しずつゆるめることにより、乗員の胸部に加わる衝撃を緩和する装置
プリテンショナー:衝突時にシートベルトを瞬時に巻き取り、上体の前方移動を素早くおさえ、シートベルトの効果を高める装置
注意したいポイント
ここまで、ルークスの魅力をご紹介してきましたが、購入前に注意しておきたいポイントがあります。
価格設定は高め
ルークスの価格は1,637,900円〜と他の軽スーパーハイトワゴンのベースグレードと比較して150,000円〜250,000円程度高めの価格設定です。
クルマはモデルチェンジやマイナーチェンジをするたびに性能も向上するため、致し方ない部分もありますが、価格を重視する方は他の車種も検討してみてください。
燃費性能が若干悪い
ルークスはスマートシンプルハイブリッド車ですが、車両重量が重く、燃費が20.9km/Lと他の軽スーパーハイトワゴンと比較して若干悪くなっています。
ルークスの燃費が特別悪いという訳ではありませんが、長距離を運転される方や燃費性能を重視したい方は注意が必要です。
【軽スーパーハイトワゴン燃費】
※アイドリングストップ装着車/WLTCモードで最も高い数値
ニッサン ルークス | 20.9km/L |
ホンダ N-BOX | 21.2km/L |
ダイハツ タント | 22.7km/L |
スズキ スペーシア | 22.2km/L |
良くある質問
最後に、ルークスについて良くある質問にお答えします。
マイナーチェンジでどこが変わったか
外装:フロントグリルに進化したVモーションを採用し、デザインを変更/ボディカラーの変更と追加
内装:素材とカラーを一新し高級感のある仕上がりに
安全性能:インテリジェント ルームミラーをメーカーオプションで設定/LEDヘッドランプ、ディスプレイ付自動防眩式ルームミラーを標準装備
快適装備:プラズマクラスター技術搭載リヤシーリングファン、パーソナルテーブルなど快適装備をハイウェイスターシリーズに標準装備
マイナーチェンジにより、品質感が向上しています。
クルーズコントロールとプロパイロットの違い
クルーズコントロールとは、高速道路などで前を走るクルマに対して加速・減速し、適切な車間距離をキープしてくれる機能です。
メーカーや車種によって、追従機能が付いているもの、付いていないものがあります。
プロパイロットは、前車追従機能と車線中央をキープする車線逸脱防止が組み合わさっているため、クルーズコントロールよりも安全性に優れた機能と言えます。
ルークスをおすすめしたい人
・広々とした室内に魅力を感じる
・先進の安全装備を体感したい
・装備が充実したクルマで、快適なカーライフを送りたい
ルークスは今回のマイナーチェンジでゆったりとした室内や使い勝手の良さはそのまま、内外装を進化させ、機能の追加により安全性能や快適性を向上させました。
まさに、ファミリーで快適に楽しめる軽スーパーハイトワゴンと言えます。
発売は2023年6月下旬を予定しています。
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