この記事を読まれている方は、スライドカーを検討していて、ダイハツタントがどのようなクルマなのか、気になっている方なのではないでしょうか。
タントは、軽スーパーハイトワゴンに分類され、天井が高く、広々とした室内空間が人気のファミリーカーです。
今回は、タントの基本情報のほか、軽自動車「初」の機能を紹介します。
この記事を読んでわかること
- 基本情報と広い室内空間、内装外装安全性能の魅力
- 購入前に注意しておきたい加速不足と走行性能
- 世界初のロングスライドシートとミラクルオープンドアの利便性
タントとは
タントはダイハツ工業が2003年より製造をしているボックストール型の軽自動車です。
2019年にフルモデルチェンジした4代目が発売されました。
タントとは、「とても広い、たくさんの」という意味のイタリア語で、その名の通り広々とした車内空間が特徴のクルマです。
使いやすさから、ファミリー層を中心に世代を問わず多くの人に選ばれています。
2022年10月にタントがマイナーチェンジをしました。
詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
タントの基本情報
タントは、標準グレードで4つ、タントカスタムで2つのグレードが設定されています。
クルマのグレード選びは、使い勝手を左右する大きなポイントです。
【タント】
グレード | 価格 | 駆動 | 車高 | 燃費 WLTCモード |
---|---|---|---|---|
L (スマートアシスト非装着車) | 1,243,000円 1,369,500円 | 2WD 4WD | 1,755 mm 1,775 mm | 21.0 km/L 20.0 km/L |
L | 1,342,000円 1,468,500円 | 2WD 4WD | 1,755 mm 1,775 mm | 21.0 km/L 20.0 km/L |
X | 1,490,500円 1,617,000円 | 2WD 4WD | 1,755 mm 1,775 mm | 21.0 km/L 20.0 km/L |
X ターボ | 1,666,500円 1,787,500円 | 2WD 4WD | 1,755 mm 1,775 mm | 20.0 km/L 18.8 km/L |
【タントカスタム】
グレード | 本体価格 | 駆動 | 車高 | 燃費 WLTCモード |
---|---|---|---|---|
カスタムX | 1,721,500円 1,842,500円 | 2WD 4WD | 1,755 mm 1,775 mm | 21.0 km/L 20.0 km/L |
カスタムRS | 1,875,500円 1,996,500円 | 2WD 4WD | 1,755 mm 1,775 mm | 20.0 km/L 18.8 km/L |
車高は2WDで1,755 mm、4WDでは1,775 mmと背の高いクルマなので、機械式駐車場にクルマを止める場合は注意が必要です。
立体駐車場の基準目安が1,550mm以下となるので、タントは立体駐車場に駐車することが難しくなります。
ショッピングモールなどの自走式駐車場の高さ制限は2,000mm~2,500mmなので問題なく駐車可能です。
タントの注意点
人気の高いタントですが、事前に注意しておきたいポイントがあります。
風の煽りを受けやすい
タントは1750mmと背が高いため、コーナリングや高速走行時の取り回しには注意が必要。
広さを重視している分、風の煽りを受けやすい(空気抵抗が大きい)デザインであるため、走行性能は少し落ちてしまいます。
車両重量が重い
両側スライドドアの採用により利便性が向上している分、車両重量が重くなりパワー不足・加速不足を感じるかもしれません。
もちろん、一般的な使い方で不便を感じるレベルのパワー不足・加速不足ではありませんが、気になる方は試乗をして走行性能を体感するのも良い方法です。
もしパワー不足・加速不足を感じる場合は、ターボをおすすめします。
内装の魅力
タントは、車内が狭いという軽自動車のイメージを覆し広い車内空間と高い居住性を実現したクルマです。
多彩なシートアレンジで荷物の積み下ろしはもちろんのこと、開口口が広いことで子育て中の女性に使いやすいデザインとなっています。
ロングスライドシート
タントには、運転席を最大540㎜スライドすることができる、「ロングスライドシート」を搭載。
運転席への採用は、世界初です。
運転席に座ったままシートをスライドするだけで、そのまま運転席から子供のお世話ができ、他にも後部座席の荷物が簡単に取ることや、狭い駐車場でも運転席と反対側のドアから乗り降りすることも可能です。
ゆったりとくつろげる空間にアレンジできるのも、この機能の魅力です。
ウェルカムオープン機能
出典:ダイハツ工業株式会社
降車時にインパネのスイッチで予約しておけば、乗車時に電子カードキーを持ってクルマに近づくだけで、パワースライドドアが自動で解錠しオープン。
両手がふさがっている時でも、キーを取り出すことなくスムーズに乗り込むことができます。
タッチ&ゴーロック
出典:ダイハツ工業株式会社
電子カードキーを携帯していればパワースライドドアが閉まりきる前に、フロントドアハンドルのリクエストスイッチに触れるだけで、ドアが閉まった後の自動ロックを予約できます。
急いでいる時に、ドアロックを待たずにクルマから離れられます。
外装の魅力
タントは、ミラクルオープンドアや広い後席など日常の安心・安全を大事に考え「暮らしのパートナー」としてデザインされました。
タントの代名詞的「ミラクルオープンドア」や、人気の高さが伺える豊富なバリエーションなど外装の魅力をご紹介します。
ミラクルオープンドア
2007年に発売された2代目タントで軽自動車に初めて起用されたタントの代名詞的機能です。
助手席側のドア間にある柱(ピラー)をスライドドアに内蔵したことで、助手席側のドアとスライドドアを全開し、1490㎜の開口幅が実現。
これにより、楽に乗り降りできるスペースが確保でき、ベビーカーも折り畳まずに載せることができます。
大きな荷物の積み込みの際も、わざわざバックドアに回り込む必要はありません。
2つの顔を持つスタイル
出典:ダイハツ工業株式会社
親しみやすさの「タント」と、大人上質さを重視した「カスタムタント」の2つのスタイルから選べます。
さらに、タントカスタムには個性が強調できる純正パーツが用意されており、より個性的なデザインへとカスタム可能です。
バリエーション豊富なボディカラー
タントは、その人気の高さから多くのボディカラーが揃います。
標準車のタントはモノトーンカラーが9色、ツートーンカラーを2色、そしてタントカスタムはモノトーンカラーが7色、ツートーンカラーを2色を用意。
ボディカラーは一般的に白(パール)、黒、シルバーが人気色と言われていますが、多彩なバリエーションが揃うタントならお好みのデザインに出会えるかもしれません。
タントの安全性能
タントは、先進安全運転支援装置「スマートアシスト」を搭載しています。
スマートアシストには17種類の予防安全機能が含まれています。
代表的な衝突警報機能と衝突回避支援ブレーキ機能は、走行中に前方の車両と歩行者を認識し、衝突の危険性があると判断した場合にドライバーへ警報で注意喚起をしてくれます。
さらに危険性が高まった場合には緊急ブレーキで減速し衝突の回避や、衝突時の被害軽減に寄与する仕組みです。
さらに、新型タントに搭載された新機能をご紹介します。
スマートパノラマパーキングアシスト(駐車支援システム)
出典:ダイハツ工業
駐車時にカメラで駐車枠の白線を検知し、音声とモニターガイドに加えてハンドル操作をアシスト。
ドライバーは周囲の安全確認に専念でき、音声と画面の案内に従いながらアクセルやブレーキによる速度調整を行うことで、簡単に駐車できます。
縦列駐車にも対応しています。
ADB(アダプティブドライビングビーム)
出典:ダイハツ工業株式会社
オートハイビームは、対向車のヘッドランプなど前方の明るさを検知し、ハイビームとロービームを自動で切り替えてくれる機能です。
先行車や対向車などがいない時はハイビームにし、遠くまで見通しを確保。
ADB(アダプティブドライビングビーム)は、ハイビームで走行中に先行車や対向車を検知した時、部分的に遮光し、先行車や対向車に配慮しながら高い視認性を確保できます。
どちらも夜間走行の安心感を高めます。
コーナリングトレースアシスト
走行中にカーブの差し掛かりでドライバーのブレーキを補助し、遠心力に負けず安定した姿勢を保つことで安全性を向上させる機能です。
タントのよくある質問
ここまでタントの基本情報や注意したいポイント、魅力を紹介してきました。
最後に、タントが気になっている方から頂く、良くある質問にお答えします。
似ている車種は?
スライドドア付き軽自動車で販売台数のトップ3は、ダイハツ「タント」、ホンダ「N-BOX」、スズキ「スペーシア」の3車種です。
どの車種もそれぞれに特徴がありますので、クルマを選ぶ上で重要なポイントとなる項目を全部で5つご紹介します。
①シートアレンジ
②ボディサイズ
③外装・内装デザイン
④安全装備
⑤燃費と走行
この中で、何を優先すべきかを検討してみてください。
ダイハツ タント、ホンダ N-BOX、スズキ スペーシアの特徴については、こちらもご覧ください。
合わせて読みたい
どんな人が多く利用しているの?
タントは「みんなのライフパートナー」とキャッチコピーであるように、生活に寄り添った子育て世代に強いクルマです。
その利便性から主婦の方に人気があります。
燃費はどうなの?
実燃費データを収集しているサイト「e 燃費」で確認すると、タントの実燃費は2WD車が15.44~16.61km/L、4WD車は12.82~13.06km/Lとなっています。
4WDは2WDに比べるとWLCTモードで若干燃費が悪くなりますが、これは、4WD の方が50kgほど重いためです。
また、タントの場合はフルタイム4WDなので常に4輪で走行している状態で、走行抵抗が増えるため燃費が悪く感じます。
ただ、滑りやすい道路では4WDの方が燃費が良くなるケースもありますので、お使いになる地域などの道路状況も確認することをおすすめします。
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