
タウンボックスは軽乗用車の中でもトップクラスの車内の広さを誇る、人気の軽キャブワゴンです。
普段使いからレジャーまで幅広く使える車として多くのユーザーから愛されています。
今回の記事では、タウンボックスの内装の特徴や燃費などの基本情報から、パワフルなターボエンジンの魅力、車中泊にピッタリなおすすめの理由までたっぷりご紹介します。
目次
三菱 タウンボックスとは

タウンボックスは、1999年に三菱自動車が発売したワンボックス型の軽自動車、軽キャブワゴンです。
同じく三菱自動車から販売されている、ミニキャブの乗用車バージョンにあたります。
2代目からはスズキ エブリイワゴンのOEM供給となり、現行モデルは3代目。
ベースが商用バンだったことから機能性が優先され、居住性は二の次といったイメージを持たれる方も多いようですが、タウンボックスは軽乗用車です。
つまり、日常的に利用する車として快適さに配慮されながらも、商用車のような広い居住スペースと荷室が確保されている車になります。
小回りの効く足周りや自慢のターボエンジンなど、近年の車中泊人気にともない改めて注目を集めている他、サポカーSワイドや、三菱の予防安全機能のe-Assistなど、他ではメーカーオプションとなる安全機能が標準装備になっているなど、充実した安全性能も多くのユーザーに選ばれる魅力の一つです。
【サポカーとは?】
サポカーとは、安全運転サポート車=セーフティ・サポートカーのことで自動ブレーキを搭載している車全般を指して名付けられた言葉です。
一方のサポカーSとは、自動ブレーキ機能に加えてペダル踏み間違い防止時加速抑制装置などの安全運転支援装置を搭載している車のことになります。
さらに、サポカーSはその内容によって「サポカーSベーシック」「サポカーSベーシック+(プラス)」「サポカーSワイド」の3つのカテゴリーに分けられ、「サポカーSワイド」はサポート機能が最も充実した内容となります。
出典:経済産業省「サポカー/サポカーS」

三菱 タウンボックスの基本情報
タウンボックスのグレードは2種類です。
ミッションはCVT設定のみ、どちらもガソリンモデルでターボエンジンを搭載しています。
ここで、タウンボックスの基本情報を確認してみましょう。
グレード | 本体価格 | 駆動 | 車高 | 燃費 WLTCモード |
---|---|---|---|---|
G | 1,921,700円 2,075,700円 | 2WD 2WD | 1,910mm | 15.1km/L |
Gスペシャル | 1,995,400円 2,149,400円 | 2WD 4WD | 1,910mm | 15.1km/L |
■本体価格
軽自動車の本体価格は選択幅が広いため、車種やオプションによってかなり違いが出てきます。他のワンボックスカーのターボ車で、オプションを付けない状態の価格帯を見てみると、約1,600,000円~2,200,000円となっています。
タウンボックスは本体価格が1,921,700円〜なので、やや高額に感じるかもしれません。
しかし、価格に見合った圧倒的な車内空間と充実した安全装備が魅力です。
■車高
タウンボックスの車高は1,910mmで、軽自動車の中でもかなり背の高い車です。
その分車内空間は天井までが非常に高く設計されており、圧迫感なく大人が4名乗車することができます。
■燃費
一般的な軽自動車のWLTCモード燃費は15km/L〜20km/L程度です。タウンボックスのような車重であれば、燃費が15km/L以上であれば、燃費が良いと言えるでしょう。
三菱 タウンボックスの利便性を高めた内
タウンボックスは軽乗用車の中でもトップクラスの室内空間が魅力です。
広々とした空間を確保した室内寸法
出典:三菱自動車工業株式会社
タウンボックスの最大の魅力は、広い居住スペースと荷室を確保していることでしょう。
エンジンルームがシートの下にある商用バンがベースであること、ホイールベースを2,430mmにすることで、前席、後席ともにゆとりある広さを実現。
前後間乗員距離は1,080mmもあり、後席は左右別々に最大180mmのスライドやリクライニングが可能で、乗る人に合わせた快適な空間を作ることができます。
シンプルで機能的なデザイン

タウンボックスは、運転席からの視界も広く運転しやすい車です。
インパネシフトの採用、センターコンソールの省略により前席間はウォークスルーとなっているため、移動がスムーズに行えるのはもちろん、助手席側からの乗り降りも楽々。
フロントシートは、背面をそれぞれ独立させながらも座面をベンチシートにしたことで機能性とくつろぎを両立させています。
上質なファブリックシートを採用しており、身体をしっかりとサポートしてくれる形状で長距離運転でも疲れにくい設計です。
また、様々な収納スペースが用意されており、オーバーヘッドシェルフやシートアンダーボックスなど、大型の荷物も収納できるスペースもあります。
用途にあわせた多彩なシートアレンジ
多彩な荷物を積み込める広い荷室スペースを作り出すシートアレンジも魅力の一つです。
シート背面はフラットになっているため、前に倒せば長尺や大きな荷物を積載でき、後ろに倒せば足を伸ばせるくつろぎ空間が生まれます。
荷物の大きさや高さ、重さなどに応じて、「乗員4名+荷物」「乗員3名+荷物」「乗員2名+荷物」「乗員1名+荷物」「フルフラット」の5モードから選ぶことが出来ます。
■乗員4名+荷物

■乗員3名+荷物

■乗員2名+荷物

■乗員1名+荷物

■フルフラット


三菱 タウンボックスのシンプルな外装と充実装備
タウンボックスの外装は、日常的に利用する車として街中でもアウトドアでも映えるスタイリッシュで力強いデザインになっています。
スクエアで親しみやすいフォルム

タウンボックスは、スクエアで箱型のフォルムに大型のフロントグリルが特徴の車です。
街中にもアウトドアにも調和するシンプルで飽きのこないフォルムは、室内空間を最大限に広くするための工夫ですが、ロングホイールベースと低く抑えられた車高で、安定感のあるプロポーションを生み出しています。
ロングホイールベースにもかかわらず、最小回転半径は4.5mとなっており、狭い道への進入や車庫入れ、縦列駐車などもスムーズに行えます。
大きなバックドアは荷物の積み下ろしが楽に行えるよう配慮されており、日常生活からレジャーまで、幅広いシーンで活躍する1台といえるでしょう。
ベーシックなボディカラー

ボディカラーは両グレード共通で、ブルーイッシュブラックパール、シルキーシルバーメタリック、パールホワイト、クールカーキパールメタリックの4色です。
このうち、パールホワイトのみ有料のカラーとなっています。
乗り降りしやすい6つの装備ポイント
タウンボックスには、乗り降りしやすいサポート機能が標準装備されています。
お子様の乗り降りをサポートするほか、大きな荷物で手がふさがっている時も便利です。
■ワンタッチ電動スライドドア(セーフティ機構付)
キーレスオペレーションキー、運転席で操作できるスイッチ、ドアハンドル(車内・車外)、ワンタッチスイッチの4通りの方法で開閉できる電動スライドドアが標準装備。
■スライドドアイージークローザー

後席スライドドアを閉める際に、半ドア状態から後席ドアが自動的に全閉するスライドドアイージークローザーを標準装備しています。
■乗降グリップと乗降ステップ

大型の乗降グリップを装備している他、乗り降りをサポートする390mmの低いステップ高設計です。
■電動オートステップ(Gスペシャル)

助手席側のスライドドアの開閉に連動して、電動オートステップが出現&格納し、お子様などの乗り降りをサポートします。
■縦型のカラードドアハンドル

縦型のハンドルは、握りやすく力を入れやすい形状で、ドアの開閉時に指や手を挟みにくいデザインとされています。
自然な体の動きで操作できるため、開閉操作がスムーズに行えます。
■エンジンスイッチ+キーレスオペレーションシステム

キーレスオペレーションキーは、ドアスイッチを押すだけでドアの施錠・解錠ができるだけではなく、ブレーキを踏みエンジンスイッチを押すだけでエンジンの始動も可能になる便利なシステムです。
三菱 タウンボックスの安全性能
タウンボックスは、他ではメーカーオプションとなる安全機能が標準装備になっています。
安全性能の一部を紹介します。
三菱 e-Assist(運転支援機能)

三菱 e-Assistとは、三菱自動車が開発した予防安全技術のことです。
事故の危険を検知してドライバーに知らせるなど被害を回避・軽減できるようサポートします。
タウンボックスのe-Assist は7項目です。
・衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]
・ハイビームアシスト
・後退時ブレーキサポート
・誤発進抑制機能(前進&後退時)
・車線逸脱警報機能
・ふらつき警報機能
・先行車発進お知らせ機能
タウンボックスは、サポカーの中で最も上位の「サポカーSワイド」にも適合しており、他ではメーカーオプションとなる安全機能が全車標準装備になっています。
アクティブスタビリティコントロール[ASC]
![アクティブスタビリティコントロール[ASC]](https://e-ladybug.jp/blog/wp-content/uploads/2025/02/visual_2025townbox_12.jpg)
アクティブスタビリティコントロールとは、車両の安定性を向上させるための重要なシステムです。
横滑りを抑えて安定走行させる「スタビリティコントロール機能」と、滑りやすい路面での発進時にスリップを感知するとブレーキをかけてタイヤの空転を防止する「トラクションコントロール機能」で、車両が横滑りしたりスピンしたりするのを防ぎ、車両の安定性を保ちます。
軽量衝撃吸収ボディとSRSエアバッグ

三菱自動車は、衝突安全性評価においても高い評価を得ています。
タウンボックスのボディは、車体の前部と後部に衝撃を吸収するクラッシャブルゾーンを設け、キャビンへの衝撃伝達を最小限に抑えます。
SRSエアバッグやシートベルトプリテンショナーなどの安全装備と組み合わせることで乗員の安全性を確保。
さらに、ボンネットフードやフロントバンパーには衝撃吸収材を使用するなど、万が一の歩行者との接触事故の際に、歩行者へのダメージを軽減する構造を採用しています。
三菱 タウンボックスの燃費性能
タウンボックスの大きな特徴のひとつが、パワフルなターボエンジンでしょう。
どちらのグレードも、吸気可変バルブタイミング機構、電子制御スロットルなどを採用し、燃焼効率を高めたDOHCインタークーラー付ターボチャージャーエンジンを搭載しています。
つまり、エンジンフィーリング、アイドリング安定性、燃費性、環境性能などに大きく貢献した効率の良いエンジンを搭載しているということです。
さらに、エンジンから余計な部品を省き軽量化したことにより、生み出すパワーに対して排気量が非常に少なく、エコカー並みに地球にやさしい車です。
エンジンが持つパワーと低排気量を活かすため、変速機にはCVTが採用されており、初心者でも安心して運転できるようになっています。
少ない燃料で走ることができるにも関わらず、最高出力は47kW/64PS/6000prmもあり、燃費の良さに反して雪の日や雨の日など足場が悪い日でも安心して走れるパワフルさも持ち合わせた車ということです。
ここで、タウンボックスのカタログ燃費を見てみましょう。
グレード | 駆動 | 車重 | WLTC モード | 市街地 モード | 郊外 モード | 高速道路 モード |
---|---|---|---|---|---|---|
G | 2WD 4WD | 980kg 1,030kg | 15.1km/L | 13.0km/L | 16.2km/L | 15.5km/L |
Gスペシャル | 2WD 4WD | 1,000kg 1,050kg | 15.1km/L | 13.0km/L | 16.2km/L | 15.5km/L |
グレードにより車重の違いはあるものの、どちらのグレードもWLTCモードの数値が15.1km/Lと同じなだけあって、カタログ燃費をも差はほとんどありませんでした。
では、ライバル車の走行性能と比べてどうなのでしょうか?
タウンボックスのライバル車としてよく挙げられるスズキ エブリイワゴンや、ダイハツ ハイゼットカーゴのターボ車で比較してみましょう。
車種 | 駆動 | 車重 | WLTC モード | 市街地 モード | 郊外 モード | 高速道路 モード |
---|---|---|---|---|---|---|
タウンボックス G | 2WD | 980kg | 15.1km/L | 13.0km/L | 16.2km/L | 15.5km/L |
エブリイワゴン PZターボ | 2WD | 980kg | 15.1km/L | 13.0km/L | 16.2km/L | 15.5km/L |
ハイゼットカーゴ クルーズターボ | 2WD | 950kg | 14.7km/L | 13.7km/L | 15.7km/L | 14.7km/L |
スズキ エブリイワゴンPZターボのWLTCモードは15.1km/L。
タウンボックスは、スズキ エブリイワゴンのOEM車なだけあって、燃費性能も同格となりました。
ダイハツ ハイゼットカーゴ クルーズターボのWLTCモードは14.7km/L。
わずかに、タウンボックスとエブリイワゴンの燃費が勝りましたが、ハイゼットカーゴは商用車らしい積載量が自慢の車です。
積載量にこだわりたい方はダイハツ ハイゼットカーゴもおすすめです。
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車中泊に向いている理由とは?

車中泊を快適に過ごす車選びで重要なのが「広さ」と「高さ」です。
横になった時に足を伸ばせる「広さ」と、車内での移動や着替えなどに「高さ」がある方が車中泊での動きがスムーズになります。
タウンボックスの「広さ」と「高さ」を再確認してみましょう。
ゆとりの室内空間とシートアレンジが秀逸
タウンボックスの室内長は2,240mm、室内幅は1,355mm、室内高は1,420mmと圧倒的な広さを確保しています。
また、後部座席を倒しただけでも段差がほとんどないフルフラットになるので、上から厚めの車中泊マットを敷くだけで簡単に寝台を作成可能。
フルフラットにした場合の床サイズは、おおよそ横幅約1,200mm、長幅2,000mmで、セミダブルベッドくらいの広さになります。
足回りの柔らかさとターボエンジンの力強さ
荷物が多くなる車中泊には、ほとんどの方が軽ワンボックスカーを選ばれます。
軽ワンボックスカーには、タウンボックスのような「軽ワゴン」と「軽バン」があります。
大きく異なる点は足廻りです。
「軽バン」は荷物を運ぶ作りになっており、「軽ワゴン」は人を運ぶ作りのため乗り心地に違いが生まれます。
比較的「軽バン」の方がお求めやすい価格なのですが、長距離走る可能性が高い車中泊では、足回りの柔らかさ、走行中の快適性は重要なポイントになります。
さらに、車中泊のように荷物をたくさん積んでいる場合や、大人数で乗車している場合には、ターボエンジンの力強い走りが役立ちます。
特に坂道や高速道路での加速性能に優れているため、スムーズで力強い走りを実現できるでしょう。
車中泊をさらに快適にするアイテム
車中泊をするなら、追加装備を用意しておくことをおすすめします。
■車中泊マット
シートアレンジで段差がほとんどないフルフラットになるタウンボックスですが、快適な睡眠を得るために車中泊マットは必要です。
■目隠し
快適に車内で過ごすためにサンシェードやカーテンは必ず用意しておきましょう。
車内のプライバシーを保護するほか、外部からの視線を遮断することで防犯対策にも繋がります。
■電源
車内泊で確保しておきたいのが電源です。
シガーソケットなどから電源を変換してくれる車用インバーターも有効ですが、手軽に電力を使用するなら、ポータブル電源を用意しておくと車からコードを繋ぐ必要もなく持ち運びができるので便利です。
メーカーオプションでAC100V電源(最大1500W)を荷室に設置可能ですが、バッテリー上がりには注意が必要です。
■照明
車中泊の明かりは、安全性の高いLEDランタンがおすすめです。
アウトドア感を味わえて、限られた車内のスペースで気軽に使える照明器具です。
■扇風機
狭い車内では、こまめな換気が必要不可欠です。
効率的に車内の空気の入れ替えを行うため、扇風機を設置しておくと便利です。
手軽に設置でき、夏の暑さ対策にも活用できます。
三菱 タウンボックスまとめ

今回は、普段使いからレジャーまで幅広く使える車として多くのユーザーから愛されているタウンボックスをご紹介しました。
ベースが商用バンであるからこそ確保できた広い居住スペースと荷室、パワフルなターボエンジンと小回りの効く足元など、街乗りからレジャー、車中泊に至るまでフィールドを超えて活躍する注目の車です。
キャンプやグランピングなど、他のアウトドアレジャーの人気も高まって、車中泊の手軽さや自由度の高さは、今も多くの人に支持されており、各メーカーからも様々なワンボックスタイプの車種が紹介されています。
もし車中泊を視野に入れたワンボックスタイプの車両購入をお考えであれば、「軽ワゴン」と「軽バン」を実際に乗り比べてみることをおすすめします。
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