タントカスタムとスペーシアカスタムは、子育て世代からシニア世代まで幅広い世代をターゲットにしたタントとスペーシアのカスタムモデルです。
今回の記事では、タントカスタムとスペーシアカスタムの基本情報や内装・外装・安全性能などをもとに2車種を比較していきます。
この記事を読んでわかること
- 基本情報と内装外装安全性能の比較
- 車内の大きさと使い勝手の比較
- タントカスタムとスペーシアカスタムの購入が向いている人
目次
タントカスタムとスペーシアカスタムの概要
タントカスタムの概要
タントカスタムはタントのカスタムモデルであり、2003年に発売され、背の高くて広い、ハイトワゴンタイプの先駆け的存在です。
助手席側の柱(ピラー)をなくしたことにより実現した「ミラクルオープンドア」の使い勝手はそのまま、ドアの開け閉めや乗り降り、車内移動を楽にできる「ミラクルウォークスルーパッケージ」という全世代に嬉しい機能が搭載されているクルマです。
2022年10月にタントがマイナーチェンジをしました。
詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
スペーシアカスタムの概要
スペーシアカスタムはスペーシアのカスタムモデルであり、スペーシアの広い車内空間と燃費性能の高さはそのまま継承され、よりワイルドでスポーティにカスタマイズされたクルマです。
2021年12月にマイナーチェンジされ、フロントグリルのデザイン変更や安全性能の向上などさらに進化しています。
タントカスタムとスペーシアカスタムの諸元表
諸元表まとめ
タントカスタムスペーシアカスタムの基本情報を表にまとめました。(2WD車のみ)
車種 | タントカスタム | スペーシアカスタム |
---|---|---|
価格 | 1,721,500円~1,903,000円 | 1,663,200円~1,883,200円 |
燃費WLTCモード | 20.0 km/L~21.0 km/L | 19.8km/L~21.2 km/L |
車高 | 1,755mm | 1,785mm |
最小回転半径 | 4.4m~4.7m | 4.4m~4.6m |
車両重量 | 900kg~930kg | 880kg~900kg |
ミッション | CVT | CVT |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒 12バルブDOHC横置 | 水冷4サイクル直列3気筒 |
エンジン種類 (ターボ車) | 水冷直列3気筒 12バルブDOHC インタークーラー ターボ横置 | 水冷4サイクル直列3気筒 インタークーラー ターボ |
タントカスタムとスペーシアカスタムの差
タントカスタムとスペーシアカスタムの基本情報では、価格に差がでました。
スペーシアカスタムのベースグレードは1,663,200円、タントカスタムのベースグレードは1,721,500円とスペーシアカスタムの方が58,300円分価格を抑えることができます。
価格を少しでも抑えてカスタムモデルに乗りたい方にとって、スペーシアカスタムの価格は嬉しいポイントです。
内装の比較
デザインの比較
タントカスタムはネイビーとブラックでまとめられた、高級感のあるインテリアが魅力的。
シート表皮はファブリック×ソフトレザー調シートを採用しており、運転席、助手席のインナードアハンドルやエアコンレジスターノブにはメッキが使われています。
洗練された空間で運転も落ち着いて楽しむことができます。
スペーシアカスタムの内装はスーツケースをモチーフにしたデザイン。
インパネアッパーボックスやインパネボックスがスーツケースの一部のようなデザインで、クルマに乗る度に旅行気分にさせてくれます。
シルバーとブラックでまとまっており、スタイリッシュな印象です。
また、シートは手触りのよい素材で、細部まで丁寧に作り込んだ専用シートです。
HYBRID XSターボ・HYBRID XSにはレザー調の表皮やシルバーステッチも施して、さらに上質なインテリアに仕立てています。
基本収納の比較
基本収納を場所別にまとめました。
収納有は○、無は×で表示しています。
車種 | タントカスタム | スペーシアカスタム |
---|---|---|
ドリンクホルダー | ○ | ○ |
運転席インパネ収納 | ○ | ○ |
助手席インパネ収納 | ○ | ○ |
運転席、助手席間 (インパネ部分含む) | × | ○ |
後席収納 | ○ | ○ |
収納はスペーシアカスタムの方が充実していますが、タントカスタムにも特徴的な収納があります。
スペーシアカスタムは特に助手席周りや座席下の隠す収納が充実しています。
タントカスタムには運転席と助手席の後ろに格納式シートバックテーブルが装備されており、500㎖の紙パックを入れられるドリンクホルダーや小物を置けるスペースがあります。
【スペーシアカスタム助手席周り収納】
【タントカスタム格納式シートバックテーブル】
外装の比較
デザインの比較
タントカスタムは大型エアロバンパー、大型フロントグリルを装備。
バンパーの四隅に配置されたガーニッシュはフロント、リヤともに同じテーマでデザインされており、見た目を洗練させたいというこだわりが感じられるデザインです。
出典:ダイハツ工業株式会社
スペーシアカスタムは、メッキの大型でワイルドな存在感のあるフロントグリルを採用。
また、細めのヘッドライトはシャープでスポーティな印象を与えます。
出典:スズキ株式会社
タイヤサイズの比較
スペーシアカスタムとタントカスタムは、グレードによりタイヤサイズが異なります。
タントカスタムのタイヤサイズは、155/65R14〜165/55R15です。
スペーシアカスタムのタイヤサイズは、155/65R14〜165/55R15です。
タイヤサイズは同じですが、ターボグレードの場合のみ、最小回転半径が小さいスペーシアカスタムの方が小回りが利きます。
大きさの比較
室内寸法の比較
タントカスタムとスペーシアカスタムの室内寸法を表にまとめました。
車種 | タントカスタム | スペーシアカスタム |
---|---|---|
室内 長さ | 2,180mm | 2,155mm |
室内 幅 | 1,350mm | 1,345mm |
室内 高さ | 1,370mm | 1,410mm |
室内寸法では室内長と室内幅はタントカスタムが、室内高はスペーシアカスタムが広いです。
タントカスタムもスペーシアカスタムも前席、後席ともにゆったりと乗ることができます。
荷室の比較
タントカスタムもスペーシアカスタムも十分な広さの荷室です。
荷室開口地上高はタントカスタムが580mm、スペーシアカスタムが510mmとスペーシアカスタムの方が低いため、大きな荷物の積み下ろしが楽にできます。
【タントカスタム荷室】
【スペーシアカスタム荷室】
タントカスタムには室内空間に特徴があります。
前後のドアにピラーを内蔵することによって生まれた大開口のドアは「ミラクルオープンドア」と呼ばれ、大きな荷物の出し入れも、お子さまとの乗り降りもスムーズにおこなうことが可能です。
【ミラクルオープンドア】
写真はタントです。
また、「ミラクルウォークスルーパッケージ」と言われる「ミラクルオープンドア」を含めた様々な機能の集合体を装備。
これにより、ドアの開閉、乗り降り、車内移動など、ゆとりのある動きの導線を確保しています。
代表的な機能である運転席ロングスライドシートと助手席ロングスライドは、運転席と後席のウォークスルーや、運転席に座った状態での後席へのアクセスなど、まったく新しい動線を実現しています。
助手席ロングスライドを使うと、後席の足元に広いスペースが生まれ、使い勝手がさらに高まります。
【運転席ロングスライドシート・助手席ロングスライド】
写真はタントです。
出典:ダイハツ工業株式会社
スペーシアカスタムにはタントカスタムの様な機能はありませんが、自分の使い方に合わせてシートアレンジをすることができます。
出典:スズキ株式会社
ボディカラーの比較
ボディカラーを表にまとめました。
標準設定は○、グレード別は△、設定無しは×で表示しています。
車種 | タントカスタム | スペーシアカスタム |
---|---|---|
ブラック | ○ | ○ |
ホワイト | × | × |
パールホワイト | ○ | ○ |
シルバー | ○ | ○ |
ブラウン | ○ | ○ |
パープル | × | ○ |
ブロンズ | × | × |
ブルー | ○ | ○ |
ライトブルー | ○ | × |
レッド | ○ | ○ |
ピンク | × | × |
イエロー | × | × |
グリーン | × | × |
2トーン | ○ | △ |
タントカスタムは単色が7色、2トーンは3色設定されています。
スペーシアカスタムは単色が7色、2トーンはグレード別で4色設定されています。
タントカスタムもスペーシアカスタムもカラーバリエーションが豊富ですが、タントカスタムはベースグレードから2トーンの設定があります。
安全性能の比較
比較表
タントカスタムとスペーシアカスタムの安全性能を表にまとめました。
標準装備は○、グレード別装備は△、非装備は×で表示しています。
車種 | タントカスタム | スペーシアカスタム |
---|---|---|
衝突警報機能 | ○ | ○ |
ブレーキアシスト(前) | ○ | ○ |
ブレーキアシスト(後) | × | ○ |
誤発進抑制(前後) | ○ | ○ |
車線逸脱警報機能 | ○ | ○ |
車線(路外)逸脱抑制機能 | ○ | ○ |
車線維持支援システム | △ | × |
全方位システム | △ | △ |
先行車発進お知らせ機能 | ○ | ○ |
標識認識機能 | ○ | △ |
オートハイビーム | ○ | ○ |
クルーズコントロール | △ | ○ |
コーナーセンサー(前後) | ○ | × |
リヤパーキングセンサー | × | ○ |
LEDヘッドランプ | ○ | ○ |
SRSエアバッグ(6つ) | ○ | ○ |
比較の結果
安全性能はタントカスタム、スペーシアカスタムともに優れていますが、安全性を重視したい方はタントカスタムもスペーシアカスタムもメーカーオプションをつけることで安全性能は飛躍的に向上します。
例えば、タントカスタムはメーカーオプションでスマートパノラマパーキングアシストを選択することで駐車時にカメラで駐車枠の白線を検知し、音声とモニターガイドに加えてハンドル操作をアシストしてくれます。
スペーシアカスタムはメーカーオプションで全方位モニター用カメラパッケージ装着車を選択することで車両の前後左右に4つのカメラが設置され、ドライバーの安全確認をサポートします。
上記以外にも様々な機能をメーカーオプションで選択可能ですが、メーカーオプションはクルマの生産時のみ選択可能なオプションです。
是非注意してご検討ください。
タントカスタム・スペーシアカスタムをおすすめしたい人
ここまで、タントカスタムとスペーシアカスタムの比較をしてきました。
最後に、タントカスタムとスペーシアカスタム、それぞれをおすすめしたい人のポイントをお伝えします。
室内の使い勝手を重視したい人はタントカスタム
タントカスタムの魅力は何といっても「ミラクルオープンドア」を含めた「ミラクルウォークスルーパッケージ」です。
特に小さいお子さんを乗せることが多い場合、この唯一無二の機能の便利さを実感できるはずです。
タントカスタムについて詳しく知りたい方は、下記の記事を是非ご覧ください。
価格や収納を重視したい人はスペーシアカスタム
スペーシアカスタムは本体価格を抑えることができるため、価格を抑えてカスタムモデルに乗りたい方にはピッタリのクルマです。
助手席周りや助手席下のBOXなど多くの隠せる収納があることは、ちょっとした荷物が多くなってしまう方に嬉しいポイントです。
スペーシアについて詳しく知りたい方は、下記の記事を是非ご覧ください。
まとめ
タントカスタムとスペーシアカスタムを比較すると、室内の使い勝手を重視するならタントカスタム、価格や収納を重視するならスペーシアカスタムという結果になりました。
カスタムモデルは装備が充実しているため、驚くほどの差はありませんが、それぞれに個性があるため、是非ご自身の重視したいポイントに合うクルマを選んでください。
埼玉県の三郷市・越谷市・春日部市に店舗を構える軽自動車専門店、レディバグ。
私たちは低価格で高品質な届出済未使用車(新古車)を提案し、トータルサポートを通じて安心・安全なカーライフをお約束します。