※ダイハツの軽自動車「タフト」の現行モデルは、2024年10月下旬をもちまして生産を終了いたしました。販売会社での在庫がなくなり次第、現行モデルの販売は終了となります。
幅広い年代のアクティブ志向層をターゲットとしたハスラーとタフトはクロスオーバーSUVタイプの軽自動車の中で人気を二分しています。
今回の記事では、ハスラーとタフトの基本情報や内装、外装、安全性能などをもとに2車種を比較していきます。
この記事を読んでわかること
- 基本情報と内装外装安全性能の比較
- 荷室の広さとシートアレンジの比較
- ハスラーとタフトの購入が向いている人
ハスラーとタフトの概要
ハスラーの概要
ハスラーは2014年1月に発売され、当時は生産が追いつかず、納期が7か月待ちというほど人気を集めました。
2020年1月にフルモデルチェンジをして現在、2代目です。
「もっと遊べる!もっとワクワク!もっとアクティブな軽クロスオーバー!」が商品コンセプト。
ハスラーは全グレードにハイブリッドシステムが搭載され、インテリア、デザイン面だけでなく、走行性能、安全性能も充実しています。
タフトの概要
タフトは2020年6月に発売され、発売から初めの1ヶ月で受注台数が1万8000台と人気を集めました。
2022年2月に仕様変更が入り、特別仕様車が登場したことに加え、燃費性能も向上しています。
「日常からレジャーシーンまで大活躍、毎日を楽しくしてくれる頼れる相棒」が商品コンセプト。
タフトはルーフの前半分をガラスとする「スカイフィールトップ」が魅力です。
また、「DNGA」というダイハツ独自のプラットフォームを採用しており、安定感あふれる走りを生み出す走行性能を実現しています。
ハスラーとタフトの諸元表
ハスラーとタフトの基本情報を表にまとめました。(2WD)
車種 | ハスラー | タフト |
---|---|---|
価格 | 1,365,100円~1,683,000円 | 1,320,000円~1,677,500円 |
燃費WLTCモード | 22.6km/L~25.0 km/L | 18.7km/L~21.4 km/L |
車高 | 1,680mm | 1,630mm |
最小回転半径 | 4.6m | 4.8m |
車両重量 | 810kg~840kg | 830kg~840kg |
ミッション | CVT | CVT |
エンジン種類 | 水冷4サイクル直列3気筒 | 水冷直列3気筒 12バルブDOHC横置 |
エンジン種類 ターボ車 | 水冷4サイクル直列3気筒 インタークーラーターボ | 水冷直列3気筒12バルブDOHC インタークーラーターボ横置 |
ハスラーとタフトの差
基本情報では、燃費と車高に差が出ました。
燃費
ハスラーのカタログ燃費は25.0 km/L、タフトのカタログ燃費は21.4km/Lとハスラーの方がマイルドハイブリッドを全車に搭載しているため燃費性能は良く、走行距離が長い方に向いています。
車高
ハスラーの車高は1,680mm、タフトの車高は1,630mmとハスラーの方が車高は高く、存在感のある見た目です。
車高はハスラーの方が高いですが、室内高はハスラー、タフト共に1270mmと同数値です。
室内の広さに関して、詳しくは【大きさの比較】で後述します。
内装の比較
デザインの比較
ハスラーの内装は「乗るたびに気分が上がる遊びゴコロ満載のインテリア!」がテーマとなっており、インパネには印象的な3連のインパネカラーガーニッシュを採用。
SUVらしい力強い骨格を感じさせるデザインも特徴的です。
インテリアのベースカラーはブラックで、シートにもインパネカラーガーニッシュと同色のアクセントカラーが入っており、シート素材にはファブリックシート表皮を採用しています。
インパネカラーガーニッシュのカラーはボディカラーによって変わるため注意してください。
タフトの上級グレードであるG、Gターボの内装はインパネ周りにオレンジをアクセントカラーとして使用し、アクティブさやワクワク感を演出。
X、Xターボにはアクセントカラーが無いため注意してください。
インテリアはブラックを基調としていて、遊び心のあるカモフラージュ柄のファブリックシートを組み合わせています。
柄入りのシート表皮を採用することで個性を出したインテリアはタフトならではです。
また、タフトの内装で注目するべきは天井のガラスルーフ部分である、「スカイフィールトップ」です。
これにより開放感を感じさせる空間を実現しています。
基本収納の比較
基本収納を場所別にまとめました。
収納有は○、無は×で表示しています。
車種 | ハスラー | タフト |
---|---|---|
ドリンクホルダー | ○ | ○ |
運転席インパネ収納 | ○ | × |
助手席インパネ収納 | ○ | ○ |
センターコンソールトレー(運転席、助手席間) | ○ | ○ |
後席収納 | ○ | ○ |
収納はハスラーもタフトも充実していますが、ハスラーの方がインパネ周りや助手席下の収納が充実しています。
タフトではグレード別で装備されている助手席下の収納がハスラーでは標準装備です。
取り外し、丸洗い可能な助手席下の収納BOXは、汚れてしまったものや濡れてしまったものも入れておくことができます。
外装の比較
デザインの比較
ハスラーは力強くタフなデザインと丸型ヘッドライトが特徴。
可愛らしさと力強さを上手く融合したデザインと言えます。
2020年のフルモデルチェンジで、よりSUVのトレンドに合わせたデザインとなりました。
タフトはレジャーに出かけたくなる、力強さや安心感、道具感を感じさせる四角いデザインが特徴。
目に付くバンパーは、両サイドから挟み込むようにしてタイヤを強調し、走破性のよさを印象付けます。
タイヤサイズの比較
ハスラーのタイヤサイズは、165/60R15です。
タフトのタイヤサイズは、165/65R15です。
タフトのタイヤの方が扁平率が高いため、乗り心地や軽いハンドリングを意識したつくりと言えます。
大きさの比較
室内寸法の比較
ハスラーとタフトの室内寸法を表にまとめました。
車種 | ハスラー | タフト |
---|---|---|
室内 長さ | 2,215mm | 2,050mm |
室内 幅 | 1,330mm | 1,305mm |
室内 高さ | 1,270mm | 1,270mm |
室内空間は長さ、幅はハスラーの方がゆとりがあり、高さは同じです。
数値で見るとハスラーの方がゆとりがありますが、タフトにはガラスルーフ部分である「スカイフィールトップ」があるため、タフトも開放感を感じられる室内になっています。
【ハスラー室内】
出典:スズキ株式会社
【タフト室内】
出典:ダイハツ工業株式会社
シートアレンジの比較
ハスラーは前席後席どちらもスライド機能とリクライニング機能が搭載されており、多彩なシートアレンジが魅力です。
出典:スズキ株式会社
タフトは前席はスライド機能とリクライニング機能が搭載されていますが、後席はスライド機能が未搭載、前に倒すことは可能ですが、リクライニングはできません。
タフトの後席は人を乗せるよりも、荷室としての活用に重きを置いたつくりになっていると言えます。
出典:ダイハツ工業株式会社
SUVタイプの軽自動車はアウトドアに使用したい、車中泊をしたいというユーザーも多くいます。
ハスラーもタフトも車中泊用のマットを敷くと、不便なく車中泊を楽しむことができますが、後席に人を乗せる、シートアレンジを楽しみたい人にはタフトは物足りなさを感じるかもしれません。
荷室の比較
荷室の広さはハスラーとタフト、ほとんど変わりありません。
ハスラーには取り外し可能な防汚タイプ ラゲッジアンダーボックスが付いており、タフトには深さを調節できるフレキシブルボードが付いています。
また、どちらもラゲッジスペースには汚れにも、水にも強い素材を採用しているため、安心して荷物を載せることができます。
【ハスラー荷室】
【タフト荷室】
ボディカラーの比較
ボディカラーを表にまとめました。
標準設定は○、グレード別は△、設定無は×で表示しています。
車種 | ハスラー | タフト |
---|---|---|
ブラック | ○ | △ |
ホワイト | × | × |
パールホワイト | ○ | ○ |
グレー | × | ○ |
アイボリー | ○ | × |
ベージュ | × | ○ |
ブルー | × | △ |
ライトグリーン | × | △ |
ライトブルー | ○ | ○ |
レッド | × | △ |
ピンク | × | × |
イエロー | × | × |
グリーン | ○ | ○ |
2トーン | ○ | × |
ハスラーのボディカラーは単色が5色、2トーンが8色。
タフトのボディカラーは単色が9色、2トーンはありません。
また、タフトのX、Xターボグレードは5色の設定なのでご注意ください。
ボディカラーはハスラーの方が選択肢が豊富です。
安全性能の比較
比較表
ハスラーとタフトの安全性能を表にまとめました。
ハスラーはベースグレードでクルーズコントロールと車線逸脱抑制機能非装着車が選択可能となっていますが、この比較表でのハスラーは装着車としています。
標準装備は○、グレード別装備は△、非装備は×で表示しています。
車種 | ハスラー | タフト |
---|---|---|
衝突警報機能 | ○ | ○ |
ブレーキアシスト(前) | ○ | ○ |
ブレーキアシスト(後) | ○ | × |
誤発進抑制(前後) | ○ | ○ |
車線逸脱警報機能 | ○ | ○ |
車線逸脱抑制機能 | ○ | ○ |
路側逸脱警報機能 | × | ○ |
ふらつき警報機能 | ○ | ○ |
先行車発進お知らせ機能 | ○ | ○ |
標識認識機能 | ○ | △ |
オートハイビーム | ○ | △ |
アダプティブドライビングビーム | × | △ |
サイドビューランプ | × | ○ |
クルーズコントロール | ○ | △ |
コーナーセンサー(前後) | × | ○ |
リヤパーキングセンサー | ○ | × |
LEDヘッドランプ | △ | ○ |
SRSエアバッグ(6つ) | ○ | ○ |
比較の結果
安全性能はタフトの方が優れています。
例えば、衝突軽減ブレーキはハスラーもタフトも装備されていますが、タフトに装備されているスマートアシストでは自転車も検知対象です。
また、タフトはLEDヘッドランプが標準装備され夜間の運転に安心感を与えてくれます。
ハスラーは2022年5月の仕様変更で、クルーズコントロールと車線逸脱抑制機能が標準装備になりましたが、全体で見た時の安全性能はタフトが優れていると言えます。
ハスラー・タフトをおすすめしたい人
ここまで、ハスラーとタフトの比較をしてきました。
最後に、ハスラーとタフト、それぞれをおすすめしたい人のポイントをお伝えします。
実用性を重視したい人はハスラーがおすすめ
ハスラーは基本性能の高さ、燃費の良さ、シートアレンジの豊富さとバランスの取れた、非常に実用性の高いクルマです。
アウトドアに使いたい人はもちろん、日常使いでもその実用性を発揮してくれます。
ハスラーについて詳しく知りたい方は、下記の記事を是非ご覧ください。
先進装備を重視したい人はタフトがおすすめ
現行モデルのハスラーよりも後に発売されたタフトは、優れた先進の安全装備が備わっており、天井のガラスルーフを採用するなど今までの軽自動車には無かった技術を取り入れています。
安心感のある装備と開放感のある室内空間は毎日の運転を楽しくさせてくれます。
タフトについて詳しく知りたい方は、下記の記事を是非ご覧ください。
まとめ
ハスラーとタフトを比較すると、実用性を重視するならハスラー、先進装備を重視するならタフトという結果になりました。
ハスラーは2014年の登場以来、クロスオーバーSUVタイプの先駆けとして人気をほぼ独占してきましたが、先進装備を搭載したタフトが登場し、その人気は二分しています。
同じクロスオーバーSUVタイプの中でもそれぞれに個性があり、優れている点が異なるため、是非ご自身の重視したいポイントに合うクルマを選んでください。
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