近年のキャンプブームに伴って、沢山の荷物を積める軽バンの人気が高まっています。
軽貨物運送業や建築事業などでも活躍しているエブリイですが、車中泊など趣味やアウトドアで使う車としてもぴったりな自動車です。
オートキャンプを楽しみたいけれど、キャンピングカーや普通自動車を購入するには費用が高くてなかなか手が伸ばせない、もっと手軽に車中泊を楽しみたい方におすすめです。
今回の記事では、働くエブリイの魅力と機能のほか、2023年、車中泊におすすめのエブリイの魅力と冬でも車中泊を快適に楽しむポイントをご紹介します。
この記事を読んでわかること
- 働く商用車、エブリイの魅力
- 車中泊にぴったりな エブリイの魅力
- 車中泊をより快適に楽しむためのポイントとアイテム紹介
目次
スズキ エブリイとは
エブリイとは、スズキが製造・販売している軽バンです。
初代は1982年に販売され、その後モデルチェンジを重ね、1991年にビジネスバンタイプの「キャリイバン」と、乗用志向に特化した上級タイプの「エブリイ」に分けて販売されました。
2015年に発売された、現行モデルの6代目エブリイは、広く快適な車内に使いやすい装備や充実した安全装備など、ユーザーに長く愛されているモデルです。
働くクルマ エブリイの魅力
エブリイは、人の「働きやすさ」を大切にした設計になっており、小売業・卸売業など商用車として幅広く活躍しています。
抜群の積載量と広い開口部
エブリイは、後列シートをアレンジすることで床を水平に展開でき、2名乗車時の荷室床面長は1,955㎜、荷室幅は1,385㎜、荷室高は1,240㎜になります。
さらに、助手席を前に倒すと床面長は2,640mmとなり、カーペットなどの長尺物の積載も可能です。
バックドアの大きな開口部と低い床面地上高で、大きな荷物も、高さのある物もしっかり積み込むことができます。
たくさんの荷物を運べる広い荷室で、毎日の仕事をサポートします。
乗り降りをサポートした装備
エブリイのような働く人に愛用される軽自動車を運転する人にとって、乗り降りのしやすさは、効率よく作業するために大切なポイントです。
エブリイの前席には、地上高の低い乗降ステップと握りやすい大型の乗降グリップを装備しており、ストレスなく安全に乗り降りすることをサポートしています。また、インパネシフトを採用し、前席足元の空間を確保。
ウォークスルーが実現したことにより、助手席側からの乗降もスムーズです。
小回りの効く軽快なフットワーク
エブリイの最小回転半径は4.1mで、軽バンの中でもNO.1のフットワークです。
狭い路地での取り回しも、縦列駐車もストレスなく仕事をアシストします。
車中泊にぴったりな エブリイの魅力
車中泊を行う時に欠かせないポイントとして最も大切なのが、車内のスペースの確保です。
これまでのエブリイは標準ルーフとハイルーフの2つのタイプに分かれていましたが、現行型のエブリイは全てハイルーフ仕様で、室内高もゆとりがあり、圧迫感を感じる事なく快適に過ごせます。
完全なフルフラットになるシートアレンジ
車中泊には、シートを倒せる車種やシートを格納してフルフラットにできる車種が適しています。
フルフラットに出来るといっても段差や傾斜がある車種が多く、完全なフラットにするために隙間を埋めるためのマットやクッションを用いなければなりません。
しかし、エブリイはシートアレンジ一つで床が完全に水平になるため、あれこれ工夫を凝らす必要がありません。
純正アクセサリーが豊富
キャンプに欠かせないカータープやバックドアネットなど、エブリイには、車中泊時に便利な純正アクセサリーが豊富に揃っています。
床に敷くリラックスクッションや目隠しに使うシェードやカーテンなどは、車両サイズに合わせた純正アクセサリーが重宝します。
1914年創業の老舗アウトドアブランド「ogawa」とのコラボ商品もあり、キャンプで使用されることを強く意識していることが分かります。
グレードによって適用が異なります。詳しくは「エブリイワゴン/エブリイ アクセサリーカタログ」でご確認ください。
パワフルなエンジンで優れた燃費性能を実現
エブリイは、力強さと優れた燃費を両立する吸気VVT(可変バルブタイミング)採用のR06A型エンジンを搭載。
走行中にブレーキペダルを踏みこんで停車すると、自動でエンジンを停止し、無駄なガソリン消費を抑えて燃費向上にも貢献しています。
トランスミッションは、5MT、5AGS、4ATの3種類の他、ATとMTの良さをあわせもった5AGSをJOIN・PAリミテッド・PAに設定されており、仕事・用途にあわせて選べます。
【5AGSとは】
5AGS(5速オートギヤシフト)とは、5MTをベースにクラッチ&シフト操作を自動で行なうトランスミッションのことです。
D(ドライブ)モードでは、1速発進モードと通常モード(2速発進)の使い分けが可能となり、積極的に加減速したいときにはM(マニュアル)モードに切り替えるなど、状況にあわせたモードの選択が可能です。
車中泊にぴったりなおすすめアイテム
車中泊にぴったりなエブリイの特徴をご紹介したところで、さらに車中泊を楽しむための、おすすめアイテムをご紹介します。
ベッド・マット
シートアレンジひとつで、床が完全に水平になるエブリイは、そのまま車中泊マットを敷けば寝床は完成するのですが、フラットスペースが広くハイルーフのエブリイなら、車内にベッドを作ることができます。
上下に分かれて複数人での車中泊が可能になり、ソロキャンプでも上段に荷物を置き、下段を寝床として使い分けることもできます。
カーテン・カータープ
車中泊では防犯対策も重要です。
快適に車内で過ごすために目隠しできるカーテンは必ず用意しておきましょう。
カータープを利用すれば、日よけ・雨よけにもなるのでキャンプに出掛ける際には用意しておきたいアイテムです。
エブリイの純正アクセサリーにカータープもありますが、性能や設営の方法など様々な種類が多くあるので、使いやすさや予算に合わせて選ぶことをおすすめします。
AC100V/1500Wコンセント
車内泊で確保しておきたいのが電源です。
シガーソケットなどから電源を変換してくれる車用インバーターも有効ですが、手軽に電力を使用するなら、ポータブル電源を用意しておくと車からコードを繋ぐ必要もなく持ち運びができるので便利です。
車中泊での使用を目的にしているなら350Wh以上の物を選ぶとよいでしょう。
スマホの充電や家庭用電気器具が使えるので、車中泊時にはもちろん災害時にも役に立つため所持しておくと安心です。
大きさと比例し、重量も価格も上がるので無理のないサイズを選びましょう。
扇風機
狭い車内では、こまめな換気が必要不可欠です。
効率的に車内の空気の入れ替えを行うため、扇風機を設置しておくと便利です。
手軽に設置でき、夏の暑さ対策にも活用できます。
LEDランタン
車中泊の明かりは、安全性の高いLEDランタンがおすすめです。
アウトドア感を味わえて、限られた車内のスペースで気軽に使える照明器具です。
乾電池式と充電式のものがありますが、電池式は比較的安く手に入ります。
また、予備の乾電池を用意すればどこでも持ち運べて便利です。
充実した安全装備で仕事でも遊びでも安心!
エブリイは、スズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」が装備されています。
危険な場面に合わないための技術は、仕事でも遊びでもヒヤリとする場面を限りなくゼロに近づけます。
2つのカメラで前方の車両や歩行者を検知した場合にはドライバーに警告し、衝突の可能性が高まると、自動で弱いブレーキがかかります。
さらに、ドライバーがブレーキペダルを踏むと、ブレーキ踏力をアシストし、衝突の回避または衝突時の被害軽減を図る機能です。
誤発進抑制機能(前方・後方)
障害物があるにも関わらず、誤ってアクセルペダルを強く踏み込むと、最長約5秒間エンジン出力を自動的に抑制します。
急発進・急加速を抑えて、踏みまちがいなどによる衝突回避に貢献する機能です。
後退時ブレーキサポート
4つの超音波センサーで後方の障害物との距離を測り、4段階のブザー音で障害物への接近をお知らせします。
さらに、障害物との衝突の可能性が高まると、衝突の回避または衝突時の被害軽減のため自動でブレーキが作動します。
車線逸脱警報機能
走行中に左右の区画線を検知して進路を予測し、車線をはみ出しそうになると、ブザー音などの警報によってドライバーに注意を促す機能です。
ふらつき警報機能
走行中に左右の区画線を検知して走行パターンを計測し、車両が蛇行するなどした場合、ブザー音などの警報によってドライバーに注意を促す機能です。
ハイビームアシスト
前方に対向車や先行車がいる場合や、明るい場所を走行する場合は自動でロービーム変更する機能です。
対向車や先行車がいなくなり、周囲が暗くなれば自動でハイビームに戻ります。
先行車発進お知らせ機能
停車中、前のクルマが発進して約4m以上離れても停車し続けた場合、ブザー音やメーター内の表示によって、ドライバーに先行車の発進をお知らせする機能です。
よくある質問
最後に、車中泊やエブリイの活用方法について、よくある質問をご紹介します。
車中泊で気をつけることは?
エブリイに限らず、車中泊できる場所選びは大切です。
盗難などトラブルに遭遇しないように、施錠やカーテンなど車内が見えないよう工夫をするのはもちろん、人目につかない場所は狙われやすいため、ある程度車や人の通る場所を選ぶと安心です。
また、ドアの開閉音は意外と響くものです。
さあ寝ようと車内に横になっていると、近くのクルマから聞こえてくる「バタン」という音が気になります。
大通りの近くや、車が頻繁に出入りするような場所はできるだけ避けたほうが良いでしょう。
車中泊に向いているクルマとは?
荷物が多くなる車中泊には、荷室が広く、寝台が簡単につくれる軽ワンボックスカーがおすすめです。
軽ワンボックスカーには、エブリイのような「軽バン」の他に「軽ワゴン」があります。
長距離ドライブで疲れない走行性能と快適性を重視するなら、足回りが柔らかい軽ワゴン。
購入価格を抑えアクティブに使いたいなら、タフな仕様の軽バンがおすすめです。
維持費が抑えられるのはなぜ?
軽自動車の自動車税は普通自動車に比べて安いのですが、その中でもエブリイのような商用車は軽貨物という分類になり、税制が優遇されるためお得です。
乗用の軽自動車が10,800円に対し、軽貨物車は5,000円となり、毎年払う自動車税は5,800円安くなります。
車種区分 | 自動車税 |
---|---|
自家用乗用車 | 10,800円 |
自家用貨物車 | 5,000円 |
また、一般的な貨物車の場合は1年に1回の車検が必要ですが、エブリイは軽貨物車にあたるので、車検は2年に1回の車検になります。
自動車税と車検費用の優遇により、維持費が抑えられるのです。
対象車種 | 初 回 | 2回目以降 |
---|---|---|
一般貨物 車両総重量 8t以上 | 1年 | 1年 |
一般貨物 車両総重量 8t未満 | 2年 | 1年 |
軽貨物 | 2年 | 2年 |
まとめ
今回は、働くエブリイの魅力と機能性の他に、車中泊にぴったりなエブリイの魅力を、車中泊の注意点やポイントと一緒にご紹介しました。
最近では車中泊に限らず「VANLIFE(バンライフ)」を楽しむ方が増えてきています。
「VANLIFE(バンライフ)」とは、車を家やオフィスなどの快適な移動空間に作り変え、車を寝る・遊ぶ・働く・暮らしの拠点とする新しいライフスタイルです。
日本ではまだあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、テレワークの普及から「移動オフィス」や「書斎」、「趣味の空間」「防災対策」といった様々な使い方をしている人が増えているようです。
ゆとりのある広さと高さを持つエブリイだからこそ、様々なシーンで用いられているのかもしれません。
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