
2021年11月から国産新型車、2025年12月からは国産の継続生産車においても衝突被害軽減ブレーキが義務化されるなど、安全装備は車になくてはならない存在となりました。
スズキ車に搭載される「スズキ セーフティ サポート」は、事故防止や被害軽減だけでなく運転サポートも含まれた安全技術です。
今回は、2025年3月時点のスズキ セーフティ サポートの機能や役立つシーンをご説明します。
この記事を読むと「スズキ セーフティ サポートの仕組み」「全機能の詳細」「機能が役立つ場面」が分かります。
目次
スズキ セーフティ サポートとはどのような安全技術か

スズキ セーフティ サポートは事故を未然に防ぐ予防安全技術です。
2025年3月時点のスズキ セーフティ サポートの機能をまとめてご紹介します。
- ・デュアルカメラブレーキサポート(DCBS)
- ・デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)
- ・デュアルセンサーブレーキサポートⅡ(DSBSⅡ)
※前方のブレーキサポートは上記の内1つを搭載(車種や発売時期により異なる)
- ・低速時ブレーキサポート(前進・後退)
- ・後退時ブレーキサポート
- ・先行車発進お知らせ機能/信号切り替わりお知らせ機能
- ・標識認識機能
- ・誤発進抑制機能
- ・後方誤発進抑制機能
- ・ヘッドアップディスプレイ
- ・リヤクロストラフィックアラート
- ・全方位モニター用カメラ
- ・アダプティブハイビームシステム
- ・ハイビームアシスト
- ・アダプティブクルーズコントロール(ACC)
- ・車線維持支援機能
- ・車線逸脱抑制機能
- ・車線逸脱警報機能
- ・ふらつき警報機能
- ・ブラインドスポットモニター
- ・ドライバーモニタリングシステム
※搭載される機能や性能は車種や前方のブレーキサポートの種類により異なる
スズキ車すべてに上記機能が搭載されているわけではありません。
車種やグレードによって搭載される機能に差異があるため、ご注意ください。

衝突被害軽減ブレーキ(車両や歩行者などを検知)
車や歩行者などを検知する衝突被害軽減ブレーキは現在3種類あり、車種によって搭載される内容が異なります(どれか1つが搭載されます)。
性能が異なりますので、ご自身が購入予定の車種に搭載されている機能は事前にご確認ください。
検知対象は搭載される衝突被害軽減ブレーキによって異なりますが、衝突のおそれがある場合に警告、ブレーキ踏力のアシスト、強い力の自動ブレーキが作動し衝突の回避または衝突時の被害軽減に寄与します。
デュアルカメラブレーキサポート(DCBS)
ステレオカメラ方式を採用し、車両前方2つのカメラで昼夜の歩行者や車を検知します。
デュアルカメラブレーキサポートの特徴は、ブザー音などで警告を出した後に自動で弱いブレーキをかけ危険を知らせてくれる点です。
車に対しては約5km/h~約100km/h、歩行者に対しては約5km/h~約100km/hで作動します。※車種により作動速度が異なる
標準搭載車種
アルト/ラパン/ハスラー/ワゴンR/エブリイワゴン/スペーシアベース/スーパーキャリイ/ジムニーノマド


デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)
単眼カメラとレーザーレーダーで歩行者や車を検知します。
2025年3月時点で搭載される車種は、ジムニー/スイフトスポーツ/ジムニーシエラの3車種のみです。
車に対しては約5km/h~約100km/h、歩行者に対しては約5km/h〜約60km/hで作動します。
標準搭載車種
ジムニー/スイフトスポーツ/ジムニーシエラ


デュアルセンサーブレーキサポートⅡ(DSBSⅡ)
最新のブレーキサポートです。
単眼カメラとミリ波レーダーで歩行者や車両だけでなく、自転車も検知します。
直進だけでなく、交差点での車両同士の出会い頭や右左折時の事故による被害を軽減できる点が特徴です。
車と自動二輪車に対しては約5km/h〜約180km/h(対向車は約30km/h〜約180km/h)、歩行者と自転車に対しては約5km/h〜約80km/hで作動します。
標準搭載車種
ワゴンRスマイル/スペーシア/スペーシアカスタム/スペーシアギア/ソリオ/ソリオ バンディット/スイフト/フロンクス


ブレーキサポートが役立つシーン
検知する物体や性能に違いのある上記3つのブレーキサポートですが、主に役立つ場面は共通しています。
役立つシーン
運転中、前方の車が急ブレーキを踏んだ場合や歩行者が飛び出してきた場合にブザーと表示で警告。
回避操作がない場合は自動でブレーキが作動するため、万が一の事故を防ぐ役割を果たします。


衝突被害軽減ブレーキ(壁などの障害物を検知)
障害物を検知する衝突被害軽減ブレーキは2種類です。
後退時ブレーキサポート
リヤバンパーには超音波センサーを内臓。
障害物に近づくとブザー音とメーター内表示で知らせてくれる他、約10km/h以下で接近し続けると衝突被害軽減ブレーキが作動します。


役立つシーン
バックでの駐車時に後方の障害物への近づきすぎ、衝突を防止します。
低速時ブレーキサポート(前進・後退)
フロントとリヤバンパーに超音波センサーを内臓。
前方後方ともに障害物に近づくとブザー音とメーター内表示で知らせてくれる他、約10km/h以下で接近し続けると衝突被害軽減ブレーキが作動します。


役立つシーン
駐車時や信号待ち、渋滞時のクリープ走行時に障害物への近づきすぎ、衝突を防止します。



衝突被害軽減ブレーキ以外の機能一覧
衝突被害軽減ブレーキ以外の機能は全部で16種類。
似ている機能は、まとめてご説明していきます。
前述の通り、全車種に全ての機能は搭載されていませんのでご注意ください。
購入前に搭載機能の確認をお願いいたします。
先行車発進お知らせ機能/信号切り替わりお知らせ機能
信号待ちなどで先行車が発進しても、ドライバーがアクセルペダルを踏まなかった場合にブザー音とメーター内表示で知らせてくれる機能です。
DSBSⅡ搭載車の場合は青信号への切り替わり時にもお知らせします。


役立つシーン
信号待ちなどで先行車の発進に気づかず停止し続けてしまった時に知らせてくれます。
先行車発進の警告音がなった時には、焦って急発進しないように注意。
標識認識機能
認識した標識のメーター内表示により、ドライバーへの注意を促す機能です。
DSBSⅡ搭載車の場合、標識の種類によってはブザー音も鳴ります。
全ての標識は認識しませんのでご注意ください。


役立つシーン
標識の見逃しによる速度超過や一方通行道路への侵入などを防止します。
誤発進抑制機能/後方誤発進抑制機能
誤発進抑制機能はドライバーが誤ってアクセルペダルを踏み込んでしまった場合に、ブザー音とメーター内の表示灯点滅により警告するとともに、急発進を防いでくれる機能です。
停車時または約10km/h以下で走行中、進行方向に障害物(壁など)がある状態で発動します。


役立つシーン
信号待ちで停車している時や駐車場に駐車する時(前向き駐車/バック駐車)など、誤ってアクセルペダルを強く踏んでしまった場合、車両や障害物を検知することにより誤発進抑制機能が発動し、警告とともに急発進を防止します。
ヘッドアップディスプレイ
運転席前方のダッシュボード上に車速やシフト位置、警告などの情報を表示。


役立つシーン
ドライバーの視線上に必要な情報を表示できるので、運転中にメーターパネルへの視線移動が少なくなり、安全運転に役立ちます。
リヤクロストラフィックアラート
駐車場などで約8km/h以下の速度で後退する際に、左右から接近する車を検知。
ブザー音とメーター内の表示、ドアミラーのインジケーターの点滅で知らせます。


役立つシーン
後退時に左右から接近してくる車を知らせてくれるため、事故防止に繋がります。
高速道路のサービスエリアに多い「前進駐車/バック出庫」方式のレイアウトや前向き駐車を促す駐車場に駐車する際は、特に重宝する機能です。
全方位モニター用カメラ
自車を真上から見たような映像がナビに映ります。
左右確認サポート機能やフロントビュー自動表示機能(切り返し時)も搭載。
ドライバーから見えづらい場所を映し出し、視界をサポートします。
※専用のナビが必要


役立つシーン
ドライバーの死角になりやすい箇所をナビに映し出してくれる全方位モニター用カメラ。
周囲の安全確認もでき、駐車時にはガイド線も出るため駐車が苦手な方におすすめです。
ハイビームアシスト/アダプティブハイビームシステム
自車前方の街灯や対向車のライトを認識し、自動でハイビームとロービームを切り替え。
アダプティブハイビームシステムの場合は、対向車部分のみ遮光するなどハイビームの明るさや照射範囲を自動調整するためさらに安全性が高まります。


役立つシーン
夜間、街頭の少ない暗い道を走行する場合の事故防止に役立ちます。
自動でライトを調整してくれるため、ドライバーは運転に集中でき安心です。
アダプティブクルーズコントロール(ACC)
あらかじめ設定しておいた速度で定速走行し、先行車に近づきすぎないよう適切な車間距離を保ちながら加速/減速します。
車種によって、追従機能付や停止保持機能付もありますので購入前にご確認ください。


役立つシーン
高速道路走行時に先行車との車間距離を調節したり、先行車がいない場合には設定速度まで加速したりと運転支援をしてくれるため、ドライバーの運転負荷を軽減します。
特に長距離移動の際に役立つ機能です。
車線維持支援機能
アダプティブクルーズコントロール(ACC)作動時のみ作動可能な機能。
車線中央付近より車が外れる可能性が高いと判断すると、中央付近を走行できるよう、自動でステアリング操作をします。


役立つシーン
高速道路を走行中に車線中央を走行できるよう支援してくれるため、ドライバーの運転負荷軽減に繋がります。
車線逸脱抑制機能
左右の区画線を検知。
車線逸脱の可能性が高いとシステムが判断するとステアリングに力を加え、ドライバーに操作を促します。
※DSBSⅡ搭載車では約50km/h以上、DSBS/DCBS搭載車では約65km/h以上で作動


役立つシーン
走行中、エアコンやオーディオ操作でついよそ見をしてしまった経験のある方もいるのではないでしょうか。
車線逸脱抑制機能はステアリング操作を支援し、安全運転を促します。
車線逸脱警報機能/ふらつき警報機能
車線からのはみ出しやふらつきをメーター内の表示とブザー音で警報。


役立つシーン
走行中、よそ見などでふらついてしまった場合には、ドライバーに注意を促す警報によって事故防止に寄与します。
ブラインドスポットモニター
約15km/h以上で走行中に隣り合う車線の後方から車が近づいてくるとドアミラーのインジケーターが点灯。
点灯した側にウインカーを操作するとインジケーターが点滅し、ブザー音で注意喚起します。


役立つシーン
車線変更の際に後方から近づく車に気づかず、事故になるリスクを軽減します。
ドライバーモニタリングシステム
ナビの横に取り付けられたカメラがドライバーの顔を認識し、眠気(約65km/h以上)や脇見(約20km/h以上)の状況を検知。
メーター内表示とブザー音で注意喚起します。
※専用のナビが必要


役立つシーン
眠気や脇見運転を検知し注意喚起してくれるため、気を引き締めながらの運転が可能です。
衝突安全も充実
衝突安全とは、衝突時の被害を軽減する技術です。
代表的な機能をご紹介します。
- ・軽量衝撃吸収ボディー TECT
- ・SRSエアバッグ
- ・歩行者傷害軽減ボディー
軽量衝撃吸収ボディーTECTとは、強度を高めながら軽量化や安全性を追求したボディーです。
ボディー構造には、衝突時の衝撃を吸収するクラッシャブル構造や、衝撃を効果的に分散する骨格構造を採用。
さらに高強度なキャビン構造なども採用し、高い衝突安全性能を実現しています。


スズキ セーフティ サポートとは?まとめ


今回はスズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」についてご紹介しました。
事故を未然に防ぎ、運転支援もしてくれる素晴らしい技術です。
しかしながら、あくまで運転のサポートをしてくれる機能である点を忘れてはいけません。
安全性能に頼り切った運転は危険な事故に繋がります。
天候や周囲の条件、道路状況などによってはシステムが適切に作動しないこともあるため、
運転時には必ず目視やミラーなどで安全確認を行い、事故には十分に気をつけて安全運転を心がけましょう。
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