
タントとスペーシアは子育て世代をメインターゲットとしながら、子育て世代からシニア世代まで幅広い世代をターゲットにした人気のハイトワゴンタイプのクルマです。
今回の記事では、タントとスペーシアの基本情報や内装・外装・安全性能などをもとに2車種を比較していきます。
この記事を読んでわかること
- 基本情報と内装外装安全性能の比較
- シートアレンジや室内空間の特徴と使い勝手の比較
- タントとスペーシアの購入が向いている人
タントとスペーシアの概要
タントの概要
タントは2003年に発売され、背の高くて広い、ハイトワゴンタイプの先駆け的存在です。
2019年7月にフルモデルチェンジされ「クルマを超えて。新時代のライフパートナー」がキャッチコピー。
タントの代名詞といえる助手席側の柱(ピラー)をなくしたことにより実現した「ミラクルオープンドア」の使い勝手はそのまま、ドアの開け閉めや乗り降り、車内移動を楽にできる「ミラクルウォークスルーパッケージ」という全世代に嬉しい機能がグレード別で搭載されているクルマです。
2022年10月にタントがマイナーチェンジをしました。
詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
スペーシアの概要
スペーシアは、これまでスズキで販売されていたパレットの後継モデルとして2013年に発売。
2021年12月にマイナーチェンジされ、フロントグリルのデザイン変更や安全性能の向上などさらに進化したスペーシアとなっています。
「ザ かぞくの乗りもの」のキャッチコピーの通り、広くて使いやすい空間、スムーズで低燃費な走りに加えて、先進の安全装備の充実と家族に嬉しいポイントが多くあるクルマです。
タントとスペーシアの諸元表
諸元表まとめ
タントとスペーシアの基本情報を表にまとめました。(2WD車のみ)
車種 | タント | スペーシア |
---|---|---|
価格 | 1,243,000円~1,666,500円 | 1,312,300円~1,533,400円 |
燃費WLTCモード | 20.0 km/L~21.0 km/L | 21.2km/L~22.2 km/L |
車高 | 1,755mm | 1,785mm |
最小回転半径 | 4.4m | 4.4m |
車両重量 | 880kg~920kg | 850kg~870kg |
ミッション | CVT | CVT |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒 12バルブDOHC横置 | 水冷4サイクル直列3気筒 |
エンジン種類 (ターボ車) | 水冷直列3気筒 12バルブDOHC インタークーラー ターボ横置 | ー |
タントとスペーシアの差
タントとスペーシアの基本情報では価格と車両重量、車高と燃費に差が出ました。
ベースグレードの価格差はタントとスペーシアで約70,000円です。
これは、装備による差も大きいと考えられます。
例えば、タントはベースグレードの場合、キーレス・マニュアルエアコン・ミラーは手動格納式です。
これに比べて、スペーシアはベースグレードの場合でも、キーフリー・オートエアコン・サイドミラーは電動格納式です。
また、スペーシアは重量が軽く、ハイブリッドシステムが採用されていることもあり燃費が良いです。
内装の比較
デザインの比較
タントの内装はグレーのファブリックシートに、同じくグレー基調のインテリアカラーが採用されており落ち着いた印象。
助手席前のインパネやドア部分にはホワイトがあり、アクセントになっています。
インパネ部分はボディカラーやグレードによって、グリーンやネイビーのアクセントカラーがあります。


スペーシアの内装はスーツケースをモチーフにしたデザイン。
インパネアッパーボックスやインパネボックスがスーツケースの一部のようなデザインで、クルマに乗る度に旅行気分にさせてくれます。
エアコンのルーバー部分やドアミドルポケットにアクセントカラーが加えられています。
また、Xグレードは内装色をベージュ内装とブラック内装から選ぶことができます。


基本収納の比較
基本収納を場所別にまとめました。
収納有は○、無は×で表示しています。
車種 | タント | スペーシア |
---|---|---|
ドリンクホルダー | ○ | ○ |
運転席インパネ収納 | ○ | ○ |
助手席インパネ収納 | ○ | ○ |
運転席、助手席間 (インパネ部分含む) | × | ○ |
後席収納 | ○ | ○ |
収納はスペーシアの方が充実しています。
特にスペーシアは助手席側の収納が充実しており、インパネ周りはもちろん、助手席下には取り外し可能なトレーが付いています。


外装の比較
デザインの比較
タントは「まあるい笑顔に、つつまれる。」のキャッチコピーの通り、角の取れた丸みを帯びたデザインが特徴。
特にフェイスデザインが象徴的で、全世代に愛される、親しみやすいデザインになっています。

出典:ダイハツ工業株式会社
スペーシアはあちこち出かけたくなるスーツケースをモチーフに、毎日乗っても飽きの来ない新しいカタチというコンセプトのデザイン。
全体では四角いフォルムですが、少し丸みを帯びた外観はかわいらしい仕上がりになっています。

出典:スズキ株式会社
タイヤサイズの比較
タントのタイヤサイズは、155/65R14です。
スペーシアのタイヤサイズは、155/65R14です。
タイヤサイズと最小回転半径(4.4m)はどちらも同じで、小回りの利きやすさに差はありません。
大きさの比較
室内寸法の比較
タントとスペーシアの室内寸法を表にまとめました。
車種 | タント | スペーシア |
---|---|---|
室内 長さ | 2,060mm~2,180mm | 2,155mm |
室内 幅 | 1,350mm | 1,345mm |
室内 高さ | 1,370mm | 1,410mm |
室内寸法に大きな差はありませんが、室内幅はタントが、室内高はスペーシアが広いです。
タント・スペーシアともに前席と後席にゆったりと乗ることができます。
【タント室内】

出典:ダイハツ工業株式会社
【スペーシア室内】

出典:スズキ株式会社
荷室の比較
タントもスペーシアも十分な広さの荷室です。
荷室開口地上高はタントが580mm、スペーシアが510mmとスペーシアの方が低いため、大きな荷物の積み下ろしが楽にできます。
【タント荷室】

【スペーシア荷室】

タントには室内空間に特徴があります。
タントの代名詞ともいえる、前後のドアにピラーを内蔵することによって生まれた大開口のドアは「ミラクルオープンドア」と呼ばれ、大きな荷物の出し入れも、お子さまとの乗り降りもスムーズにおこなうことが可能です。
タント「ミラクルオープンドア」

また、グレード別の装備になりますが「ミラクルウォークスルーパッケージ」と言われる「ミラクルオープンドア」を含めた様々な機能の集合体を装備。
これにより、ドアの開閉、乗り降り、車内移動など、ゆとりのある動きの導線を確保しています。
代表的な機能である運転席ロングスライドシートと助手席ロングスライドは、運転席と後席のウォークスルーや、運転席に座った状態での後席へのアクセスなど、まったく新しい動線を実現しています。
助手席ロングスライドを使うと、後席の足元に広いスペースが生まれ、使い勝手がさらに高まります。
タント「運転席ロングスライドシート・助手席ロングスライド」

出典:ダイハツ工業株式会社
スペーシアにはタントの様な機能はありませんが、自分の使い方に合わせてシートアレンジをすることが可能。

出典:スズキ株式会社
ボディカラーの比較
ボディカラーを表にまとめました。
標準設定は○、グレード別は△、設定無しは×で表示しています。
車種 | タント | スペーシア |
---|---|---|
ブラック | ○ | ○ |
ホワイト | ○ | × |
パールホワイト | ○ | ○ |
シルバー | ○ | ○ |
ブラウン | ○ | ○ |
アイボリー | × | ○ |
ベージュ | × | × |
ブルー | ○ | × |
ライトブルー | × | ○ |
レッド | ○ | × |
ピンク | × | ○ |
イエロー | ○ | × |
グリーン | ○ | ○ |
2トーン | △ | △ |
タントは単色が9色、X、Xターボには追加で2トーンが3色設定されています。
スペーシアは単色が8色、上級グレードのXには追加で2トーンが4色設定されています。
カラーバリエーションはどちらの車種も豊富です。
安全性能の比較
比較表
タントとスペーシアの安全性能を表にまとめました。
タントもスペーシアも安全装備の非装着グレードが選択可能となっていますが、この比較表では安全装備装着車としています。
標準装備は○、グレード別装備は△、非装備は×で表示しています。
車種 | タント | スペーシア |
---|---|---|
衝突警報機能 | ○ | ○ |
ブレーキアシスト(前) | ○ | ○ |
ブレーキアシスト(後) | × | ○ |
誤発進抑制(前後) | ○ | ○ |
車線逸脱警報機能 | ○ | ○ |
車線(路外)逸脱抑制機能 | ○ | △ |
車線維持支援システム | △ | × |
全方位システム | △ | △ |
先行車発進お知らせ機能 | ○ | ○ |
標識認識機能 | △ | × |
オートハイビーム | ○ | ○ |
クルーズコントロール | △ | △ |
コーナーセンサー(前後) | ○ | × |
リヤパーキングセンサー | × | ○ |
LEDヘッドランプ | ○ | △ |
SRSエアバッグ(6つ) | ○ | ○ |
コネクトシステム | ○ | ○ |
比較の結果
安全性能はタントの方が優れています。
タントもスペーシアも基本の安全装備は装備されていますが、タントには車線逸脱抑制機能やコーナーセンサー、LEDヘッドランプなど日常の運転で助かる装備が標準装備されています。
タント・スペーシアをおすすめしたい人
ここまで、タントとスペーシアの比較をしてきました。
最後に、タントとスペーシア、それぞれをおすすめしたい人のポイントをお伝えします。
お子さんを乗せる機会が多く、室内の使い勝手を重視したい人はタント
タントの魅力は何といっても「ミラクルオープンドア」を含めた「ミラクルウォークスルーパッケージ」です。
特に小さいお子さんを乗せることが多い場合、この唯一無二の2つの機能の便利さを実感できるはずです。
タントについて詳しく知りたい方は、下記の記事を是非ご覧ください。
毎日の通勤や買い物で、豊富な収納や燃費を重視したい人はスペーシア
スペーシアは燃費も良く、収納も多くあるため、通勤用にもお出かけ用にも使えるコストパフォーマンスの良いクルマです。
スーツケースをモチーフにした可愛らしい内外装や豊富なボディカラーで毎日の運転を楽しくさせてくれます。
スペーシアについて詳しく知りたい方は、下記の記事を是非ご覧ください。
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まとめ
タントとスペーシアを比較すると、室内の使い勝手を重視するならタント、収納や燃費を重視するならスペーシアという結果になりました。
同じハイトワゴンタイプの中でもそれぞれに個性があり、優れている点が異なるため、是非ご自身の重視したいポイントに合うクルマを選んでください。

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