N-BOXとタントは、どちらもファミリーをメインターゲットとした実用性の高いハイトワゴンタイプのクルマです。
今回の記事では、N-BOXとタントの基本情報や内装・外装・安全性能などをもとに2車種を比較していきます。
この記事を読んでわかること
- 基本情報と内装外装安全性能の比較
- シートアレンジや室内空間の特徴と使い勝手の比較
- N-BOXとタントの購入が向いている人
N-BOXとタントの概要
N-BOXの概要
N‐BOXは「ニュー ネクストニッポン ノリモノ」をキャッチコピーとして2011年に初代が発売されて以来、常に販売台数ランキングのトップを走り続けています。
まさに、日本の自動車業界に衝撃を与えたクルマです。
N-BOXは全グレードにホンダセンシング(衝突被害軽減ブレーキ)が搭載され、インテリア、デザイン面だけでなく、走行性能、安全装備も充実。
さらに2021年12月には一部改良され、どんどんパワーアップしているクルマです。
タントの概要
タントは2003年に発売され、背の高くて広い、ハイトワゴンタイプの先駆け的存在です。
2019年7月にフルモデルチェンジされ「クルマを超えて。新時代のライフパートナー」がキャッチコピー。
タントの代名詞といえる助手席側の柱(ピラー)をなくしたことにより実現した「ミラクルオープンドア」の使い勝手はそのまま、ドアの開け閉めや乗り降り、車内移動を楽にできる「ミラクルウォークスルーパッケージ」という全世代に嬉しい機能がグレード別で搭載されているクルマです。
2022年10月にタントがマイナーチェンジをしました。
詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
N-BOXとタントの諸元表
諸元表まとめ
N-BOXとタントの基本情報を表にまとめました。(2WD車のみ)
車種 | N-BOX | タント |
---|---|---|
価格 | 1,448,700円~1,947,000円 | 1,243,000円~1,666,500円 |
燃費WLTCモード | 20.2km/L~21.2 km/L | 20.0 km/L~21.0 km/L |
車高 | 1,790mm | 1,755mm |
最小回転半径 | 4.5m | 4.4m |
車両重量 | 890kg~980kg | 880kg~920kg |
ミッション | CVT | CVT |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒横置 | 水冷直列3気筒 12バルブDOHC横置 |
エンジン種類 (ターボ車) | 水冷直列3気筒横置 | 水冷直列3気筒 12バルブDOHC インタークーラー ターボ横置 |
N-BOXとタントの差
N-BOXとタントの基本情報では大きな差が価格に、小さな差が車高や車両重量に出ました。
大きな差が出た価格について、ベースグレードの価格差は約200,000円です。
タントは、ハイトワゴンタイプに価格を抑えて乗りたい方にとって嬉しい価格です。
N-BOXとタントに価格差が出る理由の1つに、装備による差が考えられます。
例えば、タントはベースグレードの場合安全装備は非装着、キーレス・マニュアルエアコン・ミラーは手動格納式です。
これに比べて、N-BOXはベースグレードの場合でも安全装備は装着、キーフリー・オートエアコン・サイドミラーは電動格納式です。
N-BOXは価格は上がりますが、価格なりの装備が標準装備です。
内装の比較
デザインの比較
N‐BOXの内装はブラウン×アイボリーで落ち着いた雰囲気にまとめられおり、心地よい時間が流れるモダンな空間を演出。
また、2021年12月から再登場しているコーディネートスタイルでは内装がブラック×ブラウンでより大人な雰囲気の内装に仕上がっています。
出典:本田技研工業株式会社
タントの内装はグレーのファブリックシートに、同じくグレー基調のインテリアカラーが採用されており落ち着いた印象。
助手席前のインパネやドア部分にはホワイトがあり、アクセントになっています
インパネ部分はボディカラーやグレードによって、グリーンやネイビーのアクセントカラーがあります。
基本収納の比較
基本収納を場所別にまとめました。
収納有は○、無は×で表示しています。
車種 | N-BOX | タント |
---|---|---|
ドリンクホルダー | ○ | ○ |
運転席インパネ収納 | ○ | ○ |
助手席インパネ収納 | ○ | ○ |
運転席、助手席間 (インパネ部分含む) | ○ | × |
後席収納 | ○ | ○ |
収納はN-BOXの方が充実しています。
N-BOXは特に、メインの収納以外の細かな収納が充実しています。
出典:本田技研工業株式会社
外装の比較
デザインの比較
N-BOXは上品で落ち着きのあるデザイン。
四角いフォルムに丸形のフルLEDライトを採用し、凛々しさと 可愛さを兼ね備えた見た目をしています。
出典:本田技研工業株式会社
タントは「まあるい笑顔に、つつまれる。」のキャッチコピーの通り、角の取れた丸みを帯びたデザインが特徴。
特にフェイスデザインが象徴的で、全世代に愛される、親しみやすいデザインになっています。
出典:ダイハツ工業株式会社
タイヤサイズの比較
N-BOXのタイヤサイズは、155/65R14です。
タントのタイヤサイズは、155/65R14です。
タイヤサイズはどちらも同じですが、最小回転半径が小さいタントの方が小回りが利きます。
大きさの比較
室内寸法の比較
N-BOXとタントの室内寸法を表にまとめました。
車種 | N-BOX | タント |
---|---|---|
室内 長さ | 2,060mm~2,240mm | 2,060mm~2,180mm |
室内 幅 | 1,350mm | 1,350mm |
室内 高さ | 1,400mm | 1,370mm |
室内寸法では室内長、室内高がN-BOXの方が広いです。
N-BOX、タントともに前席と後席にゆったりと乗ることができます。
【N-BOX室内】
出典:本田技研工業株式会社
【タント室内】
出典:ダイハツ工業株式会社
荷室の比較
N-BOXもタントも十分な広さの荷室ですが、荷室開口地上高はN-BOXが470mm、タントが580mmとN-BOXの方が低いため、大きな荷物の積み下ろしが楽にできます。
N-BOXの方が車高や室内高が高く、荷室開口地上高が低いため荷室はN-BOXの方がゆとりをもって使用することができます。
【N-BOX荷室】
【タント荷室】
N-BOXとタントにはそれぞれ、シートアレンジや室内空間に特徴があります。
N-BOXは後部座席の跳ね上げが可能で、助手席をスライドできる助手席スーパースライドシートを装備。
装備はグレードによりますが、後部座席を跳ね上げると子供の着替えができたり、助手席を前後自由にスライドすると後部座席にいる子供に手が届きやすくなったりします。
出典:本田技研工業株式会社
タントには室内空間に特徴があります。
タントの代名詞ともいえる、前後のドアにピラーを内蔵することによって生まれた大開口のドアは「ミラクルオープンドア」と呼ばれ、大きな荷物の出し入れも、お子さまとの乗り降りもスムーズにおこなうことが可能です。
【タント ミラクルオープンドア】
また、グレード別の装備になりますが「ミラクルウォークスルーパッケージ」と言われる「ミラクルオープンドア」を含めた様々な機能の集合体を装備。
これにより、ドアの開閉、乗り降り、車内移動など、ゆとりのある動きの導線を確保しています。
【タント 運転席ロングスライドシート・助手席ロングスライド】
【タント ミラクルウォークスルーパッケージ】
出典:ダイハツ工業株式会社
ボディカラーの比較
ボディカラーを表にまとめました。
標準設定は○、グレード別は△、設定無しは×で表示しています。
車種 | N‐BOX | タント |
---|---|---|
ブラック | ○ | ○ |
ホワイト | △ | ○ |
パールホワイト | ○ | ○ |
シルバー | ○ | ○ |
ブラウン | ○ | ○ |
アイボリー | × | × |
ベージュ | × | × |
ブルー | × | ○ |
ライトブルー | × | × |
レッド | × | ○ |
ピンク | × | × |
イエロー | × | ○ |
グリーン | ○ | ○ |
2トーン | △ | △ |
N-BOXはグレードにより設定色が異なりますが、単色が7色、2トーンが2色です。
パールホワイトは若干色みが異なるものが2色設定されてる点が特徴です。
タントは単色が9色、X、Xターボには追加で2トーンが3色設定されています。
タントの方がカラーバリエーションが豊富です。
安全性能の比較
比較表
N-BOXとタントの安全性能を表にまとめました。
タントは安全装備の非装着グレードが選択可能となっていますが、この比較表では安全装備装着車としています。
標準装備は○、グレード別装備は△、非装備は×で表示しています。
車種 | N-BOX | タント |
---|---|---|
衝突警報機能 | ○ | ○ |
ブレーキアシスト(前) | ○ | ○ |
ブレーキアシスト(後) | × | × |
誤発進抑制(前後) | ○ | ○ |
車線逸脱警報機能 | ○ | ○ |
車線(路外)逸脱抑制機能 | ○ | ○ |
車線維持支援システム | ○ | △ |
歩行者事故低減ステアリング | ○ | × |
先行車発進お知らせ機能 | ○ | ○ |
標識認識機能 | ○ | △ |
オートハイビーム | ○ | ○ |
クルーズコントロール | ○ | △ |
コーナーセンサー(前後) | × | ○ |
リヤパーキングセンサー | ○ | × |
LEDヘッドランプ | ○ | ○ |
SRSエアバッグ(6つ) | △ | ○ |
コネクトシステム | × | ○ |
比較の結果
安全性能はN-BOXの方が優れています。
タントも安全性能は充実していますが、上級グレードのみに装備される機能も多い点でN-BOXに劣ります。
N-BOXは全グレードに「Honda SENSING」と呼ばれる安全装備が標準装備されており、その中には車線の中央を走行するように支援してくれる機能や渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロールも含まれています。
まさに先進の安全運転支援システムと言えます。
N‐BOX、タントをおすすめしたい人
ここまで、N-BOXとタントの比較をしてきました。
最後に、N-BOXとタント、それぞれをおすすめしたい人のポイントをお伝えします。
安全性能と荷室の広さを重視したい人はN-BOX
N-BOXは全グレードに先進の安全運転支援システムであるHonda SENSINGが標準装備されており、非常に安全性能が優れているクルマです。
優れた安全性能に加え、大人で洗練された雰囲気の内外装や広い荷室で毎日の運転を豊かにしてくれます。
N-BOXについて詳しく知りたい方は、下記の記事を是非ご覧ください。
室内の使い勝手や価格を重視したい人はタント
タントの魅力は何といっても「ミラクルオープンドア」を含めた「ミラクルウォークスルーパッケージ」です。
特に小さいお子さんを乗せることが多い場合、この唯一無二の2つの機能の便利さを実感できるはずです。
また、タントは価格を抑えてハイトワゴンタイプに乗りたいという方には嬉しい価格設定です。
タントについて詳しく知りたい方は、下記の記事を是非ご覧ください。
まとめ
N-BOXとタントを比較すると、安全性能と荷室の広さを重視するならN-BOX、室内の使い勝手や価格を重視するならタントという結果になりました。
同じハイトワゴンタイプの中でもそれぞれに個性があり、優れている点が異なるため、是非ご自身の重視したいポイントに合うクルマを選んでください。
埼玉県の三郷市・越谷市・春日部市に店舗を構える軽自動車専門店、レディバグ。
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