
スペーシアギアとデリカミニは、日常使いだけでなくアウトドアでも使えるアクティブなクルマとして人気の軽スーパーハイトワゴンです。
今回の記事では、スペーシアギアとデリカミニの基本情報や内装外装、安全性能などをもとに2車種を比較していきます。
この記事を読んでわかること
- 基本情報と内装外装安全性能の比較
- 荷室の使い勝手や走破性を高める装備の違い
- スペーシアギアとデリカミニの購入が向いている人
概要
スペーシアギアとデリカミニはどのようなクルマなのか、簡単にご紹介します。
スペーシアギアとは

スペーシアギアは、スズキから2018年12月に発売されました。
スペーシアの2代目モデルにSUVライクなデザインを盛り込み、アクティブに毎日を楽しみたい方に向けてつくられたクルマです。
「広い室内空間とアクティブスタイルを融合したSUVな軽ハイトワゴン」がコンセプト。
ギアという名前は、アウトドアで使う道具全般を意味します。
軽スーパーハイトワゴンと言えば、ファミリーカーというイメージが強いですが、名前の通り趣味やアウトドアに使えそうな今までにないデザインや機能を備えています。
デリカミニとは
出典:三菱自動車工業株式会社
デリカミニは、三菱自動車から2023年5月に発売されました。
「Reliable & Active Super Height Wagon(頼れるアクティブな軽スーパーハイトワゴン)」がコンセプト。
「DAILY ADVENTURE(日常に冒険を)」をデザインテーマとした内外装で、内装は三菱のスーパーハイトワゴンであるeKスペースシリーズを、外装は三菱のミニバンであるデリカをベースとしています。
諸元表情報
諸元表
車種 | スペーシアギア | デリカミニ |
---|---|---|
価格 | 1,725,900円~1,922,800円 | 1,804,000円~2,238,500円 |
燃費WLTCモード | 19.2km/L~21.2km/L | 17.5km/L~20.9km/L |
車高 | 1,800mm | 1,800mm~1,830mm |
最小回転半径 | 4.4m | 4.5m~4.9m |
車両重量 | 880kg~940kg | 970kg~1060kg |
ミッション | CVT | CVT |
エンジン種類 | 水冷4サイクル 直列3気筒 | DOHC 12バルブ・3気筒 |
エンジン種類 (ターボ車) | 水冷4サイクル 直列3気筒 インタークーラーターボ | DOHC 12バルブ・3気筒 インタークーラー付 ターボチャージャー |
スペーシアギアとデリカミニの差
諸元表を比較してスペーシアギアとデリカミニの差を見ていきます。
価格
価格はスペーシアギアの方が安く、ベースグレードで約80,000円の価格差があります。
燃費
燃費はマイルドハイブリッド搭載のスペーシアギアの方が良いです。
ファミリーカーとして人気のスペーシアらしい低燃費となっています。
車高
車高は2WD車は同じ、4WD車はデリカミニが若干高くなっています。
最小回転半径
最小回転半径はスペーシアギアの方が小さく、小回りが利きます。
車両重量
車両重量はデリカミニが重くなっています。
重いクルマの方が走行中の振動が抑えられるため、乗り心地は良くなりますが、燃費や加速は悪くなります。
実際に、デリカミニの2023年5月下旬時点での受注割合はターボグレードが約7割となっており、走りを重視したい方はターボグレードがおすすめです。
スペーシアギアもデリカミニよりは車両重量が軽いですが、高速道路での合流や追い越しをスムーズにしたい方はターボグレードがおすすめです。
内装の比較
デザインの比較
スペーシアギアの内装は道具類に囲まれたガレージのような空間をイメージさせます。
インパネのボックス部分はツールボックスがモチーフ。
シートは前席撥水加工が施されており、水に濡れてしまってもさっと拭き取れる点が安心で嬉しいポイント。
川遊びやスノーボードなど季節問わずアウトドアを楽しむことができます。
デリカミニの内装は、ブラックを基調としたクールな印象。
インパネ部分にはアクティブで明るい印象を与えるアイボリーがアクセントになっています。
シートは凸凹のエンボス加工が施され、撥水性や通気性に優れています。
飲み物をこぼしてしまったときには直ぐに拭き取ることができるため安心です。
出典:三菱自動車工業株式会社
基本収納の比較
基本収納を場所別にまとめました。
収納有は○、無は×で表示しています。
車種 | スペーシアギア | デリカミニ |
---|---|---|
ドリンクホルダー | ○ | ○ |
運転席インパネ収納 | ○ | ○ |
助手席インパネ収納 | ○ | ○ |
後席収納(テーブル含む) | ○ | ○ |
スペーシアギア、デリカミニ共に収納が充実していますが、それぞれ異なる特徴があります。
スペーシアギアは助手席周りの収納が充実しています。
助手席周りには、ツールBOXをイメージした収納があり、隠せる収納が豊富です。
助手席シート下には、取り外しと丸洗いが可能なシートアンダーBOXも備わっています。
※画像はスペーシアです
デリカミニはセンター部分の収納が充実しています。
センターロアボックスには小銭入れやエコバック等の小物を、引き出し式センタートレイには携帯電話を置くことができます。
センタートレイにはカップホルダーが付いている点も魅力です。
出典:三菱自動車工業株式会社
外装の比較
デザインの比較
スペーシアギアはスーツケースがモチーフになっているデザインはスペーシアと共通ですが、SUV感を強調したアクティブなデザインが特徴。
ルーフやフロントフェイス、足回りなどはガンメタリック塗装で、ワイルドで精悍なイメージをアピールしています。
デリカミニの外装デザインはデリカをベースにしており、タフで力強いデザインに加え、愛くるしい半円形のLEDポジションランプが特徴的です。
フロントバンパーとテールゲートガーニッシュには立体的な「DELICA」ロゴを採用。
前後バンパー下部にプロテクト感のあるスキッドプレート形状、ブラックのホイールアーチを採用し、SUVらしい力強さと高い質感を表現しています。
出典:三菱自動車工業株式会社
ボディカラーの比較
スペーシアギアのボディカラーはモノトーン4色、2トーン5色の全9色です。
2トーンのルーフはガンメタリックになっており、ワイルドで光沢感のある色みが特徴です。
【モノトーン】
【2トーン】
デリカミニのボディカラーはモノトーン6色、2トーン6色の全12色です。
モノトーンは落ち着いた色合い、2トーンはアクティブさが感じられる色合いが中心で、自分の好みに合わせて選べる点が魅力です。
【モノトーン】
【2トーン】
大きさの比較
室内寸法の比較
車種 | スペーシアギア | デリカミニ |
---|---|---|
室内長 | 2,155mm | 2,200mm |
室内幅 | 1,345mm | 1,335mm |
室内高 | 1,410mm | 1,390mm~1,400mm |
室内寸法では室内幅と室内高はスペーシアギアが、室内長はデリカミニが広いです。
それほど差はなく、どちらも前席、後席ともにゆったりと乗ることができます。
荷室の比較
スペーシアギア、デリカミニともに充分な荷室スペースを確保しています。
スペーシアギアのリアシートは荷室側からも動かすことが可能で、ストラップを引くことで前後にスライド、ワンタッチで折りたたむこともできます。
開口部が大きく、低床設計なので大きな荷物でも積み降ろしがしやすい点も魅力。
シート背面と荷室フロアは汚れに強い防汚仕様なので、汚れてしまったり濡れてしまったりした荷物などを積んでも安心です。
デリカミニの「T Premium」「G Premium」の荷室は、樹脂仕様のラゲッジボードと塩化ビニール仕様の後席シートバックを採用。
簡単に汚れをふき取ることができる素材です。
濡れたものや泥の付いたアウトドア用品など、気にせずに載せたい方はPremiumグレードがおすすめです。
また、荷室開口高は1,080mmと大きく、アウトドア用品をたっぷり載せることができます。
出典:三菱自動車工業株式会社
走破性の比較
オフロードを走りたい方には、デリカミニの4WDがおすすめです。
デリカミニに装備されている、走破性を高めるための機能をご紹介します。
- 【標準装備】
- ・グリップコントロール
- 滑りやすい路面で片輪が空回りしてしまった際にブレーキ制御をして、空回りしていないもう片方の車輪に駆動力を集中させることで発進をサポートします。
- ・ヒルディセントコントロール
- 急な坂や立体駐車場の急なスロープなどを下るときにクルマがブレーキを制御して車速を約4〜20km/hの範囲でコントロールします。
- 【4WD車に装備】
- ・大径15インチタイヤと専用ショックアブソーバー
- 4WDモデルは専用装備となる大径15インチタイヤと専用ショックアブソーバーを採用。
- 専用ショックアブソーバーを採用することで4輪がしっかりと地面に接地し、車内には振動を伝えにくくなり、砂利道などを走行する際の安定性と快適性を高めています。
スペーシアギアにはデリカミニのような専用装備はありません。
ノーマルモデルのスペーシアとタイヤサイズや最低地上高も変わりが無いので、オフロードではなくオンロード向きのクルマと言えます。
安全性能の比較
スペーシアギアとデリカミニの代表的な安全性能を表にまとめました。
標準装備は○、グレード別装備は△、非装備は×で表示しています。
車種 | スペーシアギア | デリカミニ |
---|---|---|
衝突被害軽減ブレーキシステム | ○ | ○ |
誤発進抑制(前後) | ○ | ○ |
車線(路外)逸脱抑制機能 | ○ | ○ |
標識認識機能 | ○ | ○ |
先行車発進お知らせ機能 | ○ | ○ |
前方衝突予測警報 | × | ○ |
ヘッドアップディスプレイ | ○ | × |
クルーズコントロール | ○ | △ |
コーナーセンサー(前後) | リアのみ | ○ |
LEDヘッドランプ | ○ | ○ |
SRSエアバッグ | 6つ | 7つ |
安全性能はスペーシアギアもデリカミニも充実しています。
機能が若干異なるため、ご自身の希望に合う機能が装備されているか購入前に確認してください。
スペーシアギアにはクルーズコントロールが標準装備。
高速道路などで前を走るクルマに対して加速・減速し、適切な車間距離をキープしてくれる機能です。
長距離運転中のドライバーの負担を軽減し、渋滞なども快適に運転できるため高速道路を良く利用する方におすすめです。
デリカミニには前方衝突予測警報が標準装備。
2台前を⾛る車両の車間・相対速度をレーダーでモニタリングする機能があります。
自車からは見えない前⽅の状況を検知するという点で、安全性において優れた機能です。
スペーシアギアとデリカミニをおすすめしたい人

軽い走りと日常使いを重視したい人はスペーシアギア
スペーシアギアは車両重量の軽さに加え、マイルドハイブリッドを搭載しているため、スムーズな加速と軽い走りが魅力です。
車内の収納は非常に利便性が高く、インパネ周りの隠せる収納や助手席下の丸洗いできるボックスなど日常生活はもちろん、アウトドアで活躍してくれること間違いなしです。
スペーシアギアについての詳しい記事はこちらをご覧ください。
力強い見た目や走破性を重視したい人はデリカミニ
デリカミニは三菱のミニバンであるデリカをベースとした力強い見た目と走破性を高めるための装備が充実している点が魅力です。
特に4WD車に装備される大径15インチタイヤと専用ショックアブソーバーは悪路を走行する際の安定性と快適性を高めています。
デリカミニについての詳しい記事はこちらをご覧ください。

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