タントファンクロスとスぺーシアギアはSUVな軽ハイトワゴンとして、街乗りにもアウトドアにも使えるアクティブなクルマとして販売されています。
どちらも、力強いデザインやアウトドア向きの内装が特徴的です。
また、最近流行っている軽自動車の中でも車内空間が広く、便利なスライドドアが標準で搭載されている2車種はどちらにしようか悩まれている方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、タントファンクロスとスぺーシアギアの基本情報や内装・外装・安全性能などをもとに2車種を比較していきます。
この記事を読んでわかること
- 基本情報と車内の大きさ、内装外装安全性能の比較
- 車中泊向けのシートアレンジ比較と快適アイテム紹介
- タントファンクロスとスペーシアギアの購入が向いている人
概要
タントファンクロスとは
タントファンクロスとは2022年10月に新しく登場した、タントの新型モデルで、楽しさを意味する「ファン」とアクティブさを表現する「クロス」を組み合わせた車名です。
車内空間の広さや、タントの代名詞であるミラクルオープンドアなどの使い勝手の良さはそのまま、タフさを表現したSUVライクな外装デザインや撥水加工が施されたシートなどアクティブさを前面に押し出しています。
2023年4月より、アイドリングストップレス仕様(eco IDLE非装着車)を新グレードとして全国一斉に発売しました。
価格は、アイドリングストップ仕様車と比較して33,000円安い設定です。
スペーシアギアとは
スペーシアギアは、2018年にスペーシアの2代目モデルにSUVライクなデザインを盛り込み、アクティブに毎日を楽しみたい方に向けてつくられたSUVな軽ハイトワゴンです。
ギアという名前は、アウトドアで使う道具全般を意味します。
軽ハイトワゴンと言えば、ファミリーカーというイメージが強いですが、名前の通り趣味やアウトドアに使えそうな今までにないデザインや機能を備えています。
2021年12月に仕様変更と同時に特別仕様車のスペーシアギア マイスタイルも誕生しました。
諸元表
諸元表
車種 | タントファンクロス | スペーシアギア |
---|---|---|
価格 | 1,688,500円~1,930,500円 | 1,725,900円~1,922,800円 |
燃費WLTCモード | 18.2km/L~21.9 km/L | 19.2km/L~21.2 km/L |
車高 | 1,785mm~1,805mm | 1,800mm |
最小回転半径 | 4.4m~4.7m | 4.4m |
車両重量 | 920kg~990kg | 880kg~940kg |
ミッション | CVT | CVT |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒 12バルブ DOHC横置 | 水冷4サイクル 直列3気筒 |
エンジン種類 (ターボ車) | 水冷直列3気筒12バルブ DOHCインタークーラー ターボ横置 | 水冷4サイクル 直列3気筒 インタークーラーターボ |
タントファンクロスとスペーシアギアの差
タントファンクロスとスペーシアギアの基本情報ではそこまで大きな差はありませんが、スペーシアギアの方が車両重量が軽く、マイルドハイブリッドが搭載されているため、走りは軽くなります。
内装の比較
デザインの比較
タントファンクロスのインパネはブラックを基調にオレンジがアクセントで入っており、アクティブさを感じさせます。
シートはレジャー使用を想定したデジタルモザイク柄。
シート自体は撥水加工が、リヤシート背面には防水加工が施されています。
出典:ダイハツ工業株式会社
スペーシアギアの内装は道具類に囲まれたガレージのような空間をイメージさせます。
インパネ部分のデザインや収納も特徴的でワクワクさせてくれます。
シートは前席撥水加工が施されており、水に濡れてしまってもさっと拭き取れる点が安心で嬉しいポイント。
川遊びやスノーボードなど季節問わずアウトドアを楽しむことができます。
基本収納の比較
基本収納を場所別にまとめました。
収納有は○、無は×で表示しています。
車種 | タントファンクロス | スペーシアギア |
---|---|---|
ドリンクホルダー | ○ | ○ |
運転席インパネ収納 | ○ | ○ |
助手席インパネ収納 | ○ | ○ |
運転席、助手席間収納 (インパネ部分含む) | ○ | ○ |
後席収納(テーブル含む) | ○ | ○ |
タントファンクロスとスペーシアギアはそれぞれ、基本的な収納が備わっていますが特徴が異なります。
タントファンクロスは運転席周りの収納が充実しています。
運転席前にはインパネアッパーBOXがあり、サングラス財布など直ぐに使いたい小物を収納することができます。
スペーシアギアは助手席周りの収納が充実しています。
助手席周りには、ツールBOXをイメージした収納があり、隠せる収納が豊富です。
助手席シート下には、取り外しと丸洗いが可能なシートアンダーBOXも備わっています。
外装の比較
デザインの比較
タントファンクロスは遊び心や道具感を感じさせるアクティブなデザイン。
ヘッドランプは四角く力強いデザイン、フロントグリルはタフさを強調しています。
また、ルーフレールが付いておりレジャーに必要な道具を載せることが可能です。
スペーシアギアはスーツケースがモチーフになっているデザインはスペーシアと共通ですが、SUV感を強調したアクティブなデザインが特徴。
ルーフやフロントフェイス、足回りなどはガンメタリック塗装で、ワイルドで精悍なイメージをアピールしています。
タイヤサイズの比較
タントファンクロスは、グレードによりタイヤサイズが異なります。
タントファンクロスのタイヤサイズは、155/65R14〜165/55R15です。
スペーシアギアのタイヤサイズは、155/65R14です。
ターボグレードの場合のみ、最小回転半径が小さいスペーシアギアの方が小回りが利きます。
大きさの比較
室内寸法の比較
タントファンクロスとスペーシアギアの室内寸法を表にまとめました。
車種 | タントファンクロス | スペーシアギア |
---|---|---|
室内 長さ | 2,125mm | 2,155mm |
室内 幅 | 1,350mm | 1,345mm |
室内 高さ | 1,370mm | 1,410mm |
室内寸法では室内幅はタントファンクロスが、室内長と室内高はスペーシアギアが広いです。
それほど差はなく、どちらも前席、後席ともにゆったりと乗ることができます。
荷室の比較
タントファンクロスとスペーシアギアの荷室は充分な広さです。
【タントファンクロス】
出典:ダイハツ工業株式会社
タントファンクロスには上下2段調節式デッキボードを装備。
デッキボードの脚を立てれば、2段積みが可能になり、荷室を広く使用することが可能です。
リヤシートは荷室側からも動かすことが可能で、背面には防水加工が施されているため、濡れた荷物も気にせず載せることができます。
ミラクルオープンドアで開口口が広く、スライドドアからの荷物の積み下ろしも楽にできます。
【スペーシアギア】
リアシートは荷室側からも動かすことが可能で、ストラップを引くことで前後にスライド、ワンタッチで折りたたむこともできます。
シート背面と荷室フロアは、汚れに強い防汚仕様なので汚れてしまったり濡れてしまったりした荷物などを積んでも、安心です。
ボディカラーの比較
ボディカラーを表にまとめました。
標準設定は○、グレード別は△、設定無しは×で表示しています。
車種 | タントファンクロス | スペーシアギア |
---|---|---|
ブラック | ○ | ○ |
ホワイト | × | × |
パールホワイト | ○ | ○ |
シルバー | ○ | ○ |
ブラウン | × | × |
パープル | × | × |
ベージュ | ○ | × |
ブルー | ○ | × |
ライトブルー | ○ | × |
レッド | ○ | × |
ピンク | × | × |
アイボリー | × | 〇 |
グリーン | ○ | × |
2トーン | ○ | ○ |
タントファンクロスは単色が8色、2トーンは5色設定されています。
スペーシアギアは単色が4色、2トーンは5色設定されています。
ボディカラーはタントファンクロスの方が豊富で、自分に合うものを選択可能です。
車中泊するには
シートアレンジで寝床をつくる
【タントファンクロス】
タント ファンクロスは、前席シートを後ろ倒しし、前倒しした後席により拡大した荷室と一体化させフルフラットにすると、大きくフラットな「寝床」が完成します。
インパネや運転席まわりの突起物があるため、有効長は180cmといったところですが、大人2人くらいならば、余裕でゆったりくつろげるスペースになります。
後席を前倒しにするため、クッション性は低く凹凸もあるので、車内マットは必須です。
【スペーシアギア】
スペーシアギアは、前席シートを後ろ倒しし、後席シートは折りたたまずにスライド。
後席の背もたれをリクライニングして「寝床」をつくります。
長さが180cm、幅が110cmとダブルサイズくらいになりますが、身長170cm以上だと足が窮屈に感じます。
シートをそのまま使用するのでクッション性はありますが、前席の座面と背もたれの間に10cm以上の段差が生じるので、段差をうめるクッションを用意します。
車中泊を快適にするアイテム
快適に車中泊を楽しむなら、プライベート空間を確保できるアイテムや暑さ対策アイテムを用意すると良いでしょう。
さらに、サブバッテリーを用意しておくと安心です。
・LEDランタン
・扇風機
・サンシェード
・カーテン
・車中泊マット
・アイソレイター(サブバッテリー走行充電器)
車中泊の場所選び
どんな車タイプの車でも、車中泊できる場所選びは大切です。
盗難などトラブルに遭遇しないように、施錠やカーテンなど車内が見えないよう工夫をするのはもちろん、人目につかない場所は狙われやすいため、ある程度車や人の通る場所を選ぶと安心です。
また、ドアの開閉音は意外と響くものです。
さあ寝ようと車内に横になっていると、近くのクルマから聞こえてくる「バタン」という音が気になります。
大通りの近くや、車が頻繁に出入りするような場所はできるだけ避けたほうが良いでしょう。
安全性能の比較
比較表
タントファンクロスとスペーシアギアの代表的な安全性能を表にまとめました。
標準装備は○、グレード別装備は△、非装備は×で表示しています。
車種 | タントファンクロス | スペーシアギア |
---|---|---|
衝突警報機能 | ○ | ○ |
ブレーキアシスト(前) | ○ | ○ |
ブレーキアシスト(後) | × | ○ |
誤発進抑制(前後) | ○ | ○ |
車線逸脱警報機能 | ○ | ○ |
車線(路外)逸脱抑制機能 | ○ | ○ |
全方位システム | △ | △ |
先行車発進お知らせ機能 | ○ | ○ |
標識認識機能 | ○ | ○ |
オートハイビーム | ○ | ○ |
クルーズコントロール | △ | ○ |
コーナーセンサー(前後) | ○ | × |
リヤパーキングセンサー | × | ○ |
LEDヘッドランプ | ○ | ○ |
SRSエアバッグ(6つ) | ○ | ○ |
比較の結果
安全性能はタントファンクロス、スペーシアギアともに優れていますが、安全性をより重視したい方はメーカーオプションの選択をおすすめします。
例えば、タントファンクロスはメーカーオプションでスマートパノラマパーキングアシストを選択することで駐車時にカメラで駐車枠の白線を検知し、音声とモニターガイドに加えてハンドル操作をアシストしてくれます。
スペーシアギアには標準装備のクルーズコントロールもメーカーオプションで選択可能です。
スペーシアギアはメーカーオプションで全方位モニター用カメラパッケージ装着車を選択することで車両の前後左右に4つのカメラが設置され、ドライバーの安全確認をサポートします。
表にまとめた機能以外にも、細かな機能がそれぞれの車種に装備されていますので購入前に確認してください。
タントファンクロスとスペーシアギアをおすすめしたい人
室内の使い勝手を重視したい人はタントファンクロス
タントファンクロスの強みは唯一無二のミラクルオープンドア機能とアウトドア向きの装備です。
乗り降りのしやすさや開口口が広いため荷物の積み下ろしも楽にできます。
ラゲッジスペースにも上下2段調節式デッキボードやランプ、USBソケットなど特にアウトドア向きの装備が充実してる点も魅力です。
タントファンクロスについての詳しい記事はこちらをご覧ください。
軽い走りと収納を重視したい人はスペーシアギア
スペーシアギアはマイルドハイブリッドを搭載しており、車両重量が軽いため、軽い走りが魅力です。
軽い走りと内装のデザインが相まってワクワクしながらお出かけできます。
車内の収納は非常に利便性が高く、インパネ周りの隠せる収納や助手席下の丸洗いできるボックスなど日常生活やアウトドアで活躍してくれること間違いなしです。
スペーシアギアについての詳しい記事はこちらをご覧ください。
まとめ
タントファンクロスとスペーシアギアを比較すると、室内の使い勝手を重視するならタントファンクロス、軽い走りと収納を重視するならスペーシアギアという結果になりました。
どちらも装備が充実しているため、驚くほどの差はありませんが、それぞれに個性があるため、是非ご自身の重視したいポイントに合うクルマを選んでください。
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