
アルトとミライースは軽セダンタイプの中でも低燃費、低価格を売りにした代表的なクルマであり、今まで一二を争うライバル車として競い合ってきました。
今回の記事では、アルトとミライースの基本情報や内装、外装、安全性能などをもとに2車種を比較していきます。
この記事を読んでわかること
- 基本情報と内装外装安全性能の比較
- 車内の大きさと使い勝手の比較
- アルトとミライースの購入が向いている人
アルトとミライースの概要
アルトの概要
アルトは1979年の初代発売後、多くのユーザーに愛され続け、2021年12月にフルモデルチェンジをして現在9代目です。
「気軽に乗れる、すごく使える、安心安全な軽セダン」を商品コンセプトとしています。
もともとの特徴であった、コンパクトな使い勝手の良さはそのまま、車高を高くして居住性や乗降性を改善し、マイルドハイブリッド搭載車が設定されたことで軽自動車ナンバーワンの低燃費を実現。
安全装備も標準装備となり、まさにコンセプト通りのクルマです。
ミライースの概要
ミライースは2011年に初代が発売されて以降、低燃費・低価格・省資源を追求した第3のエコカーとして高く評価され、2017年にフルモデルチェンジをしました。
ミライースは「新・みんなのエコカー」が商品コンセプト。
燃費や価格など何かでナンバー1になるのではなく、基本を抑え、バランスを取りながら、全体を底上げしたクルマを目指してつくられました。
ミライースは価格や燃費、安全、走り、操縦安定性、乗り心地といったバランスを重視してつくられたクルマです。
諸元表の比較
諸元表まとめ
アルトとミライースの諸元表をまとめました。(2WD 車)
車種 | アルト | ミライース |
---|---|---|
価格 | 943,800円~1,259,500円 | 860,200円~1,232,000円 |
燃費WLTCモード | 25.2km/L~27.7km/L | 25.0 km/L |
車高 | 1,525mm | 1,500mm |
最小回転半径 | 4.4m | 4.4m |
車両重量 | 680kg~710kg | 650kg~670kg |
ミッション | CVT | CVT |
エンジン種類 | 水冷4サイクル直列3気筒 | 水冷直列3気筒 12バルブDOHC横置 |
アルトとミライースの差
アルトとミライースの基本情報には大きな差はありませんが、若干ミライースが価格から車高、車両重量など含めコンパクトな印象。
価格はアルトの方が高額となっていますが、2021年12月にアルトがフルモデルチェンジしたことにより、ハイブリッド搭載モデルが登場、また、安全装備含め性能が向上したため価格も上がりました。
内装の比較
デザインの比較
アルトとミライースのインパネとシートはどちらもシンプルで落ち着いたデザインです。
アルトのインパネ部分は楕円形のモチーフを使ってデザインされ柔らかな印象。
色はブラックとネイビーが使われています。
また、アルトは「落ち着いた雰囲気で毎日乗ってもここちよいインテリア」をテーマにしており、シートはブラウンとネイビーの色が使われていて毎日の運転に心地よさを感じさせてくれます。

出典:スズキ株式会社
ミライースのインパネ部分はグレードによってブラック、またはブラックとオフホワイトに分かれます。
メーターは、デジタルメーターになっており速度が分かりやすく、運転しやすくなっています。
ミライースのシートカラーはブラックを基調としたデザイン。
フロントシートはブラックとオフホワイトのコンビカラーです。

出典:ダイハツ工業株式会社
収納の比較
基本収納を表にまとめました。
収納有は○、無は×で表示しています。
車種 アルト ミライース
ドリンクホルダー ○ ○
運転席インパネ収納 × ×
助手席インパネ収納 ○ ○
センターコンソールトレー(運転席、助手席間) ○ ○
後席収納 ○ ○
アルトとミライース、ともに必要な収納は備わっています。
収納スペースはアルトがインパネセンターポケット、センターロアポケットの分広いという結果になりました。
出典:スズキ株式会社
外装の比較
デザインの比較
アルトは「気軽」「安心」「愛着」をコンセプトに、全体的に角がとれ、丸みを帯びた柔らかいフォルム。
フロントマスクやヘッドライト、バンパーやサイドシル周りは楕円形をモチーフとしていて優しい印象です。
アルトはフロントガラスの傾斜が少なく、Aピラーの傾斜も少なくなっており、斜め前方の死角を作りづらいつくりです。
フロントガラスの傾斜が少ない場合、信号が見えづらいというデメリットもありますが、アルトはフロントガラスの黒いセラミックプリント部分に切り込みが入っており、対策をしています。
出典:スズキ株式会社
ミライースはクルマとしてのシルエットをしっかり感じさせることで、安心感に繋げるため、ショルダーラインと呼ばれるボディのサイド(窓の下部分)を伸びるライン上の凹凸をしっかり出すことでがっちり力強く見えるデザイン。
ボディの力強さに加え、スポイラーが付いていることや、ヘッドライトがシャープなデザインとなっていることにより、全体でスポーティーで格好いい印象です。
ミライースはフロントガラスとAピラーの傾斜があり、空気抵抗が少なくなる、デザインが格好よくなる等のメリットもありますが、アルトと比較すると斜め前方が死角になりやすいつくりです。
出典:ダイハツ工業株式会社
タイヤサイズの比較
アルトのタイヤサイズは、155/65R14です。
ミライースのタイヤサイズはB~L “SA Ⅲ”が155/70R13、X“SA ⅢとG“SA Ⅲ”が155/65R14とグレードにより異なります。
大きさの比較
室内寸法の比較
アルトとミライースの室内寸法は以下の通りです。
車種 | アルト | ミライース |
---|---|---|
室内 長さ | 1,960mm~2,015mm | 1,935mm~2,025mm |
室内 幅 | 1,280mm | 1,345mm |
室内 高さ | 1,260mm | 1,240mm |
【アルト】
出典:スズキ株式会社
【ミライース】
出典:ダイハツ工業株式会社
数字で見ると、それほど大きな差はありませんが、前席は形状上、アルトの方が頭上のスペースに余裕が感じられます。
後席はアルト、ミライース共にリクライニングやシートのスライドはしないため広さや使い勝手に変わりはありません。
荷室の比較
【アルトの荷室】

出典:スズキ株式会社
【ミライースの荷室】
アルトとミライースは荷室の広さにそれほど差はありません。
ボディカラーの比較
ボディカラーを表にまとめました。
標準設定は○、グレード別は△、設定無は×で表示しています。
車種 | アルト | ミライース |
---|---|---|
ブラック | △ | △ |
ホワイト | △ | △ |
パールホワイト | △ | △ |
シルバー | ○ | ○ |
ブラウン | △ | △ |
アイボリー | × | × |
ベージュ | △ | × |
ブルー | × | △ |
ライトブルー | ○ | ○ |
レッド | △ | △ |
ピンク | × | × |
イエロー | × | △ |
グリーン | × | × |
2トーン | △ | × |
アルトのボディカラーは単色が8色、2トーンが4色です。
ミライースは単色が9色、2トーンはありません。
どちらもボディカラーは豊富ですが、アルトは2トーン設定があり、ミライースは単色が多いという結果です。
安全性能の比較
比較表
アルトとミライースの安全性能を表にまとめました。
アルトは全車に安全装備が標準装備、ミライースは非装備のグレードがあり、SAⅢのグレードに安全装備が標準装備です。
標準装備は○、グレード別装備は△、非装備は×で表示しています。
車種 | アルト | ミライース |
---|---|---|
衝突警報機能 | ○ | ○ |
ブレーキアシスト(前) | ○ | ○ |
ブレーキアシスト(後) | ○ | × |
誤発進抑制(前後) | ○ | ○ |
車線逸脱警報機能 | ○ | ○ |
ふらつき警報機能 | ○ | × |
先行車発進お知らせ機能 | ○ | ○ |
コーナーセンサー(前後) | × | ○ |
リヤパーキングセンサー | ○ | × |
SRSエアバッグ | ○ | ○ |
SRSサイドエアバッグ | ○ | △ |
SRSカーテンエアバッグ | ○ | × |
比較の結果
安全性能は全体で見た時にアルトの方が優れています。
2021年12月のフルモデルチェンジにより、6つのエアバックが標準装備になるなど、アルトの安全性能は飛躍的に向上しました。
アルトはHYBRID Xグレードにメーカーオプションをつけることで、標識認識機能、全方位モニター用カメラ、ヘッドアップディスプレイが追加装備されます。
アルト・ミライースをおすすめしたい人
ここまで、アルトとミライースの比較をしてきました。
最後に、アルトとミライース、それぞれをおすすめしたい人のポイントをお伝えします。
安全性能を重視したい人はアルトがおすすめ
全車に安全装備が標準装備となっており、ふらつき警報機能や後方のブレーキアシスト、6つのエアバックなど充実しています。
先述の通り、メーカーオプションで安全装備を追加できる点も嬉しいポイントです。
安全性能を重視する方も多い中でアルトの安全装備は大きな強みです。
アルトについて詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
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価格を重視したい人はミライースがおすすめ
ミライースのベースグレードであるBは860,200円です。
アルトのベースグレードであるAは943,800円、そのAと同等のグレードであるB “SA Ⅲ”は926,200円なのでミライースの方が低価格です。
価格を最大限抑えて、足代わりになるクルマが欲しいという方にはミライースの価格は魅力的です。
ミライースについて詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。

まとめ
アルトとミライースを比較すると、安全性能を重視するならアルト、価格を重視するならミライースという結果になりました。
アルトの価格はミライースに比べると若干上がりますが、その分、安全性能や装備が充実し、外装デザインも変わったことで運転時の死角も減りました。
アルトの最新のフルモデルチェンジは2021年12月ですが、ミライースの最新のフルモデルチェンジは2017年5月です。
クルマはモデルチェンジを繰り返すことで性能が上がり、進化するため、現時点での2車種の性能の差は致し方ないものだと言えます。
アルトとミライースはお互いに進化し合い、切磋琢磨してきました。
今後もアルトとミライース、2車種の進化に注目です。

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