エブリイワゴンとアトレーは、日常使いからキャンプなどのレジャーまで幅広く使える便利なクルマです。
今回の記事では、エブリイワゴンとアトレーの基本情報やアクセサリのカスタム性、車中泊のしやすさなどを比較していきます。
この記事を読んでわかること
- 基本情報と荷室の広さ、内装外装安全装備の比較
- アウトドアを楽しむための純正アクセサリー紹介
- 税金やガソリン代など維持費比較
- エブリイワゴンとアトレーの購入が向いている人
目次
エブリイワゴンとアトレーの概要
エブリイワゴンの概要
エブリイワゴンは1999年に商用軽バンの定番モデルであるエブリイの乗用モデルとして登場した、街乗りから長距離のレジャーまで快適な運転が楽しめる軽乗用車です。
セミキャブオーバータイプのワゴンで運転席の下部にエンジンが組み込まれています。
ボンネット部分を小さくすることで運転時の視認性が良くなり、その分室内空間を広く確保できているため車中泊にも適しています。
アトレーの概要
アトレーは1981年にハイゼットの乗用版として登場した、仕事やアウトドアまで使える軽商用車です。
エブリイワゴンと同じ乗用モデルとして販売していた時期もありましたが、2021年のフルモデルチェンジで再び乗用車から商用車になりました。
「第三の居場所」をキャッチコピーに、大容量の荷室と積載性や安全性能を備えた自由に過ごせるクルマとして話題です。
エブリイワゴンとアトレーの諸元表
諸元表まとめ
エブリイワゴンとアトレーの基本情報を表にまとめました。(2WD車のみ)
車種 | エブリイワゴン | アトレー |
---|---|---|
価格 | 1,569,700円~1,800,700円 | 1,562,000円~1,672,000 円 |
燃費WLTCモード | 13.3km/L | 14.7km/L |
車高 | 1,815mm~1,910mm | 1,890mm |
最小回転半径 | 4.5m | 4.2m |
車両重量 | 950kg~980kg | 960~970kg |
ミッション | 4AT | CVT |
エンジン種類 (ターボ車) | 水冷4サイクル直列3気筒 インタークーラーターボ | 水冷直列3気筒12バルブDOHC インタークーラーターボ |
エブリイワゴンとアトレーの差
エブリイワゴンとアトレーでは、主にミッションと燃費に差がでました。
エブリイワゴンはミッションが4AT、燃費は燃費WLTCモードで13.3km/Lに対して、アトレーはミッションがCVT、燃費は燃費WLTCモードで14.7km/Lです。
アトレーは軽バンで初めてFR用CVTを採用したことにより燃費性能が向上。
エブリイワゴンは燃費よりもパワーが重視されており、エンジンにも最高出力64ps、最大トルク95Nmを発揮する高過給圧化したターボチャージャーを搭載し、パワフルで安定した走りを実現しています。
車種 エブリイワゴン アトレー
最高出力(ネット) 47k〈64PS〉/6,000rpm 47k〈64PS〉/5,700rpm
最大トルク(ネット) 95N・m〈9.7kg・m〉/3,000rpm 91N・m〈9.3kg・m〉/2,800rpm
内装の比較
デザインの比較
エブリイワゴンの内装はベージュとブラウンでまとめられており、明るいながらも落ち着いた印象。
運転席と助手席は独立していながら座面がベンチシートなので、助手席からの乗り降りもスムーズにできます。
出典:スズキ株式会社
アトレーの内装はブラックでまとめられており、クールで上質感のある印象。
インナードアハンドルやエアコン周りなどにはシルバー加飾が施されていたりメッキが使用されていたりと華やかなアクセントになっています。
出典: ダイハツ工業株式会社
乗り心地の比較
エブリイワゴンとアトレーではリアシートの乗り心地に大きな差がでます。
エブリイワゴンは乗用車のため、足元も広く、クッション性の高いシートが採用されています。
アトレーは商用車のため、リアシートや足元スペースは乗用車と比較すると狭くなっており、シートも薄く、足元スペースに格納できる水平格納式リアシートになっています。
基本収納の比較
基本収納を場所別にまとめました。
収納有は○、無は×で表示しています。
車種 | エブリイワゴン | アトレー |
---|---|---|
ドリンクホルダー | ○ | ○ |
運転席インパネ収納 | ○ | ○ |
助手席インパネ収納 | ○ | ○ |
後席収納 | ○ | ○ |
エブリイワゴン、アトレーともに収納は充実しています。
エブリイワゴンは乗用車ということもあり、後席にドアポケットが多く付いています。
また、USB電源ソケットが2口ついているため携帯電話の充電などが可能。
2022年4月の仕様変更により、ハイルーフ車にはオーバーヘッドシェルフ収納が装備されました。
アトレーにはエブリイワゴンのハイルーフ車と同じくオーバーヘッドシェルフ収納が付いており、デッドスペースとなりがちな頭上空間を有効活用できます。
USBソケットはグレード別装備で、1口となっています。
出典: ダイハツ工業株式会社
外装の比較
デザインの比較
エブリイワゴンはシンプルでスッキリとした印象のデザイン。
四角いデザインによって視覚的に大きく見せることが考慮され、荷物を積む、仕事に使う、遊びに使う、という求められる機能をわかりやすく形にしています。
出典:スズキ株式会社
アトレーのデザインコンセプトは「The レジャー」で、遊びを極める、積めて使える四角いシルエットが特徴。
ガラスの四隅やルーフラインは丸みのあるデザインにすることで威圧感を軽減し、親しみやすさを演出しています。
出典: ダイハツ工業株式会社
タイヤサイズの比較
エブリイワゴンのタイヤサイズは、155/70R13〜165/60R14です。
アトレーのタイヤサイズは、145/80R12です。
最小回転半径が小さいアトレーの方が小回りが利きます。
荷室の比較
使い勝手の比較
エブリイワゴンとアトレーはともに荷室が広く使い勝手が良くなっていますがそれぞれ特徴があります。
エブリイワゴンはシートアレンジが豊富で、自分の使い方に合わせてアレンジ可能。
それに対して、アトレーは荷室がフラットになるため気軽に車中泊を楽しむことができます。
エブリイワゴンは人も荷物も乗せたいという方にはピッタリのクルマです。
シートアレンジが豊富で、運転席以外を荷物スペースにしたり、リヤシートを倒して自転車を載せたりすることも可能です。
リアシートはスライドもリクライニングも可能ですが、格納すると若干の段差ができるため、車中泊をする際にはアクセサリのリラックスクッションなどを使用するとより快適に過ごすことができます。
出典:スズキ株式会社
アトレーは商用車なので、リヤシートは薄く固めに作られており、スライドやリクライニングはできません。
その分荷室スペースは広くなり、リヤシートを格納した際に段差ができない(フラットになる)ため多くの荷物を載せたり、車中泊をしたりするのにピッタリのクルマです。
出典: ダイハツ工業株式会社
アウトドア用アクセサリーの比較
エブリイワゴン、アトレーともにアウトドアにピッタリのクルマです。
アクセサリーも多く出ているため、自分好みにカスタマイズ可能です。
エブリイワゴンには車中泊やキャンプで使えるアクセサリーが数多く登場していますので、いくつか紹介します。
・2段ベッドセット(ベッドキット、ベッドマット、乗降ボード)
アウトドアで車中泊を楽しむときや災害時にも役立つセットで、4人が横になって足を伸ばすことができます。
出典:スズキ株式会社
・カータープ
車の側面などにタープを張ることで住居空間を広げるアイテムです。
車中泊だけでなく、オートキャンプにもおすすめのアイテムです。
出典:スズキ株式会社
・マルチルーフバー(サイド・センター) / ロッドホルダー / ルーフパッキングネット
様々なシーンに使えるアクセサリーで、釣り竿や細かな道具を収納することが可能です。
荷物の多いアウトドアやレジャーの際に活躍します。
出典:スズキ株式会社
アトレーはユースフルナットが標準装備となっており、それらを活用することで多彩な荷室アレンジをすることが可能です。
出典: ダイハツ工業株式会社
・ラゲージボード
荷物を2段で載せることができたり、仕事をするためのデスクとして使用したりすることができます。
出典: ダイハツ工業株式会社
・フロントプライバシーシェード
網戸付きで、車中泊の時などにプライバシーを守ってくれます。
リア用のカーテンも合わせると自分の部屋の様に過ごすことが可能です。
出典: ダイハツ工業株式会社
・サイドバー、オーバーヘッドネット
様々なシーンに使えるアクセサリーで、釣り竿を載せたり荷物を収納することができます。
荷物の多いアウトドアの際に活躍します。
出典: ダイハツ工業株式会社
維持費の比較
ガソリン代の比較
カタログ燃費ですが、エブリイワゴンの燃費は13.3km/L、アトレーの燃費は14.7km/Lです。
ガソリン代は1Lあたり165円、走行距離は月に1,000kmで必要なガソリン代を出します。
車種 | エブリイワゴン | アトレー |
---|---|---|
1ヶ月 | 12,406円 | 11,224円 |
1年 | 148,872円 | 134,693円 |
3年 | 446,616円 | 404,081円 |
燃費はアトレーの方が良いため、ガソリン代も抑えることができます。
メンテナンスや乗り方にも左右されますが、1ヶ月では1,182円、1年では14,179円、3年では42,535円と長く乗れば乗るほど差は開いていきます。
自動車税の比較
自動車税は毎年必要な税金です。
軽乗用車と軽商用車で金額が異なります。
エブリイワゴン(軽乗用車)・・・10,800円
アトレー(軽商用車)・・・5,000円
自動車税は商用車であるアトレーの方が金額を抑えることができます。
アトレーの方が維持費を抑えることができますが、商用車であるため、新規登録後の1度目の車検は2年後に来る点に注意が必要です。
ボディカラーの比較
ボディカラーを表にまとめました。
標準設定は○、グレード別は△、設定無しは×で表示しています。
車種 | エブリイワゴン | アトレー |
---|---|---|
ブラック | ○ | ○ |
ホワイト | × | × |
パールホワイト | ○ | ○ |
シルバー | ○ | ○ |
ブルー | × | ○ |
グリーン | ○ | ○ |
オレンジ | × | ○ |
パープル | ○ | × |
エブリイワゴンは5色設定されています。
アトレーは6色設定されています。
基本色のブラック、シルバー、パールホワイトの他にグリーンやオレンジなど個性的なカラーもあり、自分の好みに合わせて選ぶことができます。
安全性能の比較
比較表
エブリイワゴンとアトレーの安全性能を表にまとめました。
標準装備は○、グレード別装備は△、非装備は×で表示しています。
車種 | エブリイワゴン | アトレー |
---|---|---|
衝突警報機能 | ○ | ○ |
ブレーキアシスト(前) | ○ | ○ |
ブレーキアシスト(後) | ○ | × |
誤発進抑制(前後) | ○ | ○ |
車線逸脱警報機能 | ○ | ○ |
車線逸脱抑制制御機能 | × | ○ |
路側逸脱警報機能 | × | ○ |
ふらつき警報機能 | ○ | ○ |
先行車発進お知らせ機能 | ○ | ○ |
標識認識機能 | × | ○ |
オートハイビーム | ○ | ○ |
コーナーセンサー(前後) | × | ○ |
リヤパーキングセンサー | ○ | × |
クルーズコントロール | × | △ |
サイドビューランプ | × | ○ |
比較の結果
安全性能はアトレーの方が優れています。
エブリイワゴンも基本的な安全装備は装備されていますが、装備されている内容でアトレーに劣ります。
アトレーの安全性能は2021年12月のフルモデルチェンジで大きく向上しました。
車線逸脱抑制制御機能という警報だけでなく、ハンドル操作をアシストしてくれる機能が装備されていたり、サイドビューランプというハンドルを切った方向やターンランプを出した方向を明るく照らしてくれる機能がついていたりと安全性能が充実しています。
エブリイワゴン・アトレーをおすすめしたい人
ここまで、エブリイワゴンとアトレーの比較をしてきました。
最後に、エブリイワゴンとアトレー、それぞれをおすすめしたい人のポイントをお伝えします。
アクセサリーで色々なカスタムをしたい人はエブリイワゴン
エブリイワゴンは室内が広く、荷室も他の軽乗用車と比較して広いため、人も荷物も乗せたい方にはピッタリのクルマです。
また、収納やシートアレンジも豊富なので自分の使い方に合わせて使用することができ、アクセサリーを選択することで日常使いだけでなく様々な使い方で楽しむことが可能です。
エブリイワゴンについて詳しく知りたい方は、下記の記事を是非ご覧ください。
車中泊などレジャーで使用したい人はアトレー
アトレーの後席はフラットになるため、アクセサリー不要で車中泊をすることも可能なクルマです。
1人や2人で出かけることが多いという方は特に、アトレー1台で必要な荷物を載せてレジャーを楽しむことができます。
荷物を多く載せられるだけではなく、車中泊やワークスペースとして活用できる、まさに「過ごすクルマ」と言えます。
アトレーについて詳しく知りたい方は、下記の記事を是非ご覧ください。
まとめ
エブリイワゴンとアトレーを比較すると、アクセサリーで色々なカスタムをしたい人はエブリイワゴン、車中泊などレジャーで使用したい人はアトレーという結果になりました。
エブリイワゴンは乗用車、アトレーは商用車という点でカテゴリーが異なる2車種ですが、どちらも居住性が考えられた使い勝手の良いクルマです。
それぞれ強みは異なるため、比較した上で、是非ご自身の重視したいポイントに合うクルマを選んでください。
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