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スズキ アルトの歴代モデルを徹底解説! 長年愛され続ける理由とは?魅力と進化の歴史をご紹介!

スズキ アルトの歴代モデルを徹底解説! 長年愛され続ける理由とは?魅力と進化の歴史をご紹介!

アルトは、スズキを代表する軽自動車で、1979年登場してより今年で47年目迎えた長年愛されている車です。

「低価格」「低燃費」「実用性」という基本コンセプトを一貫して守りながら、時代のニーズに合わせて進化を遂げてきました。

今回は、アルトの歴代モデルの特徴を時代背景とともにご紹介します。

スズキ アルトとは

アルトはスズキが生産、販売している小回りの利くセダンタイプの車です。

初代が登場したのは1970年代半ば。

当時は、軽自動車と小型車の価格差が小さく、軽自動車の車検制度導入などによって軽自動車市場は厳しいものでした。

そんな中、スズキは女性ドライバーが急増していることに着目し「暮らしに役立ち、優れた経済性をもつ車」、「物品税のかからない商用車規格でありながら、乗用車スタイルの車」として女性ドライバーに狙いを絞り、「上級小型車の縮小版とは異なる新たな価値観」を表現したモデルとしてデビューさせました。

現行車は、2021年にフルモデルチェンジした9代目。

マイルドハイブリッドの採用により優れた燃費性能と、充実した安全装備に高い評価を得ている車です。

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スズキ アルトの歴代モデル

車名の「アルト」は、イタリア語で「才能などが秀でた」を意味しています。

「低価格」「低燃費」「実用性」という基本コンセプトを一貫して守りながら、時代のニーズに合わせて一歩先の進化を遂げてきました

長い歴史を持つアルトは、どの様に進化してきたのでしょうか?

歴代のモデルを振り返りご紹介しましょう。

初代 「アルト47万円」の衝撃 (1979年-1984年)

初代 スズキ アルト
出典:スズキ株式会社

■特徴
・「節税型軽乗用車」ジャンルを創成し、車両価格47万円で販売。
・商用車登録でありながら、日常使いに十分な快適性と積載性。
・2サイクル550ccエンジンを搭載。

初代は、当時の物品税(乗用車にかかっていた税金)が非課税となるという仕組みを利用し、乗用車としての利用を想定しながらも「軽ボンネットバン(商用車)」として誕生しました。

これにより、税制上のメリットを追求した車として、「節税型軽乗用車」ジャンルを創成し、その後の軽自動車市場に大きな影響を与えました。

さらに徹底的なコストダウンが図られ、当時としては衝撃的な47万円という低価格を実現し、「アルト47万円」のキャッチコピーで爆発的なヒットを記録しました。

当時の軽乗用車は、平均価格で約65万円程度といわれており、スズキの軽乗用車「フロンテ」の最も安価なスタンダードグレードでも56万8000円を考慮すると、アルトの価格がいかに破格だったかが分かります。

低価格を実現したアルトですが、エンジンはスズキ自慢の2サイクル3気筒550ccを搭載

1980年には2速のフルオートマチック車を、1981年10月には4サイクル3気筒550ccエンジンを追加しており、「価格」だけではなく、「走り」に対してもユーザーの希望を叶える車として、さらなる高みを目指しました。

スズキ アルトに対抗する形で、1980年にダイハツからミラが50万円台で発売され、軽自動車市場で「スズキ アルト」と「ダイハツ ミラ」が低価格・実用性の分野で激しい競争を繰り広げ、軽自動車の普及に大きく貢献していきます。

■初代 

車両型式H-SS30V
グレードMX
寸法(mm)全長:3,195
全幅:1,395
全高:1,335
ホイールベース(mm)2,150
車両重量(kg)545
エンジン種類水冷 2サイクル 直列 3気筒
総排気量(cc)539
最高出力28PS/5,500rpm
価格470,000円(全国標準現金価格)

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

2代目 走りの「ワークス」登場 (1984年-1988年)

2代目 スズキ アルト
出典:スズキ株式会社

■特徴
・全車4サイクルエンジン化
・乗用車的な快適性とトレンドを意識したデザインの変化
・高性能モデル「アルト ワークス」の登場

2代目は大ヒットとなった初代アルトを受けて、より乗用車的な快適性と新たな性能を求め進化を遂げました。

まず目を引くのが、外観デザインでしょう。

全高が50mmほど高くなり室内空間の居住性が向上したほか、初代の直線的なデザインから全体的に丸みを帯びたデザインに代わり、時代のデザイントレンドを反映した洗練された印象です。

また、座り心地のいいシートやエンジン音の低減などにより快適性も向上しました。

最も大きな変化は、2ストロークエンジンから4ストロークエンジンへの移行です。

初代アルトには、前期の2サイクル(2ストローク)直列3気筒550ccエンジンと後期の4サイクル(4ストローク)直列3気筒550ccエンジンがラインナップされていました。

2代目アルトでは、全車がF5A型 4サイクル 直列3気筒550ccエンジンに統一されました。

これは、燃費性能、排気ガス性能、静粛性、そして耐久性の向上を目的とした大きな転換点とも言えます。

2代目アルトが発売された後、1985年9月に「アルトターボ」が追加され、さらにその後の1987年2月に、伝説的な「アルトワークス」シリーズが登場しました。

アルトワークスは、当時の軽自動車の自主規制値いっぱいの64馬力を叩き出し、軽自動車の高性能化競争を激化させ、軽自動車のイメージを大きく変えるきっかけとなりました。

※アルトワークスについては、【アルトの派生モデル】で、ご紹介しています。

1980年代半ばの軽自動車市場は、初代に引き続き「スズキ アルト」と「ダイハツ ミラ」の低価格競争が牽引し、各社が燃費、実用性、そしてターボ車に代表される高性能化を競い合う非常に活発な時代でした。

■2代目 

車両型式M-CA71V
グレードLタイプCタイプSタイプ
寸法(mm)全長:3,195
全幅:1,395
全高:1,400
全長:3,195
全幅:1,395
全高:1,410
ホイールベース(mm)2,175
車両重量(kg)550560570
エンジン種類水冷 4サイクル 直列 3気筒 SOHC 6バルブ
総排気量(cc)543
最高出力31PS/6,000rpm
価格490,000円(全国標準現金価格)

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

アルト5ドア (1985年)

スズキ アルト5ドア
出典:スズキ株式会社

1985年に発売されたアルト5ドアは、アルトの国内販売台数100万台達成を記念した特別仕様車として、2代目アルトのラインナップに追加。

当時の軽自動車の主流は3ドアが一般的で、後席へのアクセスは決して良いとは言えませんでした。

乗用車と同様に後席にも独立したドアが設けられた5ドアモデルは、特にファミリーユースから買い物や子どもの送迎など、後部座席への荷物の出し入れや乗り降りがしやすいと好評を得て、後に標準設定モデルとなりました

アルトウォークスルーバン (1987年)

スズキ アルトウォークスルーバン

出典:スズキ株式会社

1985年に発売されたアルト ウォークスルーバンは、その名の通り、「ウォークスルー」できる業務用ニーズに特化して設計された派生モデルで、高いルーフと箱型(フルゴネットスタイル)のボディが特徴の車です。

運転席と荷室の間に仕切りがなく、運転席から立ち上がってそのまま荷室へ移動できる「ウォークスルー」構造から、運転席側に一般的なドアが存在せず、左側の大型スライドドアまたはリアゲートから乗り降りするという非常に大胆な設計がされました。

そのユニークな形状と機能性から、現在でもレトロカーイベントなどで人気を集めています。

3代目 本格的な5ナンバー設定 (1988年-1994年)

3代目 スズキ アルト
出典:スズキ株式会社

■特徴
・軽自動車規格改定の対応
・全車にディスクブレーキとラジアルタイヤを標準装備
・ユニークなモデルの登場

3代目は、直線と曲面の組み合わせによる外観は、より洗練された印象です。

窓枠とボディパネルの段差をなくし表面を極力フラットにすることで、空気がスムーズに流れるようになり、空気抵抗を減少させ風切り音を軽減しています。

当時の軽自動車としては異例のロングホイールベース化(2代目から大幅に延長)が図られ、エンジンルームのコンパクト化と相まって、直進安定性の向上と、後席の足元空間の拡大が実現しました。

1989年の消費税導入により物品税が廃止されたことで、4ナンバー(商用車)と5ナンバー(乗用車)間の税制メリットが薄まり、スズキの軽乗用車「フロンテ」と統合する形でアルトも初めて本格的な5ナンバー乗用車が設定されました。

この時期の軽自動車市場は、単なる移動手段から、よりパーソナルな道具へと進化する過渡期であり、デザイン性、快適性、そして高性能化が競われ「三菱 ミニカ」「ホンダ トゥデイ」なども注目を集めていました。

■3代目 

車両型式M-CL11VM-CL11VM-CL11V
グレード3DOOR ツインカム Rl5DOOR PeSPECIAL BRAND L’EPO
寸法(mm)全長:3,195
全幅:1,395
全高:1,385
全長:3,195
全幅:1,395
全高:1,380
全長:3,195
全幅:1,395
全高:1,385
ホイールベース(mm)2,335
車両重量(kg)590580
エンジン種類水冷 4サイクル 直列 3気筒
DOHC 12バルブ
水冷 4サイクル 直列 3気筒 SOHC 6バルブ
総排気量(cc)547
最高出力46PS/7,500rpm34PS/6,500rpm
価格498,000円(全国標準現金価格)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

アルトスライドスリム (1988年)

スズキ アルトスライドスリム
出典:スズキ株式会社

アルト スライドスリムは、1988年9月に3代目アルトの派生モデルとして登場し、アルト史上初めて「スライドドア」を本格的に採用した車です。

3ドアのボディでありながら、運転席側と助手席側の両方にスライドドアを採用し、特に助手席側は、Bピラー(車体中央の柱)がない大開口部を実現しており、狭い場所での乗り降り、チャイルドシートへの子供の乗せ降ろし、大きな荷物の積み下ろしを劇的に容易にしました。

「ワゴンR」に代表されるトールワゴン型軽自動車の居住性や使い勝手など、その後の軽自動車の進化に繋がる、重要なモデルと言えます。

アルト (1990年)

スズキ アルト
出典:スズキ株式会社

3代目アルトは、1990年1月に施行された「新軽自動車規格」を視野に入れて設計されていましたが、1990年2月に実施されたマイナーチェンジで完全に新規格に対応した形となりました。

軽自動車の排気量上限が従来の550ccから660ccに引き上げられたことにより、アルトは550ccのF5A型エンジンから、新開発のF6A型660ccエンジンへ順次切り替えられました

また、シリーズ全車にラジアルタイヤやディスクブレーキを採用するなど、軽自動車の大きな転換点であった新規格に対応し、単なる低価格車から、より高性能で快適、そして安全な車へと進化を遂げたモデルとして、その後の軽自動車の方向性を示す重要な存在となっていきます。

アルトハッスル (1991年)

スズキ アルトハッスル
出典:スズキ株式会社

アルトハッスルは、1991年11月に登場した、3代目アルトをベースにした多目的バンです。

特徴的なデザインは、Bピラー(中央の柱)より後ろのルーフを大胆に持ち上げ、全高を一般的なアルトよりも大幅に高くした箱型ハイルーフスタイルにあります。

大きなリアゲートと高い開口部により、かさばる荷物や背の高い荷物の積み下ろしが容易になるほか、後席を倒すことで広いフラットな荷室空間を作り出すなど、小型商用バンのスタイルを軽自動車に落とし込み多目的車としての新しい価値を提案しました。

現在の軽スーパーハイトワゴンの原型の一つとも言える存在です。

ユニークな見た目から、現在でも一部の愛好家の間で根強い人気があります。

4代目 街乗りも意識した仕様 (1994年-1998年)

4代目 スズキ アルト
出典:スズキ株式会社

■特徴
・日常的な使用を意識したデザイン
・衝突安全性を意識したボディ構造を採用
・アルトワークスのさらなる高性能化

4代目は、660ccの新規格軽自動車としての進化をさらに深め、より現代的な軽自動車としての完成度を高めたモデルと言えます。

3代目が比較的直線的でシャープなデザインだったのに対し、4代目は直線的ながらも、全体的に柔らかな曲面が取り入れられ、「毎日のるクルマ」として親しみやすい印象です。

ボディサイズの拡大による重量増を抑えるため、ミッションの軽量化やエンジンやサスペンションなどのユニットを取り付ける車体の骨格を一部なくすなど、車体全体の重量を軽くする工夫がいたるところで見られます。

軽自動車規格の拡大を背景に、より衝突安全性を意識したボディ構造の採用、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)の設定や運転席SRSエアバッグの搭載など、当時としては先進的な安全装備が上級グレードに設定されました。

また、4代目アルトをベースとした「3代目アルトワークス」は、後のスズキ軽スポーツを支える名機K6A型DOHCターボエンジンを搭載し、軽自動車初の16ビットマイコンによるコンピュータ制御を行うなど、最先端の技術が投入され「高性能化」が注目を集めました。

スズキはこの時期、「ワゴンR」を登場させ、大ヒットとともに軽自動車市場に「軽トールワゴン」という新ジャンルを確立。

アルト自体は伝統的な軽ハッチバックでしたが、ワゴンRのような新しいタイプの軽自動車が台頭してきたことで、ユーザーの選択肢が広がり自動車のトレンドが生まれ始めた過渡期でもありました。

■4代目 

車両型式E-HA11SV-HC11V
グレードSeLfVs
寸法(mm)全長:3,295
全幅:1,395
全高:1,400
ホイールベース(mm)2,335
車両重量(kg)630650610
エンジン種類水冷 4サイクル 直列 3気筒 SOHC 6バルブ水冷 4サイクル 直列 3気筒 SOHC 12バルブ水冷 4サイクル 直列 3気筒 SOHC 6バルブ
総排気量(cc)657
最高出力42PS/5,500rpm52PS/7,000rpm40PS/5,500rpm

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

アルト電気自動車 (1997年)

スズキ アルト電気自動車
出典:スズキ株式会社

1997年に登場したスズキ アルトの電気自動車は、軽自動車のEV化に向けたスズキの先駆的な取り組みを示すモデルです。

これまでの電気自動車では2名乗車が一般的だった中、4名乗車を可能にしたほか、バッテリーを車体後部から床下収納に改良したことで室内空間を大幅に拡大

十分な荷室容量も確保され、日常的な使い勝手が向上しました。

1997年はトヨタが初代プリウスを発売し「ハイブリッド車」が注目され始めた時期です。

当時はまだEVのニーズも充電インフラもほとんど整っていなかったため、販売台数は非常に限られていましたが、スズキの技術力と環境意識を示す意義深いモデルとなりました。

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5代目 新軽規格と環境性能への意識 (1998年-2004年)

5代目 スズキ アルト
出典:スズキ株式会社

■特徴
・衝突安全性と環境性能を大幅に向上
・マツダへOEM供給が開始
・アルトワークスの廃止

5代目アルトは、軽自動車の基本性能(経済性、実用性)を追求しつつ、1998年の軽自動車新規格に合わせて衝突安全性と環境性能を大幅に向上しました。

デザインは、4代目までの直線的な造形から、全体的に丸みを帯びた柔らかく親しみやすいスタイルに変わりました。

ヘッドライトも丸型をモチーフとしたデザインに変わり、乗り降りしやすいシート高や、運転時の視界の広さ確保、オートエアコンの設置など日常の使いやすさをと居住性を高めています

小型車と同等の安全性を目指し、運転席・助手席SRSエアバッグが、多くのグレードで標準装備(またはオプションで設定)されるようになったほか、衝突時の安全性向上のため、「軽量衝撃吸収ボディ(現在の「TECT」の概念の原型)」を採用

さらに、一部のグレードに新開発のDOHCリーンバーンエンジン(直列3気筒K6A型)を設定し燃焼効率を高めることで、10・15モード燃費で29.0km/Lという当時トップクラスの低燃費を実現しました。

まさに「毎日のるクルマ」としての完成度を高めたモデルと言えるでしょう。

この5代目アルトからマツダ「キャロル」にOEM供給が開始されました。

一方、スポーツモデルから低燃費やユーティリティ重視へとニーズが移り変わったことにより、K6A型DOHCターボエンジンや専用内外装で高性能を追求した「4代目アルトワークス」の設定は2000年で廃止となっています。

■5代目 

車両型式GF-HA12SGF-HA22SGD-HA12V
グレードエポエポP2Vs
寸法(mm)全長:3,395
全幅:1,475
全高:1,450
ホイールベース(mm)2,360
車両重量(kg)640670610
エンジン種類水冷 4サイクル 直列 3気筒 SOHC 12バルブ水冷 4サイクル 直列 3気筒 DOHC 12バルブ水冷 4サイクル 直列 3気筒 SOHC 6バルブ
総排気量(cc)657658657
最高出力46PS/5,800rpm55PS/6,500rpm42PS/5,500rpm
価格498,000円(消費税を含まず)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

アルトC(クラシック) (1999年)

スズキ アルトC(クラシック)
出典:スズキ株式会社

アルトCとは、安全性と低燃費を追求していた5代目アルトに対して、上質さやデザイン性を高めたグレードとして位置づけられたバリエーションの一つです。

エクステリア(外観)やインテリア(内装)の一部パーツにメッキ加飾を施すほか、足元にはフルホイールキャップが装着され、低価格なイメージが強かったアルトに、より洗練された印象が加えられました。

アルトCは、ベースのアルトが持つ「軽No.1の低燃費」と「優-低排出ガス車」認定など経済性や実用性に加え「内外装をドレスアップしたい」というユーザーのニーズに応えたグレードと言えるでしょう。

6代目 シンプルな構成と実用性の追求 (2004年-2009年)

6代目 スズキ アルト
出典:スズキ株式会社

■特徴
・全高60mm増で居住空間の拡大
・装備を保持しながら「65万円(税抜)」低価格を実現
・日産へOEM供給が開始

6代目はその実用性を維持しつつ、デザイン性や快適性を高め、「価格だけでなく見た目や乗り心地も重視する」という、より幅広いユーザー層にアピールするモデルへと進化しました。

丸と直線をモチーフに、シンプルでありながらも個性的なデザインになっており、全高が5代目より60mm高くなったことで、コンパクトなイメージが薄れ居住空間を拡大しています。

ボディ形状は5ドアのみとなり、エアコン、パワーステアリング、ラジオ、エアバッグなどを装着しながらも、65万円(税抜)の低価格を実現。

これまでの3ドア車や2シーター、エアコン・パワステ無しの超廉価仕様は廃止され、グレード構成も「E」「GII」「X」の3種類に整理されるなど、これまでのアルトが第一目標としてきた「価格の安さ」だけでなく、「華のある内外装デザイン」と「上質な雰囲気」を追求し、コストパフォーマーからの脱却を目指しました。

マツダへのOEM供給(キャロル)に加え、6代目アルトから日産へも「ピノ」にOEM供給も開始しました。

■6代目 

車両型式CBA-HA24SDBA-HA24S
グレードEGX
寸法(mm)全長:3,395
全幅:1,475
全高:1,500
ホイールベース(mm)2,360
車両重量(kg)700730760
エンジン種類水冷 4サイクル 直列 3気筒 DOHC 12バルブ
総排気量(cc)658
最高出力40kW(54PS)/6,500rpm
価格650,000円(消費税を含まず)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

アルトバン(5ドア) (2005年)

スズキ アルトバン
出典:スズキ株式会社

6代目アルトの乗用車としての魅力を引き継ぎつつ、商用車としての経済性、耐久性、積載性を追求したモデルです。

1989年の消費税導入当時に、バンが3ドアとなって以来の5ドアバン復活となりました。

乗用モデルの上級グレードに設定されるような快適装備(高級オーディオ、オートエアコン、電動格納式ドアミラーなど)は省略され、必要最低限の装備に絞られていました。

貨物車登録(4ナンバー)であるため、基本的には2名乗車がメインで、後席は簡易的な座席として使われることを想定した簡素な構造になっており、どちらかというと後席の背もたれを倒して生まれるフラットな荷室空間の確保など、商用での積載性を最優先しています。

低価格を維持し、プロの仕事道具やプライベートで割り切って使うユーザーのニーズに応えていました

7代目 エコカーとしての進化 (2009年-2014年)

7代目 スズキ アルト
出典:スズキ株式会社

■特徴
・CVT(無段変速機)による燃費向上
・環境対応車普及促進税制(エコカー減税)の税制優遇
・超低燃費モデル「アルト エコ」が登場

7代目は「省資源・低燃費で気軽に使え、世代を超えて愛される軽自動車」をコンセプトに開発され、特に「燃費性能」と「環境性能」が大きく前進したモデルです。

車両ボディは、丸みのある紡錘形(ぼうすいけい)のヘッドランプや大きなグリルが特徴で、「愛嬌のある顔」と表現されるような、親しみやすく柔らかな印象のデザインになりました。

副変速機構付CVT(無段変速機)を組み合わせることで、さらなる燃費向上を図るとともに、全車に燃焼効率を高めるVVT(可変バルブタイミング)機構付きのK6A型660cc DOHCエンジンを採用し、吸気効率の改善などで環境対応車普及促進税制(エコカー減税)の税制優遇を受けられるようにしました。

また、軽量衝撃吸収ボディTECT(テクト)の採用、歩行者傷害軽減ボディ、頭部衝撃軽減構造インテリアを取り入れるなど、安全性能も強化されました。

また「アルト エコ」という超低燃費モデルが登場し、JC08モード燃費で35km/Lという当時のトップクラスの燃費を達成したことから、燃費競争をさらに加速させることになります。

この時期ホンダからNシリーズが発表され、2012年に発売されたN-ONEは、レトロモダンなデザインでアルトに近いパーソナルユース層でも競合しました。

■7代目 

車両型式DBA-HA25S
グレードFGX
寸法(mm)全長:3,395
全幅:1,475
全高:1,535
ホイールベース(mm)2,400
車両重量(kg)740760
エンジン種類水冷 4サイクル 直列 3気筒 DOHC 12バルブ VVT
総排気量(cc)658
最高出力40kW(54PS)/6,500rpm
価格677,250円(消費税込み)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

8代目 軽量化とレーダーブレーキサポートの導入 (2014年-2021年)

8代目 スズキ アルト
出典:スズキ株式会社

■特徴
・新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」の採用
・軽量化に伴う車両の低重心化
・アルトエコの廃止とアルトワークスの復活

8代目は2014年12月に、初代アルトが持っていた「経済性」「実用性」「運転のしやすさ」という本質の「原点回帰」をテーマに発売されました。

スズキが新開発した新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用し、車両のあらゆる部品を徹底的に見直すことで、先代モデルから最大で約60kgもの大幅な軽量化を実現

軽自動車の規格(全長3,400mm以下、全幅1,480mm以下)は決まっていますが、8代目アルトの標準グレードは、特に「低重心化」や「軽量化」を追求した結果、全高を一般的な軽トールワゴンよりも低く設定しています。

徹底的な軽量化とパワートレインの高効率化(R06A型エンジン、新CVT)により、JC08モード燃費37.0km/Lという、当時のガソリン車(軽自動車・登録車含む)で最高の低燃費性能を達成したことで、7代目で設定されていた燃費特化モデルの「アルトエコ」は廃止され、アルトに一本化されました。

また2015年12月、15年のブランクを経てアルトワークスが復活しました。

8代目アルトをベースに、専用チューニングされたR06A型ターボエンジン(64ps)、専用サスペンション、専用レカロシート、ショートストローク5速MTなどを採用し、多くのファンを熱狂させました。
この時代になると、スズキの自社製品であるワゴンR、スペーシア(スーパーハイトワゴン)、ハスラー(SUVテイスト)といった、より個性的な軽自動車がラインナップされます。

軽自動車市場全体のトレンドと、各社の多様なラインナップの中で、アルトは「シンプルで軽い」という独自の立ち位置を確立していきました。

■8代目 

車両型式 
グレードFLS
寸法(mm)全長:3,395
全幅:1,475
全高:1,475
ホイールベース(mm)2,460
車両重量(kg)620650
エンジン種類水冷 4サイクル 直列 3気筒 DOHC 12バルブ 吸排気VVT
総排気量(cc)658
最高出力38kW(52PS)/6,500rpm
価格696,600円(消費税8%込み)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

9代目 マイルドハイブリッドとスズキ セーフティ サポート (2021年-現行)

9代目 スズキ アルト
出典:スズキ株式会社

■特徴
・モーターでエンジンをアシストする「マイルドハイブリッド」の採用
・先進の予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」の標準装備
・先進安全装備の充実

アルトの現行車は、2021年12月に発売された9代目です。

全高が50mmアップし、室内幅も拡大されたことで居住性も向上しました。

アルトが長年培ってきた「経済性」「実用性」「運転のしやすさ」を継承しつつ、現代のニーズに合わせて「マイルドハイブリッド」「先進安全装備」「広い室内空間」を大きな特徴としています。

モーターでエンジンをアシストすることで、低速から中高速までの実用速度域で優れた燃費性能と軽快な走りを両立できるマイルドハイブリッドにより、WLTCモード燃費で27.7km/L(HYBRID S、HYBRID Xの2WD車)という軽自動車トップクラスの低燃費を実現しました。

先進の予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」が多くのグレードで標準装備となり、デュアルカメラブレーキサポート(昼夜の歩行者検知対応)や後退時ブレーキサポート、車線逸脱警報機能など、先進安全装備が充実しました。

9代目アルトは、アルトの「気軽」「安心」「愛着」というコンセプトを基盤に、時代の最先端であるマイルドハイブリッドと先進安全装備を全車に標準装備することで、軽自動車の新たなスタンダードを目指したモデルと言えるでしょう。

■9代目 

車両型式5AA-HA97S3BA-HA37S
グレードHYBRID XA
寸法(mm)全長:3,395、全幅:1,475、全高:1,525
ホイールベース(mm)2,460
車両重量(kg)710680
エンジン種類水冷4サイクル直列3気筒
DOHC12バルブ吸排気VVT
水冷4サイクル直列3気筒
DOHC12バルブ
総排気量(cc)0,6570.658
最高出力36kW(49PS)/6,500rpm34kW(46PS)/6,500rpm
価格943,800円(消費税10%込み)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

アルトのライバル車

現行車の9代目アルトのライバル車をご紹介します。

ダイハツ ミラ イース (Mira e:S)

ダイハツ ミラ イース (Mira e:S)
出典:ダイハツ工業株式会社

伝統的な軽ハッチバックの市場で、燃費と低価格を追求する点では、依然としてダイハツ ミラ イースが最大のライバルです。

ミライースは、初代でライバル関係にあった、ダイハツ「ミラ」シリーズの中で「エコ」に特化した派生モデルであり、その流れを汲む後継的な位置づけにある車種です。

アルトとともに、長い歴史の中でともに進化したライバル車といえます。

ミラ イースの現行車は2代目モデル(2017年5月発売)で、高い燃費性能と基本的な安全装備(スマートアシストⅢ)を備え、アルトと同様にコストパフォーマンスを重視するユーザーにアピールしています。

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ホンダ N-ONE (N-ONE)

ホンダ N-ONE (N-ONE)
出典:本田技研工業株式会社

デザイン性や走行性能を重視する層のライバルとして、2020年11月にフルモデルチェンジした2代目ホンダ N-ONEが挙げられます。

N-ONEは、高いデザイン性と質感、そして「Honda SENSING(ホンダ センシング)」による先進安全装備の充実が特徴です。

アルトよりも高価格帯ですが、より「自分らしさ」や「走り」を求めるユーザーに人気がある車です。

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日産 デイズ (Dayz)

日産 デイズ (Dayz)
出典:日産自動車株式会社

日産 デイズと三菱 eKワゴンは、共同開発された兄弟車で、デイズの現行車は、2019年に発売された2代目になります。

アルトよりも広い室内空間、高いアイポイント、そして「プロパイロット」といった軽自動車では画期的な運転支援システムを搭載している点が最大の特徴です。

軽自動車の概念を変える「軽自動車の域を超えた乗り心地と軽快な走り」として、街乗りでのスムーズな加速感を重視しており、マイルドハイブリッドシステムにより、軽ハイトワゴンの中でも非常に優れた燃費性能を実現しています。

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三菱 eKワゴン (eK Wagon)

三菱 eKワゴン (eK Wagon)
出典:三菱自動車工業株式会社

日産 デイズと三菱 eKワゴンは、共同開発された兄弟車で、eKワゴンの現行車は、2019年に発売された4代目になります。

デイズと同じく、アルトよりも広い室内空間、高いアイポイント、「マイパイロット」といった先進の運転支援システムを強みとしており、衝突被害軽減ブレーキなどの予防安全技術「e-Assist」を多くのグレードで標準装備するなど、日常の安心・安全をサポートします。

「シンプルで使いやすい軽自動車」というコンセプトを掲げ、老若男女問わず誰にでも受け入れられる曲線が目立つ親しみやすい普遍的なデザインが特徴です。

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アルトの派生モデル

最後に、アルトの派生モデルをご紹介します。

アルトワークス

スズキ アルトワークス
出典:スズキ株式会社

アルトワークスは、1987年2代目アルトベースに、軽自動車初のDOHCインタークーラーターボエンジンを搭載し、アルトシリーズの最高峰モデルとして登場しました。

「ワークス」は、レースのメーカーチームを意味しています。

「走りの楽しさ」と「高性能」を極限まで追求したスポーツモデルとして、単なる移動手段としての軽自動車とは一線を画し、その刺激的な走りで多くの車好きを魅了してきました。

2000年に一旦アルトワークスの系譜は途絶えましたが、約15年のブランクを経て、2015年に8代目アルトをベースにアルトワークスが復活。

軽自動車ならではの軽量なボディと高性能ターボエンジンから、非常に高いパワーウェイトレシオ(車両重量÷出力)を実現。

高い走行性を支える専用サスペンションに加え、ダイレクトな操作感を楽しめるマニュアルトランスミッションが設定され、多くのファンを喜ばせました

単なる移動手段としての軽自動車とは一線を画し、その刺激的な走りで多くの車好きを魅了してきましたが、これも2021年に生産を終了しています。

アルトラパン

スズキ アルトラパン
出典:スズキ株式会社

アルトラパンは、2002年1月5代目アルトをベースに、「自分の部屋」のような居心地の良さや、雑貨・家具のような愛着の持てる道具という発想から誕生しました。

丸みを帯びた四角いボディが特徴で、シンプルながらも可愛らしく、親しみやすさと懐かしさや温かみを感じさせるレトロモダンな要素が取り入れられています。

「ラパン (Lapin)」が意味する「ウサギ」のモチーフが車体のいたるところに隠されているなど、デザイン、内装の質感、収納の工夫など、女性目線を意識した設計なのが分かります。

搭載されるエンジンやトランスミッション(CVTなど)も、基本的に同世代のアルトで採用されているものが使われており、燃費性能や走行性能の基礎がアルトと共通しています。

アルトが「機能美」や「実用性」を追求し老若男女問わず幅広い層を対象とするのに対し、ラパンは「部屋のような居心地の良さ」「雑貨のような愛着」といった情緒的な価値を重視していることから、特に女性をメインターゲットとして開発された軽自動車といえるでしょう。

スズキ アルトの歴代モデル紹介まとめ

レディバグ越谷店

ここまで、アルトの歴代モデルの特徴を時代とともにご紹介してきました。

「より安く」「より燃費良く」「より安全に」「より使いやすく」という、軽自動車に求められる本質的な価値を追求し続けることで、長年にわたり多くのユーザーに選ばれるロングセラーモデルとして進化してきました。

1979年に登場し、今年で47年目に突入したアルト。

その進化した歴史によって磨かれた9代目アルトは、完成度の高い車と言えます。

気になる方は、一度アルトに試乗されてはいかがでしょうか。

届出済軽未使用車専門店レディバグでは、今回ご紹介したアルトなど軽自動車を検索・ご覧いただけるほか(在庫状況によりご覧いただけない場合がございます)、経験豊富なカーライフアドバイザーが車種ごとの情報や車の選び方など、ご希望に合わせてご案内いたします。

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