
この記事を読んでいる方は、仕事用やアウトドア用に軽バンを検討しているけれど、エブリイはどのようなクルマなのか知りたいという方なのではないでしょうか。
軽バンといえばエブリイという方も多く、長年ユーザーに愛されてきた人気の軽バンです。
今回は、スズキエブリイの基本情報から注意したいポイント、魅力を紹介します。
この記事を読んでわかること
- 基本情報と内装外装燃費性能の紹介
- 豊富なミッション設定と5AGSの乗り心地
- 購入前に注意しておきたい安全装備とターボエンジン設定
- エブリイの購入が向いている人
エブリイとは
エブリイは1982年に発売された、「人の働きやすさ」を第一に考えて設計されている軽バンで、現在6代目。
小売業や配送業、建設業などさまざまな分野で活躍しています。
昔から働く人に愛されてきたクルマですが、使い勝手や安全性能など時代に合わせて進化し続けています。
エブリイは日本国内の複数メーカー向けOEMのベースモデルになっており、日産のNV100クリッパー、マツダのスクラムバン、三菱のミニキャブバンがスズキエブリイのOEM車で、すべてスズキの工場で生産されています。
※OEMとはOriginal Equipment Manufacturerの略で、車の場合、他社が開発製造した車種を提供してもらうことを指します。
2024年、エブリイに一部仕様変更が入りました。
詳しい記事はこちらをご覧ください。
エブリイの基本情報
エブリイの基本情報を表にまとめました。
【2WD車】
グレード 本体価格 ミッション 車高 燃費
WLTCモード
PA 991,100円
1,092,300円
1,115,400円5MT
5AGS
4AT1,895mm 17.2km/L
16.4km/L
14.6km/L
PAリミテッド 1,020,800円
1,122,000円
1,145,100円5MT
5AGS
4AT1,895mm 17.2km/L
16.4km/L
14.6km/L
PC 1,173,700円
1,298,000円5MT
4AT1,895mm 17.2km/L
14.6km/L
JOIN 1,262,800円
1,364,000円
1,387,100円5MT
5AGS
4AT1,895mm 17.2km/L
16.4km/L
14.6km/L
【パートタイム4WD車】
グレード | 本体価格 | ミッション | 車高 | 燃費 WLTCモード |
---|---|---|---|---|
PA | 1,123,100円 1,224,300円 1,247,400円 | 5MT 5AGS 4AT | 1,895mm | 16.9km/L 16.4km/L 14.6km/L |
PAリミテッド | 1,152,800円 1,254,000円 1,277,100円 | 5MT 5AGS 4AT | 1,895mm | 16.9km/L 16.4km/L 14.6km/L |
PC | 1,305,700円 1,430,000円 | 5MT 4AT | 1,895mm | 16.9km/L 14.6km/L |
JOIN | 1,394,800円 1,496,000円 1,519,100円 | 5MT 5AGS 4AT | 1,895mm | 16.9km/L 16.4km/L 14.6km/L |
ミッション
エブリイは、ミッションの設定が豊富であることが特徴です。
PCグレード以外は5MT、5AGS、4ATの3つのミッションが設定されており、クルマの使い方や走り方の好みに合わせて選択可能です。
車高
エブリイの車高は1,895 mmです。
もし、機械式駐車場にクルマを止める事がある方は注意が必要です。
機械式立体駐車場の基準は1,550mm以下なので、エブリイは機械式立体駐車場に駐車することができません。
ショッピングモールなどの自走式駐車場の高さ制限は2,000mm〜2,500mmなので駐車可能です。
注意したいポイント
グレードによって安全装備が標準装備ではない
エブリイのPA、PAリミテッドは安全装備が標準装備ではなく、生産時に選ぶメーカーオプションとして設定されています。
非装備である分、車両本体価格は安くなっていますが、安全装備を求める方は購入前に確認をしてください。
5AGSは試乗がおすすめ
エブリイのミッションには5AGSが設定されています。
5AGSはMTミッションをベースにしていますが、クラッチ操作がないミッションのことで、AT車やCVT車と比較して沢山の重い荷物を積んだ状態で坂道を上る力が強いことが特徴です。
AT車に乗り慣れている方にとっては変速時のショックが大きく、MT車に乗り慣れている方にとっては自動の変速に違和感を感じる方もいます。
是非、試乗をして変速時の乗り心地を確かめることをおすすめします。
ターボ設定が無い
エブリイは2022年4月に仕様変更があり、それまで設定されていたJOINターボというターボグレードが無くなりました。
ターボグレードを希望される方は、他の軽バンかエブリイワゴンを検討してみてください。
内装の魅力
人の働きやすさを大切にした設計
エブリイは「人の働きやすさ」を第一に考えて設計されています。
前席は地上高が355mmと低く、握りやすい大型の乗降グリップを装備しており、ストレスなく乗り降りすることが可能。
運転席のシートは230mmスライドするため、乗る人に合わせて最適な運転姿勢がとれるようになっています。
また、シフトノブの位置がステアリング近くに設置され、前席の足元空間が広いため、前席の移動や助手席側からの乗降もスムーズです。

出典:スズキ株式会社
豊富な収納スぺ―ス
エブリイは豊富な収納スペースが魅力。
基本的なドリンクホルダーや助手席のインパネトレー、グローブボックスの他、運転席のインパネポケットやカードケース、センターミドルトレーなど特にインパネ周りの細かな収納が多く、ちょっとした物を収納するのに便利です。
手荷物が多くなりがちな仕事の時にも助かる収納です。
【エブリイインパネ収納】
出典:スズキ株式会社
アクセサリでさらに仕事がしやすくなる
エブリイはもともと仕事用のクルマとして人気ですが、アクセサリーを選択すると、より仕事がしやすいクルマにカスタマイズすることが可能。
アクセサリーの一部を紹介します。
ラゲッジマット
荷室や荷物に傷や汚れが付着することを防いでくれます。
硬質タイプや合成ゴムタイプなどさまざまなタイプがあり、用途に合わせて選択可能です。

間仕切りカーテン
運転席・助手席と後席を仕切るためのカーテンです。
冷暖房効果を高めたり荷崩れによるトラブル防止に役立ちます。
ネットラック/ハンガー受け
天井部分に荷物を載せたりハンガーをかけたりできます。
デッドスペースになりがちなスペースを上手く活用することが可能です。
キャンプやアウトドア用のアクセサリについては一例をこちらの記事で紹介していますので是非ご覧ください。
外装の魅力
シンプルなデザイン
エブリイはシンプルでスッキリとした印象のデザイン。
四角いデザインによって視覚的に大きく見せることが考慮され、荷物を積む、仕事に使う、遊びに使う、という求められる機能をわかりやすく形にしています。

アクセサリーで外装もカスタマイズ
シンプルなデザインのエブリイですが、外装をカスタマイズできるアクセサリーも多くあります。
アクセサリーの例を紹介します。
デカール
遊び心溢れるデカールでおしゃれなカスタマイズを楽しむことができます。
※写真はエブリイワゴンです
フロントフードガーニッシュ
クロームメッキ仕様となっており、シンプルなフロントデザインにアクセントを加えることができます。
ルーフエンドスポイラー
リアに華やかさとかっこよさを加えることができます。
選べるボディカラー
エブリイのボディカラーはグレード別で6色設定されています。
上級グレードのJOINは定番のホワイト、シルキーシルバーメタリック、ブルーイッシュブラックパールの他、ノクターンブルーパール、クールカーキパールメタリック、ムーンライトバイオレットパールメタリックがあり、自分好みの個性を出した1台を選ぶことができます。

出典:スズキ株式会社
エブリイの安全性能
基本安全
基本安全は以下の3つです。
・視界性能
・運転姿勢と操作系
・インターフェース
エブリイは、右左折時の横断歩行者や交通状況を把握しやすいピラーやドアミラー位置、ピラー断面とピラートリム形状の最適化などにより視認性を向上させています。
予防安全
予防安全としてスズキ セーフティ サポートがあります。
スズキ セーフティ サポートとは事故を未然に防ぐための様々な技術です。
エブリイに付いている機能は以下の8つです。
・デュアルカメラブレーキサポート
・後退時ブレーキサポート
・誤発進抑制機能
・後方誤発進抑制機能
・車線逸脱警報機能
・ふらつき警報機能
・先行車発進お知らせ機能
・ハイビームアシスト
代表的な機能の詳細を説明します。
デュアルカメラブレーキサポート
2つのカメラで前方の車両や歩行者を検知し、衝突のおそれがあると判断するとブザー音やメーター内の表示によってドライバーに警告。
ブレーキペダルを踏むとブレーキ踏力をアシストし、衝突の可能性が高まると自動で強いブレーキをかけ、衝突の回避または衝突時の被害軽減をはかります。
後退時ブレーキサポート
リヤバンパーに内蔵した4つの超音波センサーで後方の障害物との距離を測り、4段階のブザー音で障害物への接近をお知らせするリヤパーキングセンサーを搭載しています。
後方の障害物との衝突の可能性が高まると自動でブレーキが作動し、衝突の回避または衝突時の被害軽減をはかります。
誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能
駐車場などで、前方や後方に障害物があるにも関わらず、アクセルペダルを強く踏み込むと、最長約5秒間、エンジン出力を自動的に抑制してくれます。
急な後退や、急発進・急加速を抑えて、踏みまちがいなどによる衝突回避に貢献します。
衝突安全
衝突安全は万が一の衝突被害を軽減する技術です。
代表的なものを説明します。
軽量衝撃吸収ボディー テクト
軽量衝撃吸収ボディー テクトとは、強度を高めながら、軽量化、安全性を追求したボディーのことです。
ボディー構造には、衝突時の衝撃を吸収するクラッシャブル構造や衝撃を効果的に分散する骨格構造、さらに高強度なキャビン構造などを採用し、高い衝突安全性能を実現しています。
歩行者傷害軽減ボディー
ボンネットフードやフロントフェンダー、フロントバンパーなど車体前部に衝撃吸収構造を採用しており、万一の接触時に歩行者の頭部と脚部への衝撃を緩和します。

出典:スズキ株式会社
良くある質問

ここまでエブリイの基本情報や注意したいポイント、魅力を紹介してきました。
最後に、良くある質問にお答えします。
エブリイとよく比較される車種
エブリイとよく比較される車種はダイハツのハイゼットカーゴやホンダのN-VANです。
特にエブリイとハイゼットカーゴはモデルチェンジを繰り返しながら競い合ってきました。
それぞれ強みがあるため、自分の使い方や重視したい点に合う車種を選んでください。
ハイゼットカーゴとN-VANについてはこちらの記事をご覧ください。
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実際の燃費はどうか
エブリイのカタログ燃費はWLTCモードで14.6km/L~17.2km/Ⅼです。
WLTCモードは市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モードです。
モード | 燃費数値 |
---|---|
市街地モード (信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行) | 12.8km/Ⅼ〜15.1km/Ⅼ |
郊外モード (信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行) | 15.0km/Ⅼ〜18.1km/Ⅼ |
高速道路モード (高速道路等での走行) | 15.2km/Ⅼ〜17.7km/Ⅼ |
実際の燃費は乗る方の走り方や荷物の積載量によっても変わりますが、このWLTCモードは国際的な試験法である事と実走行に近い状態での試験のため、実際の燃費とかなり近い数値であると言えます。
エブリイをおすすめしたい人
・価格を抑えて軽バンに乗りたい
・選択肢の豊富さを重視したい
・アクセサリーで自分好みにカスタマイズしたい
エブリイはグレード別になりますが、安全装備の有無やミッションを選択することができ、自分好みに組み合わせることが可能です。
昔からユーザーに愛され続けているエブリイは2022年4月に仕様変更があり、安全性能や装備など進化し続けています。
気になった方は是非、実物を見てみてください。

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