
軽自動車は維持費が安く小回りが利くことから、運転初心者の方の初めてのクルマとして人気があります。
しかし、高い買い物だからこそ数多く販売されている軽自動車の中から、自分に合うクルマを見つけられるのか、不安に感じる方もいるのではないでしょうか。
今回は、運転しやすいおすすめ車種10選と自分に合う軽自動車の見つけ方をご紹介します。
ぜひ、後悔のないクルマ選びをするための参考にしてください。
この記事を読んでわかること
- 軽自動車が初めてのクルマにおすすめの理由
- 運転しやすい軽自動車10選とおすすめポイント
- 自分に合う軽自動車を選ぶための5つのポイント
目次
なぜ軽自動車は初めてのクルマにおすすめなのか

運転しやすいおすすめ車種10選をご紹介する前に、初めてのクルマに軽自動車をおすすめする理由をご説明します。
理由は大きく分けて、以下の3つです。
- ・全体の費用を抑えることができる
- ・タイプごとに分かれているため、車種選びがしやすい
- ・運転しやすい設計
全体の費用を抑えることができる
軽自動車は普通自動車と比較してコンパクトな分、維持費が安く経済的である事が一番のメリットです。
自動車税や重量税、車検を含むメンテナンス等、コンパクトな軽自動車なら費用を抑えることができます。
例えば、軽自動車の自動車税(自家用)は10,800円ですが、普通車の自動車税は25,000円〜110,000円(総排気量によって異なる)です。
また、軽自動車は燃費の良さも売りですが、コンパクトカーやハイブリッドカーは普通自動車であっても燃費が良くなるため、気になるクルマがある場合はぜひ比較してみてください。
タイプごとに分かれているため、車種選びがしやすい
軽自動車とは排気量660cc以下、長さ3.4m以下幅1.48m以下、高さ2.0m以下の三輪および四輪自動車のことを指します。
どの車種も長さと幅は目一杯に設計しており、車種によって異なるのは高さのみです。
高さによりタイプが分かれており、同じタイプで比較すると車種選びがしやすくなります。
各タイプを一覧にて簡単にご説明します。
セダン
セダンタイプの軽自動車は、車高が1,550mm以下。
コンパクトで小回りが利き、何よりも価格が安いため、購入費用重視の方におすすめです。
ワゴン
ワゴンタイプの軽自動車は車高が1,600mm前後と普段使いしやすい車種が多く、「価格」「燃費」「広さ」のバランスの取れた、使い勝手の良いクルマをお探しの方におすすめです。
ハイトワゴン(スーパーハイトワゴン)
スーパーハイトワゴンタイプの軽自動車は、車高が1,700mm以上でスライドドアが装備され、軽自動車とは思えない車内空間の広さが魅力です。
広い車内空間を楽しみたい方におすすめです。
SUV
SUVとは、スポーツ・ユーティリティー・ビークル(Sport Utility Vehicle)の略です。
スポーツやレジャーに適した装備を持った利便性の高い車両を指します。
クルマをアクティブに使いたい方におすすめです。
セミキャブオーバー/バン
仕事用やアウトドア用に使われることが多い軽自動車です。
人も荷物もゆったり乗せたい方にはセミキャブオーバー、荷物をメインで積載したい方にはバンがおすすめです。
運転しやすい設計
軽自動車は前述の通り大きさの規格が決まっているため、車内空間のゆとりや運転のしやすさなどを各メーカーが工夫しています。
車高が高い、フロントガラスが大きい、死角が少ない、シート位置が高い(調節可能)など運転がしやすい車種も多いです。
また、軽自動車は最小回転半径が小さく、小回りが利く点も運転しやすさのポイント。
運転に慣れていない初心者の方にピッタリです。

出典:スズキ株式会社

運転初心者におすすめの運転しやすい軽自動車10選
運転初心者におすすめの運転しやすい軽自動車10選を、車種の特徴やおすすめポイントと合わせてご紹介します。
車両本体価格は2024年2月27時点の価格です。
スズキ アルト


- タイプ:セダン
- 新車本体価格:1,064,800円~1,500,400円
アルトとは
アルトは「気軽に乗れる、すごく使える、安心安全な軽セダン」が商品コンセプト。
1979年の初代発売後は多くのユーザーに愛され続け、2021年12月にフルモデルチェンジしました。
もともとの特徴であった、コンパクトな使い勝手の良さはそのまま、車高を高くして居住性や乗降性を改善。
マイルドハイブリッド搭載車が設定されたことで軽自動車ナンバーワンの低燃費を実現しています。
おすすめポイント
アルトの魅力は低燃費だけではありません。
初めてのクルマ、運転が苦手という方にも嬉しい、視界性能や安全性能にも定評があります。
フロントガラスは斜め前方の死角を作りづらいつくりになっており、運転席からの視界の広さは良好。
また、全車に安全装備が標準装備となっており、ふらつき警報機能や後方のブレーキアシスト、6つのエアバックなど機能も充実しています。


出典:スズキ株式会社
アルトに関する詳しい記事はこちらをご覧ください。
合わせて読みたい
ホンダ N-ONE


出典: 本田技研工業株式会社
- タイプ:セダン
- 新車本体価格:1,662,100円~2,085,600円
N-ONEとは
N-ONEは2012年に登場した、愛くるしいデザインや使い勝手の良さで人気のクルマです。
2020年にフルモデルチェンジをして現行モデルとなりました。
2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤーでは、K CAR オブ・ザ・イヤー(総合的に優れた軽自動車)を受賞しています。
可愛らしいN-ONEですが、ターボエンジンやMTの設定、シックな特別仕様車もあり、幅広い層に支持される仕様となっています。
走る楽しさを感じられるデザインや自然吸気エンジンの優れた静粛性や動力性能の高さから、街乗りから長距離走行まで乗りこなせる1台です。
おすすめポイント
N-ONEは車高1,545mmとコンパクトで安定した走りが魅力です。
運転席からはヘッドライトの出っ張りが見えるようになっており、車両感覚をつかみやすい点も運転初心者には嬉しいポイント。
コンパクトな設計ですが、リアシートはリクライニングと跳ね上げが可能で、使い方に合わせて自由にアレンジできます。


出典: 本田技研工業株式会社
N-ONEに関する詳しい記事はこちらをご覧ください。
スズキ ワゴンR


- タイプ:ワゴン
- 新車本体価格:1,294,700円~1,586,200円
ワゴンRとは
ワゴンRは1993年に発売され、軽自動車人気の先駆けであり「軽ワゴン」の言葉を作り上げたクルマです。
それまでは、荷物を置くスペースを確保している程度の軽自動車が主流でした。
ワゴンRは機能の充実と改善を図り、快適な4人乗りの軽自動車として進化し人気を集めました。
使い勝手の良さ・安全・低燃費を実現し、長年愛され続けています。
おすすめポイント
ワゴンRは運転席からの視界の良さが魅力です。
前席のヒップポイントの高さが635mmとなっており、この高さは平均的な人の立ち姿のヒップ位置とほぼ同じになっています。
高い座面により、乗り降りのしやすさと運転のしやすさを実現しています。
さらに、収納の豊富さやフラットになる荷室、マイルドハイブリッド搭載で低燃費と非常にバランスのとれたクルマです。


出典:スズキ株式会社
ワゴンRに関する詳しい記事はこちらをご覧ください。




ダイハツ ムーヴキャンバス

- タイプ:ワゴン
- 新車本体価格:1,463,000円~1,919,500円
ムーヴキャンバスとは
ムーヴキャンバスは2016年に「自身のライフスタイルを楽しむ女性に寄り添う新感覚スタイルワゴン」をキャッチフレーズとし、30代から40代の女性だけでなく、その親世代に向けて開発されました。
当時、車高1,700mm以下の車種でスライドドアを搭載したことで話題になり、発売後すぐに人気車種の仲間入りを果たしました。
2022年7月にフルモデルチェンジ。
ユーザーからの要望の高かったターボグレードも選べるようになり、今までターゲットとしていた女性に加え、男性ユーザーへの広がりが意識されています。
おすすめポイント
ムーヴキャンバスは充実したお得な装備が魅力。
特に両側パワースライドドアが標準装備である点がポイントです。
多くの車種が、上級グレードまたはメーカーオプションでないと両側パワースライドドアは装備されないため、非常に珍しいクルマであると言えます。
異なる2つのタイプ「ストライプス」と「セオリー」があるため、自分好みの1台を見つけられます。


※左がストライプス、右がセオリー
ムーヴキャンバスについての詳しい記事はこちらをご覧ください。
スズキ スペーシア


出典:スズキ株式会社
- タイプ:スーパーハイトワゴン
- 新車本体価格:1,530,100円~2,193,400円
スペーシアとは
2023年11月にフルモデルチェンジし新型となったスペーシア。
「わくわく満載!自由に使える安心・快適スペーシア」をコンセプトにしています。
デザインコンセプトも「スーツケース」から「コンテナ」に変わり、道具感を感じるタフな印象へと変化しています。
スライドドアが装備された広い室内やスズキ車ならではの収納の多さ、マイルドハイブリッド搭載で走行性能や燃費性能に優れていることから、特にファミリー層に人気のクルマです。
おすすめポイント
スペーシアは広いフロントガラスによる視界の良さと、小回りの利く便利さを兼ね備えています。
特にスペーシアのようなスーパーハイトワゴンは室内空間の広さが魅力ですが、最小回転半径はセダンタイプのアルトと同じ4.4mと小回りの利くクルマです。
また、マイルドハイブリッド搭載により実現した低燃費により経済性にも優れています。


出典:スズキ株式会社
スペーシアについての詳しい記事はこちらをご覧ください。




ダイハツ タント

- タイプ:スーパーハイトワゴン
- 新車本体価格:1,353,000円~1,991,000円
タントとは
タントは2003年に発売された背の高くて広い、スーパーハイトワゴンタイプの先駆け的存在です。
ベースグレードでは両側のスライドドアは手動ですが、LEDヘッドライトやプッシュボタンスタート、オートエアコンなど快適に運転するための装備が標準装備。
ぜひ一度、車内に座って広さと乗り心地を体感していただきたい1台です。
おすすめポイント
室内空間が広く、視界の良いタントですが、ドライバーだけでなく後席を使う方にも優しい設計です。
その秘密は「ミラクルオープンドア」にあります。
助手席側のドア間にある柱(ピラー)をスライドドアに内蔵したことで、助手席側のドアとスライドドアを全開し、1,490㎜の開口幅を実現しました。
これにより楽に乗り降りできるスペースを確保。
もちろん、荷物の積み下ろしも楽にできます。


タントについての詳しい記事はこちらをご覧ください。
ホンダ N-BOX


- タイプ:スーパーハイトワゴン
- 新車本体価格:1,648,900円~2,362,800円
N-BOXとは
N‐BOXは2011年に初代が、2017年には2代目が発売され、常に販売台数ランキングのトップを走り続けている軽自動車です。
2023年10月にフルモデルチェンジをした現行モデルは「ハッピー・リズム・ボックス」がコンセプト。
”N-BOXが、全ての人にとって幸せな時間を提供できる存在となれるように”というホンダの思いが込められています。
おすすめポイント
N-BOXは運転のしやすさにこだわった設計が魅力です。
もともと座面が高くつくられているN-BOXですが、インパネ部分が水平基調になっていることにより視界が良く、運転しやすくなっています。
さらに、ハンドルの高さを調節するチルトステアリングが標準装備。
運転席前にはHonda軽自動車初となる、7インチTFT液晶メーターを採用。
速度やHonda SENSING(安全運転支援システム)作動表示など、大画面で非常に見やすくなっています。


※画像はN-BOXカスタム
出典: 本田技研工業株式会社
N-BOXについての詳しい記事はこちらをご覧ください。
日産 ルークス


- タイプ:スーパーハイトワゴン
- 新車本体価格:1,637,900円~2,316,600円
ルークスとは
2009年に初代が発売され、現行モデルは3代目です。
ルークスの名前は、英語のRoomとMaxを融合させた造語で、名前の由来から軽自動車でありながらゆとりのある空間を感じられるクルマであることが分かります。
2021年の自動車安全性能で最高評価のファイブスター賞を受賞し、先進の安全性能を備えたクルマとして注目されています。
おすすめポイント
ルークスはスーパーハイトワゴンの中でもトップレベルの広い室内空間が魅力です。
狭くなりがちな後部座席に座った状態で、足を組んでもゆったりとくつろげる程の空間が確保されています。
運転席と助手席シートには疲れを軽減するゼログラビティシートを採用しており、長時間の運転でも快適に過ごすことが可能。
さらにフロントガラスは、上下左右に死角の少ない視界と遠くまで見渡せる高いアイポイントを実現しています。
視認性の高い安全な走りをサポートしてくれるでしょう。


出典:日産自動車株式会社
ルークスについての詳しい記事はこちらをご覧ください。
スズキ ハスラー

- タイプ:SUV
- 新車本体価格:1,365,100円~1,817,200円
ハスラーとは
ハスラーは2014年1月に発売され、当時は生産が追いつかず、納期が7か月待ちというほど人気を集めました。
2020年1月にフルモデルチェンジをして、現在は2代目です。
「もっと遊べる!もっとワクワク!もっとアクティブな軽クロスオーバー!」が商品コンセプト。
全グレードにハイブリッドシステムが搭載され、インテリア、デザイン面だけでなく、走行性能、安全性能も充実しています。
おすすめポイント
ハスラーは基本性能の高さ、燃費の良さ、シートアレンジの豊富さと、バランスの取れた、非常に実用性の高いクルマです。
アウトドアに使いたい人はもちろん、普段使いでもその実用性を発揮してくれます。
ダッシュボードが平らであることに加え、高い座面で視界も良好。
全てのシートを倒すと車中泊をする空間としてゆったりと使用できる点も魅力です。


出典:スズキ株式会社
ハスラーについての詳しい記事はこちらをご覧ください。
ダイハツ タフト

- タイプ:SUV
- 新車本体価格:1,320,000円~1,732,500円
タフトとは
タフトは2020年6月に発売され、発売から初めの1か月で受注台数が1万8,000台と人気を集めました。
タフト(TAFT)の名称は、Tough & Almighty Fun Toolの頭文字を取ったもので、「日常からレジャーシーンまで大活躍、毎日を楽しくしてくれる頼れる相棒」が商品コンセプト。
開放感あふれるガラスルーフやフラットで使い勝手の良い荷室といった、毎日を楽しくしてくれるアイテムを数多く採用し、ダイハツらしい使いやすさと親しみやすさを実現したクルマです。
おすすめポイント
タフトの特徴でもある「スカイフィールトップ」は、独自の開放感をもたらすだけでなく、頭上の見晴らしの良さを体感できます。
紫外線や赤外線を減らすスーパーUV&IRカット機能や開閉可能なシェードもあり、いつでも快適なドライブを楽しめる点も魅力です。
ボディの四角さから、運転席からボンネットの距離が把握しやすく、運転のしやすさにも定評があります。


出典:ダイハツ工業株式会社
タフトについての詳しい記事はこちらをご覧ください。
自分に合う軽自動車を選ぶポイント


初めてのクルマ選びは、嬉しさと緊張でドキドキしているはず。
自動車販売店へ足を運ぶ前に、以下のポイントを整理しておきましょう。
- ・予算(維持費も含めていくらまで出せるのか)
- ・購入時期(いつまでに乗り始めたいのか)
- ・用途(どんなことにクルマを使用するのか)
- ・装備(譲れない装備はあるのか)
- ・運転のしやすさ(購入前に確認しましょう)
予算
一般的にクルマを購入する際の予算は”年収の半分以下”と言われています。
年収の半分を越えてしまうと、購入時に組んだローンの支払いが負担になり、最悪滞ってしまう可能性があるためです。
さらに、クルマを購入するとガソリン代や税金、メンテナンスなどの維持費も必要です。
無理なくクルマに乗るために、維持費を含めた予算を決めておきましょう。
購入時期
クルマを使い始めたい時期から逆算して購入時期を決めましょう。
購入が早くても問題ないことが多いですが、遅くなってしまうと大変です。
新車は車種によって異なりますが2〜3か月程度、現車がある未使用車や中古車の場合は1週間〜2週間程度が納車までの目安です。
購入時期と前述した予算が決まると、クルマを新車と中古車(未使用車含む)どちらで購入するのが良いのか、ある程度見えてきます。
新車と中古車に関する詳しい記事はこちらをご覧ください。
用途
自身の用途に合わせたクルマ選びをすることで、後悔なく乗り続けることができます。
例えば、1人で通勤用に乗りたい場合は燃費の良いセダンタイプ、アウトドアなどのお出かけに使いたい場合はSUVタイプなど、用途によってクルマを選ぶ上での優先順位が決まります。
クルマをどのように使用するのか、イメージしてみてください。
欲しい装備
ライトやアルミホイールなど、後から変更できる装備もありますが、鍵の形状やエアコン、シートヒーターなど後付けできない装備も多くあります。
予算との兼ね合いもあると思いますが、譲れない装備があるかどうか事前に考えておきましょう。
運転のしやすさ
クルマは乗り物なので、運転のしやすさは非常に重要。
軽自動車はフロントガラスの大きさや座席の高さなど車種によって異なるため、運転席に座ってみたり、試乗したりして運転のしやすさを確認してください。
運転初心者におすすめの運転しやすい軽自動車10選のまとめ


今回は、運転初心者におすすめの運転しやすい軽自動車10選と、自分に合う軽自動車を選ぶポイントをご紹介しました。
軽自動車は運転しやすく経済的であることから、個人的には初めてのクルマにピッタリだと思います。
軽自動車の安全性能に関して不安に思う方もいらっしゃるかと思いますが、ボディの構造や安全性能も進化し続けています。
数多くの軽自動車が販売されていますが、自分の予算や用途を明確にすることでピッタリのクルマが見つかるはずです。
気になる車種がある方は、ぜひ実物を見て試乗してみてください。


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